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体に異変をきたす謎の音響攻撃「ハバナ症候群」を引き起こす可能性のある兵器は存在すると専門家が指摘

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(著) (編集)

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 海外に駐在するアメリカやカナダの外交官が、奇妙な音を耳にした後、頭痛、めまい、耳鳴りなど、体に異変をきたすという怪現象が次々と報告されている。つい最近では、アメリカのホワイトハウス近くで発生した可能性があるという。

 この謎の症状は「ハバナ症候群」と呼ばれており、某国による超音波兵器による音響攻撃によるものではないかと疑われている。

 ガーディアン紙で専門家が語ったところによると、かつてはこうした音響兵器が西側、東側諸国でこぞって開発されていたそうだ。

 アメリカでは倫理的な懸念から人体実験を行っていないが、ロシア、中国などでは、現在でもこうした兵器を開発し、実験を行っている可能性があるという。

ロシアや中国で開発が続けられていた可能性

 ジョージタウン大学メディカルセンターのジェームズ・ジョルダーノ教授は、「米国内でこの技術は廃棄とは言わないまでも、概ね停止されています。ですが、そうでない国もあります」と述べている。

 同教授はさらに「旧ソ連で行われていた開発が、ロシアやその衛星国によって再度取り上げられていたことが明らかになっています」と述べ、中国もまた指向性エネルギー装置(兵器操作者が意図した目標に対し指向性のエネルギーを直接に照射攻撃を行い、目標物を破壊したり機能を停止させる兵器)を開発していたと付け加える。

 詳細は明かにされていないが、こうした兵器はマイクロ波を利用して、焼けるような感覚を与えることなく脳の機能を阻害できるのだという。

 仮にマイクロ波音響兵器が実用化されているとするならば、ハバナ症候群との関連が現実味を帯びてくる。

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photo by iStock

マイクロ波音響攻撃兵器のしくみ

 ハバナ症候群の原因がマイクロ波兵器であるという見解に懐疑的な意見も多い。冷戦時代アメリカも同様の兵器を研究していたにもかかわらず結局成功していないことや、遠方から脳に損傷を与える兵器は都心部では使いにくいと考えられることなどを反論の根拠としている。

 しかしマイクロ波が生体に与える影響に関する権威であるイリノイ大学のジェームズ・リン名誉教授によると、そうした兵器は狭い範囲にエネルギーを集中させる必要はなく、わずかな量の脳を熱するだけで熱弾性圧力波を発生させ、軟組織を破壊できるのだという。

 圧力波を受けた人は、まずそれを音として知覚する。この点、ハバナ症候群を訴えた外交官や兵士の多くが、症状を感じる前に奇妙な音が聞こえたと証言していることと一致する。

 またそうした装置は車があれば簡単に運ぶことができるという。「いくつか大きめのスーツケースがあればまとめられます。バンやSUVなどがあれば容易に運べるでしょう。攻撃を実行するために大きな空間や装置は必要ありません」

Havana Syndrome | How US Is Planning To Counter The Mystery Illness That Has Struck 130 Officials

 アメリカ国内では、2000年代にウェーブバンド社が「メドゥーサ」というコードネームのマイクロ波兵器を開発していた。これは前述のリン名誉教授が説明したものとまったく同じ技術を使ったもので、マイクロ波で脳内の軟組織を軽く熱することで、頭蓋骨内に衝撃波をつくり出す。

 海軍の2004年の文書によると、メドゥーサはマイクロ波聴覚効果によって対象を一時的に無力化する非殺傷兵器だ。文書には、たとえば立ち入り禁止区域に設置して部外者の侵入を抑制するといった用途が記載されている。

 ウェーブバンド社の元CEO、レフ・サドフニク氏は、「車などに簡単に隠すことでき、遠くには効果はありませんが、ホテルの隣室から壁越しに利用することならできます」と述べている。

