この画像を大きなサイズで見る一般人が宇宙に行ける時代はそう遠くない未来にやってくる。さて、あなたは念願かなってついに夢の宇宙に出ることができた。
宇宙での暮らしは、多少の狭さが気になるものの概ね充実している――そんなある日、事故で宇宙ステーションのハッチが開き、普段着のまま宇宙空間へ放り出されてしまった!
さあ大変だ。体はどうなってしまうのか?
様々なSF映画には、宇宙服なしで宇宙空間に投げ出された人の末路が描かれている。中には体が沸騰し、ドロドロに溶けて爆発していく描写もある。だが、実際はどうなのだろう?
血液が沸騰して体が爆発するようなことはない
まず最初に、一部のSF映画で描写されているように、血液が沸騰して体が爆発するようなことはない。宇宙はそこまで過酷、というか過激な世界ではない。
地上では気圧が人体を押しつぶそうとする。その反対に、人体の内圧もまたそれを押し返そうとする。それがうまくバランスしているのが今の体だ。
しかしほぼ真空である宇宙では、普段は自分が守られていることに気づきもしない人であっても、急激な減圧を経験する。
繰り返すが、爆発はしない。皮膚は、人体の中で最大の機関であり、すばらしく柔軟で丈夫だ。だから膨張はするだろうが、”中身”がこぼれることはない。
映画「トータルリコール」でアーノルドシュワルツェネッガーが火星の薄い雰囲気にさらされたときのシーン
減圧症の恐怖
真空では人体はおよそ2倍に膨れ上がる。組織に含まれている水分が蒸発してしまうからだ。
こうした作用は内臓も押しつぶそうとする。たとえば腸が膨張して、横隔膜と心臓を圧迫する。肺からは空気が急激に排出されるために、肺から気道にかけてのデリケートな組織が損傷を受けることもあるだろう。
圧力が急激に失われると、筋肉や骨の中で窒素の気泡が生じることによる「減圧症」や酸素不足による「低酸素症」になる。ちなみに、宇宙空間に放り出されたあなたが命を落とす第一の死因は、この酸欠だ。
だからといって、水中に潜るが如く、息を止めたりしてはいけない。そんなことをしたら、気泡が血管に流れ込み、いずれは脳に達して脳梗塞を引き起こす。また外は真空だというのに肺の中には気圧が残ってしまうので、肺が破裂する可能性が高い。
意識を保てるのは15秒、死亡まで2分
しかし息を止めなかったからといって、状況が大きく好転するわけでもない。生身で真空に出れば、15秒もすると酸欠になった脳がエネルギーを温存するために一種の”セーフモード”に切り替わる。こうして意識を失う。
そして2分も経過すれば、脳以外の臓器も酸欠に耐えられなくって死にいたる。
人が真空で酸欠に陥った事例は案外ある。たとえば1982年、ある技師が真空槽の検査を行っていたところ、あやまって海面気圧の3.5%という極端な低気圧の中に入ってしまった。
1分後に救助されたが、皮膚は青ざめ、口から泡を吹き、肺からは出血していた。その人物はまもなく回復したものの、それほど運に恵まれず命を落とした人たちもいる。
この画像を大きなサイズで見る凍死の心配はひとまずない
国際宇宙ステーションが太陽の光を浴びているとき、外部の気温は121度くらいになる。逆に太陽が地球の影に隠れてしまえば、今度はマイナス157度にまで下がる。
灼熱地獄と凍結地獄が繰り返しているかのようだが、じつはその温度は額面ほどではない。地上とは熱の伝わり方が違うからだ。
宇宙には空気がないために、熱が「伝導」(物体内部を熱が伝わること)することも「伝達」(個体や液体などの間での熱のやり取り)することもない。この状況では、宇宙空間と人体との熱のやり取りは「放射」しかない。
じつは宇宙空間で人体が放射する熱はわずか100ワットで、白熱灯くらいにしかならない。人体の質量を考えると、体が凍えるまでには結構な時間がかかる。だからひとまず凍死の心配をする必要はない。その前に、他の原因で死んでしまうからだ。
この画像を大きなサイズで見る真空では助けを呼ぶ声も届かない、ではどうすれば?
