オウムにはそれぞれ音楽の好みがある（ニュージーランド研究）

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　人間に好みの音楽の違いがあるように、オウムにも、それぞれに音楽の好みがあるらしい。クラシックが好きなオウムもいれば、ポップミュージックがお気に入りのオウムもいる。でも、ダンスミュージックは好きではないようだ。

　オウムが見事なものまね名人なのはよく知られているが、そんな彼らにはさまざまな音楽の好みがあることをニュージーランド、リンカーン大学のフランク・ペロン教授率いる研究チームが発見した。

　ペットとして人気の二羽のヨウムに音楽を聴かせ、その様子を観察すると、一羽は心和むイージーリスニングがお気に入りで、もう一羽は、テンポのいいポップミュージックの方が好きなのがわかった。二羽とも、ロックやフォークミュージックに合わせて頭や足を動かして楽しんでいて、声を張り上げて一緒に歌っているようでもあった。しかし、両者とも電子音のダンスミュージックは気にいらなかったようだ。

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　ペロン教授によると、リズミカルな曲を好むものと、クラシックを好むものと、オウムたちは明らかに好みの違いを見せたらしい。最初、レオとゾーイとシャンゴの三羽のオウムを使って、Ｕ２やＵＢ４０、ジョーン・バエズなどリズミカルな音楽を聴かせて実験した。三羽とも、興奮して鳴き声をあげ、人間の言葉を発して、踊り歌って楽しんでいた。

　今度はバッハのカンタータを何曲か聴かせると、リラックスしたようで、体を休めて毛づくろいを始めた。レオとシャンゴのオスのオウムは、タッチパネルと大きなボタンのあるケージに入れられ、次の実験に参加した。このボタンはくちばしで押せるようになっていて、シザーシスターズの「ときめきダンシン」（I Don’t Feel Like Dancing）と、バンゲリスの穏やかな「海辺の少女」（La Petite Fille de la Mer）の二曲を15秒鳴らすことができる。

　タッチパネルはケージの左側にあって、彼らは好きな時に音楽を選ぶことができる。二羽とも両方の曲を気に入ったようだが、はっきりと好みが現れた。レオはシザーシスターズを、シャンゴはヴァンゲリスを一貫して選んだのだ。

　彼らがプロディジーやケミカル・ブラザーズのようなダンスミュージックを嫌がるのは、実験段階ではわからず、研究者が自分たちの好みでこの音楽をかけている時に、初めて明らかになった。

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　また、オウムたちは研究者の音楽の好みに影響されていたことも判明した。三羽とも映画『キル・ビル』でも使われた、バーナード・ハーマンの口笛ソング「密室の恐怖実験」（Twisted Nerve）がいたくお気に入りだったが、それは研究者がよく聴いていた曲だ。ゾーイは、研究チームがニコール・キッドマンとユアン・マクレガー主演の映画『ムーラン・ルージュ』の「Elephant Love Medley」をかけると、とても喜んだ。ペロン教授は言う。「電子音のダンスミュージックは、オウムたちにはピンとこなかったようだ。オフィスのラジオから、極端にテンポの速い曲が流れると、彼らは

叫び声をあげて、機嫌が悪くなり、困惑して怖がっているような様子を見せた。ボーカルの入ったポップミュージックの方が好きらしい」この実験結果は、雑誌『動物行動科学の応用』に掲載されるという。飼い主がタッチパネル技術を使って、オウムのためのジュークボックスを作るのに役立つだろうということだ。

※この記事は海外サイトの原文に基づいて意訳したものです。

via:Parrots have personal musical tastes and even like to sing-a-long, scientists find

原文翻訳：konohazuku

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