この画像を大きなサイズで見るさらなる恐怖があなたを襲う。ホラーな映画の常套句だ。
人々の恐怖心を刺激するホラー映画は、カメラの移動法から音声やフィルムの編集方法まで、さまざまな撮影技法を駆使して作られている。それは人間の心理学や生理学に対する深い理解に基づき、視聴者の心を操作するよう配置されたものである。
つまりホラー映画の製作者は、あなたをシートから飛び上がらせる方法とタイミングを知り尽くしているということだ。
ホラー映画はあらゆる映画ジャンルの中でも特にお約束が多いジャンルだ。そこに出現するフラグを知れば、得体のしれない怖さを回避することができるかもしれないし、逆にまた違う目線で楽しむことができるかもしれない。
1. 古典的なお約束
よくある古典的なお約束は
・暗く不気味な家
・通じない電話
・復讐を求める霊
・黒人が最初に死ぬ
・鏡を見ると写っている怪物
・愛し合っている最中に殺される
・行き止まり
・生存者は1人(大抵は可愛い白人女性)
といったところだ。
2. お約束を逆手に取る
最近では古典的お約束を逆手に取る手法もある。例えば、2017年の映画『ゲット・アウト』では「黒人が最初に死ぬ」「生存者は可愛い白人女性1人」というお約束を覆し、生き残るのは黒人男性1人だ。また鏡に怪物が映らず、視聴者を緊張させ続けるという手法もある。
この画像を大きなサイズで見る3. カメラトリック:ネガティブスペース
映画で言う「ネガティブスペース」とは、画面内にあるが、視聴者の注意が向かない余白的な空間のことである。
実はネガティブスペースが多すぎると、視聴者は不快感を感じる。画面内に何が飛び込んでくるか分からないと緊張するのだ。
「一体次はどうなるんだ?」。これこそが製作者が視聴者に与えたい感覚であり、そのためにほとんどがネガティブスペースで構成された暗い部屋などが登場する。
4. 狭いフレーミングと極端なアップ
狭いフレーミングも視聴者に不安を与える。
被写界深度が浅くなる極端なクローズアップを使うと、視聴者は周囲にあるものが把握できなくなり、罠にはまったかのように感じる。
そして画面の外に意図的に仕掛けが配置される。何もないこともあれば、殺人鬼が待ち構えているということもある。
5.不規則な動き
不規則な動きはカメラによっても、画面内の物体によっても作り出せる。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド』のようなカメラの異常なアングルや、役者の不規則な動きは視聴者に不安感を与える。
悪魔のようなカニ歩きやゾンビのような歩き方もよくあるお約束だ。
この画像を大きなサイズで見る6. ジャンプスケア
カメラの動きや音声トリックによって視聴者の緊張感が極限に達している時、怖いものを登場させると、シートから飛び上がるような恐怖を与えられる。これをジャンプスケアと言う。
現代のホラー映画では最も一般的な技法であるが、それゆえに過剰に利用されることもある。それだけ効果的なのだ。
7. 露出不足
カメラの露出とは、映像に通す光の量だ。ホラー映画ではわざと露出を不足させて、暗闇が多くミステリアスな雰囲気を作り出している。
8. 色相の変化
突然色相を変化させると、ムードやトーンを一変させることができる。赤から青へぱっと色を変えれば、幸せから悲しさへ、暖かさから冷たさへ、天国から地獄へといった具合に雰囲気を急転させることができる。
9. ローアングル
ローアングルで撮影すると、カメラが風景の中を移動するクリーチャーであるかのように見せることができる。草むらや密林の中で使うと特に効果的だ。
10. 音声のトリック:ノンリニア・サウンド
UCLAの研究によれば、悲鳴やピッチが劇的に変化するノンリニア・サウンドがホラー映画で使用されると、「場面の感情的インパクトを強化」できる。
視聴者の目はスクリーンに向けられているが、目は周囲を聴き続けている。ノンリニアサウンドは「肉食獣に襲われた動物の叫び声など、一般に脅威に直面した動物が作り出す」ものだ。
11. 可聴下音
20Hz以下の人間には聞こえない周波数の音を可聴下音という。風、地震、雪崩などによって自然に発生している音なのであるが、実は体はこれを感じている。ホラー映画では、こうした耳に聞こえなくても人体では感じるノイズを使っているのだ。
12. サウンドエフェクト:環境音
風切り音やフクロウの鳴き声など、ホラー映画では視聴者に不快感を与える環境音も用いられている。
