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本当にありがとう!人間のためにその身を捧げ、彼らにしかできない特殊な仕事をこなしている犬たち

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(著) (編集)

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 本当に犬たちには頭が上がらない。「犬は人間の最良の友」だという。彼らが私たちに求める一番のものは愛情だ。あとはちょっとした餌と雨風をしのぐ住家をあげれば、彼らは人間のためにそのすべてを捧げてくれる。時に命をかけてまで守ってくれることもあるのだ。

 犬には人間にはない特殊な能力がある。

 そんな能力を我々人間のために役立ててくれている。

 補助犬をはじめ働く犬たちは、人間のために厳しい訓練を受けて、人間のために高度なスキルを身に付けるのだ。自分のためではない、人間のためだ。自分を必要とし愛してくれる人間のためだ。

 ここでは犬が人間のために身につけた特殊なスキルを13種ほど見ていくことにしよう。

1. 血糖値を嗅ぎ分ける(血糖値アラート犬)

 血糖値が大幅に変化するときには、身体から化学物質が発散される。犬はこの物質を嗅ぎ分けることができるのだ。糖尿病患者のためのアラート犬は、血糖値が危険なほど上下した場合に知らせてくれるので、患者は血糖値を安全な範囲に戻すための処置を行えるのだ。

1型糖尿病の少年ルークに犬のジェダイが血糖値の低下を教えてくれた。

2. 雪崩に埋まった人を発見する(雪崩救助犬)

 雪崩に巻き込まれた人がいる場合、救助隊に犬がいれば、生存者が発見される確率は大幅に上がる。雪崩救助犬は1万平方メートルのエリアを30分で探索できるのだ(人間のみのチームなら4時間かかる)。熟練した犬は人間の臭いが溜まっている場所を嗅ぎ出し、ハンドラーに知らせ、掘り始める。

キーナはコロラドで雪崩救助犬になる訓練を受けている。

3. 火災報知機の音を教える(聴導犬)

 聴導犬は、難聴を含む聴覚障害の人を助ける訓練を受ける。聴導犬が教えてくれる音は実に様々だ。ノックの音、名前を呼ぶ声、目覚まし時計、火災報知機、などなど。

他の補助犬同様、聴導犬も年単位の訓練を受ける。しかし、時にはこのソフィーのように休憩する時間も必要だ。

4. PTSDを負った人をサポートする(PTSD補助犬)

 PTSDを持つと、周囲の何かが引き金となって、心の傷を追体験することが起こりがちだ。PTSDを持つ人のための補助犬は、パートナー不安の兆候を早期に感知し、突く、舐める、前足をかけるなどの動作で、「引き金」からパートナーの気をそらし、コントロールを取り戻す手伝いをする。

5. 血圧の変化を探知する(血圧アラート犬)

 血圧アラート犬は、パートナーの血圧や心拍が急激に変化したときに警告を発する。この警告がなければ、例えば自律神経失調症などを患っている人は、死の危険すらあるのだ。

パートナーと共に眠るアラート犬のブレイン。

6. 非常時に助けを呼ぶ(通報補助犬)

 多くの補助犬が、非常時には助けを呼ぶ訓練を受けている。別の人間を連れてくる、あるいは、特製の電話で “911” (緊急通報)にかける、などだ。

7. 発作の間、パートナーを守る(発作から守る犬)

 一部の犬はパートナーの病気の発作が起こる前に警告を出すが、他の犬は発作に対して対応する訓練を受けている。助けを求めて吠える、周囲の危険なものをどける、倒れたパートナーを守る、などだ。

発作の警告と対応をしてくれる。

8. 傷ついた兵士に医薬品を届ける(マーシー・ドッグ)

 第一次世界大戦では、訓練された「マーシー・ドッグ」(慈愛の犬)が、戦場で傷ついた兵士を探し出した。これらの犬は、負傷兵が自分の手当てをできるよう、背には医薬品の入ったパックを背負っていた。また一部の犬は、ハンドラーを呼んで来るよう訓練されていた。

リチャードソン中佐と赤十字の犬。第一次世界大戦中。

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imege credit: Library of Congress./flickr

9. 食事に含まれるアレルゲンを感知する(感知犬)

 例えば、単にピーナッツが嫌いという人もいるが、ピーナッツに触れればアナフィラキシー・ショックを起こして、最悪の場合死に至るという人もいる。後者の人々のためには、アレルゲン探知犬が訓練されている。ピーナッツ、牛乳、大豆といった食材や、ラテックスのような物質も嗅ぎ分け、警告を発するか、あるいはパートナーがアレルゲンに近寄るのを止めることすらある。

