この画像を大きなサイズで見るドイツ、バイエルン州シュヴァーベン行政管区のドナウ=リース郡に位置するネルトリンゲンには、ドイツの古典的な町の特徴がすべてそろっている。
中心には、堂々とした尖塔が天を突くようにそびえたつ中世様式の聖ゲオルグ教会があり、そのまわりに何百もの木組みの家や店舗の赤い屋根が点在している。
しかし、よくよく見ると、実はネルトリンゲンにはほかの町とは違う特徴がある。それは、こうした建物には、顕微鏡でしか見えないくらいの微細なダイヤモンドが何百万個と埋め込まれているのだ。その量は推定7万2000トンに及ぶという。いったいなぜなのか?
なぜ建物にダイヤモンドが埋め込まれているのか?
なぜ、建物にダイヤモンドが?
これは、およそ1500万年前に南ドイツの連邦国家バイエルンに小惑星が衝突した結果なのだ。この衝撃でネルトリンガー・リース(リース・クレーターともいう)という15キロ以上にもおよぶ巨大な盆地ができた。
そこに、今日のネルトリンゲンの町(都市)が作られたのだ。この衝突によって、ガラスや水晶、ダイヤモンドなどの角ばった破片が含まれたスエバイト(隕石衝突によって生成される角礫岩)が生じた。
ある研究によると、小惑星が地球に衝突した場合、その衝撃によって付近一帯に60GPa(ギガパスカル)とも言われる巨大な圧力が生じる。その結果、グラファイトを含んだ変成岩の一種、片麻岩(へんまがん)からダイヤモンドが形成されたという。
「衝突した小惑星は、重さおよそ30億トンの石の塊だったと推定しています」ネルトリンゲンにあるリース・クレーター博物館の副館長で地質学者のギーセラ・ペスゲスは言う。
「小惑星は直径およそ1キロほどで、ネルトリンゲンの町と同じくらいの大きさだったと考えています」
この画像を大きなサイズで見る小惑星の衝突により形成されたダイヤモンドが建築材料に
紀元898年に初めて人の定住がはじまり、ネルトリンゲンの町ができた。中世に町を守るための壁が作られ始め、今日でもまだそのまま残っている。
ネルトリンゲンは、30年戦争などの長い戦争の歴史を耐えて、現在も市壁が残る数少ないドイツの町のひとつだ。
壁や家など建造物を作るのには、たいてい手近にある材料を使う。ネルトリンゲンの場合、それがダイヤモンドを含んだスエバイトだった。
「この町の聖ゲオルグ教会は、およそ5000カラットのダイヤモンドを含むスエバイトでできています」ペスゲスは言う。
「でも、それらダイヤは最大でも0.3ミリととても小さく、経済的な価値はありません。顕微鏡でしか見えないので科学的な価値だけです」
この画像を大きなサイズで見る隕石都市であることを1000年以上誰も知らなかった
町が建設されている当時、町の人々は自分たちが材料として切り出してきた石が、小惑星由来のものであることには気がつかなかった。
何世紀もの間、地元の人々はこの巨大な盆地は火山のクレーターだと信じていた。それから約千年後、1960年代になって初めて、地質学者のユージーン・シューメーカーが、クレーターは小惑星の衝突が原因だったことを確認した。
科学者が岩石を分析して、ダイヤモンドが含まれていることを発見し、リース・クレーターには7万2000トン以上のダイヤが含まれていると見積もるのに、さらに10年を要した。
今日、世界中からやってくる観光客は、巨大なクレーターの中にたつ、このダイヤモンドの町に驚く。リース・クレーター博物館は、定期的に町のガイドツアーを行っていて、リース・クレーターだけでなく、世界中のクレーターの標本も展示している。
「アポロ16号が持ち帰った月の大きなサンプルも展示しています」ペスゲスは言う。「アラン・シェパード、エドガー・ミッチェル、ユージン・サーナン、ジョー・エングルら、アポロ14号や17号に乗り込んだ宇宙飛行士たちが、1970年8月にここで訓練を受けたんです」
ミュンヘン、アウグスブルグ、ライプツィヒ、ベルリンなどドイツのほかの都市にも、スエバイトでできている建造物はあるが、ネルトリンゲンにはほかに類を見ないほど豊富なスエバイトがあるという。まさに、ダイヤモンドの原石だらけと言えるかもしれない。
References: This German Town Is Embedded with Millions of Tiny Diamonds | Travel | Smithsonian Magazine
















リプミラ号かな?