こうした環境音は鳴らしたら直ちに恐怖感を与えることができる。暗闇の中で微かに響くわずかなノイズですら想像力を喚起させるからだ。
13. 音楽の同期
すでに述べたジャンプスケアを成功させる鍵は音楽だ。鋭く挿入されるカットだけでもびっくりするだろうが、それに合わせて仰天するような音楽が鳴れば、一層効果的であることは言うまでもない。
この画像を大きなサイズで見る14. 編集技法:ジャンプカット(素早いカット)
ホラー映画のジャンプカットは、見えなかった何かが起きたことを暗示する。例えば、殺人鬼が登場し、頭上に掲げたナイフを犠牲者めがけて振り下ろしたとする。しかしナイフが完全に振り下ろされる前にカットが変わる。
視聴者は決定的瞬間を目撃したつもりでいても、見てはいない。これは実際に明示されるよりも気持ち悪さを感じさせる。ヒッチコックの『サイコ』がその好例だ。
この画像を大きなサイズで見る15.予定調和対策
映画製作者は予測できるパターンを壊そうと企てるものだが、視聴者の中には先の読める映画を好む人も大勢いる。製作者にとってはジレンマだ。
視聴者が望む映画を提供しつつも、予測性の問題を回避するにはどうすればいいだろうか? その答えが期待だ。つまり何が起きるか分かったとしても、それがいつ・どのように起きるかまで分かるわけではないということだ。
16. 過剰なほど長いシーン
普通より長く感じるシーンは大抵意図的な演出だ。あるシーンが長いと感じた視聴者は、だんだん不安になってくる。
こうして時々やたらと長いシーンを挿入することで、プロットにひねりを加えることができる。
17. ストーリーテリング:ミザンセーヌ
ミザンセーヌとは、カメラの前に映るすべてのものを意味する。セット、小道具、俳優、衣装、照明といったものすべてだ。
これらを操り、視聴者に物語を語った上で、製作者は完璧なタイミングでそれを覆す。それは意外な黒幕の正体であることもあるだろう。ミザンセーヌを動揺させることこそ、ホラーの演出の王道である。
この画像を大きなサイズで見る18. 鏡
ホラー映画において、鏡は緊張を蓄積させる装置であるとともに、この世とあの世の境界でもある。また鏡はあるはずのないものを象徴するシンボルでもある。
この画像を大きなサイズで見る19. 記号学:シンボリズム
記号学とは、サインやシンボルの解釈に関する研究だ。ホラー映画ではシンボルが物理的メタファーとして機能する。
ホラーにおける一般的なシンボルには、十字架・磔刑・ブードゥー人形のような宗教を暗示するもの、墓地・棺・墓跡・骸骨・動物の剥製といった死を暗示するもの、鍵・ドア・窓・人形・マスク・鏡といったものがある。
この画像を大きなサイズで見る20. サブリミナルイメージ
サブリミナルイメージは一種のジャンプスケアのようなものだ。微かなイメージを挿入させることで、視聴者をギョッとさせることができる。
特に映画のあらすじを掴もうとしている時には効果的だ。ホラー映画でサブリミナルイメージが登場したら、「何だあれは?」といったセリフが聞こえるだろう。
だが、あなたが何だろうかと思い始めた時には、すでにそのイメージは消えてしまっている。
21. ミスリード
ミスリードもまたホラー映画の演出の王道である。映画の中には、最後に大どんでん返しを行うために、そのほとんどが視聴者をミスリードさせることに費やされているものもある。
最初に登場する容疑者は真犯人ではないというのは典型的なものだろう。だが容疑者は映画の残りの部分のために最も怪しい行動をとる。
そして視聴者にその容疑者が真犯人だと思わせておいて、最後の最後で本当の黒幕が登場する。古典的なミスリード法だ。
References:21 Horror Movie Tricks That Completely Ruin the Fear Effect Once You Know Them | 22 Words/ written by hiroching / edited by parumo
















余計怖くなった?
昔某ホラー映画にスタッフとして付いていた時 食事の悪さにスタッフが抗議
ヤケになった制作が山海の珍味を現場に並べて「当作品はまだ配給先が決まっておりませんッ!」と叫んだときが最もホラーだったという(ギャラが支払われるかどうか不透明であることがはっきりした的な意味で
21も注意してたら、楽しめないどころかまともに見れないよ
・・・ハッ!それが目的か!?
「ゲット・アウト」に関する部分はネタバレにはならんの?
アイドルMVとはえらいちがいだね!!!!!!