10. 自閉症の人をサポートする(セラピードッグ)

 自閉症者のための補助犬はパートナーと親密な関係を築く。また、一部の犬は、パニックの引き金があるときに、警告を発するか自分で対応する訓練を受けている。例えば、パートナーに不安や感覚処理の問題が現れた際には、上から体重をかけて落ち着かせる。「高圧力療法」と呼ばれる方法だ。

訓練中のアルトロンは、パートナーのアクストンが独立し、自信を持って世界を歩けるようサポートするのだ。

11. 視覚に障害を持つ人を案内する(盲導犬)

 盲導犬は、失明、あるいは視覚障害(弱視など)を持つ人を助ける訓練を受けた忠実な犬だ。人間がこの目的で犬に訓練を施すようになってから二百年以上が経つ。また、実際に犬がガイドをしているのは、おそらく起源が判明することはないであろう遠い昔からだ。

訓練中のスマッジには、ハーネスがまだ大きすぎる。

12. 爆発物を嗅ぎ出す(地雷探知犬)

 地雷探知犬は爆発物の臭いを感知して、ハンドラーに知らせる。軍隊では一般的だが、国連地雷対策サービスなどの組織でも活躍中だ。国連の地雷探知犬は、コロンビアやスーダンといった地域の地雷除去のために派遣されている。

13. 物理的にバランスをとり、支える(介助犬)

 介助犬は物理的にパートナーの手助けをする。ドアを開ける、落ちたものを拾う、などの事柄についてだ。また、パートナーが歩行中にバランスを崩したときなどに、立ち上がる手助けをする犬もいる。
・ハーネスを付けて準備万端のカリーン。

 ペットとなり、飼い主が時間とお金を費やし、食べ物、医療、可愛い服(賛否両論だが)、おやつやおもちゃなどを与えられる犬もいれば、厳しい訓練を受け、人のためにその一生を捧げる犬もいる。

 だが犬たちは自らの境遇に不平不満を言うことはない。与えられた環境を全力で生きているのだ。

via: Upworthy, International Guide Dog Federation など / written by K.Y.K. / edited by parumo

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この記事へのコメント 51件

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  1. 石器時代から犬は人類の友って言うけど
    科学が発達した現代までこんなに協力してくれるとはなあ
    犬とは今後もいい関係を築いていきたいけれどその一方で
    悪質なブリーダーや実験動物という現実もあるわけで…

    • +29
  2. 散歩が好きでやめようとするとひっくり返り
    その姿がモップに見えるモップ犬とかお手で
    時々フェイントかけるなんちゃって犬という
    あまり役に立ちそうもないお笑い系もいるので
    イヌの世界も奥が深い

    • +28
  3. やりがいのある仕事をしているわんこの目の美しさ!

    • +22
  4. 「人間のためにその身を捧げ」ってのは語弊を招きそうだね
    あくまで人間がそうするように育てただけであって、犬たちが望んでその道を選んだわけじゃないからね
    能力や活躍は褒めるべきことだけど

    • +5
    1. ※4 それこそ犬を人間と同列視するエゴだ。犬と人間は似ている。共有共感できる「部分」があるから錯覚しがちだが、それでも人間と犬は別種で、住む世界とルールが違うんだよ。犬にとって群れに貢献するのは当然のことなんだ。人間がそう躾けたと言うが、用途を人間が選んだだけであって、「犬自体の本能や習性を変えたことはない」それで居場所ができ、自身の存在意義を示せるなら、犬は喜んでそうする。人間が家族や恋人のためにできることをするのと本質的に同じだ。

      • +13
    2. ※4
      犬はもともと群れで暮らす生物だ。群れ(と群れのリーダー)に貢献することを本能とし、そして自分の群れ(とリーダー)に貢献することを喜びとする生物なんだ。
      人間社会で働く犬は、自分の所属する群れが犬の群れじゃなくて人間の群れだというだけ。犬は喜んで人間に貢献しているのだよ。
      人間の群れに所属していれば怪我や病気を治療してもらえるし、おいしいご飯を常にもらえる。だから犬の祖先は人間と共に暮らすことを選んだ。

      犬が人間と暮らし始めたのは1万5千年も前の出来事だよ。人間が毛皮を着て洞窟に住んでいた頃の話だ。人間と共に狩りをし、共に働き、共に暮らす・・・犬にとって人間と暮らすことが何の利益も無い苦痛なことなら、とっくに人間のそばを離れているさ。1万5千年もの間のどこかでな。犬が人間から離れようと思ったら人間には何も出来ず見送るしかなかったよ。かなり長い間ずっと人間は弱かったんだから。でも犬はそれをしなかったんだ。

      • +12
  5. ボトムズのマーシィドックはこれが語源?

