
人間のいない道路はライオンのもの image credit:Kruger National Park/Twitter
イギリスではヤギが街を占拠したり、サンフランシスコの都会ではコヨーテがのんびりと観光地で寛いだりと、コロナ禍で封鎖措置が取られている地域では、人間のいなくなった場所に野生生物が姿を現し始めた。南アフリカにおいても同様で、封鎖中のクルーガー国立公園では、ライオンのプライド(群れ)が、人気のない道路でまったりと昼寝をする姿が捉えられた。
封鎖中の国立公園の道路でライオンの群れが昼寝
4月15日の午後、南アフリカのクルーガー国立公園のパークレンジャー(管理人)および写真家リチャード・ソウリさんは、ライオンのプライド(群れ)が舗装道路でのんびり寛いでいる姿を車中から目撃し、思わず携帯電話で撮影した。ソウリさんによると、このプライドはクルーガー国立公園を訪れる観光客からは見えない地域の公園に住んでおり、通常こうした光景は人がいなくなった深夜にのみ見られるという。日中は交通もあり、観光客も多いからだ。Kruger visitors that tourists do not normally see. #SALockdown This lion pride are usually resident on Kempiana Contractual Park, an area Kruger tourists do not see. This afternoon they were lying on the tar road just outside of Orpen Rest Camp.
— Kruger National Park (@SANParksKNP) April 15, 2020
📸Section Ranger Richard Sowry pic.twitter.com/jFUBAWvmsA
しかし、現在クルーガー国立公園は3月25日から閉鎖されていて、ソウリさんらスタッフ以外の人はいない。
そのため、ライオンたちは別の公園からクルーガーまでやってきて、茂みを出てのんびり道路で堂々と昼寝をしているというわけだ。

image credit:Kruger National Park/Twitter
「人間がいない状態だと野生生物は活発になる」
どうやら、世界中の野生生物は人間がいない環境や生活にすっかり順応しているようだ。ソウリさんがシェアした写真が、それを物語っている。ライオンたちは、ソウリさんが写真撮影のために車で近付いても、全く気に留めない様子だったそうだ。

image credit:Kruger National Park/Twitter
基本、ライオンたちは車に乗った人間というのに慣れています。ですが、人間が歩いて近付くとなると本能的に恐怖を感じ取るので、私が歩いていたならこれほど近くで撮影することは叶わなかったでしょう。また、同公園スポークスマンのアイザック・ファーラさんはこのように話している。
クルーガー国立公園は、依然として大部分が野生の地域であるため、封鎖中だからといって野生生物の行動がさほど大きく変化するわけではありません。
動物たちは、観光客がいる時には通常避けている場所を占領しているだけです。人間がいない状態だと、野生生物の活動がより活発になるということを人々は覚えておく必要があるでしょう。
南アフリカでは、当初21日間のロックダウン(封鎖)措置を行う予定だったが、4月8日に政府は少なくとも今月末までの延長を決定したようだ。Even as the sun rises, without all our human visitors, the urge to sing the 'lion sleeps tonight' is just a whim away, a whim away, a whim away!
— Kruger National Park (@SANParksKNP) April 13, 2020
📸 c️ Jean Rossouw; Skukuza Golf Club , Kruger National Park@SANParks pic.twitter.com/M9XiagVqjX
国立公園側は、「現在、訪問者を禁じているが、食料の配達や燃料の供給、セキュリティおよび緊急サービス、更に野生生物に対する犯罪への取り締まり活動は継続している」という声明文を発表している。
written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
道路は、あったかいよね
2. 匿名処理班
こういうのを見るたび、地球は動物と植物のものだと思う。人間の支配なんて唯の奢り。
3. 匿名処理班
アスファルト暖かいですぅ
4. 匿名処理班
獅子寝中の無視🦁
5. 匿名処理班
この地域に限らず、密猟者は絶対に活動自粛したりしないだろうから、治安維持や取り締まりの方々は大変だろうな。本当にお疲れ様です。
6. 匿名処理班
ホントにホントにホントにホントにライオンだ〜
(↑なげきながら)
7. 匿名処理班
猫ですね
おっきな猫
8. 匿名処理班
写真で見る分にはめっちゃ可愛い〜
うちの猫達もウッドデッキでこんな感じ。
写真で見る分には家猫っぽくて可愛いよね!
9.
10.
11.
12. 匿名処理班
めっちゃ大量にライオンが落ちてる…色合いと寝姿がうちの犬に似てる。
しかしこの前の山羊の記事の時も思ったけど、世界中でリアル『人類が消えた世界』みたいになってきたなぁ。
13. 匿名処理班
なんか、地球から人類が消えた後の未来を観ている気分になる。
14. 匿名処理班
可愛いのお仕事始めました
15. 匿名処理班
※5
火事場泥棒に怖いものはないですからね
16. 匿名処理班
近所の猫たちも草原ではなくコンクリートやアスファルトの上のほうが好きみたいだ。
一番人気は段ボール。
17. 匿名処理班
如何に”人間”が邪魔かというのが分かる話だろうな。
18. 匿名処理班
ウィンダワッタウィンダワッタウィー
19. 匿名処理班
所詮こいつらもただのネコやな。
20. 匿名処理班
そもそも俺達のもの
21. 匿名処理班
こういうの大好き
何でかは分かんないけど
22. 匿名処理班
※17
いやいや、ライオンの兄貴たちは
アスファルト敷いてくれてありがとな、っていってるぞ
23. 匿名処理班
※2
数でいうなら虫こそが地球の支配者だしね
24. 匿名処理班
人がいなくなった町で動物たちがリラックスした感じで過ごしてる写真をたびたび見るけど、見るたびに人間って地球にいらない存在なのかもって思う
25. 匿名処理班
※19
そうだぞ!だから一緒にゴロゴロしに行ってくるんだ!
26. 匿名処理班
ライオン寝具 🛌
27. 匿名処理班
道路が綺麗だなぁ
春の農業事始めシーズンなので農場近くで有害鳥獣駆除に参加するのですが、
「あった筈の道路がもう消えかかっている」
って状況が多々です
水害で分断のみならず、イノシシが掘り返した土で道路がもう見えぬ、落ち葉のみならず下草や低木が生え巨大な倒木から苔も・・・とあっという間に自然に飲み込まれていっています
今年は特に食糧生産を確実に行い供給での安心を得ないとイカン状況なので皆気合が入っています
28.
29. 匿名処理班
※4
わたしは評価する
30. 匿名処理班
一匹白い仔がいる(* ̄∇ ̄*)