メインコンテンツにスキップ

これが約1億年前の鳥のヒナの姿だ!琥珀の中に閉じ込められた羽毛の生えた絶滅鳥類が発見される(ミャンマー)

記事の本文にスキップ

40件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 恐竜が生きていた白亜紀に生息していたと思われる、約1億年前の絶滅鳥類「エナンティオルニス」類のヒナのほぼ全身が、ミャンマーで見つかった琥珀の中に閉じ込められていた。

 珍しいことにこのヒナには羽毛が生えていて、これまでにない特異な発見となった。

琥珀に閉じ込められていた孵化したてのヒナ

 ミャンマー北部の鉱山から発掘されたこの貴重な樹液の化石の塊は、およそ9800万年前のもので、白亜紀(およぞ1億4500万年から6550万年前)の終わりに絶滅した、歯をもつ鳥類の代表エナンティオルニスをほぼ完全な標本として閉じ込めていた。

この画像を大きなサイズで見る

孵化したてのヒナの指球とツメのクローズアップ

image credit:Lida Xing

古代と現代の鳥類の違いを垣間見られる

 この小さなヒナの体の大きさや羽毛の発達具合からすると、まだ生まれてまもないにもかかわらず、羽の構造やその密集具合が、古代と現代の鳥類のおもな違いをいくつか際立たせているという。

 これまでにも、琥珀の中に閉じ込められたこうした鳥類標本は見つかっているが、新たに見つかったこれは、まぶたや足の皮膚などのような、これまでと違った驚くべき特徴があった。

 体の大きさは、くちばしの先から切断された尾の先までおよそ6センチ。マイクロCTスキャンやデジタル3D再構成を使って、さらに進んだ分析を行い、1年近くかかってこのほど終了したと、中国科学院、脊椎古生物学・古人類学教授のジングマイ・オコナーは語る。

この画像を大きなサイズで見る

小さな琥珀の塊の中に、孵化したヒナのツメのついた足が見える。およそ1億年前に閉じ込めらたと思われる。

image credit:Lida Xing
 琥珀の大きさは、長さ8.6センチ、幅3センチ、厚さ5.7センチだが、半分に割れてしまっている。そのため、残念なことにヒナの頭蓋が切断されて骨が砕かれ、琥珀のかけらの片方にクチバシ、もう片方に頭蓋や首が分かれてしまっているという。

 それでも体のほうはほぼ完璧で、琥珀の中には小さな頭や首、翼の一部、足や尾が残っていて、柔らかな組織や羽毛も豊富に見受けられる。

 最初の羽の抜け替わりの途中で、粘着性のある樹液にとらわれたようで、その体には少量の羽毛が残っていた。

 しかしすでに、主翼羽はしっかり生えそろっていて、ここから、このグループの鳥が早い時期から他のブループの鳥類と枝分かれして独立していたと考えられるという。

この画像を大きなサイズで見る

CTの画像から、まだ毛が生えたばかりのヒナが琥珀の中に閉じ込められているのがわかる。隣は生きていたときにどんな姿をしていたかを復元した画像

image credit:Lida Xing
 鳥類の場合、化石にまれに残された羽毛のおかげで、古生物学者が羽の多様性や、初期の鳥類にとっての羽の役割をより理解することができる。

 「普通の化石では、羽毛が残っていることがほとんどないのでよく理解できないが、琥珀ならば原始の羽毛がどんなものだったのか、はっきり目で見ることができる。あらゆる種類の変わった形態を示してくれているのだ」とオコナーは言う。

 この発見は、6月6日にゴンドワナ研究誌のオンライン版で発表された。

via:www.sciencedirectnewscientistlivescienceなど/ written konohazuku / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 40件

コメントを書く

  1. 飼ってた鳥の足と殆ど同じで、逆に感心した

    • +31
  2. 細胞が残ってたら復活できないのかな?
    ホラアナライオンやマンモスも

    • +8
    1. ※2
      DNAの生存期間が100万年かなんかなんだよ

      残念ながら、ジュラシックパークは無理らしい

      • +10
    2. ※2
      琥珀は無理
      外形が残ってるだけで細胞内部は破壊されてて、DNAとかを取り出すのは不可能

      • +8
      1. ※14
        スピルバーグ「チッ!」(セーラームーンの格好をしてご満悦だが少しイライラしている)