    • +2
    1. ※5
      あっちの綴りはmarshy(泥沼)で
      mercy(慈悲)じゃない

      • +2
  6. 犬は本当にすごいなぁ。犬がいない世界なんて考えられないよ

    • +31
  7. ペットになる犬も訓練犬も、大切にされていれば幸せなんだろうね

    • +24
  8. 頭が下がる想いだよ。
    もし自分が何かしら障害を持ったとして
    こういう存在が傍にいてくれたら
    どんなに心強いだろうと思うよ

    • +38
  9. トップ画像のセントバーナード、後ろの自転車と首の小樽でヘッドホン首にかけてるのかと……

    • +2
  10. 当たり前だけど、みんな賢そうなキリッとしたいい目をしてるねえ。
    やらされているんじゃなく、率先して仕事をしてる働き手の目だ。
    素敵だなあ。

    • +7
  11. 有り難いような、可哀相なような、素晴らしいような

    • +9
  12. 一般のペットも(特別な訓練や資格はないけど)飼い主や周囲の人のためのセラピードッグだ。そしてスポーツトレーナーでもある。人々を心と体の病気が重くならないよう、孤立しないよう、支え続けてくれる。だから人は彼らを死ぬまで大切にする義務があるんだ。

    • +27
  13. 優しくて可愛くて心の底から癒される、ただそこにいてくれるだけで良い存在なのに、人間の都合で訓練してるとはいえこんなに色んな役目を担って助けてくれる……と思った瞬間、涙腺崩壊するくらいには歳をとった。
    赤ん坊の頃から犬と育って、愛犬が旅立つたびに悲しくてもう犬を飼うのはやめようと思うのに、ようやく立ち直る頃になぜか捨て犬拾ったり譲り受けたりするんだよね。こうやって頑張ってくれてる補助犬に直接できることは私にはないけど、うちに来る子がいる限りはその子達に代わりによくしてあげたい。

    • +9
  14. 犬は犬で仕事にやりがいという楽しみがあるのだから
    可哀想とか言わず互いに支え合って生きていけばいいのだよ

    まあそんなの関係なく家でゴロゴロしてる犬も可愛いんだけどね

    • +18
  15. 牧羊犬始め人間の為に働いてくれる犬は沢山いるけれど、ただ飼われている犬と違って仕事によるストレスは半端無く現役で居られる期間は短いし寿命も短かったりする
    日本にも引退した盲導犬を引き取る施設があるけれど、尽くしてくれた後は幸せな余生を過ごして欲しいと切に願う
    縄文時代の遺跡から人とともに埋葬された犬の骨が出て来て、調べるとその犬は足の骨を折った形跡があり、骨折後は猟犬として働けていなかった可能性が指摘された
    働けなくなっても最期まで大切にされたであろう事が解り、昔の人もわんこを大切にしてたのだと知って安心した

    • +18
  16. わんこ自体は賢いし可愛いし本当にすごいけど、どうしても働くわんこには正当化された人間のエゴが見え隠れする所が見てて苦しい

    大切にはされてるんだろうけど、年取って働けなくなったら今迄一緒だった家族と離れなきゃいけないととか可哀想

    動物愛護が高まってる今だからこそ、そういう犬だけ特例で使役する事が許されてる事実にもやもやする
    衣食、愛情は保障するけど優秀だから一生仕事もしてねって半ば強要してるのはブラック企業っぽいわー

    • -14
    1. ※18
      イヌは肉牛や豚同様に人間文明が家畜化した動物だから使用用途として何ら間違ってない
      こちらの都合で使うし、使い潰すし、御役御免にもなる

      あとは我々がどう向き合うか。臭い物に愛護の蓋をするか?共存するか?人を非難するか?

