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死後4万年が経過した更新世の巨大オオカミの完全な頭部がシベリアで発見される(ロシア)

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Albert Protopopov/The Siberian Times
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 永久凍土のおかげで、その獣の頭部にはまだ脳が残されていた。

 ロシア、サハ共和国北部のアビー地区を流れるチレフチャフ川の岸辺で、世界初となる更新世のオオカミの成体の完全な頭部が発見された。

 推定では死後4万年が経過しているというのに、被毛はほとんどそのまま残され、立派な牙だって生えている。

成体のオオカミの頭部はこの地域で初めての発見

 オオカミ頭部は切断された状態で地元住民が発見し、サハ共和国のマンモス研究施設に持ち込んだ。

 頭部の長さは40センチほどで、現在のオオカミの胴体の半分もある。またオオカミは当時2~4歳程度の成獣だったと考えられている。

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Albert Protopopov/The Siberian Times

 これまで、オオカミの子どもの凍結した死骸は発掘されたことがあるが、成体のオオカミの頭部が見つかったのは初めてだという。4万年たった今でも軟組織は保全されており、今後の研究に大いに役立つことだろう。

 研究施設は脳と頭蓋骨(ずがいこつ)内部のデジタルモデルを作成してさらに詳しく調べる予定で、DNAもスウェーデン自然史博物館で解析される予定だ。

ホラアナライオンの赤ちゃんも発見

 オオカミの頭部と併せて、きわめて保存状態の優れたホラアナライオンの赤ちゃんも発見されている。

 「スパルタク」と名付けられたライオンの赤ちゃんは、体長40センチ、体重800グラムほどで、出産後間もなく死んだようだ。

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Albert Protopopov/The Siberian Times

 ホラアナライオンは2015年と2017年にも3頭が発見されているが、今回の発見はそれに続くものとなる。

 CTスキャンで調査した東京慈恵会医科大学の鈴木直樹史によると、それらの筋肉や内臓、脳までもが良好な状態で残っているという。

 現生のライオンやオオカミと比較して、その身体的な特徴や生態について調査したい、と鈴木氏はコメントする

温暖化による永久凍土の融解

 なお最近、このあたりでは温暖化のせいで永久凍土が解け、こうした動物の遺体が発見されるケースが増えている。

 たとえば4月には、同じく4万年前の永久凍土によって保存されていた子馬の死体から、尿や血液といった体液が採取された。

 2016年には、シベリア西部で流行した炭疽菌について、75年前に死に、そのまま凍りついていたトナカイの死体が解けたことが原因と指摘する研究も発表された。

References:Still snarling after 40,000 years, a giant Pleistocene wolf discovered in Yakutia/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 60件

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  1. そのうち未知の殺人ウイルスが蘇って人類滅亡につながるかも?

    • +26
    1. ※1
      そういうウイルスの脅威を乗り越えてきたのが現代人なんだよ
      社会の発達によってウイルスや細菌で大勢死ぬ事が初期の人類社会にはよくあっただろうな
      似た事例でいうと新大陸に欧州の人間が乗り込むと、虐殺の分を除いてもかなりの割合の原住民がウイルスによって死んだ

      • +4
  2. そのうち、出てきてはいけないモノが出てきそうで永久凍土怖い

    • +45
  3. 赤ちゃんライオンを捕まえて逃げてるときに沼に嵌ってママライオンに首をもがれたのだろうか

    • +7
  4. 永久でなくなった凍土からいろいろ出てくるんなら
    研究者には絶好の機会だと思うんですよ

    • +11
  5. クローンを作られるようになるのも近いかもな

    • +13
  6. もののけ姫のアレかと思った

    でも頭部40センチってそこまで大きくなくない?

    • +3
    1. ※7 ウチのシェパ♀で30cm。アイリッシュ・ウルフ・ハウンド♂なら40いくかも?

      • +1
    2. >>7
      現存するオオカミの頭骨が大きいもので300mm前後みたいだから相当巨大かと。

      • +1
      1. ※59
        300mm ←→ 400mm( 40cm ) の差を「相当巨大」と見るか「そこまで大きくない」と見るかは、ひとによるな。

        • -2
  7. 頭が40センチ…再現図と今のシンリンオオカミの比較図をみたいな~

    • +14
  8. 興味深いけど、喜んでいいんだろうか。
    それだけ温暖化が進んでるということだよね。

    • +24
  9. 場違いな発言であることはわかってる。
    現実では無理なことも分かってる。

    でも頭部だけで40cmとか…
    そんな大きいワンちゃんに一度でいいから抱き付いてみたいっ
    モフりたいっっ

    • +22
    1. >>12
      頭部40cmというのは無理かもだが
      ここの記事で大型犬特集が有ったから見てみたら良いんじゃないかな
      「本気の大きさ。世界8種の大型犬図鑑」…だったっけ

      • +2
  10. なるべくして封じられた封印が解かれていくみたいな

    • +8
  11. 記事一覧のサムネで驚いたので出来ればモザイクをかけてほしかった((;゚Д゚))

    • -8
  12. ぬ~ん 氷の中から解放されて
    土に還るべく分解される課程も
    研究者に見つかるとストップしちゃうんだなあ

    ずっと前に死んじゃってるからもうモノだし
    調べれば昔のこととか今の生き物のこととか
    知的好奇心が満たされるけど
    ずっとあのままなんだなあ、と思うとなんかモヤっとする

    • -2
  13. 地球最後の聖地が崩れていくようだ。インドなんか50℃とかで水の奪い合いとかしているらしいし。猿も人間も。手つかずの場所が残っていて欲しかった。

    • +8
  14. ネアンデルタール人とかも見つかったりしないかな
    可能性はあると思う

    • +4
  15. ミイラや化石に名前をつけるのってなんだか切ないね

    • +6
  16. 撃破後のルドウイークにそっくりで草
    赦してくれ…赦してくれ…

    • -2
  17. 温暖化のせいで永久凍土が溶け、てこういう記事見るたびに思う。

    「溶けて出てくるという事は、昔はもっと温かかったんやろ」

    人類おらんかっても、昔は温かかった証拠やんこれ。つまり温暖化は自然現象。

    • -12
    1. >>27
      夏は冬よりもっと暖かかったということは、部屋が暖かいのは自然現象!