要するに、どれだけ無防備で見るかにホラーの愉しみ方がかかってる
ってことですね。なーんにも考えないようにしよう。
美を追求するのも名作ホラーの要素だ。
「ノンリニア・サウンド」とは何のこと?
ググってもそれらしいワードは出てこないのですが……
> ノンリニアサウンドは「肉食獣に襲われた動物の叫び声など、一般に脅威に直面した動物が作り出す」もの
この説明だけだとホラー映画との関連性がよく理解できません
だれか!詳しい説明を!
※9
個人的な予測ですが、「それまで流れていたBGMとは異なる、急に割り込んできた別の音」だと思われます
ホラーの定番で言えば「静かな場面で急に鳴り出した金属音」や「穏やかな日常生活のシーンの最中に響いた発砲音」とかが一例ではないでしょうか
※9 ※20
nonlinear sound でググってみた感じ、
波長にうねりのある不協和音というか
反響音でハウリング起こした余韻が残るようなノイズというか
そういうのを指してるっぽい気がする。
※9
この話でしょうかねー
映画のサウンド効果で観客をコントロール、米研究,2010年5月27日(afpbb.com)
Do film soundtracks contain nonlinear analogues to influence emotion?(rsbl.royalsocietypublishing.org)
※26
調べてくれてありがとう。
> この音声は低周波音の中でよく響き渡ることが特徴で、赤ちゃんの泣き声もこの一種だ。
ホラー映画といえばおどろおどろしく低音が充満しているイメージでしたけど、逆に甲高い音が効果的に使われているというのは目からウロコでした。
ずっと低音を意識させ慣れさせておいて、ここぞというときに甲高い獣の警戒音、悲鳴や赤ん坊の鳴き声といった高音をバン!と押し出すことでドキッとさせるやり方なのでしょう。
勉強になりました。
※39
そういう解釈なんだ、それもあるのかな? 確かに赤ちゃんの鳴き声も定番だよね
てっきりサイレンや疑問符のように末尾に従って音程があがるものと判断した
ホラー要素はゲームにも定番があるよね
中でも追いかけ要素は許されない!(しかし必ずある)
いやいや~
態々金払ってホラー楽しむ人はこんな無粋な事考えながら見たら逆に興醒めでしょうよ
…苦手なのに付き合わされる自分は全力でこの項目覚えて没入感抑えてみますわ
あれれー、お約束の中に
シャワーを浴びている美女を上から下から舐め回すように映してから、シャワーカーテンがガバっと
がないよー
※11
その眼鏡の坊っちゃんが来たら最高のホラーなんですがw
※13
ただし劇場版の場合、爆弾魔によりホラーが吹っ飛ぶ
ミステリーは好きなんだけど、
ホラーは「怖がらせてやろう」という感じが苦手。。。
手法がわかっても、やっぱり無理
今の時代こそウィリアム・キャッスルみたいな上映方式にすれば観客も増えるのに
急に大きな音出すの止めてほしい
マジでシートから2cmくらいお尻が浮いた
17の画像の映画は何の映画なのかしりたい
※16
「アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル」じゃないかな。
日本のホラー映画は水の表現がすごいって昔聞いたような。
個人的に好きな演出的お約束は、
命からがらベッドの下に逃げてきて、
殺人犯の足元がベッドの下から見えて超ハラハラして、
殺人犯がどこかに行ってくれたと思ってホッとしたら上からグサッ!
暗い中背後から声がして、
すぐ後ろにいると確信しながらも勇気を出して振り向いたら誰もいない、
ホッとして前を向きなおしたら目の前に・・・
みたいなやつ。典型例だけどなんだかんだ怖い。
ゲットアウトは楽しみにしてただけにネタバレされたのは非常に残念で不快だった
いきなりゲットアウトのネタバレかよ!!!!
楽しみにしてたのに完全に忘れるまで何年かかるんだ…
6と13は手法として嫌い、いわゆるびっくりホラー
ブレア・ウィッチ・プロジェクトは映画が終わった時に
「え?、何この意味不明な映画?もう終わりなの?」って観客全員がお互いの顔を
見合わせた時が唯一怖かった。
公開終わってるにしてもアカデミー賞の発表まで待っても良かったしレンタル待ちの人も多いはず
酒盛り
シケ込み
ドラッグパーティー
◯交パーティー
イジメ主犯格
ビ チ
チャラ男
「すぐに戻る」
「探してくる」
「先に行ってる」
「先に行ってて」
「こんな所にはいられない‼️」
ホラー映画のネタバレ気にする人結構いるんだね~。
個人的には誰が生き残るとか瑣末なことだと思っちゃう。
あ、でも霊や怪物の正体のネタバレは嫌だな。
いやー、2017年公開という新しめの映画のネタバレはきついっす
映画の作り方があまりに理知的にこれらのセオリー追い過ぎて
ワンパターンになっても逆効果じゃない?