        • -10
    3. ※2
      琥珀だと現在の技術は無理となってる
      しかし世の中はすごい、化石化した恐竜の骨でも
      DNA取り出そうとするすごいこと考えてる学者がいる
      今は不可能でも将来的には可能になっても不思議
      でないので、学者の腕と頭に良さに期待しよう

      • +12
  3. 1億年後の知的生命体の為に日頃から松ヤニ体に塗っとかないと

    • +31
    1. >>3
      全身かぶれた君の姿を見てさぞ驚く事だろう

      • +24
    2. ※3
      布団がベタベタになって母ちゃんオコだぞ!
      まあ 頑張っw

      • +6
    3. ※3
      松ヤニはよく燃えるから気を付けてね
      炭化したらそれはそれで化石として残りそうだけど

      • +8
  4. 鳥ってやっぱり足とか目を見ると恐竜感あるよなあ

    • +15
  5. フェイク石碑のニュース以降こういうのまず疑うようになったわ

    • -2
  6. 翻訳がダウトだなぁ。
    ナショジオの記事では、羽が早くから生え揃うことで、早い時期から巣立ちしていたと訳していたような。

    • +20
  7. けづめがあるねえ。キジのなかまの脚みたいだ。
    復元図がめちゃくちゃ可愛いな。餌やりたくなっちゃうぜ。

    • +20
  8. そのうち琥珀に閉じ込められた恐竜の子供が見つかるかもね

    • +12
  9. ミャンマーってことは例の恐竜の尻尾入り琥珀と同じ産地かな?
    まだ他にもとんでもない琥珀が眠ってそう

    • +5
  10. 中国ってとこに若干フェイクじゃ…と脳裏をかすめた
    本物ならすごい興奮するな

    • +3
    1. ※20
      絶滅したエナンティオルニス類というところまで判明してるから偽物の可能性はないかと
      あと古生物学において中国人学者は第一線で活躍してるから
      国籍だけで疑ってたら正直言ってキリがない

      • +5
  11. 見事なタイムカプセルですな
    一億年前の時点で、すでにここまで『鳥』のカテゴリが確立していたとは驚きだ!

    • +8
  12. 鳥類は進化の最高形態って言われてるけど
    1億年前にすでに今の形状してるんだね

    • +9
  13. 宮本武蔵も復活したし鳥なんて余裕余裕(バキ並感)

    • +1
  14. このヒナも自分が生まれてまもなく人生終了したと思ったら、亡骸だけは残り続けて死の約一億年後に掘り出されるなんて思いもしなかったろうな

    • +14
  15. 琥珀凄いな
    原理は頭で理解できてるのに、いざ写真を見ると一億年前の生き物が見られるのが不思議でしょうがない

    • +8
  16. これほどの大きさの生き物
    生きたまま閉じ込めるって
    松脂が滝のように流れたのか?

    • +4
    1. ※31
      生物入り琥珀は、木から樹脂が土の上に流れる時に下にいたものが取り込まれてできるみたい。でも1回分しか流れないわけじゃなく、その後もだんだん樹脂がたまっていって長い年月の後に琥珀になるって

      • +7
  17. これで、鳥類が恐竜の子孫の生き残りではなく、
    恐竜が生息していたころから
    それと並行的に別々に進化した生物であるということが証明されたとわかる。

    • -9
    1. ※36
      なお、鳥類の祖先とされ分類では上位にあたる獣脚類は、”二億年”近く前には既に存在しているので、一億年前程度の鳥類が発見された事が、恐竜とは別種の生物が元である並行的な進化の結果である、と証明する事には一切ならない

      なお、始祖鳥の化石が発見された地層は1億4600万年~1億4100万年前とはっきり同定されてる
      なお、恐竜扱いではあるけど鳥類に近い飛翔をするミクロラプトルで1億2800万~1億2600万年前とのこと

      • +2
  18. 孵化してすぐお亡くなりになったヒナさんには気の毒やけど、ロマンやなぁ。。。

    • +5
  19. 素晴らしい!
    ロマンを感じるなあ
    琥珀に閉じ込められる生き物というと虫を連想するけど
    鳥の雛なら大抵木の巣にいるから同様に閉じ込められる可能性は高いということか

    • +2
  20. 樹液に巻かれたのが直接死因なのかなあ?
    せめて苦しまない最後であってほしい。

    • +2
  21. 琥珀さんっていつもいい仕事してるよな

    • +3

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

絶滅・絶滅危惧種生物

絶滅・絶滅危惧種生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。