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うんちっちの写真を撮って科学に貢献。健康状態を簡単に把握できるAI(人工知能)開発プロジェクト

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(著) (著)

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image credit:Pixabay
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 今度トイレに入ったら、流す前にうんちっちの写真を撮っておいてくれないか?

 そんなことを頼まれたらギョッとしてしまうが、協力してほしいと願う奇特なスタートアップが現実に2社も存在するようだ。

 お腹の健康管理アプリを開発する「Auggi」とプロバイオティクス(善玉菌やそれを使った製品や食品)を研究する「Seed Health」は、10万枚のうんちっち写真を集めるべく「うんちっち頂戴(Give a Shit)」キャンペーンを実施中。

 みんなのうんちっち写真を大募集しているのだが、人間のうんちっちの画像データを集めて何をするつもりなのだろう?

 その目的はいたって真面目で、お腹に問題を抱えた患者さんや研究者のためにうんちっちの状態を簡単に把握できるAI(人工知能)を開発することなのだとか。

スキャンするとAIがうんちっちの状態を判別してくれるアプリ

 たとえば、世界では10~15パーセントの人が過敏性腸症候群に苦しんでいるとされている。

 こうしたお腹の慢性的な問題を抱える患者を診断してその症状を把握するには、うんちっちの記録をつけて「ブリストル便形状スケール(Bristol Stool Form Scale)」なるものに照らし合わせ、その状態を日々チェックし続けなければならない。

 そこで活躍するのがAuggi社がうんちっちの画像データを利用して開発を進めているアプリだ。これを使えばただスキャンするだけで、AIがうんちっちの状態を自動的に判別してくれる。

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ブリストル便形状スケール。ちなみに1、2は排便しづらい場合があり便秘ぎみのことも。3、4は理想的な便。5は下痢の傾向。6、7は下痢。

image credit:Stanford medicine
 また、こうしたAIは研究者にとっても便利だ。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のジャック・ギルバート教授は、「人間は記録するのが大の苦手」と話す。

 彼は「アメリカ腸プロジェクト(American Gut Proect)」の共同設立者で、臨床試験では必ず参加者に自分のうんちっちを評価するよう頼んでいるのだとか。

 しかし人間だと記録を忘れがちだし、バイアスもかかる。AIを使ってこの作業を自動化することができれば、そのようなうんちっちのデータ収集にまつわる悩みを解決することができる。

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Auggi社が訓練したAIは青い粘度で作ったフェイクうんちっちの分類に見事成功した

image credit:Auggi

トレーニングしたAIが青いフェイクうんちっちの分類に成功!

 Auggi社は以前、概念実証をするために、本物のうんちっちではなく青い粘土で作ったフェイクうんちっちの写真でデータセットを作成していた。

 それによって訓練されたAIは、見事100パーセントのフェイクうんちっちをブリストル便形状スケール通りに分類することができた。

 しかし、フェイクうんちっちは型で作られた比較的均一なものであって、本物のうんちっちの複雑さには敵わない。そこで実物の画像データが必要になったというわけだ。

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image credit:Pixabay

 自分のうんちっち写真をお裾分けしてみてもいいという人は、こちら(英語サイト)から写真を送信することができる。

 ちなみにアップロードするときに入力を求められる情報とうんちっち写真は切り離されるので、それがあなたのうんちっちだと特定されることはないそうだ。

 またAuggi社CEOによると、アプリのリリースは2020年の第一四半期を予定しているとのことだ。

References: Seed Health / Stanford medicineなど / written by hiroching / edited by usagi

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 食品工場に勤めてるんだけど、毎月必ず検便があるのよ、作業自体は便採取キットに、ちっとだけ採って会社のタイムカードの下に設置してあるBOXに入れればOKなんだけど、うちのトイレが自動で流れるタイプでさ、一回手動で流しておかないと、いざ「採ろう」って時に「ゴッゴー!」って流れちゃうのよ、だもんで毎月トイレの前で検便採取キット持って、はんべそ掻きながら立ちすくむんだわ。あとね、自動で流すトイレに慣れてると他の場所でトイレ借りた時に流し忘れるから注意ね、絶対絶対ちゅういね!!

