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余命わずかな姉の最期の願いは「犬を飼うこと」その願いを叶えた妹は、姉の亡き後犬と特別な絆で結ばれる

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(著) (編集)

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姉の忘れ形見の犬と暮らす妹の物語 image credit:Humans of New York/Facebook
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 ペットを飼ったことがある人なら、おそらく動物と人間の繋がりがいかに特別なものになり得るかを知っていることだろう。

がんを患い余命いくばくもないことを知った女性は、バケットリスト(死ぬまでにしたいことリスト)を書きあげた。だが、リストを全て叶えられるほど時間は残されていなかった。これ以上は待てない。そこで妹は、リストの中にある「犬を飼いたい」という願いを叶えることに。

 それはギリギリ間に合った。姉は犬に熱い思いを寄せ、犬もそれに応えた。短い間だったけど、姉と犬の間に絆が芽生えた。

 それから2年がたった今、犬は妹と亡き姉の思い出を共有しながら仲良く暮らしている。これは最近妹によって明かされた物語である。

余命いくばくもない姉のしたいことを叶えたかった妹

 2年ほど前に愛する姉をがんで喪った妹が、8月24日にFacebookアカウント『ヒューマンズ・オブ・ニューヨーク(Humans of New York)』でその思いを綴った。

 病で余命いくばくもない姉の人生最期の願いを叶えてあげたいと思った妹は、姉のジェニーさんにバケットリスト(「死ぬまでにしたいこと」リスト)を作るように提案し、姉はそのリストを作り上げた。妹は、アカウントでこのように綴っている。

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姉のジェニーと私は1歳半しか違わなかったけど、私の方が押しが強くて自信たっぷりだったから、姉は「あなたの方がお姉さんみたいね」なんて言うこともあったわ。

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姉が病気になってからは、姉には最期まで人生をめいいっぱい生きてほしいっていう思いがあったから、「私が姉を幸せにしなきゃ」っていう強い責任を感じていたの。

だから、姉にバケットリストを作るよう提案したの。ハワイの滝で泳ぐこと、乗馬をすることは叶えた。でもタイへの旅行は叶わなかった。私の押しが強すぎたのかもしれない。姉は自分だけの時間が欲しかったのかもしれない。

犬を飼いたいという願いをギリギリ叶える

 妹は、バケットリストの全てを、姉が生きているうちに経験させてあげたかった。だが「犬を飼いたい」という願いは、姉がなんだかんだ理由をつけて先延ばしとなっていた。

ペットを飼うことの責任を考えると、自分は決して犬を飼える立場ではないと姉は思っていたのかもしれない。

でも、化学療法がうまくいかず、もう時間がないと分かった時、私と母は「もうこれ以上待てない」と姉のために犬を飼う決意をしたわ。もちろん姉の亡きあとは最後まで責任をもって飼うことを決めて。

犬にジェットと名付け、お試しで2晩だけ姉に会わせたの。姉は一目みてその犬を大好きになったの。ジェットも姉の気持ちを受け入れ、すぐに姉と絆を育み始めたわ。

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病床のジェニーさんの傍に寄り添い続けたジェット

 間もなく、ジェニーさんはベッドから起き上がれないほど容態が悪化した。

 そんな時でも、ジェットはジェニーさんのそばから離れることなく、トイレのためにベッドから降りてもすぐに戻って来て、ジェニーさんに寄り添い続けたという。

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 そして、最期の日はやってきた。

最後の数日は、姉はもう話すこともできなくなっていたの。そんな姉に私は「I love you」と伝えたわ。そしたら姉は、私の手を3回握り返してくれた。だから私は、「ジェットのことは任せて」と姉に約束したの。

 ジェニーさんが旅立ち、遺体の引き取りに葬儀屋を呼ばなければならなかったため、ジェットは裏庭に閉じ込められた。

 しかし、短かい間でもジェニーさんとの絆は深かったのだろう。何かを悟ったように、ジェットは吠え続け、鳴き止むことはなかったそうだ。

ジェニーさんを介してジェットと特別な絆を育むように

 ジェットは、妹が引き取ることになった。その後のジェットとの絆を、妹はこのように語っている。

飼い主を失ったジェットをすぐにでも引き取りたいと思ったけど、ジェニーに先立たれて悲しみに打ちひしがれている母こそ、ジェットを必要としているのではないかと思い、母に「ジェットをお願い」と頼んだら、母は「あなたが引き取るべきよ」と私の気持ちを察してくれたの。

