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セキセイインコは人間の会話を聞いたことがなくても、その音声を解読できる(米研究)

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(著) (編集)

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 セキセイインコは人の言葉を覚えることで知られているが、最新の研究によると、まったく会話を聞いたことがなくても、人間の音声を解読できるそうだ。

 米ニューヨーク州立大学バッファロー校のマリー・フラハティ(Mary Flaherty)氏らの研究によると、セキセイインコは人間の会話を聞いた経験がなくても、d と t の音の違いを区別することができるのだそうだ。

セキセイインコは人と交流したい社会性の高い動物

 フラハティ氏によると、セキセイインコは社会的な動物で、音を使ってコミュニケーションを図ることができ、人と交流したいという気持ちがある。

 人間が言葉を認識する仕組みはその複雑さゆえに完全には理解されていないが、セキセイインコは聴覚に関する経験を意図的に制限できるため、言葉の認識が経験によって変化するかどうかを探るために都合がいいのだという。

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セキセイインコが人間の会話を理解する仕組み

 セキセイインコが人間の会話を知覚する仕組みについてはかねてから議論があるが、未だ決着していない。

 いくつかの証拠は、”会話専用”のメカニズムの存在を示唆している。これはインコが学習により会話の中の音を特定できるようになるには、その前に人間の会話を耳にしていなければいけないことを示唆する。

 他方、一般的な聴覚機構の存在を支持する証拠もある。この場合、会話に触れた経験がなくても、会話とそうでないものの認識に違いはないはずである。

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セキセイインコの聴覚機構

 この後者のケースを調査するため、研究チームは25羽のセキセイインコを孵化前にグループ分けした。一方は人間の会話にまったく触れさせずに飼育するグループで、もう一方は人間の会話を繰り返し聞かせて飼育するグループだ。

 孵化後、d および t で始まる合成音声を聞いたら鍵をつつくよう訓練。それから音声の開始時間と第一フォルマント(人の音声にある時間的に移動する周波数のピークのこと)の周波数という2つの合図が変化する音声を聞かせて、きちんと認識するかどうかを検査した。

 その結果、セキセイインコは音声を認識したとき、人間そっくりに合図を”トレード”していたことが判明した。すなわち、一方の合図にあるオフセットの変化ともう一方のそれをトレードするのである。

 例えば、第一フォルマントの周波数が一致しない場合、音声の開始時間が短かければインコは d であると認識する。反対に開始時間が長ければ t と認識する。

 そしてこの合図のトレードは会話に触れたそれまでの経験には左右されないことも明らかとなった。

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インコは人間と非常に似た方法で音声の合図を利用している

 この発見は、会話専用の機構が存在するのではなく、もっと一般的な聴覚機構が存在することを裏付けている。

 「会話音声に触れた経験にかかわりなく――つまり人間の会話から隔離されて育てられたか、それを真似するよう訓練されたかにかかわりなく、インコは人間と非常に似た方法で音声の合図を利用していました」とフラハティ氏。

 本結果は、音声認識のモデルとしてインコが示してくれる範囲においては、それまで会話に触れた経験は音声を認識するうえで必要条件ではないことを示唆しているという。

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 鳥が仲間とコミュニケーションを図る際は、同じ周波数のスパンを持つ音を利用する。これは人間と同じだ(が、人間以上の周波数を発声することができる)。どうやら人間と鳥の聴覚システムには、スペクトルと時間情報の処理について共通点らしきものがあるようだ。

via:Budgies can decipher human sounds even if they’ve never heard someone speak/ written hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 38件

コメントを書く

  1. カラスとかこういう言語能力に長けた動物見ると、もし人類がいなくなったら独自の文明を作り始めるのかなとか妄想しちゃう。何世代にもわたって言葉を教え続けたら脳とかにも変化が現れるのかな。

    • +18
  2. スズメやヒヨドリとか、野鳥と仲良くなってみると、どう考えても言葉のようなものがないと伝えられないと思うような複雑な連携プレーするよ。こっちが話しかけると、その意味わかんない、みたいな反応してたけど、「言葉」という概念を理解しているようだ。鳥類は人間より何千万年も早く進化して今の姿になって今みたいな生活してきたんだから、鳥より人間の言葉のほうがはるかに遅く出現したのではないか?

    • +24
  3. >一方は人間の会話にまったく触れさせずに飼育するグループ

    >孵化後、d および t で始まる合成音声を聞いたら鍵をつつくよう訓練。

    相反する
    何を書いているのか分からない

    • -11
    1. ※3
      どこが相反するのか、あなたの書きっぷりからは想像するしかないが、
      「卵から出た瞬間からニンゲンの会話を聞かせない」のと「d,t の合成音を聞かせる」のは矛盾じゃないからね。
      あなたの故郷では、 d と t の音だけで会話するなら別だが。

      • +9
    2. ※3 訓練の合成音は、人の会話とみなされないのでは?
      一般的にはそうとれる感じがします。

      • +2
    3. ※3
      複数の自分以外の人と自分の意見が相反してる時は
      自分の方に問題あるかも? と言う視点を持つと良いよ!