 同氏によると、当時開発されていたメドゥーサの威力は、人体に障害を残すようなものではなかったし、政府もそのような兵器の開発を許可しなかったというが、中国やロシアはより進んでおり、倫理的な制約もなかったようだ。

音響兵器の歴史

 ハバナ症候群にロシアや中国が関与しているという疑惑はあるものの、現時点でそれを裏付ける具体的な証拠はない。しかし過去を振り返れば、旧ソ連時代にアメリカの外交官がマイクロ波攻撃の対象となったことはある。

 たとえば1960年代と70年代、モスクワの米大使館にマイクロ波が照射されていたことが判明したが、米政府が外交官にその事実を伏せていたことが発覚してスキャンダルとなった(モスクワ・シグナル事件)。

Moscow Signal (1953 1976)

 また同時期、アメリカにおいてもレーザーやマイクロ波を利用した指向性エネルギー兵器が研究されている。

 1970年代にロスアラモス国立研究所でレーザーと聴覚性兵器を開発していたというシェリル・ロファー氏は、「軍は殺人光線が大好きでした。レーザーには殺人光線を思わせる特徴がありましたから、みんな興奮していました」と当時を振り返る。

 そうした研究はやがて「サウンドキャノン」と呼ばれる長距離音響発生装置の誕生につながった。それらは米軍や警察などに実際に導入され、デモ隊の鎮圧などに使用されているという。

Riot Police Using LRAD Sound Cannon Against Students

 ジョルダーノ教授は、米国で音響兵器の開発が停滞している中、敵対国は継続して開発が行われていると推測する。 彼によると、ハバナでの最初の20件のケースは、兵器のフィールドテストである可能性があるという。

Top image:photo by iStock References:Microwave weapons that could cause Havana Syndrome exist, experts say | Weapons technology | The Guardian/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 35件

コメントを書く

  1. 音響兵器とかマイクロ兵器(電子レンジみたいな仕組み)とか爆撃以外で攻撃されてるのね

    • +2
  2. ヤバいでしょうこれ
    今の世界情勢を見て宇宙に進出する前に滅ぶよね人類は
    問題多すぎるでしょう今の時点で

    • +5
  3. バナナ症候群に見えた人は正直に手を挙げなさい

    • +10
    1. >>4
      はーい( ・∀・)ノお腹すいてました。

      • 評価
  4. クチャラーがソバをすする音や咀嚼音を
    野外フェスみたいなスピーカーで響かせれば
    不快音で一度に10万人くらい精神破壊できそうだな。
    「おっさんソバすすりギグ」とか「クチャラーエイド」を
    開催すれば音の暴力の祭典が開催できる。
    「ウィーアーザ クチャラー」をみんなで合唱して
    音楽を通じて平和を破壊する逆マクロスも実現できる。

    • -11
  5. スマホハッキングしてポケモンショック攻撃とかもやろうと思えばできるんだろうな

    • +2
  6. 色んな兵器を開発するねぇ。
    でも建物を壊さずに人間のみを無力化するというやり方は状況によっては強力かもね。
    建物を貫通できればなおさら。

    • +3
  7. かつて石原元都知事はアメリカは中国と戦争になれば負けると言いました。
    なぜなら中国には倫理的な制約が無いからです。

    • +4
  8. 疲れていてバナナ症候群に見えました

    • +3
  9. 日頃からアルミホイルを頭に巻いていないからそうなるのよ。

    • +5
    1. >>12
      空飛ぶスパゲティモンスター教徒が頭にボウルを被るのは、こういう攻撃を防ぐためだったのか

      • 評価
      1. ※18
        彼らが被るのはボウルではなくて、パスタの湯切り用のザルではなかったか?

        そう言えば、5か6年くらい前に韓国軍が北朝鮮に向けて、フェイズドアレイレーダーばりにスピーカーをズラッと敷き並べた特殊作戦車両(?)を用意して、24時間大音量で宣伝放送を叩きつけたって話があったね。
        あれも音響兵器と言えば音響兵器か。

        • 評価
  10. ジェームズ・リン教授の翻訳部分で

    「そうした兵器は狭い範囲にエネルギーを集中させる必要はなく」の所って翻訳あってる?

