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720種の性別があり、脳もないのに学習能力を持つ。自己修復可能な脅威の生命体の姿が明らかに(フランス)

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(著) (編集)

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Paris Zoological Park / YouTube
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 今週フランス、パリの動物園で驚くべき能力を持つ謎生物が公開された。

 それは「ブロブ(blob)」と呼ばれており、見た目は黄色っぽいカビのようにみえる。単細胞生物で粘菌の一種だが、まるで動物のように行動するのだという。

 ブロブは1時間で1センチ移動することができる。しかも1日で2倍にも大きくなる。720種の性別を持ち、脳がなくても問題解決ができるし、半分に切断されても自己修復できる。

 我々の想像をはるかに超えたこの生命体は、もしかして異星人が地球に持ち込んだものなの?と思うほどなのだ。

Cultivateurs de blob

脳がないのに学習能力、更には情報伝達能力、自己修復能力も

 ブロフに脳はない。だが、学習能力がある。迷路に入れると、餌までの最適なルートを探し、早くたどり着く方法を覚える。しかも合体することで、その知識を仲間に伝えることもできる。

 「自然の神秘といえる生物です」とパリ自然史博物館のディレクターは話す。

 「驚いたことに、脳がないのに学習できます……しかもふたつのブロブを合体させれば、知識を伝えることまでできます。」

 休眠状態になることもできる。そして、殺すことすらほとんど不可能だ。真っ二つに切り裂かれても、1、2分で自己修復してしまう。

 更には有毒物質を避ける能力があり、1年たってもその行動を覚えていることがフランスの研究で明らかになっている。

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Paris Zoological Park / YouTube

胃袋がないのに餌を見つけて食べる、合体して巨大化する

 はっきり確認できる目も口も胃袋もないが、どいうわけか餌を見つけて食べる。キノコやおかゆが好物であるらしいが、塩分は苦手であるようだ。

 餌を与えられなかったときの行動がまた奇妙だ。ブロブを研究する動物認知学者が1週間それを放置したことがあった。すると天井と一体化していたのだ。

実験室には誰もおらず、また私も私用でブロブに餌をあげられませんでした……いいですか、ブロブは逃げて仲間を見つけると合体します。遺伝的に同じ仲間を見つけると、必ずブロブは合体します。

融合して巨大ブロブになるんです。そいつらはオートミールを見つけられませんでした。でも実験室の天井を見つけました……。

Mysterious ‘blob’ goes on show at Paris zoo

720種の性別を持つこの謎生物の正体は?

 この謎生物、ブロブの正体はモジホコリで、学名の”Physarum polycephalum”は、「多頭のスライム」という意味だ。

 生物分類学における3つのドメイン(細菌・真核生物・古細菌)のいずれの特徴も備えている。動物のように食い、キノコのように繁殖し、植物の色を持つ。しかも性別が720種もあるというデタラメさだ。

 既に10億年前から存在していたと考えられており、1973年、アメリカ・テキサス州の民家の庭で増殖しているのが発見されて脚光を浴びた。

 野生のブロブは主にヨーロッパの森林の地面に生息している。気温19~25度、湿度80~100%の環境で繁殖する。天敵は光と乾燥だが、命の危険が迫ると何年も冬眠することもできるという。

 ブロブは数キロ四方に成長できるので、科学者は森や汚染された地面の清掃など、自然のリサイクルに利用したいと考えているそうだ。

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 地球には人知を超えた驚くべき生命体がまだまだ存在しているのかもしれないな。我々が気が付いていないだけで、それはすぐ近くにも…

References:Beware: A “blob” is arriving at Paris zoo this weekend / euronewsなど/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 72件

コメントを書く

  1. このまま大きくなってあらゆる生命・知識を吸収して行くパターンか
    こいつの能力を悪用する奴が現れるパターンかどっちだ

    • +9
    1. >>3
      よろしい、全部だ!!

      粘菌惑星とか浪漫よな

      • 評価
      1. >>34
        火の鳥に出てきたマンイーター・プラネットがそれかな?