20年くらいホラー見てないから最近のどうなのか知らんけど。
どんなジャンルの映画やドラマもだいたい国ごとにセオリーあって
見慣れるとワンパターンさに食傷気味になって楽しめない
俺が飽きっぽいのかフィクションに対する拒絶反応強いのか。
2、15、21に力入れたのでないとたぶん飽きて最後まで見られない
3、4、7、16のコマ割りというかカメラワークというかは
イライラしかしないし露骨すぎて却って集中力切れて
恐怖心が溜まってたとしてもリセットされる
俺も 外出着でよく着るセーター 首回り暖かいしな。
& ハンドパ… (やめとく。)
ゲットアウトはまだ上映してる映画館もあるし、DVDも国内版発売前なのでさらっとネタバレは駄目で御座る
凄く心理学の知識が散りばめられてるんだね。
ホラー映画は怖がらせるためにあるから嫌い。
普段の生活で見る幽霊は、全く普通の人だから全然怖くないのに。
もしかして勘違いかもしれないけど、映画じゃなくテレビで、Xファイルという番組がなかったっけ。
一度だけ見たんだけど、まず暗いところに入ったら、電気を付けろ、カラーの時代になんでモノクロで映像を撮る?と腹が立ってすぐ見るのを止めた覚えがある。
あまりにもわざとらしいのに、その番組を教えてくれた人は本気にしてたみたいで、ょっと引いた記憶がある。
ゲットアウト普通にショックだよ…
本気で楽しみにしてたのに酷いよ…
暗すぎてよく解らないのも何だかな
液晶TVでよく見えた暗闇の怪物はブラウン管ではさっぱりだった
「ゲットアウト」(たしかコメディアンだった人が監督したんだっけ?)や「キャビン」みたいな、お約束を逆手にとったりお約束自体をいじったりするホラー映画がでてきたのは楽しい傾向だね。ふつうに傑作だったし。
あるホラー映画で「なんで音のするほうに行くのよ!?」って登場人物に言わせたのがすごい笑った。そういうお約束いじり、好き
家の中に絶対誰かいるのにずっと暗がりで探すやつ
電気つけて!!
9の手法はアニメのせいか、忍者の移動シーンや 立体機動装置の移動シーンにしか見えない
Netflixで見ようと思ってたけどまさかのネタバレがw
貞子「最近、どこのご家庭も薄くて隠れるトコないの」
& 敏雄「ま¨ー」
17の画像ってなんの映画ですか?
パルモちゃん予告なしにネタバレは勘弁だよ…
ホラー映画はびっくり映画にジャンル名変えたのが良いよ、ただ驚かせることばっかりで何が怖いのかよくわからん
正直、ただ足場が腐ってて床が抜けて大怪我とかのがよっぽど怖いよ
ホラー嫌いだから引っかからないようにこの記事読んだので
画像はほしくなかったな,特にジャンプスケアとか
怖いもの嫌いな人がギリギリ耐えられるのが怖いものの解説記事なので
自分は、大きな病気にかかり、(此の苦しみから解放される~!死ねる。)3回、完全心停止から、息を吹き替えしました。両親や祖父母の死や、可愛がってたペットの死も観てきました。何回観ても慣れません。
12年飼っていた犬が1ヶ月前に、何にも無い所で、転んだり、舌を出したままで、過ごしたり、餌を残す様に成ったので、注意して観てました。
何時もの通り朝起きると、雰囲気が変だったので、「おーいOO生きてるか~?」近寄って行くと、目を開けて、口もポカーンと、オソラク、老衰と思われます、脱糞、小便も残さない、綺麗な死でした。
此れだけ、死を経験してると、怖がってると、時間の無駄に思えて来て(何か後ろで、物音してる?ネコにしとこ。セッカク盛り上がってる所で、邪魔。)
…暗い所では電気点けろとか書いてる人居るが、
相手が何処に居るか分からんのに点けたら
向こうから丸見えになるぞ。
映像制作や大道具系美術に携わった事があるけど
やってる側としては必至すぎる現実を知ってしまい
その後どんなホラーも全然怖くなくなってしまった
残業や納期や締切的な意味では怖い