異世界転生シェアナンバーワンの町なんだよね…。
壁ドンしたら、激しく手が擦り剝けそう。
うまく研磨出来たらきらきらする都市が出来ちゃうかも?
日本では、ナーロッパの城塞都市のモデルとして有名ですね。
なろうタウン
燃えそう
正に、ダイヤモンドは永遠の輝きってか。
ダイヤに希少価値なんて全然ないからな
たくさんあっても別に驚かない
デビアス社が儲けるために無理やり流通制限付けてるだけで
実際は山ほど埋もれてる
よくよく見ても肉眼ではわからない…
建物は熱弾道率がいいのか?
砂埃で車や窓など傷つくのか?
川底を浚えば工業用の研磨剤ダイヤがとれるのか?
いろいろ考えてしまった。
ダイヤをタイヤに空目してさすが環境大国、建材に廃タイヤを使ってるのかと思ったらもっと凄かった
何故かタイヤと勘違いしたまま読み進めて勝手に混乱していた
ここの博物館、鉱物好きな人ならすごい楽しめるよ
月の石は英語やドイツ語分からなくても「これか!」ってすぐ分かるし
とてもお勧め
いい町だなあ。羨ましい。
日本ならとっくに区画整理がどうのいいだして建物自体残ってないが、そもそも電線まみれでこんな風にはならない。
ドイツワールドカップの時日本戦の合間しばらく滞在してあちこち行ったけど、ドイツは本当にいい国。
どこに行っても街自体の規模は小さく商店も少なく不便も多いが、なんかこう、溢れ出る精神の豊かさがある。
ダイヤの原料だったらうちの倉庫に山ほど詰まれてるぞ。備長炭っていうんだが。
ダイヤモンド粉が練り込まれた街か。豪華なような工業的なような。
デビアス本社があれば面白いのに。
でもダイヤモンドってのは、どのくらいの大きさからダイヤモンドなんだろうな。
炭素原子1個じゃダイヤモンドじゃないよね?
結晶構造をとる最小の組み合わせひとつぶんから?
タイトル見た瞬間あーあの隕石の!水どうのヨーロッパ21ヶ国完全制覇の旅で見た!ってなったわ
異世界モノでよく見る街がこれか
替え歌にしちゃおうかな。
「君のひとみはダイヤモンド
地上に降りた最後の天使~♪」
Nördlinger Ries (ネルトリンゲンのあるクレーターの盆地の名前)の ries (リース)の語源について、 Wikipedia では「先ローマ時代にラエティア人が住んでいた」からラエティア(属州の名前)が語源と考えられているとのこと。 てっきり、 wreath (リース、花輪:たとえばクリスマスリースとか)と共通の語源かと思ってましたよ。 wreath は丸いからワッカで飛行機もなく、地図の技術も低い昔から円形の盆地であることが分かっていたのかスゲーと思ったんですが、私の思い込みだったようです。 wreath の語源は調べても見つけられないのでもしかするとネルトリンガーリースのリースが語源だったりしてw
焦げ付きません
進撃の巨人に出て来る街に似てるね~
>>23
関連記事を見てみよう
進撃の町のモデルになった町でしたっけ?あ、ハンネスさんみっけw
ダイヤかタイヤが埋めてある不当放棄の話かと
ここには「君の名は。」みたいな話もある
ドイツ南部の2つのクレーター、同時形成ではなく数十万年の時間差で衝突か
ナーロツパではおなじみのあの街の元ネタじゃないか
微細とはいえ大量のダイヤモンドが練り込まれた土地で石炭作ったら物珍しくて売れるかも?
クレーターの中にある街か
なんかすっごい素敵だな
きれいな円形の外壁はクレーターに合わせた位置なんだろうか?