        • 評価
  2. ネットは広大だ
    だがリアルの世界は更に広大で驚異的だ

    • +11
    1. >>4
      地球は狭い…
      そして宇宙は広大通り越して実質無限
      我々の塵のような文明や社会なんてどうでもよくなってくるな

      • 評価
  3. 「一日で二倍に増える」ってことは一ヶ月後には・・・。
    おーこわ、考えるのよそう。

    • +5
  4. こいつこの前鼻から出てきたわ
    本当どこにでもいるのな…こえー

    • +1
  5. 天変地異が起きてありとあらゆる生物が死に絶えても、こういう生物だけは生き残るんだろうな。

    • +11
    1. ※12
      モジホコリって書いてあるからただの粘菌だよ

      • +8
  6. 悪魔「何を驚く?脳が無いのに?ヒトは相変わらず傲慢だなぁ、神よ」

    • +1
  7. こんな形の知的生命だって宇宙のどこかにいるのかもしれない

    • +9
  8. アイアムアヒーロー思い出した。
    こんな記事読むと、あり得そうに思えちゃう。

    • +1
  9. セールスマン問題を解くことができるんだっけ

    • +2
  10. 色んな研究をや説を目にしてきたけど
    脳以外でも考えたりできるような機能があるんちゃうかと思うんや
    プラナリアの実験もそうだしこの研究でもそう

    • +8
    1. ※17
      むしろ人間も脳で思考しているとは限らないかもしれない

      • +8
      1. ※50
        人間の話なんだけど、脳の機能だとされていたものが脳以外のところでも見つかったみたいな話を聞いたことがあるな

        • +1
  11. スティーブマックイーン「あいつ超ヤバい」

    • +2
  12. 性別が720種、というのが想像つかんな。
    どういう有性生殖行動取るのやら……

    • +14
  13. 720の性別ってどういうこと?
    今一想像ができないんだけど

    • +16
  14. イグノーベルで日本人が二度賞を獲得できた粘菌さんじゃないですかー!

    • +10
  15. まだまだこういう生き物がいるんだと思うとおらワクワクすっぞ

    • +10
  16. 世界最大の単細胞性だっけ?
    満遍なく栄養与えないと分裂しちゃうみたいね

    • +3
  17. 720種というとてつもない数の性別の説明をして欲しかった

    • +12
  18. 完全生物じゃないですかー
    人類が滅亡したら、その脳を取り込んで知能を発達させるんですね
    筋書きはわかりますよー

    • +1
  19. この網目状の体が、神経ネットワークになっていて、脳の代わりになっているのだろうか?
    720種の性別ってのも何だろう。
    オス・メス・両性の3つしか想像出来ない。

    • +5
    1. ※32
      >オス・メス・両性の3つしか想像出来ない。

      人間の場合、両性って言っても、遺伝子的には男か女かの2つでは。

      • -1
  20. リアル黄色スライム君じゃないか
    もっとかわいく進化しろ

    • +4
  21. この手の粘菌類は、ある意味じゃ人類全体の最小縮図と言えないか?

    • +5
  22. 性別が720種というのが理解できない
    X遺伝子とY遺伝子の数が違うとかそういうの?

    • +7
  23. 他のことは分かるんだけど720の性別ってのが理解できない。想像すらできない。
    コメント欄にも同じ人いるな

    • +5
  24. 参考図書
    ナウシカ(原作漫画)
    禁書目録旧約SSの1か2(宇宙に打ち上げられた細菌の話)

    • 評価
  25. 実験室の天井を見つけました…ってどういう意味?

    • +4
  26. 天井に・・ 下から目視できるほどのサイズでへばり付いていたんだろうか‥。
    神経細胞のニューロンや宇宙みたいな網目だなぁ。

    • +5
  27. 720種類の性別ってどういうことだろうか。
    素人ながら考えてみた。

    例えば、「男が女に輸血ができなければ性交渉できない」という特殊なコミュニティがあったとすると、
    見かけ上の「性別」は男女 × A, B, AB, O で8種類あるという計算になる。

    今の医療の現場と同じく「同じ血液型同士でしか輸血できない」場合なら言うまでもなくこれは成り立つし、
    「O型は実はすべての血液型に対して輸血でき、A型とB型はAB型に対しても輸血できる」という事実を踏まえたとしても、交配の形態に関わるグルーピングは結局
    A型男性、A型女性、B型男性、(中略)、O型女性、の8種類になる。

    (まあ厳密には更に、男女どちらでもない性や、血液型もRH +-とか色々あるんだけど、ここでは省略する)

