
と、ここまではごく自然な出来事だが……その手紙の差出人は、なんと犬。かつて、祖父がかわいがっていた愛犬からだった。
その犬は、祖父のアルツハイマー病が発覚した2017年初頭、新しい家族のもとへと引き取られていた。病気のこともあり、祖父には愛犬の世話が困難になったからだ。
思いがけない"家族の一員"から届いたお悔やみの手紙を、その男性はツイッターに投稿。愛する家族との別れは悲しくも、そこに生まれた心温まる物語に、多くの人々が胸を打たれた。
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祖父の愛犬からの手紙
祖父を亡くした男性のツイートには、2枚の写真がそえられていた。We had to rehome my Grandad’s dog early last year when he was diagnosed with Alzheimers. Sadly he passed away a couple of weeks ago, this came in the post today 😅 pic.twitter.com/RxSdKitfbo
— k (@HamiltonKierann) 2018年9月4日
去年の頭にじいちゃんがアルツハイマーだって診断されて、じいちゃんが飼ってた犬を里子に出さなきゃいけなくなったんだ。1枚めの写真には、ビーチに面したバルコニーで、椅子にチョコンと腰かける犬の姿が。もう1枚の写真に写るメッセージカードには、こんな言葉が書かれていた。
残念ながら、そのじいちゃんは数週間前に亡くなったんだけどさ……今日、この手紙が郵便受けに入っていたよ
こんにちは。ボクはいま、休暇でスペインに来ているよ。ボクのパパが亡くなったって聞いて、とっても残念です。パパはボクにすごくやさしかったよ。たくさんの愛をこめて。ウィンストンより。
悲しくも温かい物語に胸を打たれた人々
もちろん、その犬――ウィンストン自身が、この文面を書いたわけではない。ウィンストンを引き取った家族が、男性の悲しみを思い、いわたりの気持ちをウィンストンに託したのだった。その事実は、多くの人々の心を揺さぶった。
Oh my that’s both lovely & heartbreaking. So sorry to hear about your Grandad who must have been a special man as a dog lover. 😊🐶
— Herchy Boal (@HerchyBoal) 2018年9月5日
なんてこと。ものすごく素敵なお話でもあるし、胸の痛む話でもあるわ。おじいさまのことは本当に残念だけれど、きっと犬を愛する素晴らしい方だったんでしょうね。
Sorry to hear of your grandad's passing but what a lovely thing for the dog's new family to do !
— Carol Wilson (@fairydust815) 2018年9月5日
おじいさんが亡くなられたことは残念だけど、そのワンちゃんの新しい家族がなさったことは本当に素敵ね!
god bless the family that took your Grandad’s pup... and you can see Winston is well cared for....
— Ken Seelman (@KenSeelman9) 2018年9月5日
ワンコの新しいご家族にも、神のご加護がありますように……ウィンストンが、ちゃんと愛されていてよかったですね
I’m crying 😭😭😭
— Lydia Wilson (@lydia_grace98) 2018年9月5日
泣いてます。
Is someone chopping onions? 😢
— Neil Murphy (@nm04992) 2018年9月5日
誰か玉ねぎでも切ってるの?こうして、多くの人々がこの男性へ心を寄せ、言葉をかけることとなった。いまは少しでも、その悲しみが和らいでいるといいなと思う。
死や別れは避けられないものだけれど、どうしたって悲しいし寂しい。しかし同時に、家族との絆や新しい出会いを祝福してくれるものでもあるのかもしれない。そんなふうに感じる出来事だった。
そして、そんなあたたかな奇跡をもたらすきっかけとなるのは、首をかしげてこちらを見つめる1匹の小さな犬かもしれないのだ。
References:twitterなど /written by momo/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
犬もその家族も男性もみんな幸せになりますように
2. 匿名処理班
犬は人間の愛情に応えてくれる生き物だから
前の飼い主がどんな風にその子を扱っていたかは
犬の性格を見ればすぐにわかる。
新しいご家族にはおじいさんがどれだけこの子をかわいがっていたのか
ちゃんと伝わったんでしょうね。
3. 匿名処理班
もらわれた先で大事にされてることがよくわかるし、とても素敵な人たちだともわかって嬉しいし安心するね。
我が家ではミニチュアシュナウザーの事を「ジイさん犬」「ジジイ」「おじいさん」と呼んでいる。
そのため、「今日おじいさんがおじいさん散歩させてたよ!」というせりふをよく聞く。
4. 匿名処理班
アルツハイマーで大切な犬を手放さなきゃいけなくなるなんて考えただけで辛い
でもちゃんと暖かい家族に託せて良かったねえ…
5. 匿名処理班
もう涼しいのに眼から汗が
6. VIP屑野郎
こゆのは正直くせえと思うわ
なんか違うだろ なんかさぁ・・・
7.
