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ストレスが髪の成長を妨げるメカニズムがマウス実験で明らかに

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36件のコメントを見る

(著) (編集)

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 分かっちゃいたけど、やはりストレスは頭皮によろしくないようだ。ここでこの事実を改めて確認しておくといい。

 米ハーバード大学をはじめとする研究グループは、マウス実験により、まだまだ不明なことが多いストレスで髪の成長が止まる仕組みの解明につながるヒントを手に入れたという。

ストレスホルモンでヘアサイクルを制御する受容体がつまる

 毛は「毛包」から生えてくる。だがそれは常に毛を生やしてくれるわけではなく、毛がぐんぐん成長する「成長期」と、成長が完全に止まってしまう「休止期」というヘアサイクルを繰り返している。

 『Nature』(3月31日付)に掲載されたマウスを使った実験では、ストレスホルモンとして知られる副腎皮質ホルモンの一種が大量にあると、休止期が普通よりも長引くことを明らかにしている。

 そのせいで毛包は再び成長期に戻ることができず、新しい毛が生えてこなくなってしまうのだ。

 マウス実験でわかったことは、毛の成長を止めてしまうのは、「コルチコステロン」というストレスホルモンだ。

 これが大量にあると、毛包の底でヘアサイクルを制御している「糖質コルチコイド受容体」をつまらせてしまう。

 すると「GAS6」というタンパク質が作られなくなる。GAS6は、毛包の幹細胞が発毛をスタートするために不可欠なものだ。だから毛包は成長期に戻ることができず、新しい毛が生えてこなくなる。

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副腎を切除することで、どんどん毛が生える

 実験では、マウスの体からコルチコステロンを作り出す「副腎」を切除すると、毛包が成長期に入る頻度が3倍にも高まり、しかも通常なら60~100日は続く休止期も20日未満で終わるようになることが確認されている。

 しかし、そうしたマウスにコルチコステロンを投与すると、ヘアサイクルは通常の周期に戻ったという。このことからも、このストレスホルモンが毛の成長を抑制していることがうかがえる。

 また普通のマウスを軽くストレスがかかる環境で9週間飼育し、コルチコステロン濃度を上昇させるてやると、やはり毛の成長が遅くなった。

 そこでコルチコステロンが毛包の幹細胞に与える影響を調べてみたところ、それが糖質コルチコイド受容体をつまらせていることが明らかになったとのことだ。

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人間も同じメカニズムか?

 この研究はあくまでマウスを対象としたものなので、人間の場合は完全には同じではない可能性もあるようだ。

 たとえば今回の実験ではマウスのコルチコステロンが調べられたが、人間の代表的なストレスホルモンは「コルチゾール」だ。

 また毛の成長の仕方にも大きな違いがある。マウスの毛包は徐々に休止期が長くなる傾向にある。そのため1.5歳にもなると、大抵の毛包は休止期に入ってしまう。マウスの体毛が伸び放題にならないのはこのためだ。

 一方、人間の場合、いくつになっても定期的に散髪しなければ大変なことになってしまう。

 とは言っても、コルチコステロンとコルチゾールは同じ族のホルモンで、ついでに同じタイプの受容体に結合するので、基本的なメカニズムは似ていると考えられる。

 そして仮にマウスと人間の発毛阻害メカニズムが似ているのであれば、その成果を応用して新しい抜け毛治療を開発できるかもしれないそうだ。

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将来的には新たな抜け毛治療につながる可能性

 研究グループのシュ・ヤチ氏は、将来的に同じことが人間でも確認されれば、GAS6経路を操作することで新しい抜け毛治療を開発できるのではないかと述べている。

 それまでは何とか今そこに残された仲間たちを温存しつつ、ストレスの少ない生活を心がけると良いだろう。

References:How stress stops hair growth (in mice) | Live Science/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 36件

コメントを書く

    1. ※1
      毛包があることが前提みたいだから、既にハゲてる奴には効果ないのでは?