    • +1
    1. >>13

      普通に翻訳間違えてねぇ?
      英文では、大型装置いらないのと、損傷の意味が破壊になってるとか

      • +1
  11. こういうのが発達するとそれを防ぐためにアルミ箔の壁紙なんかが使われるようになったりするのかな

    • +1
  12. ゴォォッド ラ・ムゥゥゥゥゥゥ!!

    • 評価
  13. >この謎の症状は「ハバナ症候群」

    その症状は
    「そんなバナナ」
    が耳に付いて離れなくなります。

    • 評価
  14. バナナじゃないなんて、このコメ欄見なきゃ気が付かんかった

    • 評価
  15. 数年前からリリリリとかキュワキュワキュワって聞こえて、同時に寝てるときに
    肩こりとか、体がこわばる症状が出るようになった。
    携帯基地局の電波を疑ってる。
    携帯もそれまで2本立てばいい方だったのにずっと3本で安定してる。
    周囲を見渡すと携帯基地局のポールアンテナが9本もあってびっくり。
    マイクロ波ヤバい

    • +1
    1. >>21
      ゆっくりお風呂に浸かって、温かいミルクでも飲んでぐっすり眠りましょう。

      マッサージに行くのも良いですよ。

      • +1
    2. >>21
      AMラジオ放送アンテナの近くで銀歯が鉱石ラジオになって口の中から音がした人がいたような

      • 評価
  16. 「そんなハバナ」使い
    は、世界に私だけのようだ。

    • 評価
  17. 鳥や蜂のような磁場で位置を確認してる生物は思いっきり影響受けて全滅していたりするけど
    人間にはほとんど効果が無くて一番影響ある携帯電話でも少し頭部の温度が上昇するくらい
    ただ、それを人為的に100倍、1万倍にすれば影響が出るだろうね
    アルミホイルでガードする時代がついにきてしまったか

    • +1
  18. 確か、海上自衛隊がソマリア沖の海賊を撃退するために音響兵器を使っていましたよ。
    とはいえ、脳に損傷を与える、というほどのものではなく吐き気などを感じさせて身動きできなくする、といった非殺傷のものですが。

    • +1
  19. 長距離音響発生装置が原因で偏頭痛、目まい、副鼻腔の痛み、聴覚障害などを受けたとして提訴した事例もあるしな

    米連邦高裁でも判決出てるし

    • 評価
  20. 中国軍がインド軍に使ったって噂の奴だな、だから中国は宇宙開発に力を入れてるのも納得

    • +2
  21. 仮に音響兵器だとすると意図が不明
    要人を狙ったにしては数十人が体調不良になっただけで実効性・即効性に疑問符
    実験だとしたら大使館にホワイトハウスと狙う施設が重大すぎて不自然
    現にすぐ大騒ぎになってる

    • 評価
  22. 前にも同じ様な事あったよね

    2020年
    中国軍の艦船が米海軍の哨戒機「P8」に 対し軍事用のレーザーを照射した事が判明して問題になってた。

    2018年にもアフリカ東部のジブチにある基地から米軍輸送機に向けてレーザーを照射して健康被害が出てた。

    やりたい放題じゃね?

    • +1
  23. 日本国内で敵対者に対して悪用している宗教団体(中国と太いパイプを持つ)がいる。被害者を精神障害者だと決めつける隠蔽工作で有名。

    指向性音響兵器はシー・シェパードを追い払うために日本でも正式採用していてLRADと呼ばれている。一般人でも購入が可能で、日本では丸紅が輸入代理店になっている。妄想や幻聴などではない(そんな事を言ってる連中がヤバい奴)。現実の脅威。

    • 評価
    1. >>33

      丸紅に聞いたら一般には売らないってよ

      笑える

      • +1
  24. なんかもう人間が嫌いになる話題
    うんざり

    • -1

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