image credit:PEEK' PET HOUSE/Facebook
家族の一員として大切にしているペットが病気になれば、いてもたってもいられない。トルコに住む8歳の少女は、そんな気持ちから勇気ある行動を起こした。病気の犬をなんとしてでも獣医師に診てもらいたいと、少女は雪が深く積もった道を2キロほど犬を背負って歩き、獣医師に助けを求めたのだ。
Kopeğini Veteriner Hekime Goturmek icin Sırtında Taşıyarak Kalbimizde Taht Kuran Minik Cemre Konuştu
犬を背負った少女、獣医師に助けを求める
トルコに住む獣医師オグン・オズタークさんは、オルドゥのトゥンジェリという村にある農場で飼われている牛の診察に来ていた時、予期せぬ急患に遭遇した。いつものルーティン診察と牛の治療を終えたオグンさんが農場を去ろうとすると、雪深い小道を歩いてくる1人の少女が目に入った。
セムレと名乗る8歳の少女は、背中に犬を背負っており、オグンさんを獣医師と知って助けを求めにやって来たという。
少女の犬を思う愛情に感動した獣医、無料で治療
オグン獣医師が少女から聞いた話によると、飼い犬のパムクが数日前から体を掻きむしるようにしていて、何らかの病気なのではとセムレは心配していたようだ。オルドゥの中心地区にある獣医院へパムクを連れていきたいと思ったが、大雪が降ったために行くことができなかった。
しかし幸運にも、村にオグン獣医師が牛の診察に来るという情報を聞きつけたセムレは、このチャンスを逃したくないと、暖かく包んだパムクを背負って雪道を約2kmほど歩いてきたのだ。
事情を少女から聞いたオグン獣医師はすぐにパムクを診察した。その傍で愛犬を心配そうに見守っていたセムレは、オグン獣医師から軽い皮膚疾患であることを伝えられると、重い病気ではないことがわかってホッとした様子を見せた。
とても寒い日で、雪が積もった道を犬を背負って必死に私を求めて歩いてきた少女の、犬を思う献身的な姿に感動しました。少女の犬への愛に感動したオグン獣医師は、少女が渡そうとした彼女のお小遣い7リラ(約100円)を受け取らず、診察代は要らないと伝えた。
幸いにも、パムクは少し皮膚疾患になっていただけで、外部寄生虫薬を塗った簡単な治療で済みました。
セムレの勇気ある行動は、最高の支払いに値します。私も幸せな気持ちになれました。セムレのような年齢の子供たちが、生き物を大切にする姿は人類に希望を与えてくれます。世の中、まだまだ捨てたものではないことをセムレから教えられた気がしました。(オグン獣医師)
セレムは以前から愛犬を背負って動物病院に通っていた
その日を境に、セムレと友達になったオグン医師。再びパムクとセムレのもとを訪れたが、パムクはすっかり元気になっていて、今は健康状態に何の問題もないそうだ。
セレムの愛犬に対する愛情あふれる行動は話題となり、トルコのメディアが取材したところ、セムレは以前から、自宅からかかりつけの動物医院まで2.5kmほどかかる道のりを、パムクを背負って歩いていることがわかった。
これを知ったオルドゥ・メトロポリタン自治区は、パムクの健康診断を無料で提供した他、餌やペットのための必要品などを支援した。
また、ペットに献身的な愛情を注ぐセムレに感心したオルドゥ市長からは、パムクのために立派な犬小屋がサプライズでプレゼントされた。
何も知らずに学校から帰宅したセムレは大喜び。セムレの祖父は、市長の孫への寛大な支援に感謝の言葉を口にしている。
YAŞI KUCUK AMA YUREĞİ BUYUK
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
讃嘆しかない。
かくありたいなと思う
2. 匿名処理班
えらい!
3. 匿名処理班
尊い
拝んどこ(-人-)
4. 匿名処理班
8歳の子が犬を背負ってそんな距離を歩くのは大変だろうに…
犬に大きな病気がなくて良かった
5. 匿名処理班
いい子すぎる...
ワンちゃんに大事なくて良かった良かった。
6. 匿名処理班
>セムレのような年齢の子供たちが、生き物を大切にする姿は人類に希望を与えてくれます。世の中、まだまだ捨てたものではないことをセムレから教えられた気がしました。
生き物が大切にされていない場面をたくさん見てきたんだろうな…
7.
8.
9. 匿名処理班
愛じゃよ、愛。
10. 匿名処理班
アマプラのピザって映画 短いけどおもしろかった
11. 匿名処理班
やさしいせかい
12. 匿名処理班
親の車で行けばよくね?