    • +2
    1. >>1、お尻拭いた紙に付いてるヤツを摂取するんやで。紙を即捨てたらアカン。
      ワイの会社も毎月摂取や >_<

      • 評価
  2. トイレが臭い理由は便器と壁が近すぎて
    とびはねて付着するせいなんだけど
    あの距離を広げる権利はロスチャイルド家に
    押さえられてるからね…。

    • -3
      1. ※10
        おい、それだと「温」はどっから出てきたw

        • +1
  3. それにしてもさあ、ありとあらゆる情報がAI(ネット)に集約されてきているね

    便利=(何か思惑を持って)データ収集する側の思うツボ。人間は利用したくなって無意識にデータ提供

    映画ターミネーターでのAIは物理的反乱を描写していたけど、Aiが「データ改ざん」したり”黒幕”にデータ横流しは割と簡単だろう。(本人すら悪の意識がない悪の)AIを一体誰が監視するの?

    • 評価
    1. >>5
      あなたが思ってるほど今のAI(というか解析用の環境)は賢くないよ……(データサイエンティスト並の感想)

      • 評価
  4. どっかの最新ウォシュレットで便の状態をスキャンして健康状況を報告するって機能ついてたな

    • +2
    1. ※6LIXILだね
      高齢者施設の入居者の排便管理をAIでサポートする
      「トイレからのお便り」を開発中だそうで

      • +3
  5. カレー食べてる時に見るんじゃなかった

    • 評価
    1. ※7
      AIにカレーを見せたら、どういう診断を下すかw

      • +3
  6. 色って重要だなぁ
    画像撮った直後に青に変換して送るとこまでやるアプリでも配れば協力者増えるんじゃないか?

    • +1
    1. >>8
      健康管理には便の色も大変重要なので、それは無いでしょう。

      • +3
      1. ※15
        いやデータなんだから変換前の状態は判るっしょ

        • 評価
  7. 江戸時代の藩主クラスは排便の度に、厠番(普段は専属薬師をして兼業か?)が匂い・量・固さをチェックしてたそうで、厠番は世襲かはわかりませんが、建前は名誉なことだけど、本音や実は代々藩主の厠番をやってた家系は現代の当主はどう思ってるのか気になるところ。

    • 評価
  8. 健康促進の為に便の状態を報告する事で無料ガチャが引ける、腸内細菌を擬人化したソシャゲというのを聞いた事がある

    • +1
  9. スマホで撮影した後は手を洗うのとスマホをアルコールで拭くのを徹底してもらわなくてはならないな

    スマホ経由で手が雑菌で汚染された状態でサンドイッチやおにぎり、タコスを食べて下痢にならないために。

    • +2
  10. AIが人間という複雑なシステムを全て解析しきる日も近いな、と思う

    「AIを監視するAI」が必要だろう。各国司法直属(+市民参加)のエンジニアが造った「完全独立の、AI監視機能に特化したAI」。

    一般市民にとってAIはブラックボックス。(市民監視ではなく)AI監視用AIによって安心安全が担保されないと無制限に普及しないと思う

    • 評価
  11. 私は潰瘍性大腸炎なんですが、入院中ひどい血便のときは排便時に毎回ナースコールして状態をみてもらってました。
    そして時にデジカメで写真も撮られたりと恥辱の限りを味わっていました。
    院外のどこかにこの血便がアップロードされやしないかと冷や冷やしてましたが、私の血便も医学の役に立つのかなと思ってこの記事を読んで納得するに至りました。

    • +2
  12. AI「人間が、取り込んだ食物を100%分解吸収せずに、あのような不完全な形で排出するのは、とても非効率的で奇妙な事です。」

    • +2
  13. うんちっち、って可愛く言っても許さないよヘ(゚∀゚ヘ)

    • 評価

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