メインコンテンツにスキップ

なんと葉巻型!史上初となる恒星間天体「オウムアムア(Oumuamua)」を観測。太陽系外から飛来

記事の本文にスキップ

62件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
image credit:ESO/M. Kornmesser
Advertisement

 どちらかというとその細長い形状は宇宙船のようだ。

 だがこれは恒星間天体なのである。

 これまで発見された小惑星や彗星は75万個にも及ぶが、それはすべて太陽系の一部を構成するものだった。だがついに、太陽系外から飛来したという恒星間天体「オウムアムア(Oumuamua)」が観測されたという。

太陽系外からやってきた奇妙な形の恒星間天体

 先月発見された恒星間天体「オウムアムア(Oumuamua)」の解析結果が発表された。高速で移動する風変わりな形状をしたこの天体は、化学組成をはじめとする特性の点でも専門家を驚かせた。

 解析結果が示していたのは、オウムアムアが予想よりずっと遠方からやってきたことだった。

First Interstellar Asteroid Wows Scientists

 オウムアムアの存在は、これまでの恒星間天体の密度の推定値が絶望的なまでに低すぎたことを示唆しているという。

双曲線の軌道を持ち、高速で移動

 オウムアムアは2017年10月19日にハワイにある望遠鏡システム「パンスターズ1」によって発見された。

 直ちに「A/2017 U1」と命名されたが、どこか変であることはすぐに判明した。その軌道の形状が極端な双曲線を描いていたのだ。

 このことは、この天体が太陽を公転しているのではなく、太陽系外から飛来しては去っていくのだと明言できるだけの十分な速度を持つことを意味している。

この画像を大きなサイズで見る
image credit:ESO/M. Kornmesser

史上初となる恒星間天体に認定、オウムオアと命名される

 この束の間の来訪ゆえに天体の命名は難しくなった。現在の小惑星命名法は1度しか観測できないものを命名することができない。

 そこで初となる恒星間天体に認定され、まるで過去からの使者であるかのような天体のイメージに相応しいハワイ風の名前が授けられた。

 それが「オウムアムア」 彼方から初めてやってきた使者という意味だ。

葉巻型で赤みを帯びており、炭素を含んでいる可能性

 オウムアムアを観察した時のその光の見え方は大きく変化する。それは球形ではなく、おそらくは800×80×80メートルの葉巻型であるからだ。

 赤みを帯びており、彗星のように金属と炭素を豊富に含む物質でできている可能性が高い。また彗星のようにぼやけた外観をしていない。このことは、これまで観測されてきたオールトの雲に由来する岩石のほとんどが彗星であったことを考えると驚きの事実だ。

これまでの恒星間天体の定義を揺るがす発見

 これは同時に難問を突きつける。これまで、恒星間天体は小惑星よりも彗星に近い挙動をすると推測されてきた。

 だがどちらかというと小惑星に似ているなら、太陽系内にはこれまで想定されていたよりもずっと多くの恒星間岩石が存在するということになる。

 さらに地球に衝突した際に考えるべき新たな要素も浮上する。地球に衝突した時のエネルギーは、同程度の質量を持つ太陽系内の天体が衝突した時よりもずっと大きなものになるだろうからだ。

 その起源については、今のところ誰にも分からない。

 論文では、近くにあるデブリ円盤か、惑星や彗星(それは未発見のプラネットナインかもしれない)などのために軌道が変化したのではないかと推測している。無論、これらはあくまで推測だ。

 オウムアムアが飛び去ってしまえば、二度とお目にかかれることはないだろう。だがこの束の間の来訪は、同じような天体を発見できる可能性が今後もあることを告げている。

via:nature / sciencemag / livescienceなど/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 62件

コメントを書く

  1. 定期的に人類を動揺させようとするのはやめろ、宇宙さんの悪い癖だよ

    • +15
  2. この太陽系外からの天体としても驚きましたけど
    何より一番驚いたのは、この形状ですね。
    特定のサイズの他の天体と接触していないから、この形状を維持していると思います。
    そもそも、この形状になった原因や理由も気になりますね。
    どこかの天体が爆発して誕生したとしても、爆圧でこの形状になるのはちょっと想像できません。

    • +11
    1. ※2
      自分も気になった
      本来自然では丸が安定した形であり、地球など惑星から
      始まり、遺伝子のような極小まですべて丸が基本
      だからこういう形って本来あり得ないんだよな
      笑われるかもしれんが、人類初の発見された宇宙船かと
      本気で思った

      • +6
    2. ※2
      可能性あるとすれば別の大きな彗星か小惑星が爆発を伴わない何らかの原因で表層の一部分が剥がれて現在の形状になったとかかな?
      彗星の噴出するガスの圧力で噴出口付近の表皮がベリっと剥がれたみたいな?

      • 評価
  3. 画像をはじめてみた時
    宇宙大作戦の「宇宙の巨大怪獣」の敵の姿が頭をよぎった

    • 評価
  4. カラパイアのコメ欄って、まるで一人で何回もコメしてるみたいなキモさあるよね。

    • -63
    1. ※6
      「一人で複数※=キモい」という思考が理解出来ない

      • +7
    2. ※6
      すごいわかる。
      別の話しとかでひたすら変な捻くれた考えのコメントが複数ついてること多いけど、
      その複数ある捻くれたコメントの内容や考え方とか言い方が
      どれも同一人物みたいな意見なのが多い。
      おかしなコメに呼応してまたおかしなこと書く奴がいるのか
      一人で複数描き込んでるのかどっちなんだろ

      • -26
  5. イギリスのゴーツウッドの森に突き刺さると思う

    • 評価
    1. ※8
      大量の金属を消費して巨大な宇宙船をゼロから作るよりも、大型の隕石に穴を掘って内部に居住空間作った方が効率が良いのかもしれないな。

      しかしながら、こいつが落ちたら刺さりそうですな。

      • +7
      1. ※13
        ソレマンの空間艇という物語でもそういったものが作られてました。まさにそれですよね~

        • 評価
  6. つまりこれに乗り遅れなければ太陽系外に行けると…?

