この画像を大きなサイズで見るカナダ、トロント大学とサニーブルック病院の研究グループが発表したそれは、なんだか少し大きめのテープのりみたいな感じだ。
実際、2018年にそのプロトタイプが発表されたとき、開発者は「粘着テープのディスペンサーのようなもの」とコメントしているくらいだ。
だが、このほど『Biofabrication』(2月4日付)で公開された最新バージョンは、火傷治療に革命を起こすかもしれない可能性を秘めている。
皮膚移植の限界に挑戦
ひどい火傷の治療にはいくつか選択肢があるが、一般的なのは、傷ついた組織を除去し、そこに体の他の部位から採取した健康な皮膚を貼るという手術――すなわち皮膚移植だ。
しかし場合によっては、皮膚移植ができないこともある。たとえば、火傷が深いところまで達してしまっているような状況(全層熱傷)だ。
こうした火傷では表皮からその下の下層組織までがダメになってしまっており、すぐに治療が必要になるが、往々にして火傷は広範囲に及んでいる。
そうなると、移植に使える皮膚が十分に残されておらず、皮膚移植は使えない。
コラーゲン・スキャフォールド法やインビトロ培養代用皮膚法といった別の治療法もあるが、高価だったり、効果が一時的だったり、あるいは準備に時間がかかったりするなど、どちらにも弱点がある。
そこで新しい皮膚を患部に直接3Dプリントしてしまおうという発想が生まれた。
この画像を大きなサイズで見るバイオインクを皮膚に直接貼り付ける
開発された3Dプリンターは、真皮を構成する「コラーゲン」や火傷の治癒に必要な「フィブリン」といったタンパク質が配合されたバイオインクを、テープのりのような感じで火傷で傷ついた部分に直接貼り付ける。
だがバイオインク最高の秘密は、そこに「間葉系間質細胞」も含まれている点だ。これは周囲の環境に応じてさまざまな細胞に分化してくれるあの幹細胞の一種だ。
患部に貼り付ければ、皮膚の再生をうながし、傷跡が目立たないようにしてくれる。しかも皮膚のプリントに要する時間はものの数分だ。
この画像を大きなサイズで見る動物実験で良好な治療効果を確認
2018年に3Dプリンターのプロトタイプが発表されたときは、細胞を火傷に直接補給できることまでは確認されたが、その治療効果までは実証されていなかった。
しかし今回、ブタの全層熱傷にプリンターを試した結果は、かなり有望だったとのこと。「スキンシートはごく少ない動作で、患部に均一かつ安全確実に付着した」とプレスリリースで述べられている。
しかも間葉系間質細胞のおかげで、傷の治りはきわめて良好であったという。まったく治療が施されないケースはもちろん、コラーゲン・スキャフォールド法で治療されたケースと比較しても、炎症・瘢痕化・拘縮といった火傷特有の症状が少なかったそうだ。
この画像を大きなサイズで見る今後5年で医療の現場に登場する可能性も
研究グループによると、今後5年のうちに臨床の現場に導入されてもおかしくはないという。
「手術室で使われるようになれば、救命現場に革命をもたらすでしょう。こうした装置があれば、火傷や怪我の治療方法がガラリと変わるかもしれませんね」と研究グループのマーク・ヤスケ博士は語っている。
References:eurekalert / smithsonianmag/ written by hiroching / edited by parumo














昔は皮膚移植と言ったら臀部の皮膚を使ったものや…
※1
ブラックジャックやね
そのうち美容整形でも皮膚をプリントするようになるのかな
最後の一行のマーク・ヤスケ博士、、。
名前だけでは分からないがもしやアフリカ系の方か?
あの「弥助」とつながりは?
>>3
もしかしたらパラオ系かも知れん。
かつて日本領だったパラオには、知り合った日本人の名前を苗字にした家系がたくさん存在するというから。
※3
Dr. Marc Jeschke
ジェシュケとかイエシュケだから東欧か北欧っぽい苗字
3Dプリンターというには無理があるよね?
これのプロトタイプ的なものは既に日本でも実用化してなかったっけ
>マーク・ヤスケ博士
もしかして日系の人かな?
どこぞのヒソカさんのドッキリテクスチャーがそのまま皮膚になるバージョンか
ブラックジャックみたいに友達の皮膚をプリントしてもらうこともできるのかね
頭皮にも、このプリンターでプリントすれば、もしかして・・・
>>12
皮膚やのうて
毛根をプリントせなアカンから…
火傷で苦しむ人たちを少しでも多く救えるように、こういう技術が早く実用化されてほしい
こういう安価で手軽な治療法ってなかなか普及しないよね
希望の持てるいい話だね
いやあ凄くないか。凄くないか!
看護師さんに聞いた話、全身火傷の患者で背中(肩甲骨の間)に切手一枚分だけ正常な皮膚がある人を看たそうだ。
当然、顔も焼けてるので疎通も取れず、皮膚が見えない以上点滴のルートも入らない、挿管はしなかったようだが、ただただ全身包帯で寝かせるだけしかなかったそうだ。
それでも2日に一度包帯を換えるとき、なんとも言えない声で呻き泣くんだそうだ。
当然半月も持たずなくなったそうだが、熱傷の患者さんを看るたび思い出すとか…
さて、このプリンターならこの大患者さんを救えたろうか?
一度に全身は無理でも体幹の半分を覆うくらいは処置できるのだろうか。
半日でそれが可能なら素晴らしいと思う。
今は程度によるが体表面の4割くらいの損傷なら救うことが出来るらしい。
ぜひ早期の実用化を望む。
これだけ医学が進んでも火傷の治療ってあまり変わってない気がする。
治療の辛さとか後遺症とか。
傷自体は治療できても外見への影響はどうしようもないし。
痕がすっかり消えてしまうような時代になるといいなぁ。
豚の全層熱傷・・・実験故意図してそうしたのか否か気になった
>>20
そう考えて吐き気がした
これから先は、何かの理由で体の一部分が欠損したとしても、3Dプリンター技術で元の体に継ぎ足す感じで再生可能になるかもね?SF映画の世界が身近になるって訳だ。
そういえばカラーパウダー火災で火傷した人たちはどうしてるだろうか
傷口を機械でなでるとか、考えただけでハゲそう。