      • +11
      1. ※2
        即座に夢も希望も叩き折らんでも…(´;ω;`)

        • +11
  1. 飯屋で隣の席のめっちゃハゲたオッサンが
    「サラダに髪の毛入ってるぞ!」って
    キレて店員を怒鳴り始めた時は何に対して
    怒ってるのか色々考察してしまった。

    • -7
    1. >>3
      お詫びに副腎漬けをサービスいたしますので何卒ご容赦を

      • +7
      1. ※16
        単純に髪の毛が入っていることに怒っているのか、抜ける髪があることに怒っているのか、ハゲに対する当てつけか!と怒っているのか、こうやって髪が抜けた結果、ハゲてしまった自分自身に怒っているのか、って考えちゃうくらい怒りハゲしいな、って事じゃない?

        • +2
  2. 仏様ありがとう
    希望もって生きることができます

    • +2
  3. もう遅いんだよ!!
    何もかもが!!!!!

    • +8
  4. ハゲを肯定的に受け入れられる社会作る方が早い気がする

    • +17
    1. >>7
      仏教界はいつでもお待ちしています。

      • +13
    2. ※7
      どうかな

      古代ローマの時代からハゲは揶揄の対象だったんで
      ハゲを恥と見なすのは少なくとも数千年の歴史がある
      人間の根深い心象な気がする

      • +2
  5. 薄ら禿を未練がましく、横っちょの髪の毛を上に乗せようとするより、
    景気よくスキンヘッドにする方が良い。

    それか小堺一機がやってたみたいに、金髪をしてしまうと、案外薄いのが気にならない。

    • +8
  6. ハゲて凹む奴は
    ハゲてない時にハゲを笑ってたから
    自分がハゲた時にハゲを恥じるんだよ
    ハゲるのは自然な事なんだから

    • 評価
  7. そう言えば、ジェームズ・ボンドも過酷な任務で禿げてたなぁ

    • +1
    1. ※14
      毎度とっかえひっかえ綺麗なお姉さんと
      遊んでるのにストレス溜まるだとう?

      • +1
        1. >>19
          絶倫は、ストレスというより男性ホルモンが多過ぎてハゲるみたいだけどね。

          • +1
    2. ※14
      特報!近日公開 007シリーズ最新作『007/消されたアデランス』

      • +2
  8. ストレスに寝不足が加わると本当に終わるから、よく寝るのが一番
    ストレスも緩和される

    • +4
  9. ハゲがストレスで余計にハゲるんだよなぁ…

    • +1
  10. 皆知らないと思うが、ハゲは同じハゲ同志通じ合うものがあるんだよ
    ハゲの悲しみを背負うことで生まれる優しさや協調性があるんだよ

    逆の発想で皆が定期的にコルチコステロンを摂取して優しい世界にしようよ

    • +1
  11. コロナ失業して約一年。薄くはならないが白髪がいきなり倍増。やっとこさ仕事が決まったけど、白髪は元には戻らんのかな~。

    • -1
    1. >>25
      白髪は染めればいい。染める髪さえ無い人間は、どうすればいいんだよ…

      〃〃 ミ
      (´・ω・`)

      • +1
  12. ここの他記事で最近「ウツ→薄毛」を知った腐女子。
    メカニズムを知って、悲しく納得。

    • 評価
  13. 女だけど仕事でストレスフルだった時、すごく髪の毛がぺったんこになってしまって悩んでたけど、職場変えストレスが無くなったら元のボリュームに戻った。ちなみにストレス感じてた頃は顎にぶっとい髭が生えてきてたけど、転職したらそれも一切生えなくなった。ストレスって怖いね。

    • +2
  14. そういえば何で人間ってこんなに毛にこだわってるんだっけ…

    • +1
  15. 学生時代運動しまくってた体育会系の人って髪ふさふさな人が多い。しかも白髪がほとんどなくて若々しくていいなと元文化部の自分は思う

    • 評価

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