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人体冷凍保存技術がまた一歩前進。脳と人体を人工冬眠状態で保存できることを証明(米研究)

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(著) (編集)

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 アメリカの専門家は脳と人体を人工冬眠状態で保存できることを証明した。

 これまでのところ、ゼブラフィッシュでしか実施されていないが、同様の実験に60年間失敗してきたことを考えれば偉大なブレイクスルーである。

黄金のナノロッドで細胞を温存

 これまでの問題は、冷凍すると細胞が膨張して破壊されてしまうことだった。そのため不凍液を用いるが、それでもなお解凍する段階では問題があった。

 『ACS Nano』に掲載された論文では、「それでも卵黄が大きいサイズだと急速な冷却と加熱が阻まれるため、凍結保存において致死的な氷の結晶が形成されてしまう」と説明している。

 しかし今回のブレークスルーでは不凍液に別のあるものを追加する。

 黄金のナノロッドである。

 極小のロッドを不凍液に追加して、マイナス196度で冷凍されたゼブラフィッシュの受精卵にレーザーを照射する。するとナノロッドがレーザーの熱を伝導して、受精卵が温まる速度をさらに上げる。

 この結果、10パーセントほどの受精卵が生存し、ごく普通に成長を続けることができた。

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image credit:pubs.acs

人体冷凍保存技術が宇宙進出の鍵に

 これは将来的に人間を永遠に生かす、あるいは少なくともどこかの未来で冷凍保存された人間を覚醒させる技術として用いられるだけでなく、長期的な宇宙旅行でも使える可能性がある。

 人類が太陽系への入植を本格的に進めた場合、長期間孤独な状況に置かれる人々が精神を病むリスクは高まるだろう。

 既存の技術では、火星ですら片道6ヶ月を要する。無人探査機が太陽系のはずれにある冥王星に到達するには9年半もかかる。

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 宇宙飛行士を人工的に冬眠状態にすれば、食料や水の摂取は必要なく、それ以外の基本的なニーズも抑えられるばかりか(したがって船体を大幅に軽くできる)、精神衛生への悪影響も最小限に抑えることができるだろう。

via:pubs.acs / sott / inverseなど/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 45件

コメントを書く

  1. コールドスリープってそのまま永眠しちゃいそうで怖い・・・

    • +10
  2. この技術を使えば冷凍焼けしたアイスクリームや
    冷凍食品を出される心配がなくなるのか

    • +8
  3. 地球上で商売でやったとしても多くのものは生きて目覚められないだろうね
    事故や途中で資金払えなくなってアボン

    • 評価
  4. スタローンとウェズリー・スナイプスも一緒に

    • +4
    1. ※6
      イカレ野郎にはイカレ刑事(デカ)だ!

      • +1
  5. 保存の話は聞くけど解凍したって話は一切無いんだよね
    本当なら偉人とかやってそうだし

    • +8
  6. ゼブラフィッシュだけに、
    「白黒ハッキリさせましょう」

    • +6
  7. 生存率10%だぞ
    9割の細胞が死んでたら生き返るの無理でしょ

    • +2
    1. ※10
      その頃にはレンジの解凍機能も進歩してるよ(適当)

      • +2
  8. 実現するだろうよ。千年先になるかもしれんが。

    • +3
  9. 生存率10%技術的にはまだまだだけど
    医療用マイクロマシンや細胞破壊を
    抑制する方法が完成すればSF作品と
    同じようになるだろうね

    まあそういう蘇生技術ができると
    不老不死の技術も完成するわけで
    冷凍睡眠の医療の使用は少なく
    宇宙開発の長期航行の為とかに
    限定されるんでしょうね

    • +4
  10. それする位なら、タイムベクトル移動で100年後に逝け

    • 評価
  11. 10%か…しかも受精卵…
    こりゃ人体なんてのは先のまた先だな

    • +9
  12. 仮死化させるのには、冷凍しかないのかね
    成長を止めて生かしておけばいいんだよな?この地球の気温じゃ不可能なんだ
    そういう薬やガスができれば、冷凍して解凍する段階を踏まずに済むんだよね?

