この画像を大きなサイズで見る他者に共感し、思いやりを示すのは人間だけではない。人間と長い間暮らしてきた犬はもちろん、ネズミだって仲間が傷つくと悲しくなることがわかっている。
我々が思っている以上に動物は、仲間に寄り添い、何とかしてあげようと思う気持ちがあるようだ。
そしてそれはある種の鳥も同様だった。常に仲間がどのくらいエサを食べたのか気にしており、あまり食べることができなかった仲間がいると、自分の餌を分け与えるのだという。
「鳥は他者の立場を考慮して判断をしているようです。つまり共感を抱いているようなのです」と、オランダ・ユトレヒト大学の生物学者ヨルグ・マッセン氏は話す。
他者に共感し、助けようとするのは人間だけではない
かつて、他者を助けるという行為は、人間ならでは行動だと考えられてきた。しかし今や、それは人間だけでなく、社会性を持つ霊長類や哺乳類、より最近では一部の鳥類の仲間にも見られる行動であることが明らかになっている。
ただ、そうした社会的な行為をうながす認知機能上の土台となっているものが何なのか、今のところよく分かっていない。
はたして、単純に本能にしたがって行なっているだけなのだろうか? それとももっと柔軟で、相手の立場を気にかけた結果、行われていることなのだろうか?
お腹を空かせた仲間を見たオナガは、自分の餌を分け与える
この疑問を明らかにするべく、マッセン氏らは「オナガ」というスズメ目カラス科の鳥に大好物のイモムシをたっぷりと与えるという実験を行なった。
だが、エサをもらえるのは1羽だけで、もう1羽にはエサを与えない。このとき、お腹を空かせた仲間を目にしたオナガは一体どのような行動をとるだろうか?
するとオナガの行動は仲間がエサもらえたかどうかで変わったという。仲間が食べているのかどうかを観察し、仲間がお腹を空かせていた場合は、自分のエサを分け与えることが確認されたそうだ。
この画像を大きなサイズで見るオスとメスの違い
こうした行動はオスとメスの両方で見ることができた。だが面白いのは、両者の行動はまったく同じではなかったという。
オスの場合は、必ず相手にエサを分け与えたという。だがメスでは、多くの場合は与えたが、そうしないこともあったのだ。
こうした違いについて、「自己アピール」をするかどうかが関係していると、研究グループは推測している。
つまりオスの場合、「ほら、ボクってこんなに気前がいいんだよ!」ということを周囲にアピールしようとするために、メスと行動の違いが生じると考えられるのだ。
オナガは相手の境遇に立って行動している
オナガは仲間からエサをせがまれたときの方が、よく分け与える傾向にあったという。
しかし重要なのは、せがまれなくてもエサを分け与えたということだ。このことは、オナガが仲間からの要求がなくても相手の境遇を認識している可能性を示唆している。
オナガは行動を決定する際に、相手の立場に立っていると思われます。人間で言う共感のようなものを示している可能性すらあります
自然界では、子供を協力して育てる種は、お互いに助け合う強い傾向があることが知られている。
それは人間も同様で、まだ狩猟採集生活を行なっていた頃は村全体で子供を育ててきたし、現在でも子供の面倒は社会で見るものという考え方がある。
「私たちは子供を集団の中で育てます。そのために私たちは社会的になり、協力できるようになるのです。同じことがオナガでも観察されました」と、マッセン氏は説明する。
この研究は『Scientific Reports』(9月30日付)に掲載された。
Azure-winged magpies’ decisions to share food are contingent on the presence or absence of food for the recipient | Scientific Reports
https://www.nature.com/articles/s41598-020-73256-0
References:/ written by hiroching / edited by parumo
人間界では、特にネット上で、他者の気持ちを想像することができなかったり、自分のことは棚に上げ、まったく無関係の他者を責めるといった、共感力の低い言動や行動が多く目につく。
だが、果たしてそれは、共感力の低い人が増えたからなのだろうか?実はそうではなく、共感力の高い人はあえて声を上げないだけなんじゃないかとも思う。他者の気持ちになって考えられる人は、何かを発言することで誰かを傷つける可能性を配慮しているからかもしれない。
動物界でも人間界でも一定の割合(少数)で育児放棄が存在する。種を保存させていく上でそういった少数派の存在も必要悪なんだろうけれど、その割合が増えると生態系を維持するバランスが崩れてしまう。
そう考えると、共感力の低い発言が多数派のように目立ち、バランスが崩れてしまっているように見えるネット上で様々なトラブルが起きているのも、納得がいく話ではある。













餌を分け合ってオナガいっぱい
※1
【審議中】 ( ´・ω) (´・ω・) (・ω・`) (ω・` )
仲間への分配とは別だが、おんどりを飼っていた際、美味しいエサをおんどり本人に与えると黙って食べず、独特の鳴き声を発し、
すぐに食べようとしない。
独特の鳴き声は、メス・ヒヨコを呼び出す効果があり、そのせいでいつも横取りされていた。
本能として組み込まれているのだろうが、その「父性」にはいつも胸が熱くなった。
自分語り長くてすまん。
※2
その呼び出し効果により養鶏場は飼育数を増やしているのです
座布団5枚!
