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貧困に耐えかねて家出をしようと警察に相談した少年。その少年と絆を結んだ警察官の物語

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 アメリカのサウスカロライナ州で、家出をしようと試みた少年がいる。

 その少年が家出に思い立った直接の原因は貧しさだった。アメリカの所得格差、貧富の差はきわめて大きい。彼の部屋にはまともな家具がなく、空気が漏れるエアーマットをベッドにしており、常に体中の節々が痛い。

 お金に余裕がなければ気持ちに余裕も生まれない。経済的困難に陥っている母親と激しく言い争い、家から逃げ出そうとした。そのことを相談するために少年は警察に電話をした。

 その事情を知った警官は彼を見過ごすことができなくなった。警官としてではなく、一人の人間として彼を支えようと決心する。

You gotta see this: Police officer goes beyond duty

警察に家出したいと訴える少年の事情

 2014年のある日、サウスカロライナ州サムターに住む13歳のキャメロン・シモンズくんは警察に電話をかけた。それを受けたのは警察官のガエターノ・アチェッラさんだった。

 キャメロンくんが思いつめた様子で家から逃げたいと訴えた。アチェッラさんはすぐに彼の自宅に急行したという。

 親身になってキャメロンくんの話を聞き、以来アチェッラさんは彼の相談にのるようになった。

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image credit:HLN/youtube

 キャメロンくんは母親とともにテキサス州から越してきた。それは病気になった親戚の世話をするためだ。それ以後、母親は介護のために満足に働くことができす、経済的に困窮していった。

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image credit:HLN/youtube

つぶれていくエアーマットで毎日寝起き

 アチェッラさんが彼の部屋に立ち入ってみると、一目で彼がおかれている苦しい状況がわかったという。

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image credit:HLN/youtube

 彼の部屋には家具がほとんどなく、ベッドはエアーマットだった。しかもそれはどこかに穴が開いていて、夜の間につぶれてしまう。キャメロンくんはそれでしょっちゅう背中の痛みに悩まされていたのだ。

 キャメロンくんがついかっとなり、母親と言い争ってしまうのは、こうした肉体的な苦しみが積もり積もっているせいもあるのだろう。そしてとうとう家出を考え始めたのだ。

 シモンズ家の経済的な問題はすぐに解決できるようなものではない。しかしアチェッラさんはまだ13歳の少年がこうした環境にいることに心を痛めた。

 彼は警官である前に一人の人間として、どうしても少年を見過ごすことができなかったのだ。

家具やベッドを持ち運んだ警官

 そして数週間後、アチェッラさんは再びキャメロンくんの家を訪れた。机や椅子やテレビ、そしてクイーンサイズのベッドを持ち込んだ。さらにキャメロンくんに善意の人がくれたニンテンドーのWiiをプレゼントした。

このベッドでキャメロンはずいぶん体が楽になったという

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image credit:HLN/youtube

 アチェッラさんはキャメロンくんに何かをしたいと思った。自分が彼にできること、目の前で苦しむ少年が幸せに成長できるために必要なことは何だろう?と思案して、行動を起こした。

困っている人に何かしてあげたいという気持ち

 アチェッラさんは地元のテレビ局に知られるまでは、人目を引かないように気をつけていた。だが、インタビューに応じたことで、シモンズ一家を援助したいという人々が現れた。

 彼は身近で助けが必要な人に出会い、自分の中にあるやさしさに従い正しいと思うことをした。

 人はそれを偽善と呼ぶかもしれない。だが困っている人を減らすためには、思いやりを伴う誰かのふるまいが必要なのだ。

via:youtubeboredpandawistv・written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 69件

コメントを書く

  1. これは偽善とは言わないと思う。正真正銘の行動の伴った善意。
    偽善というとみんなの見てるところで感謝アピしてるような人たちかな

    • +95
  2. ただ貧しいんじゃなくて介護という問題が絡むというのは日本でも充分起こりうる問題だね。
    決して対岸の火事じゃない。

    • +125
    1. ※3
      というか既に起きていて貧困化から自殺や無理心中という流れ
      未婚、晩婚化の影響で子供がいないか幼い場合が多いのがこのケースとは違う部分
      また介護が終了しても高年齢での再就職が難しいという問題もある
      このケースでは子供が就職できる年齢になればまだ状況改善の可能性があるだけマシかもしれない

