
image credit:speedbirdtv/Instagram
欧米では、アルファベット順に暴風雨や高気圧に人名が付けられる。このところ、イギリスは立て続き激しい暴風雨Ciara(キアラ)とDennis(デニス)に見舞われ、地域に洪水被害を引き起こし、死者を出して多くの住民の避難を余儀なくさせている。現在、イギリスの空港では何百というフライトが欠航になっているが、空港自体は閉鎖されておらず、着地便が次々と到着する。
激しい嵐の中、ロンドン・ヒースロー空港で旅客機が上空でぐらつきながらも滑走路に着地を試みる瞬間が捉えられた。
驚くべきその光景は、まさに「パイロット、グッジョブ!」と言える見事な瞬間だ。
広告
暴風雨“デニス”、イギリスを直撃
暴風雨“デニス”により激しい雨風が続くイギリスでは、2月19日の時点で4名の死者が報告されている。イングランドだけでなく、ウェールズやスコットランドも“デニス”による洪水被害で、何千人もの住民が避難を余儀なくされている。Devastating scene of the #flooding in Nantgarw, Wales this morning 16th February! Video by Hayley Oconnell via https://t.co/iWIrZByaLm #StormDennis #Dennis #dennisstorm pic.twitter.com/zfQPPTKmq3
— WEATHER/ METEO WORLD (@StormchaserUKEU) February 16, 2020
#StormDennis turns #UK parking lot into a ‘waterfall’ pic.twitter.com/HL16leX4ew
— RT (@RT_com) February 19, 2020
先日、“キアラ”による洪水被害を受けた住民が、猛威がおさまる前に新たに現れた“デニス”によって再び被害を受けるというケースも少なくない。#Dennis #StormDennis #StormDenis the moment something blew and the power cut out in WF15 pic.twitter.com/kBDQNoBJxi
— nadimlatif (@N444DDY) February 16, 2020
雷を受け停電になる地域や、主要道路が洪水被害に遭っている地域もあるため交通機関が乱れ、必要のない旅行は控えるよう各地で注意警報が出されているが、今後も広範囲にわたって被害拡大が予想されており、軍が出動する事態にまで発展しているという。Storm damage #Dennis in Aberdulais container in pic 1 moved 100 yards tree hut it , pic 2 main road . Pic 3 tree hit bridge by aberdulais falls 😳 pic.twitter.com/KVj2wUJyVO
— 🐒cheeky Charlie R.I.P Oscy 🏴😇🌈 (@welshcav) February 16, 2020
不安定な状況の中、空港では何百ものフライトがキャンセルになっているものの、空港自体は閉鎖されておらず、嵐の中複数の旅客機が滑走路に着陸を試みてはいるが、その光景は、搭乗者は当然のこと、見ている者までをもハラハラさせる。
ロンドン・ヒースロー空港で旅客機が着地に葛藤
2月15日、暴風雨の中ロンドン・ヒースロー空港に無事着陸した旅客機の様子がSNSで拡散した。映像では、エティハド航空のエアバスA380型機は、強風に煽られてなかなか着陸できず、地面近くで機体が浮き上がる「フローティング」が映し出されている。
この時の風速は40メートル。強烈な風により多くの樹木や電柱、街灯が倒れ、走行中のトラックは横転、ブロック壁が倒壊するというレベルだ。
そんな強風と戦いながら、旅客機は必至で着陸を試みる。これは、パイロットの技量も大きいと言えるだろう。最終的には、飛行機は機体を斜めにして滑走路を右に大きくずれるも、見事着地に成功した。
複数の空港で離陸・着陸に影響受ける
拡散した映像の中のエティハド航空だけでなく、各空港では多くの旅客機が数日にわたって着陸や離陸に葛藤している。別の動画によると、空港の上空で着陸を試みる旅客機は驚くほどのぐらつきを見せており、パイロットの技量を問われる瞬間が映し出されている。
中には、滑走路に近付くが強風のため、機体が激しく浮き上がり着地に失敗し、再び上空を旋回して着陸を試みなければならない旅客機もあったようだ。
滑走路に着地の際、機体が激しくバウンスした旅客機に搭乗している乗客らは、着陸前の機内アナウンスで注意が促されていたとしても、やはり気が気ではないだろう。Touch and go at Heathrow @Aviationdailyy @HeathrowAirport pic.twitter.com/1ZFS0DCUPo
— Andy (@AndySTFC79) February 15, 2020
これまで幸いなことに、この暴風雨“デニス”を受けて事故を引き起こした旅客機は一機もないということだが、ロンドン・ヒースロー空港では約60%のフライトが離陸・着陸の中断を余儀なくされ、ガトウィック空港でも約30%のフライトが影響を受けたとされている。
こちらは、デニスの攻撃を受けながらバーミンガム空港で着陸を試みる旅客機の様子。
Bumpy landings at Birmingham airport in Storm Dennis crosswinds
References:Daily Mailなど / written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
離着陸の、計11分間がもっとも事故が多いんだっけ。魔の11分とか言って。それでも飛行機事故ははるかに少ないんだよね、車の事故に比べれば。航空業界の皆さん、いつもお疲れ様です、ありがとう。
2. 匿名処理班
これは操縦士を褒め称えるより引き返すべきではないだろうか?