    …そんな感じで、交配可能かどうかに関わる条件がたくさんあって、全部乗算したら720になるってことなのかなー。
    720って約数多いし。

    • +8
    1. ※48
      大正解。
      その通り。
      血液型ではないけどね。

      もっと単純に、ノドジロシトドという鳥を代表にして説明しよう。
      この鳥にはもちろん、オスとメスがいる。
      そしてそのうえで、ストライプの色が白色と褐色がいる。
      白色メスは褐色オスとしか番にならない。
      褐色メスは白色オスとしか番にならない。
      白色メス×褐色オスから褐色メスや白色オスも生まれる(逆もまた然り)から、これらは同種である。
      すなわち、雄雌の違い(2)×白色褐色の違い(2)=4種類の性別があるといえる。

      • +1
  28. インターネットの情報拡散とか経済発展中の人口拡散とかを可視化すると似たような感じになりそう

    • +3
  29. 何かの拍子に天井を見上げると、天井に粘菌の塊が…
    なんてものをみたらヒェッってなるわ

    • +8
    1. ※52
      心配するぐらいならiDeCoでも申し込んで来い

      • 評価
  30. 人間の生殖は男女の組み合わせのみだが、菌類やゾウリムシのような繊毛虫などは生殖の際に細胞が合体して核(遺伝子)を交換し合う「接合」の組み合わせが数十、数百、ものによっては数万パターンに及ぶ種も居る
    720種の”性別”とはこの接合子の種類のこと

    • +10
  31. これは上手く飼ってあげれば馴れるのでは
    かしこいみたいだし、星の形を取ったら美味しいご飯あげるとか
    そういうのできそう

    • 評価
  32. なんで粘菌が新種発表みたいな感じで紹介されてるの?

    • +2
    1. ※57
      >今週フランス、パリの動物園で驚くべき能力を持つ謎生物が公開された。

      このせいだよ

      • +1
  33. モジホコリの性別を決める要素(遺伝子座)はmatA, matB, matCの三種類あり、それぞれ15,15,3の変異を持っている
    (ちょっと古い資料 単純計算で675パターン)
    モジホコリは両親の胞子から受け継いだ一対二種類の各要素から、ランダムに片方を胞子へと渡す
    (つまり675種類あるのは胞子の種類で、人間に直すとオタマジャクシや卵の種類が該当する)
    モジホコリは胞子を空中にばらまいて生殖するが、胞子は自分と要素が完全に重複しない胞子としか合体しない。
    したがって同親の胞子が合体する確率は二の三乗分の一、すなわち八分の一となり、近親交配のリスクを低下させる

    • +9
  34.  面白い生物ですね。とはいえ、人間も全てを脳の指令で働いている訳で無く、心臓は独自に血流(血圧)を制御しますし、内臓も然りですからね。
     粘菌全体が神経回路のように働くのかも知れませんね。

    • 評価
  35. 粘菌飼ってたよ、飼育ケージ内を動き回って
    エサを食べつくしたら一か所に集合してキノコみたいに胞子化した。
    動いている所を見たくて、じーっと見てるんだけどわからなくて、
    しばらく退席して戻ってきたら全然違う所に移動してて面白いの。

    • +2
  36. ブロブってフランスの動物園で買われているモジホコリの名前(固有名詞)じゃないのか
    この記事では普通名詞みたいに使っているけど

    今マンガワンで再連載しているヒトモジで今週モジホコリの亜種ヒトモジホコリと出てきたばかりで吹いた
    フランスの動物園と小学館でコラボ…
    そんなわけないか

    • 評価
  37. ちょっと山に入ればいろんな粘菌いるよ
    個人的には子実体の多様さが好き

    • 評価
  38. 「マックイーンの絶対の危機」の方は続編を見付けて見てみたら牧歌的なテーマソングが流れるコメディになっていた

    • 評価
  39. なるほど。人間に喩えると「肌の色も髪の色も違う異性としか結婚しない」みたいなもんか。

    • +1
  40. シンクの排水口からこれが広がっていた
    マジでビビって、ネットで調べまくった記憶
    調べている間に、あっという間に広がって、血管みたいだし本当に気持ち悪かった

    • 評価
  41. わたしを愛してくれた、あなたに……この惑星を、あげます……

    • 評価
  42. そんだけスゴいと、地球上で天下取れそうなのに取ってないのが逆に不思議。

    • +1

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