      • +23
  3. 私も本当に辛かったときに交番のおまわりさんに色々助けてもらいました

    • +24
  4. どんな親戚なのか分からないけど自分の子供を犠牲にしても介護しなきゃいけない相手なの?
    未成年の子供がいるならその子供を守ることが母親として一番大事なことじゃないのかな…。

    • +43
  5. 難しい話だね
    親戚の介護に身を削りすぎてってのは良くはないけど大事なのだろう
    ただ、その結果が自分達が生きるのも困難になってしまった。
    人一人の他人を支えることができない貧困てのは辛いことだね

    • +15
  6. この警察も立派だが、大人に相談しようと思ったこの子も凄い。バルセロナの玄関マットみたいなのがあるけど、バルサファンかな?もしそうだったら将来はカンプノウでプレーしてるかもね。

    • +37
  7. 敬愛すべき素敵な行動だが、難しい判断。
    それなら「ボクも!私も!」となるのは容易に想像できるし、その善意を悪用しようとする輩もあまたでてくる。
    こういう素朴な善意はできればひっそりと見守って、敢えて報道しないほうがいい気がする。

    • +29
  8. 名声を得たいのであろうと、自己満足であろうと、不純な動機であろうと
    それを偽善と切る人の善意では誰一人、何一つ救われないのだ

    • +26
  9. 貧困抱えてる家は子供作っちゃダメ
    しわ寄せは全部子供にいくんだぞ
    いい加減にしろ!

    自分もそういうとこで育ったから

    • +4
    1. ※12
      少子化に繋がって国力が基礎から低下するのでその発想はもうNG。

      • -11
  10. お金無くても充実出来ることがあればいいのに
    何だかんだ言って生きるってお金掛かるよね

    • +20
  11. こういう苦境の時に社会が助けてくれたかどうかが
    反社会的な人間になるかどうかの境目な所があるからな
    ある意味警官は将来の仕事を減らしたのかも知れん

    • +67
  12. wiiはいらんだろ……
    廃品回収と勘違いしてないか

    • -43
    1. ※16
      年頃の男の子だよ。いや、大人だって息抜きは必要なんだから、ストレス発散できるものを厚意でプレゼントしたって素晴らしいことじゃないか。
      「人はパンのみに生きるにあらず」だよ。(原義とはちょっと意味が違うけど)

      • +9
  13. 家出しようとした少年が本当に求めていたのはベッドだったのだろうか

    • -19
    1. ※17 人の人生のすべてを面倒みてやることは出来ない。相談を聞いた警察官がすぐ行動できる範囲にあったのがベットをあげる事だっただけだろ。

      • +27
    2. ※17
      て目前の困難な状況を少しでも克服していくのが重要だと思うけどなぁ
      悪循環からすこしずつよい方向へ持っていける手助けは大切ですよ

      しかしアメリカ人は個人的な美談が好きだけど、大金持ちの寄付とかね、
      でも公的救済制度は嫌うのは個人主義の社会風土というけど、負担が嫌いで、どこかで制度に対する不信が強いんだろな
      、強制が嫌いなんだろね

      • +10
    3. ※17
      うん、言いたいことはきっと「ベッドをもらったこと」それと「立派な職業の大人の男性に悩みを相談できたこと」が大事だってことよね。私もそう思う。記事からしてたぶん、母子家庭なんだろうし。

      • +7
  14. 本物の偽善ってのは、こういう助けたいって純粋な気持ちからの行動を「それは本物の善か?」とか「偽善でしょ?」とか「偽善だからやめた方がいいよ」とか頑張って言ってくる口だけの人々の事。
    で、これは、この警官とその協力者さんたちは善意だ。正しく善意。

    • +40
  15. 人はパンのみにて生きるに非ず。
    身体と心の糧、「話を聞いてくれる誰か」もまた必要。
    お巡りさん、GJ!

    • +26
  16. 親戚といっても母の兄妹くらい近縁かもしれないよね

    • +17
  17. 家出した方がいいだろ?
    根本的な解決になってない

    • -27
    1. ※25
      アメリカの13歳の子どもが家出したとして、部屋を借りて簡単に職に就けるのだろうか。
      警官に相談して、最終的には援助を受けられてよかったと思う。

      • +22
      1. ※40
        お金のない者はまず治安の悪い場所に住むことになるだろう
        ましてや13歳の少年では犯罪に加担させられる可能性が高いはず。警察に頼ったのは100点だとおもうし、良い警察官にあたった彼は運がいい