ここまで、宇宙に生身で放り出されたからといって、映画の演出のように体が爆発したりも、一瞬で沸騰したりもしないことはわかった。また息を止めてはいけないことも学んだ。
意識を失うまでに15秒ある。しかし悲しいことに、助けてと叫んでも真空の宇宙では、声が仲間に届くことはない。
限られた時間の中で、助かるために何ができるだろうか?
もし運よくウェアラブルデバイスを腕に装着しているのなら、これが命綱になるかもしれない。15秒以内に大急ぎで、パパッと操作して救助信号を送信するのだ。
その後失神するかもしれないが、2分以内に運よく仲間が駆けつけてくれ措置を施してくれれば生き残れる可能性がある。
ただし、仲間の声が聞こえて、ゆっくりと目を開ける時にも危険を伴う。目の水分が蒸発して、眼球を損傷する恐れがあるからだ。
この画像を大きなサイズで見るここで得られる教訓は、ただ一つ。宇宙服なしで宇宙空間に放り出されることのないよう用心することだ。備えあれば憂いなしなのだ。
References:What would happen to humans exposed to the vacuum of space without a spacesuit?/ written by hiroching / edited by parumo














まず宇宙に行くお金がねえずら!
ありがとうございます、ちょうど知りたかったので助かりました。
とりあえず早く助けに行ったほうが良さそうですね、がんばります。
死ぬまでに一般人が宇宙に行けるようになるだろうか…
絶望的状況だけど苦しむ時間が短い事が救い
SFだと2001年宇宙の旅の船外活動シーンはよく出来ていたなと思う
ロシアがソ連だったころに、人体実験で真空に人間を放り込む実験やったらしいけど
(人間がいる空間を真空にした?)
即死、即乾、爆発はしなかったって話をを思い出したな。
※5
※13 さんの言ってるNASAの事故のことじゃないかな?
でもソ連ならそれくらいやってそうで怖い
>>5
ソ連のソユーズ11号が宇宙人で空気漏れ、乗員全滅事件が元ネタと思われ
ちなみにガガーリンの宇宙飛行は、無重力では呼吸できないのでは?とか様々な検証、人体実験でもあったわけよ
地球に帰る前から昇進を伝えたりとか、帰ってこられない事も皆覚悟してた
わざわざ真空被爆を実験する意味も余裕も無かったと思うよ
宇宙服無しで宇宙に放り出されることのないよう用心する必要は無いですw
何故なら宇宙旅行の予定が無いからですw
なんとなくだけど
アニメや実写ドラマなんかの重箱の隅をつつくのには使える情報だろうけど、披露したら披露したで生暖かい目で見られるのがせいぜいな気がする
なので該当シーンを見ても黙って楽しむのが一番だな
今度行く時は気をつけよっと
考えるのをやめる
逆シャアでクエスがどれだけ馬鹿なことをしてるか
>>10
それを思う世代は多い
なんかSF短編であったなぁ
難破した宇宙船から救助に来た宇宙船に移乗するのに、宇宙服が足りなくて何も身につけず真空を通過する事になるって話
それが癖になって、素肌で短時間だけ宇宙遊泳をするクラブを立ち上げてたってオチだったけど
>>11 ものすごい変態さんですね、それ。
>>11
生身で生還したとして、宇宙線の被ばくで健康に即悪影響が出たりはしないのかな?宇宙船の中でも地上にいるより多量の宇宙船を浴びてるって聞いたけど。
何かの映画で防寒素材で身を包んだ状態で一瞬なら凍傷
それ以上なら凍結って描写があったけど凍らないのか~・・・
トータルリコールも昔はアレは早送りしてたな。
時代とともに映画の描写って変わるんだね。
ところで、空気の無い真空で息止める以外ってどうすりゃいいの?