    • 評価
  13. 部品の寿命で停止した機械を冷却しても
    治らないように死の原因になった部品は
    交換しないと生きかえらないとおもう。

    • -1
  14. そのナノロッドが癌化の原因になったりして

    • +2
  15. この技術が完全に確立されたらそのうち罪人や
    役立たずの人間を宇宙開発の一環と称して宇宙空間に
    投棄するようになる日が来ることも無きにしも非ず?w

    • +2
  16. 技術の前進って話なのに反応がなんだかなあ

    • +6
    1. ※23
      皆なんだかんだで怖いのだと思う

      • +3
  17. 脳の神経まで冷凍できるかな。
    解凍したら知性が失われていそうだ

    • +4
  18. 宇宙旅行に限って言えば冷凍睡眠よりも
    デジタル保存から人体再構成の方が可能性ありそうだよな
    脳のデジタルデータ化と再構成が難題だけど
    人体はそのうちDNA情報からの再生はできそうだし
    まぁまったく別の体に入るわけだけど不死ということになるな

    • 評価
  19. >人体冷凍保存技術がまた一歩前進。←正しい
    >脳と人体を人工冬眠状態で保存できることを証明←間違い

    正しくは、細胞ひとつを人工冬眠状態で保存できることを証明

    将来的には人間に応用できる可能性はあるが、現時点ではハツカネズミすら保存することはできない

    • +2
  20. 前に雪の積もった森奧の車の中で冬眠して無事だったっていう出来事あったな

    • +3
  21. 冷凍での冬眠は今のままじゃ不可能だと思う。宇宙旅行ならせいぜい低温睡眠で低代謝で多少移動距離を伸ばせるぐらいかな。でもその前に機械化が進めばそもそも生身で行く必要性が無くなるし、生身にこだわる必要は無くなりつつあると思う。

    • +2
  22. 未来への希望を乗せながら永眠できるんなら、それはそれで夢のある自殺方法な気がしてくる

    • 評価
  23. 例え完璧に解凍出来たとして、冷凍前の記憶は維持出来てるのかな

    • 評価
  24. コールドスリープよりも単純に冬眠できるようになればいいと思うのだが...

    • 評価
    1. ※34
      冬眠なら凍る→水分膨張の心配しなくていいのにね。
      液体だと、4度とかの低温でも水分が腐ってくるのかな…

      • 評価
  25. 100年前や200年前の人が突然現代に来たら、特に都市部は変わり過ぎていて困惑するだろう?

    それと同じ状況になる可能性大。目が覚めた後にどんな変な物を目の当たりにしようと驚かない覚悟がないと起きてから困惑しそう。

    そもそも、起こしてくれるのが人間とは限らない。滅びた惑星の遺跡調査に来た宇宙人かもしれない。

    • +1
    1. ※36
      100年200年だともしかるすと話す言葉も進化してまるで違う言語になってたり
      国自体が他の国と一緒になってて両国語混じった新しい言語になってたりする可能性もあるよね

      • 評価
  26. 冬眠中は栄養や水の摂取は必要ないと書いてあるけど、そうなの?
    冬眠って生きてるんだよね、ものすごく省エネ状態でも何らかの生命活動があるなら
    エネルギー源となる栄養はいるんでないの
    短期なら不要かもしれんけど、それじゃ火星にはたどり着けない

    • 評価
  27. これはエイリアンそのままの事件も起きるな

    • 評価
    1. ※40 管理人はナイフ芸の得意な新型にした方が良いぞ。

      • 評価
  28. CIVだと都市間を移動するだけで1~50年くらいかかっちゃう

    • 評価
  29. 完成したら映画パッセンジャーの世界だね
    そのまま映画通りにはなって欲しくないけどw

    • 評価
  30. SFに時々ある冷凍中の人間を破壊する犯罪が現実感出てきたね

    • 評価

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