      • +4
      1. 米21
        そうするともう生き物にサンキューだね(;ω;)

        • 評価
    2. ※18
      同意。なんでマイナスが多いのかわからない。
      犬は利口だからなんだけど、使役犬だから、って色々我慢させすぎていると思う

      診察の為に盲導犬のハーネス外したら、喜んで走り回ったって獣医の話も読んだばかり。
      (ハーネス付けてる間は仕事だから)その盲人の人はちゃんと理解があって、我慢させてごめんねって言ってたみたいだけど、盲導犬にすら虐待する人もいるんだよね。

      都会の満員電車の通勤も虐待だと思うわ。自分は意図せず足を軽く踏んでしまった時がある。フワッて何?!って振り返った瞬間…悲しげな眼と眼が合った。ごめんね!泣ってわしゃわしゃしたかったけど、ハーネスつけて仕事中だからできないし。犬たちには本当に申し訳ないよ

      • +2
  17. こういった犬の使役に疑問を呈する人々も多いし、実際にここのコメントでもちらほら見かけるけど。
    犬は犬で、その習性や忠誠心から言っても、主人に仕えて仕事をすることに幸福感を覚えるということはままあるのではないだろうか。
    彼らもまた誇りを持って、その任務をこなしているのではないだろうか。

    少なくとも、彼らサポート犬たちが嫌々やっているようには思えない。
    そう訓練されたからだろ、という意見ももちろんあるだろうけど。

    • +18
  18. 特別な力を使わなくても
    一緒に遊んでくれるし、慰めてくれるし、喧嘩は止めてくれるし…
    鳩って平和の象徴だけど、犬こそ平和の象徴だと思うなぁ。

    • +4
  19. 我が家の自宅警備犬もすこしは見習ってくれないものか…

    • +1
  20. 今日の文明を作ったのは
    人類だけではなかったんだな

    • +8
  21. 引きこもりやニートを復帰させるためだったらどんなことが出来る犬が必要だろうか

    • -3
  22. 一方猫のために人間が身をささげるのであった

    • -1
  23. イヌは凄いよな。人間のたった10分の1しか脳容積がないのにこれだけの仕事ができる。もっとイヌの脳容積を増やそうではないか。

    • -7
  24. ルーク君を助ける犬のジェダイに感動した。
    これで3部作構成の映画×2、3くらい作れそうだ!

    • +4
  25. 凄く細かい事を言うようだけどまっさきに地雷探知犬やK9の名前を挙げて欲しかった
    本当に他の職業と違い命を掛けた闘いをしている

    • +7
  26. うちの犬
    ガンガン吠えて、飼い主を苛つかせる

    …駄犬…。

    • -14
    1. ※37
      その駄犬を生み出した主人は誰でしょうね・・・

      • +10
    2. ※37
      飼い犬が吠える事で、まず「苛つく」ってのが、
      ちゃんと犬と向き合ってない証拠だよ。
      家族でしょ?
      なんで吠えるのか、心配しなさいよ。

      • +11
    3. ※37
      優しく抱きしめてやれば、おとなしくなるよ。

      • +4
  27. 使役系の犬はむしろ食って寝て散歩行くだけの生活の方がストレスになったりするんだよね

    • +7
  28. 古来から犬がここまで人間に歩み寄ってくれてるのに
    人間のエゴさ加減にはヘドがでる。

    • -1
  29. 仕事ができそうな犬だね。
    一方で私は仕事ができず、この犬達に頭が上がらないや。

    • 評価
  30. 犬には、人が「人の為に」改良してきた歴史がある。それを考えると、最良の友と言うのは多少傲慢な気もするけど、それでも犬達は優しい目で自分たちに付き従ってくれる。本当に頭が下がる思いです。

    • +3
  31. ワンコはねえ 健気すぎて辛いんだよ。
    ワンコは可愛いけどニャンコのほうが好きって人間の多くは 
    ワンコのこの健気さが息苦しいんだ。
    申し訳ないからワンコを見ているのは辛いんだよ。

    • 評価
    1. ※48
      言わんとしていることは分かる
      そのワンコにこそ優しい目と意識を向けてほしい。

      • +1
  32. 色々な犬さんたちの仕事で、すごく助かってるのもあるだろうけど、なによりそばにいてくれるその存在は心強いだろうなぁ。日本も血糖アラート犬の育成に向けての働きかけもあるみたいだけど、応援したいな。たくさんの犬さんたちのひたむきな真摯な姿勢と思いやり、いたわりの眼差しには頭が下がります。

    • +2
  33. セントバーナードの首から下がってるブランデーで咽ないように飲む訓練してる

    • 評価

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