とりあえず、息を全部吐けばいいのだろうか。
※12
>息を全部吐けばいいのだろうか。
口を開けておくこと。そうするだけで気圧差で体内の空気は出ていくから。
ちなみに『2001年宇宙の旅』は現在でも語り継ぐ価値がある科学的考察が十分なされたSF映画だけど、ボーマンが船外活動用ポッドからディスカバリー号に乗り移るとき短時間だけど真空に晒されるシーンがあるが、あのとき(ボーマンを演じた)ケア・デュリアは息を吸い込んで口を閉じている。この行動について原作者のアーサー・C・クラークは「水に飛び込部ときと同じように、本能的にそうしたのだろうが、これは科学的には正しくない行動だ」と批判している
※22
個人的には肺胞を守るためには息を吸い込んで息を止めて力を入れておいた方がいいと思ってます。急減圧されて、肺胞内の毛細血管内で血液が沸騰して肺胞を損傷するのを少しでも遅らせられると思ってます。ただ、身体の表面(ほとんどが皮膚)の毛細血管内では血液が沸騰して泡になってこの記事にあるように減圧症の原因になる血管内の気体の泡が生まれつつあり、急速に状況は悪くなるでしょう。もしかすると鼓膜も破れるかもしれません。ただ、海の底、何気圧あるいは何十気圧からの一気圧への減圧よりも、一気圧から 0 気圧なので、その差は小さいということも忘れてはならんでしょうね。
>>36
富士山に登るとポテチの袋が膨らみますよね
あれが肺で起きると思います
NASAで真空室で宇宙服の実験中、事故で被験者が真空近い状態(1 psi未満)に晒される事故があったらしい。
被験者は約14秒間意識がその後意識を失った、最後に意識に残ったのは舌の上の水が沸騰する記憶だったらしい。
>>13
ソ連の事故は全滅だったらしいね
1971年、ソ連のソユーズ11号の帰還モジュールのバルブの故障から空気漏れが発生。
当時の帰還モジュールは宇宙服を着て乗り込むことは出来ませんでした。
結果的に宇宙飛行士は全滅。
レコーダーの記録によると、宇宙飛行士達は10秒で朦朧としだし、30秒で行動不能、50秒後に死亡したと見られています。
※20
初代なソユーズだと、与圧服を着た状態では
2人しか載れなかった様子。
ただそれはその時に始まった訳では無くて、ボスホートでも
3人搭乗時は与圧服を着なかった様子。
船外活動をしたボスホート2号では、2人とも
与圧服を着てた様子。
>>13
下の上の水が沸騰したら大やけどだけど、別の何かが起こったって事だよね
※66
気圧が下がると沸点が下がる。
沸点が体温より下がればやけどせずに沸騰する。
※66
空気の薄いところ(山の上など)では、水の沸点が100℃より低くなる、って聞いたことない?
>>68
聞いた事あった…理解はしてなかった
>>67の方もありがとうございます
火傷しないで沸騰なんてあり得ないと思ってたので、感覚のエラーでも起きたのかと思ってました
真っ先にトータルリコール思い出した。
逆シャアでクェスが生身で宇宙空間に飛び出したシーンを思い出した
フィクションとはいえなかなか衝撃的な行動だったな
>>15
でも15秒以内でコークピットに飛び込んだからセーフだな
>>18
息を止め耳を塞ぎ目を閉じていた
息を少しずつ吐きながら素のまま行けばよかったと聞いたことがある
自分の体温で体液が一瞬で沸騰して即死すると思う
>>16
お前は記事を全く読まないままコメントだけ書いたのか?
「宇宙の香水」をつけることで効果中のダメージが軽減される
宇宙に植物植えよう
※21
記事を読まない以前に、宇宙の酸素濃度(大気密度)を高めたらどうなるのか分からんのか
火(太陽)に油を注ぐようなものだぞ
>>63
地球軌道から太陽まで酸素で埋め尽くすと?