    • +8
    1. ※9
      乗るためにはこれと同等の速度が必要。そんな加速ができるなら乗るまでもなく太陽系外に飛んでいける。

      ・・・桃白白かな?

      • +7
  7. SFで読んだことある。タイトル忘れたけど。

    • 評価
    1. ※12
      アーサー・C・クラークの「宇宙のランデヴー」だね。

      しかし、恒星間小惑星が太陽をスイング・バイするような軌道で接近するってものすごく確率が低いことだと思うんだが…
      人類が観測できるこの時代に来させるというある種の意図が働いているってことはないのだろうか?

      • +6
    2. A.C.クラークの『宇宙のランデヴー』に出てくる「ラーマ」を思い出した
      >>12 のSFもおそらくこれじゃないかと思うのだが

      • +3
    3. ※12
      クラークの「宇宙のランデヴー」じゃない?
      ラーマ来たー!て思ったよ。

      • +3
    4. ※12
      多分、A・C・クラークの「宇宙のランデブー」でしょう。
      この作品は、「太陽系外から飛来した宇宙船に地球から探査チームが送り込まれ、様々な脅威に遭遇する」こういった内容ですが、今回の「恒星間天体」は、この宇宙のランデブーのラーマを彷彿とさせますので。

      • +2
  8. おれは銀河鉄道を連想したよ
    どこまで旅するんだろう

    • +4
  9. これはあれですよ!コロニー!コロニー!
    中に沢山の宇宙人さんがね生活してて。
    何かの理由で旅をしてるんでしょうねぇ。
    はぁ~ロマンだわ(´Д`)妄想が捗る。

    • +6
  10. 去り往くときにこの小惑星に機材なり居住船なりを積めばかなり遠くまで運んでくれそうだな

    • +2
  11. 半永久的に恒星間のなんもない空間を漂い続けてきた
    ことにいいようのない恐怖を感じる。自分がそうなったらとか考えると。

    • +8
  12. 折角の史上初なのに
    名前が言いにくい上にかっこよくもないのがちょっと

    • -3
  13. 宇宙船だとするなら太陽を使ってスイングバイしたんだろうな…
    障害物が少ない星間空間に出たらワープするんだ

    • +6
  14. そのまま地球の横かすめて飛び去っていくそうだけど、意図的な減速をするのを望んでならない。
    その先にどんな結果が待ち受けているにせよ。

    • +1
  15. 宇宙人「ま、そういう風に見えるようにしてるだけなんですけどね」

    • +11
  16. スタートレックで見た。クジラと話をさせろ~、ってやつだ

    • 評価
  17. 普通にこれ宇宙船じゃない?
    とうとう来ちゃったって事じゃないかしら、彼等が

    • +2
  18. 悲観的なまでに低すぎた=×
    絶望的なまでに低すぎた=○

    • 評価
    1. ※33
      有り得ないなんて有り得ないはもしかしたら宇宙の真理だったのかも…
      小惑星やら岩石同士がぶつかりたまたま細長く裂けたとかってあったりしないものなの?

      • +4
      1. ※46
        自重が小さい・ほぼ他の引力が影響しない恒星間を飛んでたということから、何億年何十億年とかけて遠心力により剥がれていったのかもしれない
        知らんで知らんけどな

        • +2
  19. 実際の画像ではなくCGなので大分異なる部分が多いのだろうな

    • +1
  20. 映画「スペース・バンパイア」思い出した。地球の近くで謎の減速しないかな

    • +1
  21. 太陽系外からきて木星でも太陽でもなく地球でスイングバイ
    日本からブラジルのグリーンにホールインワンするより低い確率やで
    絶対にこれは何かある
    人類は滅亡する

    • 評価
  22. クラークの「宇宙のランデヴー」を読み直し!

    • +2
  23. 重力で簡単に折れそうな形状してるし
    それによって急激に軌道変えそうだな…

    • 評価
  24. 太陽でスイングバイしてるような軌道や、この形状でしょ?
    余計な想像しかできないわw

    • +7
  25. 宇宙はまだまだ地球人類には計り知れない驚きが満ち満ちているのだねえ

    • +3
  26. とりあえずサインが無いか確認し
    我々もサインしておくべき

    • +2
  27. 可能性としては岩石群に真っ直ぐ突っ込んで進行方向の部分芯以外が削げた、かなぁ。
    或いは元々大型の彗星で大きな重力で矢張り進行方向部分以外がそげた名残。

    • 評価
  28. 我々の恒星系では考えられない形状をしていたってのがまた
    深宇宙のまったく違う世界から来たって感じがしてワクワクする

    • +1
  29. このニュース聞いた人たちさあ、みんな心のどこかで宇宙船飛来のニュースを
    マイルドにやんわり伝えられた可能性考えてるよね。

    • +2
  30. 皆さん左手に見えるのが太陽系第三惑星地球でございます
    とてもおくれた野蛮な種族が住み着いている危険な惑星ですので
    そのまま通過致します

    • +8
  31. ガニメアンが帰ってきたんじゃないのかなぁ~

    • 評価
  32. ボイジャーに乗せたメッセージと同じものをぶち込めないものか。

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。