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楽譜が刻印された珍しい中世のナイフ。食前食後の祈りの歌が刻まれていた

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image credit:The Victoria and Albert Museum
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 家庭用ナイフといえば、通常肉を切ったり野菜を刻んだりする目的で使用されるが、16世紀のルネサンス時代のイタリアでは、ナイフは単なる主食の台所用品ではなかったようだ。

 現在、イギリス・ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館や、ケンブリッジのフィッツウィリアム美術館などには、『表記ナイフ(notation knife)』と呼ばれる刃の部分の両面に異なる楽譜が刻まれた珍しいナイフが所蔵されてあり、それらは当時の宴会の席で使用されていたという。

A Notation Knife

楽譜が刻まれた16世紀の表記ナイフ

 敵と戦うためのナイフの他、狩猟用のナイフも数多く存在した中世の時代。しかし、食事のために使われたナイフの中には、その刃に楽譜が刻まれた『表記ナイフ(notation knife)』という珍しいナイフもあった。

 刃の部分に楽譜が刻まれてたそのナイフの刃の片方には、食前の祈り用の歌が、反対側の刃には食後の感謝の祈りを捧げる歌が刻まれてあるという。

 ナイフのセットが全部揃った時、まるで教会の讃美歌のような美しい音色を奏でる。

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楽譜に込められた意味は「食事に感謝を」

 表記ナイフを所蔵するイギリスのヴィクトリア&アルバート博物館の職員クリステン・カルバーさんは、次のように述べている。

これらのナイフは16世紀初頭のもので、主に子羊や牛肉を切るために宴会時に使用されていたようですが、通常宴会などの大きな食事会の時には、テーブルに着いた人たちは自分で肉を切らず使用人が切るため、このナイフは使用人が使っていた可能性もあります。

各ナイフの両側にはそれぞれ異なる楽譜が刻まれてありますが、その碑文は「テーブルの祝福」と「神への感謝の恵みの言葉」です。

 つまりは、食事への感謝の気持ちを表すために作られたのではないかという推測があるが、未だにナイフの真の目的は謎のままだという。

 ただ、今も昔も、典型的なカトリックの家庭では、食卓を囲んで恵みに感謝し祈りを捧げる毎日を過ごしている。16世紀のルネッサンス期のイタリアの家族にとっても、日常的なものとしてそれが行われていたことは、これらの表記ナイフに刻まれた楽譜から証明できるといえるだろう。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 13件

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  1. DODに出てきそう、武器のレベル上がるごとに歌が追加されて最後は呪いの歌になりそう。

    • +3
  2. いやオシャレかよ
    今でもキッチンにあったら何それカワイイってなる奴だよ

    • +12
  3. 音が全部違ってて全部のナイフを同時にまな板で叩いたら曲になる的なものだったりするのん?
    日本の和菓子職人に持たせて切らせてみたい。

    • +1
  4. これで調理すれば食前食後のお祈りをした事として省略できるマニ車的な便利アイテムかもしれない

    • +10
    1. ※5 同意。マニ車のように、これで切ることで祈りをささげたことになるとかww
      にしても。”notation”は普通に、「楽譜」でいいと思うが。なんでわざわざ「表記」なの?

      • 評価
  5. 実際の楽譜にしたというより、聖句を刻んだお守りみたいな扱いだったんだろうか。

    • +2
  6. まな板やお皿やコーヒーカップやフォークやスプーンなんかも、

    全部音符柄で揃えたら、楽しい食卓になりそう(^^)

    • +2
  7. 某避妊具っぽい形だなと思ってしまった私の心はもうだめだ

    • 評価

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