オナガってカラスみたいな鳴き声だし繁殖期にはカラスを追い払うほど気が強いから不思議な鳥だと思ってたけど
カラスの仲間だったんだなあ
カラス科って頭がいい鳥が多いね
オナガはカラスの仲間だから賢いんだろうな
カラス科頭良すぎる
一方、カッコウはそんなオナガに托卵させる
ネットリテラシーは極めると黙る以外の選択肢がないと思う
ネット上に関しては、匿名のものに関しては恐らく対人関係の延長で見ている人は少ないんじゃないかなと思います。壁の落書きという方が近いのでは。おまけにそれはやりようによってはほとんどノーリスクでとんでもない数の注目を集めるし、反応も返ってきます。こういう普段ではあり得ない刺激が、普通の人まで過激にするのでしょう。
運営されてる側から見れば何だこりゃという場面も多いのでしょうけど、綺麗にされたところしか見てない側からはなかなか想像が及ばないのも事実です。そこは申し訳ないなと思います。
ハトなんか他のハトに餌を横取りされそうになったら餌を食うのも忘れて喧嘩モードに突入するというのに… 一方で自分より小さなハクセキレイに追い払われたりもするから強気に出るのは同種間だけかも。
ティラノサウルスも、致命的な骨折が治癒した後(=仲間から給餌して貰っていた痕跡)が残ってるし、恐竜の後裔にあたる鳥類が社会性持ってても何らおかしい事は無いんだよな
ランチパックを咥えて飛んできたカラスがたぶん番だと思う別のカラスにわけてるのを見たことあるね
ネットの怖いところは本来少数派で現実世界では集まることのなかったであろう共感力の低い人達が集まってしまい自己承認欲求が強化されることですね。
さらに物が分からない事をいいことに少数派ビジネスが介入して世の中と乖離していってしまう、、、
オナガはヘルパー行動とかも見られるし、この餌をシェアしている個体同士が血縁者ならば血縁選択で説明できる行動だけど、どうなのかな。原著論文読めって?ごめんなさい。
繁殖も確か集団でなかったかしら?コロニー作るなら、ご近所さんで互恵的利他行動?
※22
判らないなー
記事の結びも微妙な論調かな
私は車にぶつかって路上で死んだシジュウカラから離れず、周りをピョンピョン飛んでいるジョウビタキのメスを見た事がある。死んだ子スズメから離れない親スズメと同じしぐさをしていたから、彼らには彼らなりの思いやりがあるんだと思ったよ。子スズメもシジュウカラの亡骸も人に踏まれないように埋めて弔ったけど、彼らの目にそれがどう映ったかが少々心配だ。
※23
ハトで見たことある。
路傍でくたばってるのに離れないのなぜなんだろう、と。
死を理解できないんじゃなくて何かあるんだろうなぁ。
うちのセキセイさあワイが出かけたりしてると絶対飯食わんのよね
それで家帰って来て殻をフーフーするとやっと食べてくれるんだけど
これってワイにも食わせようと思って待ってたりするんかね?