      • -1
  4. 以前カラスだと仲間ーと寄って来たり近寄っても(´▽`)感じで
    結構好かれたが、最近だと(゜_゜)感じで逃げていく
    絶対に外で天敵の猫を見て遊んでるのを見て伝わったとしか
    思えんな

    • +6
    1. ※4
      カラスは人の顔覚えますからねー
      しかも、危険人物認定されると、仲間どころか世代を超えて伝わる事が実験で明らかになってる

      • +7
  5. 鳥類って小さくても知能も能力も高いよね
    セキセイの脳みそなんて小梅くらいしかなさそうなのに

    • +23
  6. 小鳥たちが、ピーチクパーチクしてると、
    会話してるとしか思えないよ。やっぱり。

    • +13
  7. 「息子スティック」→反応あり
    「息子素ディック」→反応なし

    聞き分けられたようです

    • 評価
  8. セキセイインコは人間が「痛い!」と言わなくても人間が痛がる部分をよく知っている。(俺研究)

    • +25
    1. ※10
      鼻先をかじられると涙でるほど痛いw

      • +6
  9. 爬虫類っていうか、恐竜から進化したのがこれだけ知的だと思うと面白い

    • +5
  10. セキセイインコは人間の耳たぶを弄べば容易に支配出来ることを知っている

    • +14
    1. ※14
      あと髪の毛をカジるのも好きで、よく枝毛ヘアーにされたっけな。

      • +5
    2. ※14
      私はインコに、いつも食べてる餌に似ているためか、首の後ろに出来たニキビをクチバシで摘まれ、容易に支配された。

      • +7
  11. The researchers found that, much like people, the budgerigars ‘traded cues’ that is, offset changes in one cue with those in another when perceiving speech sounds.
    この翻訳が難しすぎて、意味が分かりにくくなってますね。
    どう訳せばすっきりするやら。
    offsetはこの場合「劈頭」の意味かもしれません。
    cueも合図ではなく音声学の技術用語的な何かかも。

    • +3
  12. 画像がかわいくて文章が全く理解できない
    けしからん!

    • +22
  13. ラーメン啜るといつも凄い勢いで丼の淵にやってきて俺にも寄こせって要求してきたなぁ
    でも・・・お前ラーメン食べられないじゃん(--; って籠に戻してた思い出

    • +7
  14. インコ類て、多分、表情筋とか特に発達してないんだろうけど、信じれないぐらい表情豊かだよね。野生のインコはそんなに表情豊かな感じしないけど。

    • +11
    1. ※25
      軽量化のため表情筋を捨てたって本で読んだ
      でも飼ってるといろんな顔してるなと思う

      • +8
    2. ※25
      目だろうね。
      目は口ほどにものを言うというほど感情を表すからな。

      • +6
  15. もう一度セキセイが飼いたい。でも多頭犬猫なうで、絶対ムリ。必死でガマンしている(泣)。

    • +3
  16. >セキセイインコは社会的な動物で、音を使ってコミュニケーションを図ることができ、人と交流したいという気持ちがある

    うちのセキセイも普通に自分と会話できるよ。
    シンクにいたら、「オイシイオミズ…」って飛んできて、お水をあげるとコピコピ飲んでる。
    「お水おいしい?」
    「オミズ オイシカッタ」
    「美味しいお水、よかったね~」
    「ピーチャン オイシイオミズ ダイスキー! アッハッハッハッハッ」
    て(笑)

    • +19
  17. 文鳥が「早く風呂に入れろ!」とキャルルルと怒ってるときの声は大体人間が怒る時の声の調子と同じ
    甘えるとき、寂しいときの声も人間と同じ感じ
    脳みそとか感情の基本はヒトも鳥も同じなんじゃないかと思う

    • +8
  18. >10
    親指の爪と皮膚の境の辺りをガブリとしてくださいました。すごい痛かった。
    晩年は慣れたのか、加齢で力が弱くなったのか、甘嚙みになりました。

    • +3
    1. ※32
      分かりにくいよね
      ディーーーー と ティーーーィイ の違いを指してると思うんだよ
      こういうのはイヌもネコも同じかと思う、疑問形とかみんな共通だろうってことだね

      • +1
  19. 逆じゃない?
    太古の人類が鳥の歌を真似たりして音楽作ってる中で言葉も生まれたから、必然に鳥の言葉と人間の言葉は似てるんだろう。

    • +5
  20. 雑音と言葉を聞き分けて必要な情報のみを拾ってるのか?
    でも、雑音(例えば蛇口の水の音)とかで実験したら普通に蛇口の水の音で鍵を拾うようになるのでは

    • 評価
  21. 鳥の種類によるけど、クラクションの音やエンジンの音、チェーンソーの音など人間に真似できない音も再現できる鳥も多くいるから、人間の音認識と再現度よりも鳥のほうがはるかに優れているよね。彼らが言葉を持っていて、他の種の言葉を理解することも日本の若い研究者が実験で明らかにしているし。
    その音の認識力が強い種が生き残ってきているので、思った以上に人間の能力を超えていそう。

    • 評価
  22. dとtが判別できない人間(?)が隣の半島にいるんだけど。
    彼らを人間と認めるなら、dとtの発音以外にすべき。
    彼らはfとpも判別できないし、chとjも、kとgも判別できないけど。。。

    • -2
    1. >>38
      どの民族だって苦手な音くらいありますよ
      日本人も「LとR」の区別ができないとよく欧米人から指摘されるように

      • 評価

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