8. 匿名処理班
粋なことをするなあ。
9. 匿名処理班
おじいさんがアルツハイマーになったこと、犬を里子に出さなきゃいけなかったことは
最終的におじいさんとお別れするまでの一連のつらい出来事の一部分であり
家族に悲しみをもたらす思い出のひとつだったと思う
そしていま家族がおじいさんとのお別れを悲しんでいるさなかに
その犬がいまは幸せに暮らしていること
新しい家族がその犬を自分たちが引き取る前の歴史をも含めて愛していること
前の飼い主であったおじいさんへの感謝と残された家族への共感が
なつかしい犬の愛らしい姿とともに伝えられた
嬉しくないはずないよね
10. 匿名処理班
嘘は良くない
こんなのいたわりじゃない
礼儀知らずにもほどがある
これやられたらバカにされてると感じる人も多いはず
俺なら出した奴にブチ切れるわ
※6
君もそう思うだろ
だがカラパイアマンセーからマイナス評価入ってるぞ
11. 匿名処理班
揺さぶられた。
12. 匿名処理班
悲しみに沈んでるときって、ふとした嬉しいニュースがとてもありがたいよね
13. 匿名処理班
※10
嘘は嘘でも誰かのためを思ってつく嘘は必ずしも悪いものだけではないと思うよ
そもそも犬からのお悔やみなんて嘘の範疇にも入らないでしょう
カラパイア云々という訳ではなく、皆温かい思いやりの気持ちを素直に受け止めているだけでは
14. 匿名処理班
※10
あなたはそうかもしれないけど
この人は喜んでいるのだから、そのコメントには全く意味がないよね
もう一回記事読んでみたらどうかな?
15. 匿名処理班
※10
これは嘘じゃないんだよ
譲っていただいたこの子はこんなに元気にしています
この子を愛して育ててくださったお祖父さまに感謝するとともに
こころからご冥福をお祈りします
というメッセージを犬好きどうしならではの粋な形に書き換えただけだよ
たとえばあなたが何か立派なことをなしとげたとき
誰かが「天国のお祖父さん(あるいは他の亡くなった家族)も喜んでるよ」
と声をかけてきたとして、それは嘘だ!と反論する?
それと同じ言いまわしにすぎないのに
16. 匿名処理班
※10
日本と海外で感性の違いというものもあるしそこら辺は分からない
でも傷心の状態の人がこれ受け取ったら癒されると思うよ
※10みたいな受け取り方をする人は少数
少数だから反論が多いわけ、また※10や米欄の人意外の意見もあるだろうし
人それぞれ、でも実際に貰った人は喜んでるんだからいいんだよ
17. 匿名処理班
人の為に何かできるって素晴らしい事だと思うよ
思いやりとか労りとか、ちょっとした事で人はあったかい気持ちになるから
18.
19. 匿名処理班
※10
では何を良しとして、生きれば良いんだろう。
自分に関係ない、他人事の幸せだから小汚く、わざとらしく感じるのさ。
人に起きた幸せだから、「臭い」と片付けている自分に気づきなさい。
20.
21. 匿名処理班
見た目がお爺さんミニチュアシュナウザーだとまるで犬がそのおじい様みたい。