バカも休み休み言え。
※71
それは※21に言え
確実に宇宙ブッ壊れるわ
我々は今まさに地球という名の宇宙船に乗って旅をしているではないか
※23
うっかり宇宙に投げ出されることもないし、
夜になれば(田舎限定だけど)星の海の中にいるのも実感できる。
素敵な宇宙船だよねb
アニメ「カウボーイビバップ」で主人公が真空中に出るときに、わざわざ耳栓までして息を止めていた場面…
リアルっぽく描いたのが仇になるのか…
※25
スペースオペラと「男たちの挽歌」(ジョン・ウー作品)を掛け合わせた作品に多くを求める人などいないよ
パラヤさんちのお嬢さんは平気だったぜ。
俺も宇宙に行く時は気をつけよう
トータル・リコールでコーヘイゲンを演じたのってアーノルド・シュワルツェネッガーじゃなくてロニー・コックスじゃなかったっけ
じっくり読んじゃった。
こういう記事好きよ。
やっぱり映画の描写は信じてしまうよね。
体の表面から血が噴き出す…というのは真実だと思っていた。
しかし、実質15秒前後でアウトか…
プールの中なんかでは、長い人だと2分くらい潜水していられる
のだけどな。現実では、そんなに長く真空中に居られないのかな
※33
水中では肺を酸素ボンベとして使えてるが、真空中では血中酸素の排気装置でしかないからねえ
つまり、宇宙ステーションに閉じ込められても
生身で飛び出して2分以内で大気圏突入すればよいのだな!
※35
大急ぎで突入すると、摩擦で燃えちゃうよ
半世紀以上も前に星新一が同じ質問を宇宙科学者にしたけど
返事できずに目をシロクロさせていたそうだが
2分以内の死因についてはっきり書いてないからよくわからないね
※35
赤い大佐!助けて下さい!うわぁぁぁ…
自分が思い出したのは、SF映画「レッドプラネット」(2000)や「イベント・ホライズン」(1997)。古くはショーンコネリー主演の「アウトランド」(1981)や「2001年宇宙の旅」(1968
)等。
フリーザみたいに宇宙空間で生存できる人の体はどうなってるんだろう
社会に放り出される方が怖えよ
逆シャアでクェスがパイロットスーツなしで飛びだしたの思いだした
男塾で江田島平八塾長が宇宙空間から生身で救助されたのがあったが……
まあ、あのマンガに突っ込み入れるのは野暮だってもんだよね(汗
男塾塾長ならふんどし一丁で宇宙遊泳できる
15秒で死とはすごい世界
人間が深海魚みたいだ
少し前に、スープに圧力加えたら生命できた的な記事あったけど
生物は圧力がないと生きていけないようにできてるんだろうか
2001年宇宙の旅はこの点についてもけっこう的を射ているということか
宇宙空間に宇宙服無しで出た場合、真空暴露だけじゃなくて
有害な宇宙線とかもおっかないよ
atomsphereを雰囲気って訳してるから火星の薄い雰囲気というなんともシュールな言い回しに
’組織に含まれている水分が蒸発してしまうからだ‘
これ違うと思うけどな。体組織は皮膚に守られていて露出しているわけじゃないし、大気圧とは別に圧力がかかっている。腸内は閉じた空間ではないが、幽門てものがあって普段は閉じているんだから。そうでないと腸内ガス(偶に肛門から漏れ出るアレ)の圧で、内容物が口に向かって逆流してしまうw
瞬間的に超乾燥肌になるのは間違いないが、致命的なのは呼吸器関係で、それ以外の部分は死んだ後の話になるだろうね。
「その時、不思議なことが起こった」
宇宙空間に生身で放り出されたら助からないって事は分かった
ユニクロの宇宙服が発売される日が来るかもね、ヒートテックのw
パルモおねいさん。
次は一般人が宇宙に行けるか?
いくらかかるかまとめて下さると嬉しいです。
そう!自分はuchuu;に行きたいのでありますっ!
破裂するほどの激烈な反応があるなら実験対象は何も生きた人間でなくてもいいよな。
死体でもいいわけだし、そこそこの大きさなら他の動物だって構わない。
死体を宇宙に放り出して果たしてパーンと弾けたり瞬間冷凍するのかやってみたら早いわな。
死刑囚の死体とかなら使ってもいんじゃね、もしくは生前宇宙マニアだった奴からの
検体提供を募ってみるとかさ。みんな気になってると思うんだよね。
死ぬ前に結論知っておきたい疑問の一つじゃないかな。
生身でバルキリーと格闘したブリタイ閣下…
皮膚自体に宇宙服に近い耐圧能力があるのだろうか
大丈夫、そんな場所へ行く事なんか無いから。
参照のトータルリコールの動画はシュワちゃんではない。
最後の一文で、やっぱパルモ姉さん好きだわって笑