13. 匿名処理班
>>9
ダンブルドア先生…!
14. 匿名処理班
8歳で2キロ歩くなんて楽勝やぞ…
15. 匿名処理班
流石、トルコ人の鑑
16. 匿名処理班
少女もわんこも可愛いいい子
この少女がわんことずっと幸せに暮らせますように
17. 匿名処理班
※10
宅配ピザ待ってたら終わってた。
18.
19. 匿名処理班
愛だねえ。2km、しかもワンちゃんを背負っていくのは大変だっただろうに。
ワンちゃんにも大事なくてよかった。
20. 匿名処理班
やっぱりトルコか
21. 匿名処理班
※14
あなたは雪道の辛さと怖さを知らない
22. 匿名処理班
こんなこと言うのは見当違いなのはわかるが……ずいぶんと美少女だなぁ
23. 匿名処理班
>>14
※ただし大雪の中
24. 匿名処理班
インタビューされてるとこ見ると、すごくしっかりした賢そうな子だな。
自分が8才の時はアホ丸出しでいつも鼻垂らしてたのに…。
恥ずかしい…。
25. 匿名処理班
D「この美談、いただきます」
26. 匿名処理班
※14
感動コメの中悪いけど実際うちも雪国で小学校がそのくらいの距離だったからなんとも言えないわ……しかも高台にあって坂道なのだ……。
まぁランドセルよりは重いんじゃない?犬。
27. 匿名処理班
>>14
日本のように道がきれいに舗装されているとは限らないよ
28. 匿名処理班
動物を粗末に扱う人間を多く見過ぎて来た某センター勤務の職員だが、オグン獣医師さんと同じ気持ちになって泣けた。
セムレちゃんのように心が豊かな人がもっと増えますように。
29. 匿名処理班
>>6
動物をいじめるのも助けるのも人間って感じ
30. 匿名処理班
なんだとう 春はつぶれた毛虫でまっちゃっちゃ 夏はアスファルトが溶けるほどの炎天下
大雪でも布靴で通ってみやがれい
学期末は提出物と机の中の物を全部持ち帰るから大荷物引きずって帰ったなあ。4キロ
31. 匿名処理班
ワンコも猫ちゃんもトルコの人たちは大切にしているね🐈🐶
32. 匿名処理班
※14 ※26 ※30
この少女の居るトルコのオルドゥでは、
雪が降るのは一年のうち1週間から2週間なので、
こんなに降り積もった雪道を歩くのは大変だったと思うよ
33. 匿名処理班
※30
そっか、大変だったのね
けど大変さを知ってるあなたなら、妹や弟やわんこやにゃんこは、背負ってあげるでしょう?、ねぇ、そうに違いないよ♡
34. 匿名処理班
>>33
すまない 兄弟に優しくされた経験ないもんでね
という本音は置いといて
犬の散歩で近道しようとして埋め立て工事現場に踏み込んだ。が予想を越える悪路だった
瓦礫と泥で犬が怪我しないように抱っこして進む
いつもは抱っこを嫌がるのに随分と大人しいものだと思いながら
工事現場が終わった途端犬は私を蹴飛ばして飛び降りやがったですよ
35. 匿名処理班
女の子も🐶もどっちもかわいいなあ!そしてお医者さんまでイケメン!
36. 匿名処理班
善人しかいない世界だ
37.
38. 匿名処理班
優しいニュース
39. 匿名処理班
感動ニュースで涙ぐんだけど冷静になると、ワイも小学生の頃3.5キロ炎天下だろうが真冬で吹雪いてようが野犬に追いかけられようが鉢植え持ってようが登下校してたこと思い出して真顔になった。学校から捨て猫二匹持って帰った時は途中で心が折れるかと思ったぞ。山奥とか住んでる子はスクールバスない学校やとほんま毎日地獄やろなと思うわ
40.
41. 匿名処理班
※24
そういうのって親の教育の影響がでかい
42. 匿名処理班
ほっこり
43. 匿名処理班
※26
そこに住んでいる大人が賞賛するってかなり大変なことしたんだということだと思うんだけど。
大変か大変じゃないかなんてその時の天候や道のりにもよるし、そういうことも想像できないもんかね。
44. 匿名処理班
※34
えーーーと、なんか色々拗らせてるみたいだけど、君が大変なのと、この女の子が愛犬のために雪道を進んだのはなんの因果関係もないよ。
苦労したことがアイデンティティなのかもしれんが、自分のした労苦を他人にも味わわせたいって感情は不幸しか呼ばんから早いとこ捨てちゃいなね。
45.
46. 匿名処理班
涙が出てきた。
少女も医師も。
その心意気に!