        • +23
  18. 少年が本当に家出したりやけになって非行に走ったりする前に相談する相手ができたことはいいことだと思うし、行動を起こしたお巡りさんも立派だよ

    • +34
  19. 今のアメリカの風景は日本の将来に見える

    • +10
  20. これを全員に出来ない事が問題なのよね

    • +15
  21. ぎりぎりの生活上のことだからなー、賛否あっても警官gj!といいたいよ
    一方で、警官に相談しても公的支援には繋がらんのか、と思うとショックでもある
    一人立ちできるまで短期仕事斡旋してくれる公共の寮とかあったらいいのかなあ

    • +9
  22. 一人で大勢を助けるのは無理でも、この警察官みたく一人くらいなら救いの手を差し伸べる事は出来る。
    一日一善って訳じゃないけど、自分自身も出来る範囲でちょっとでも人の手助けになる様な事をしていこうって考えさせられた

    • +12
  23. 偽善とは、例えば自分を良くみられたいとか、後で何か得になることを考えてから人の為にする行為でしょう?これを見る限りでは、そんな風には見れないんだけど。これを偽善と見る人の意見を聞きたい。

    • +9
  24. これが偽善とかw
    だったら本当の善意なんてあり得ないことになってしまうだろ。
    この警官は自分が正しいと思うことを実行しただけのこと。
    偽善かどうかなんて第三者が判断することじゃない。

    • +17
  25. 自分の話を聞いてくれる人がいて、自分の事を考えて行動してくれる人がいる。
    そういう人がいるって、少年が知った事は大事だよね。
    根本の解決ではなくても少し楽になったのでは?

    • +27
    1. ※36 ほんとだねえ。話を聴いてくれるのが、赤の他人ってのが凄く重要だと思うよ。
       自分がいま置かれている状況が世界の全てではないって教えてくれるからね。
      いい年頃に、悪い人じゃない他人と知り合いになれてよかったね。この少年の行動力と判断力があってこそ。私には出来なかった。羨ましいよ。

      • +15
      1. ※56
        確か「虐待の連鎖」についても身近に親身になって話を聞いてくれる人がいたケースは自分の子に虐待を繰り返しにくいって統計があるらしい。
        考えたら大人だって黙ってグチを聞いてくれる人がいるだけで気が楽になったりするもんだし、子供にとっては自分に関心を向けてくれる人がいるということはとても大事なんだろうね。

        • +14
      2. ※56
        あなたの抱えているものをコンピューター越しの私が計ることはできないけど、今からでもあなたが良い人間関係に恵まれて手をとりあえることを願うよ。

        • +4
  26. この子は将来も間違った道に行かないと確信できる
    貧困で犯罪にはしる人が多いのに、警察に相談するという選択が良いね

    • +18
  27. 家出したらすぐに犯罪のお手伝いの仕事とか身近にあると思う。家があって虐待がないのなら家にとどまって貰って社会に出るお手伝いしてあげるのがベストだよね。
    なかなかこうやって手を出すことは出来ないよね。大変だしバッシングもあるだろうしその子の心のケアとか苦労しかしないしさ。
    すごいと思うよ

    • +9
  28. 親身に相談に乗ってくれる大人が居てくれたのは、この上なく救われただろうなと思う反面
    結局物を与えることで解決しちゃったのはちょっとモニョる
    段ボールや端材、要らない古着寝具を一緒にDIYすれば、ベッドや勉強机も作れて
    生きる自信とかにも繋がっていく

    • -12
    1. ※43
      たしかに通常の救済措置なら、ライフラインの補助と自立支援は一緒にやるべきとは思うし、無償で生活用品一度与えても根本的解決になってない、というのは真実だと私も思う。
      ゲーム機はーって言う人も、贅沢品与えてけしからん!ってより、いや現状まだやばくないか、結局収入増に繋がる対策ないけど大丈夫なのか、って心配になってんだろうしさ
      けどまあ、警官とはいえそこらのおっちゃん一人でここまで対応したんだからすげー頑張ったよ
      あとは役所が活躍してほしい

      • 評価
  29. 床に薄いマット敷いて寝てるけど・・・別にどこも痛くない
    それだけは言いたい

    警察官が親切な人で、少年はラッキーだったと思うよ

    • -4
  30. 本当に困っている時は、一時的な金銭や物品を貰い受ける援助は必要だと思うけど…
    本当に必要なのは、勉強出来る環境と 母親を含め家族だけで生活出来る仕事だと思う。

    • +3
  31. 出来るところから、てことだね
    でもWiiUは必要?