そして、今、姉との思い出を共有しながらジェットと共に暮らしている。

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姉とジェットがそうだったように、私も今ジェットと特別な絆を築いているの。ジェットは、私が落ち込んだり悲しんだりしたら、いつも寄り添って傍にいてくれる。だから私も出かけても、早くジェットに会いたくて帰って来るようになった。

ジェットと一緒にいるうちに、私たちは無条件で愛していた姉という大切な人を共に失い、その愛や悲しみを共有しているという繋がりを強く感じるようになったの。姉を通して、私とジェットは繋がっているのだと。

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 愛する人を失った気持ちというのは、きっとどんなふうに言葉で綴っても、それ以上の計り知れない思いが溢れていることだろう。そしてその思いは、言葉を話すことができない犬もまた、人間同様に抱えているものなのかもしれない。

 この投稿を見たユーザーらからは、同じような経験をしたという人たちからの追悼や励ましのメッセージが多数寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. 悲しい…
    お姉さんもジェットの行く末を見守ったり世話したかっただろうに
    でもその死が残された者の絆を深めるし
    死があるからこそ生は美しいんだろうなあ…

    • +13
    1. >>3
      みんな不老不死で永久に生きる事ができるなら
      みんな誰も何も大切にしないだろうね…

      • +7
  2. じわじわじゃなくて、ぽっくり逝きたいものだ

    • +6
  3. いやあ今日も残暑が厳しいな
    目からも汗が出てきてしまったよ

    • +8
  4. なぜかニンゲンができない事を、動物がかるがるやってのける事があるよね。

    • +11
  5. うーん、いい話だけどジェットが可哀想かな。最初から妹が明確に飼い主になって、姉は遊び相手くらいのポジションだったらよかったかもしれないけど。飼い主を失うストレスって犬にとってはものすごく大きいと思うから、すぐにそうなるってわかってて家族にするのは人間の勝手な都合に付き合わせすぎでは。

    • -12
    1. ※11
      これが例えば人間の養子だと考えると、
      死後に妹が責任を持って世話するのは決定済みとはいえ、
      不治の病で「結婚せず子供もいないのが心残り」と言って
      余命宣告の事情がよく分かっていない幼児を里子にし、
      しばらく過ごして慕いだしたかと思ったところで養母は死去、
      叔母に引き取られる、って感じだもんなぁ…。

      • -9
      1. >>13
        そもそも家族皆で飼うわけだから、子どもに対して単独で絶対的に責任を持つ養母とは違うと思うけどなぁ…

        • +7
    2. >>11
      同感。
      飼い主に置いてかれる悲しみを犬に残すのが確実に分かってるのに、それでも飼うのはちょっと傲慢だよね。

      まあ妹的には姉>>>>>>犬なんだろうけど。

      • -9
      1. >>14
        姉>>>>>>犬
        まさにそれ
        姉本人はリストに書きはしたけど自分が動物飼うのにふさわしくないってちゃんと分かってたのに、いよいよ時間がないってなって「もう待ってられない」はおかしいよ。タイ旅行と同じで叶えられない項目だったんだよ。
        死後に忘れ形見の犬に絆を感じて癒される気持ちはすごくわかるけど、それも忘れ形見になってしまった、っていうんじゃなくさせられた、だから喪失を受け入れる作業に犬を無理矢理付き合わせてると思う。
        全体として犬が道具扱いされてる感で、妹のエゴがひどいと思った。

        • -10
    3. ※11
      ペットの犬は一方的に人間に保護される存在でもないと思う。
      この犬が亡くなった女性にもたらした時間はとても幸せなものだったはず。
      それはこの犬じゃなきゃ出来なかったことで、人間の都合で利用したと考えるんじゃなく敬意と感謝をもってこれから接していけばいいと思う。
      妹さんの選択はこれはこれで良かったんじゃないかな。

      • +13
  6. 書いてないけど、この年でMIXだと里親募集で
    出会った犬かも。(保護犬)
    米国の殺処分は日本とちがって安楽死だけど、
    もし助かったならやはりうれしい。
    確かに飼い主がつぎつぎ変わる事は犬に負担だが、
    残された家族は、最初から自分たちが終生飼育する
    覚悟で迎えたはず。
    ジェットはこの一家にとって偉大な事を成し遂げてくれている。
    かけがえのないこの存在を愛し、大切にせずにはいられないだろう。

    • +13
  7. ワンちゃんも大変な役目を授かったな
    愛情深い性質なら姉のタヒも悲しかったろうし、その後も人間の気持ち次第で母親の元に行くか妹の元へ行くかわからなかったし
    そしてその後も姉を失って悲しみにくれる妹と長い時間を過ごすことになるし

    • -2

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