      いやストーブのせいです

      • -1
    2. >>27
      どうだろうか?最新の歴史研究では、人間がマンモスも滅ぼしたそうだし、単に今いないのはそこに人間がいるからかも。

      シベリアから出てくる動物の毛はいずれも長毛だから、温かかったと仮定するのはまだ早いような…。

      今だって、シベリアの凍てつく自然の中で生きてる牛馬も猫もその毛は長いんだもの。

      • +3
      1. >>47
        実のところマンモスはどうやっても絶滅は免れなかったらしいよ
        人間の狩猟がそれを速めたのは確かだけど人間が関与しなくてもどのみち温暖化とそれによる植生の変化で消える運命だった

        • +1
    3. ※27
      マンモスレベルで土壌環境改変力のある動物はシベリアには他にいなかった。春先にシャーベット状になった雪を掘り返し、夏場に永久凍土を掘り下げて池を作り、草も木も根こそぎ食べてそこかしこに糞をする。こうした行為を続けることで地味豊かなステップ草原を維持していた。マンモスがいなくなると残されたトナカイやジャコウウシにはそこまで土地を処理する能力はなく、分解性微生物の働きの弱い高緯度地方では枯草は溜まり放題でやがて泥炭化。土壌は貧栄養化。今のようなツンドラになった。

      • +6
    4. ※27
      自然現象でも温暖化は起きる。
      これは事実。
      しかし、現在の人為温暖化の否定根拠にはならない。

      ※48
      似たような話で、「アメリカ大陸の砂漠は、白人がアメリカバイソンを大量に殺したから発生した」というのが昔あったような気がするんだが、ググっても昔の絵本くらいしかこの説はヒットしない。
      なにか地質学的な発見があって この説は否定されたんだろうか?
      SF小説「アレフの彼方」のアレフは、この説のアメリカバイソンの暗喩だと思うのだが…。
      (大移動を行うバイソンの ひづめが、乾季の固い土を耕す→草の種が土に入る→春に草が生え、草原になる→バイソンそれ食べて増える、のメカニズムが無くなったから、種は固い土に入れず、春になっても草が生えず、有機物質が無くなって砂漠化する)
      今「アメリカ 砂漠化の原因」でググると、牛の過放牧が原因とあるから、人間が原因であるのは変わらないようだけど。

      • +2
  18. どんどん復活させろよ
    いくら規制したところでどうせロシアや中国が勝手にやるだろ
    民主主義国だけ倫理だなんだと足引っ張り合ってこの手の技術にどんどん遅れて馬鹿丸出し

    • -15
  19. フェイクニュースとか言われてるけどやっぱり地球温暖化は進んでるんだね

    • +6
  20. 半年前の…と言われても信じるレベルだ
    数万年前の死体とは、とても信じられない
    研究者にとっては、またとない研究資料だろう

    • +9
  21. ホラアナライオンの名前のスパルタクスは発見者の名前をとってのだが、実際の標本はメスなので
    本来オスにつける名前のスパルタクスという名前について議論の余地があると鈴木さん言っていましたよ。

    • +1
  22. 頭蓋のフォルムはあんま変わってないんだな

    • 評価
  23. かわいいワンコのサムネを見ていると突然この記事でビックリ仰天。
    もうワンクッション置いてほしかった。

    • -1
  24. 40センチの頭部って体長はどのぐらいになるんだろう
    チャウチャウぐらいの大きさ…?
    もうちょっと大きいのかな

    • +1
  25. 遠近法のせいで、後ろの人間が小さく見えてこのオオカミの頭部の大きさが際立つのが、印象的な写真だよね。

    そう、写真だけ見ると、後ろの認件よりもオオカミの頭部のほうが、大きく見えてしまう。

    • 評価
  26. ライオン??ポールシフトがあったという事。
    永久凍土が溶けてきたなら、ポールシフトが始まったのかも。

    • -1
  27. 何故いつも首だけしか残っていないのか
    胴体は見つからないの?

    • 評価
  28. 何万年も前の病原菌が大量に復活したら成すすべなくね

    • 評価
  29. 頭部だけで40cmに食いついている人が多いですが、現存種のネブラスカオオカミには体長2メートルの個体もいるので、それほど驚く大きさではないです。是非、動物園でホンモノを見てほしいです。サイズ感が分かると思うので。「オオカミ 動物園 日本」で検索してみてください。

    • +1
  30. 狼なら犬の卵子を使ってクローンつくれないのかなあ
    マンモスは、クローンをつくるために利用する象自体が絶滅危惧種だから、技術はあっても実現できないってきいたけど
    犬なら大型のわんちゃんでクローンつくれないだろうか

    • 評価
  31. サーベルタイガーとかのこういうのも見つからないかな

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  32. ほんならライオンってなにかとおもった

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  33. この調子だとキャップが盾と一緒に出てきそうだな

    • 評価

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