撮影の角度の問題だろうけど、
ヘリコプターのように垂直に下りてきてるように見える
面白い
3. 匿名処理班
>>2
飛行機は向かい側から時速300kmの風が吹けば、その場で浮き上がれる
4. 匿名処理班
※2
実際風速と風向次第では航空機は疑似的に速度を得るからほぼ垂直の離着陸ができるよ
勿論パイロットには大変な技量が必要だけど
5. 匿名処理班
メーデー民の集合場所と聞いて。
撮影者は着地した瞬間WOW!と感嘆してるけど、実際に止まるまではパイロットも乗客も気が気じゃなかっただろうな…。
無事着陸できたようで本当によかった。
この機長にあたって乗客も本当にラッキーだった。
6. 匿名処理班
※2
たぶん遠くから望遠レンズで撮ってて、それで奥行きが圧縮されてるだけ。本当は安全な角度で降りてきてるはずですよ。
あと、ゴーアラウンドすべきでは?ってのは確かにそうなんだけど、安全にゴーアラできなければする意味ないからね。
7. 匿名処理班
動画見たけど
はっきり言ってこの程度は
日 常 茶 飯 事 で す !
強風なんて頻繁にあるし
パイロットには下手な人も居る
主翼が地面すれすれってのもあります
パイロットは解っててやってるかもしれないけど
正面から見たり、撮影できないだけで
それほど珍しくないんですよ
私も目の当たりで見たときは衝撃でしたが・・・(笑)
8. 匿名処理班
万が一、着陸が失敗しそうな場合に作動するエアバック的なものが機体下部にあればいいかもw
見てる分にはいいけども、俺が乗客なら曲芸みたいな着陸は遠慮したいから。
9. 匿名処理班
>>2
これは多分、クラブとデグラブしているのでは?
正式な操縦方法ですよ。…難しいやり方ですが。
10. 匿名処理班
着地するだけじゃなくて、斜め体勢での着地後すぐにこのデカ物を真っ直ぐに立て直さなきゃなんないのが怖いわ
空中でドリフトしてる感じ?
11. 匿名処理班
強風着陸系は結構あるけどどれもハラハラする
無事成功するのも中止して再浮上を掛けるのも素晴らしい判断だと思う
パイロットの凄まじさ分かりやすい
12. 匿名処理班
A380はコンピュータも優秀だからの
13. 匿名処理班
乗り物の操縦って、大なり小なり「神業」の連続だよね。
素人としては神事て祈るしかないわ。GJ!!!!
14. 匿名処理班
成田でもたまに見るよねナナメ着陸
最も空港の展望台で見ててもあんまり良くわからないけど
航空科学博物館で見てるとよく分かる
15. 匿名処理班
これがジェットでD...
16. 匿名処理班
>>4
鳥が向かい風に乗ってその場に浮いてるようなもんか
17. 匿名処理班
>>9
グライダーやってたけど、クラブ進入だね。
ウイングローも使うけど動画のはクラブだけだな。
向かい風強いと速度計ではスピード出てても景色はほとんど止まってる様に見える。
対地速度が遅くなるから小型機ならほとんど滑走しないで止まれる。
18. 匿名処理班
>>10
接地後に方向舵を左に切って真っ直ぐにしてる。
基本的にドリフトみたいな感じで、ラダーだけ切ると空中で横滑りするよ。
自家用パイロットのライセンス試験でもフォワードスリップと言って
動画みたいなのが出来ないと免許もらえなかったから、アホみたいに練習したわ。
19. 匿名処理班
実は飛行機はほとんどの場合は大なり小なり斜めに着陸してんだよ
横風成分が全く無いってのはあまり無いから
なんなら飛行中も風に抗うために斜めにスライドしながら飛んでるんだよ
20. 匿名処理班
ほぼホバリング
21. 匿名処理班
>>2
引き返すにも燃料の問題もあるだろうしずっと飛んでられるわけでもない
22. 匿名処理班
斜め着陸を集めた動画を見たことあるよ
23. 匿名処理班
※5
メーデー民がここにも…
横風はまだ技量で抵抗できることが多いからいいよね。ダウンバーストよりは…
24. 匿名処理班
※7
わざわざ危険な現場の映像に対してマウント取りに込んでも…日常茶飯事の光景だからっつって安全なわけでも無かろうに
25. 匿名処理班
※6
ゴーアラウンドではなく他の空港に着陸すべきだろうってことです
じそく40キロの強風が吹いていたと書いてあるので
その風速で着陸って無茶じゃないのかな、と
26. 匿名処理班
※23
自分もメーデー民だけど
あれを日常みていると飛行機は落ちて当たり前、的感覚になってきて怖い
27. 匿名処理班
※14
あそこに行くと、何時間でも見れちゃうね。
28. 匿名処理班
うわぁ…天候の悪い日に飛行機の離着陸をするのは本当に大変だ
慣れも有るのかも知れないけど、多くの命を預かっている訳だし
これは股間がヒュン…とする瞬間だわ
29. 匿名処理班
>>25
確かに強風の時は他の空港にダイバートしたりもするんで、そう言う判断もあるよ。
ただ飛行機には決心高度ってのがあって、ある程度まで高度を下げて着陸出来そうなら
降りる様にパイロットが決められる様になってるんだよね。
なので着陸するのも別に無茶してる訳ではないんですよ。
30. 匿名処理班
※26
まあ、私も乗る前に遺書を用意するようになりましたよ…
飛んでる数の割には、大昔の事故を取り上げたりしてるだけで最近は事故も減ってきてましたからね。(と言いにくいここ数年…)
31.
32. 匿名処理班
※24
マウント???(笑)
野生動物じゃないんだから
実際に見てそう思っただけです
台風が近づいてて
でも封鎖してない空港の着陸寸前に突風が吹いたらどうなりますか??
コースから外れないように修正するでしょ?
飛んでるんですから、風が吹いたら簡単になりますよ
何回も着陸をし直してチャンスを待つでしょ?
解るかなー??
33. 匿名処理班
※5
停止して降りるまでが着陸はメーデー民の常識
34. 匿名処理班
ここで無茶するなとか言ってる奴らより、はるかな量の知識や経験から判断して着陸することにしたんだろうから、滑稽でしかない。笑