※24
愛玩鳥のエサ
殻を飛ばさないと食べないのは江戸時代から同じ。
嗅覚もないし動かないし見えないんだよ鳥目だから。
一回全部捨てて少しずつでいいから新しいの与えてあげて。
同じ餌を使いまわすと家ダニが憑いて具合悪くするからね。
小鳥が膨らんでるのは幸せなんじゃなくて
天敵に具合が悪いのを悟られないようにしているだけだから。
ネット見るより長い時間よく観察してあげてね。
※24
うちのも、飼い主が外出している間は極端に食事量が少ないよ。
分け与えとは関係ないストレスだと思うよ。(殻の問題は関係ないぜよ。)
うちの鸚鵡は私がダイエットしてる時に餌のひまわり(好物)を顔に押し付けてくることがある。
心配かけてごめんよ。
オナガは綺麗な鳥だよね、声はあれだけど
もうちょっと大きく白黒模様のカササギは声はもうちょっとだけましなようだ
私は北陸の地方から都内に出てきたけど、オナガを見たことなくて都内で見たときにあまりの綺麗さにびっくりして暫く眺めていました。
すぐにネットで「都内 住宅街 青い 鳥」で検索したらオナガが出てきました。
都内では普通に見られることに驚きました。ネットでは関西圏ではあまり見られないって書かれていたので成る程と思いました。
*22、*27
自己レス。原著論文読んだ。
流し読みなんで間違っているかもしれないけど。
・血縁者間で餌のシェアが起こることは先行研究で当然知られているけどこの研究では見ていない。
・同性間よりも異性間で餌シェアが高頻度に起こる。特にオス→メス。
・「餌をねだる鳴き声(以下「おねだり」)」が多いと餌シェアするが、「おねだり」されなくても餌を与えることがある。個体間の関係性強化に重要?
・オスは割と無作為に餌シェアするけど、メスは、相手が困窮しているときには、少ない「おねだり」で餌シェアする。相手の様子を見ている?
・この研究では「おねだり」行動の頻度のみ注目しているが、他の信号が合わせてコミュニケーションに用いられている可能性も当然ある。
オナガが相手の状況をきちんと認識しているという知見が新しいのかな?
「クレクレ」や「甘え」を、特にメスはきっちり見分けているというのがシビアで面白いね!
オスの「おごり、おごられ」的な振る舞いも。
性選択や、あるいは互恵性による社会性強化、といった様々な要素が行動発現の究極要因に考えられるのかな。
関係ないけど「カラス科の鳥」って英語で「corvid」っていうのね。一文字違いだけどこのご時世なんであれと間違えそうになる。
ちなみにオナガの個体識別を当然しているんだけど、名前が「Han Solo」とか「Leia Organa」とか。SW好きなんだねぇ。みんな大好き「Chewie」もいるよ。
マンガ「とりぱん」で、弱って道にヘタってたオナガをスズメ二匹が介抱して虫を食べさせたり、羽をつくろってやったりしてるエピソードがあったよ。後日三匹並んで電線に止まっててホッとしたって作者さんが描いてた。鳥にも友情あるんだなーって感動したな。
ネット上で共感力の低い言動や行動が多く目につくのは、ネットの仕組みそのものにも原因があると思う。
ネットは主に商業広告の媒体として普及してきていて、閲覧数やコメント数がそのままプロバイダや管理人の利益につながるように使われている。
他者の気持ちになって考えられる人が、誰かを傷つける可能性を配慮して敢えてコメントを書き込まないとしたら、それは広告媒体としての価値とは相容れないユーザーになるのだと思う。
炎上商法というのがあるけど、多くのブログやSNSでは誰かを傷つけるコメントをあえて煽って閲覧数つまり収入を増やそうという、意図を感じるものが少なくない。
カラパイアにはこの意図を感じない。少なくとも自分は、煽りでアクセスを稼ごうという意図は全く感じないくらい弱いと思う。煽ってはいるのかもしれないけど、それは怒りや善悪や価値観をではなく、好奇心しかもとても多様な好奇心のように感じるような気がする。感じ方は人それぞれ違うと思うけど。
もちろん試行錯誤も感じるし、自分のコメントも消されたりNGに引っかかったり、記事そのものがネガティブなコメントの一斉攻撃で消えてしまうのも見たことがあるけど、この方向のサイトはちょっと独特という感じもするし、この先も見たいと思う。