    • -13
  32. 行為事態が偽善でも、それでも一つの善であることに違いない
    ただこの件をきっかけに「ずるい!うちだって貧乏だし援助が欲しい!」と言う厚顔無恥な輩も出てくるのは必然で、それらをどう対処していくかも大事だと思う

    • -1
  33. ゲーム機ってだけで条件反射的に批判してるやつがいるが
    ドラッグとかに走られるよりは100倍健康的だろ
    娯楽がねーとやってらんねーぜ

    • +30
  34. 何かしてあげられるのも裕福だからなんだよなぁ…

    • +4
  35. なにか彼に仕事を与えて、その対価として物を与えても良かったかも

    • 評価
  36. なんでゲーム機ごときで目くじらててるの?
    それとも貧乏人の子は勉強は許されて、遊びを楽しむことは許されないの?
    子供は遊んでなきゃおかしいだろ
    どんなに貧困だって娯楽は必要だよ

    • +21
    1. ※53 電気代とソフトに金かかる遊びだからじゃない?
      ランニングコストはこの家庭もちだしな
      まあ売って家計の足しにしても誰も文句言わないさ

      • -1
      1. ※61
        時間を決めて、やりくりするかもしれないじゃない。
        仮に1週間、もしかしたら1ヶ月に一度、1時間だけプレイすることしかできないとしても「時々だけどゲームができる」「自分に優しくしてくれた人がいる」って、とても心の支えになるんじゃないかな。

        • +6
  37. アメリカは高校まで義務教育だよね
    公立なら金かからんでいいが、住んでる場所によって行く学校が決まるわけで
    クソみたいな学校だったら中~高くらいで悪い奴と知り合ったりして悪い道に進むのが黒人犯罪者の典型

    • +2
  38. 物を与えるのは間違ってると思う。
    ねだれば貰えるは少し違う。
    仕事を与えるべきだと思う。

    • -17
    1. ※57
      別に一生他の人に物をねだって生きていくわけじゃないんだからさ・・・
      味を占めて常習してる子の話ならともかく、助けを求めて与えられた一度の嬉しい出来事になんで噛み付くかなー。
      しかしこういう話題になるとアナタみたいな人けっこう沸くけど、どうして0か1かの二元論でしか判断できないのか。

      • +9
  39. 飢えて動けない人に労働の尊さを説いても何の解決にもならないよな?
    状況に応じた対応はあっていいと思うわ。
    物を与えたことを批判してる人間は臨機応変さが欠けてる。

    • +14
  40. 少年はいい人間い出会えてよかったね
    つらい人生の中でも救いがあるということを知ってもらえてよかったと思う
    願わくは将来立派な人になって、困っている人に手を差し伸べてくれればと思う

    • +5
  41. 駅前でわめいている、議員予備軍みたいな連中がいるが、本当に国の為になる事をしたいと思っているのならば、現代版の「寺子屋」を作るべきだ。教育格差(単なる点数で評価される学力の差ではなく)が貧困の原因の一つである事は間違いないですし。

    • +2
  42. しかも肌の色を超えてるってところがうれしかった。
    お巡りさんはイタリア系かな。仮に一生に一度の善行だったとしても、尊敬するよ。

    • +3
  43. この警察官はすばらしい人だと思う。それは間違いない。
    だが、これが良い結果を生むかどうかは分からないし、これが正しい行為かと問われれば素直に頷けない。
    本来は行政がこれをやるべきだろうし、そもそも何ら根本的な解決には至っていないからだ。
    しかしそれでも、この警察官はきっと凄くいい人なんだろうということだけは分かる。

    • +3
  44. ベッドやなくてもマウスがあるところからしてPcはあるんやな

    • +1
  45. 根本が解決しない事には単に金を出しただけで終りそう

    • -1
  46. 別に誰かに何かをしたい、そして自分の出来る範囲で、ということに関して、人にとやかく言われることなんてないから、ドンドンやればいいと思う。そこで、却って迷惑になるのでは、とか考える必要もない。

    • +2
  47. この警官の行為に善か偽善か?なんていってる奴は自分が他人の善意をジャッジできる何か特別な地位にでもいると錯覚してないか?良く考えて欲しい。
    目の前の機械を持って変な万能感に振り回されてないか?

    • +4
  48. やらない善よりやる偽善。
    でも結局、家の手伝いしなくて、
    「あんた、またゲームばっかり!」と怒られるこの子を想像したww
    ま、根本的解決ではないが、ひと時の幸せでもいいじゃない。

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