
今月10日フロリダ州海岸で謎の飛行物体が出現し、多くの人がそれを目撃した。激しい輝きをしばらく放った後に消え去っていった。
「ついにやつらが!」「コロナの次はエイリアン?」「やだ隕石!?」と身構えた人もいたらしいこの出来事はただちにTwitterを席巻。
尋常ならざる謎の光の正体は何なのか?天文学者や物理学者などの専門家までもがその正体を分析をはじめたのだ。
海岸上空で光って消えた謎の物体。その正体は一体?
以下は2月10日午後6時30分ごろ、フロリダ州ホープ・サウンドで目撃された光景だ。撮影は目撃者の一人であるブライアン・グッデールさんによるもの。
その輝きは不均一でひときわ光る点がわずかに動いているようだ


ロケットじゃないだと!?混乱するユーザー
動画をシェアした気象学者のジェームス・ウィーランドさんは、正体はロケットだと思い発射スケジュールをチェックしたがこの日に該当するものは見つからなかった、とコメント。また現地の気象キャスターよるとこの光景はフロリダ南東に位置するバハマ諸島からも見えたという。This looks like a rocket launch tonight, but I don’t see any scheduled🤷🏻♂️ am I missing something? What is it? Video from Brian Goodale in Hobe Sound around 630pm #florida #ufo @spacex @alexhbrock @SuperclusterHQ @marcuscotephoto @LaunchPhoto @SpaceXNow @nasa pic.twitter.com/rsNwIutyw3
— James Wieland (@SurfnWeatherman) February 10, 2021
当日発射されたロケットが無かった、という事実に人々は混乱。ロケットと断定していたユーザーの間にも動揺が走り、他にこの現象が起こり得るケースとしていくつもの推測が展開した。#Mysterious object in the sky over South #Florida tonight. Getting many calls and emails. Around 6:30pm. This video is looking east from Brian Goodale in #HobeSound. Even seen in the Bahamas pic.twitter.com/vuBvJHVMjg
— Steve Weagle (@SteveWeagleWPTV) February 10, 2021
やっぱり計画的なもの?ミサイルのテスト説が浮上
すると別な専門家の間で計画されたミサイルの打ち上げだろう、という声が浮上。オランダの考古学者でアマチュア天文学者のマルコ・ラングブルック博士が自らの仮説を披露した。Looks like a potential #Trident-II #SLBM test is upcoming in the Atlantic between Feb 9 and 14.
— Dr Marco Langbroek 💉 #Vaccinate (@Marco_Langbroek) February 8, 2021
Range ~8400 km. This is less than usual, but close to (~500 km short of) the infamous failed British Trident-II test of June 2016.@nukestrat @wslafoy @mhanham @ArmsControlWonk pic.twitter.com/MS7lSNLs24
今年2月9日から14日の間で大西洋上のトライデントIISLBMテストが予定されてるようだ。射程は8,400km以下。通常よりも短いが、2016年6月に英国が行った悪名高いトライデントIIの試験発射(500km以下)に似てるその説は「この現象はトライデントIIと呼ばれる潜水艦発射弾道ミサイルの試験発射だ」というもので、他の専門家からもその主張を支持する声が寄せられた。
フロリダ・アトランティック大学の天文学および物理学研究室室長のエリック・ヴァンダーヌート氏も「ミサイルならばバハマから目視できるぐらいの高度に達したことになり、謎の飛行物体が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)という理屈にも納得がいく」と主張。
発射試験ならきちんと公表しないのはなぜ?疑問を抱く人も
トライデントIISLBMの射程距離は4,000海里(約7,400km)以上あるため、目撃談と同等の高度に到達しうる。このミサイル自体は核抑止計画の一部として米国と英国で運用されてるが、仮に試験発射だったとしても計画を具体的に明かさない理由について疑問を抱く人もいる。
実はこうしたミサイルはコースから外れるケースもあり、英国が2016年にアメリカのフロリダ州沖で行った試験発射では、誤ってアメリカ本土に接近しかけたトライデントミサイルに自己破壊措置がとられた。
しかしその事実はただちに明かされず、英国では質問を拒み続けるメイ首相に批判が集まる事態に発展。先延ばしにされた失敗報告は翌年やっと公表された。
となるとこれも試験的に発射したミサイルなのかな?なお、この件に関する当局の見解はまだなく、ミサイル説そのものが腑に落ちない人も一定数おり「ETおかえり〜」「すぐに目撃者の記憶が消されるはず」なんて声もあるようだけど、みんなはどう思う?
References:uniladなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1.
2. 匿名処理班
あ〜これ残念ながら曇り空に飲まれた太陽なんですわ
3. 匿名処理班
氷だと思う
4. 匿名処理班
私です
5. 匿名処理班
まあ、宇宙人の乗り物には見えない。
6. 匿名処理班
軍事なら公表してないのも納得
7. 匿名処理班
「全てプラズマで説明がつきます」
8.
9. 匿名処理班
「ロケット曇」で検索。
見える条件はロケット発射が日没〜2時間後位まで。
10. 匿名処理班
光の形がほんのり渦を巻きかけてるように見えて、だいぶ前にカラパイアで読んだノルウェーの夜空に渦巻の発行体が出現した記事を思い出したわ。あれはロシアが新型SLBMの発射テストに失敗したのが原因だった。
11. 匿名処理班
あれは使徒だな。ああ、使徒だ。
12. 匿名処理班
トライデントと聞くとミサイルよりガムが思いつく
13. 匿名処理班
缶コーヒーのおじさんとウィルスミスが出るやつの撮影だろ
14. 匿名処理班
>>4
おまえか
15. 匿名処理班
テレビで誰かが宇宙人はすでに一般人に紛れて生活してるって言ってたぞ
16. 匿名処理班
普通に考えてミサイル
17. 匿名処理班
鳩かな
18. 匿名処理班
>>4
お前か!人騒がせな!
19. 匿名処理班
普通に空気を切り裂く音が聞こえるし地球文明の産物だな
20. 匿名処理班
新開発中のミサイルのたぐいなら公表しない理屈はわかるけど。。
ミサイルってこんな感じなの?もっとうるさいかと思ってたが。
21. 匿名処理班
フロリダ海岸といえば、ケープ・カナベラル。 それで片が付くんじゃ
22. 匿名処理班
明らかに極秘の発射実験だろw
23. 匿名処理班
トライデントって全段固体燃料だけど、こんな風に見えるもんかね。
下の方の煙の柱が雲で隠されてるならまぁこんな感じかもしれないなぁ。
24. 匿名処理班
※20
燃焼ガスの広がり方から見て最低でも高度80kmくらいだから撮影場所からは多分200km以上離れてると思う。
音は聞こえないよ。
25. 匿名処理班
軍事機密にあたるミサイルの発射実験についての詳細を公表するわけないだろう。
人工衛星や航空機に対する、一般的な情報開示はなされるだろうが、なんでああいう現象が起きたのかといった情報は「仮想敵国」やその他の国からの情報解析を妨害するために普通詳細を発表することなど無い。
「其処で何が起きているのか」は知らされても「それがどのようなものでどうしてこのような事になったのか」までは知らせないのが軍事機密というモノ。
大戦中の極秘作戦などでも今でも詳細がわからないものなんていっぱいあるのにそれを一々宇宙人仕業だーって考える奴は一度精神科にでも行ったほうがいい。