クジャクのオスが七面鳥に恋をした！だがその七面鳥はなんと飼い主に恋してたという、報われない異種愛の三角関係（カナダ）

　カナダのある農場で繰り広げられている切ない恋の物語がメディアで注目を浴びている。

　その悲恋の主人公はなんとオスのクジャク。彼は5年前にふらりと農場にやってきて、メスの七面鳥に猛アタックを続けているという。

　だが、何度見事な羽を広げても、肝心の彼女のほうは全く脈ナシ。彼女の身内に威嚇されても求愛を続けるけなげなクジャクに恋愛成就の日はやってくるのだろうか？ Unusual love story: Peacock falls for turkey on B.C. farm

ある日突然農場にやってきたクジャク

　なんとも悲しいラブストーリーは、今をさかのぼること5年前、ブリティッシュコロンビア州のとある農場に、場違いなほど豪華なクジャクが現れた日から始まった。

　農場のオーナーであるマーク・ホーゲワイデによると、そのオスのクジャクはなんの前触れもなくふらりと現れると、いきなりメスの七面鳥のガーディに猛烈な求愛を始めたという。

農場の七面鳥にひとめぼれしたらしきオスのクジャク それから求愛され続けている七面鳥のガーディ

彼女の本命はなんと飼い主！報われない恋か？

　なんでここにクジャクがいて、ガーディに羽を広げてるんだ？自分の農場で繰り広げられている妙な恋愛ドラマを目にしたマークは、そのクジャクをフレッドと名づけて様子を見守ることにした。

　その後フレッドは一向に去る様子もなく、かなりしぶとくガーディに迫り続ける。しかし肝心のガーディはある異性に夢中。フレッドのど派手な求愛などまったく眼中になかった。

　実は彼女、なんと飼い主のマークにぞっこんだったのである。

ガーディを小脇に「彼女は私のことが好きでね」と語るマーク。そしてフレッド

マークに救われたガーディ

　はからずもこの切ない恋愛物語の関係者となっているマークによると、ガーディとの出会いは数年前のことで、元飼い主から捨てられそうになっていたところを引き取ったのだという。

　ガーディは元飼い主のすりこみの影響かとても人懐っこく、救ってくれたマークのことが大好きになったようだ。そしてマークもキュートな彼女にすっかり愛着を持つようになった。

「こっちくんな！」近寄ることすら許されないフレッド

　一方、気の毒なフレッドのほうは、ある障害に阻まれてガーディに触れることすら叶わずにいた。彼の行く手を阻むのはなんとガーディの息子、トムである。ガーディはすでに母親でもあったのだ。

フレッドから母親を守ろうとするトム 　トムが「なんだおめー？うちの母親に寄ってくんな！」と戦意を見せると、フレッドはすぐにおびえて退散する。それでもあきらめきれなくてもうずっと農場に居座り続けているのだ。

クジャクなんて許さん！

農場にメスのクジャク到着！同種の恋が始まる？

　が、そんなフレッドにも新たなチャンスがめぐってきたようだ。

　農場の複雑な恋愛問題に微妙に巻き込まれている意識もあり、ずっと振られっぱなしのフレッドを見るに見かねたマークがとうとうフレディという名のメスのクジャクを飼うことにしたという。

農場に到着したばかりのフレディ 新しい恋のチャンス到来！？ 　現在フレディは新しい環境に慣れてもらうため離れた場所に隔離してるが、近くフレッドとお見合いさせる予定だ、とマーク。「早くフレッドに彼女を会わせてやって、2羽が一緒にいるところを見たいものです」と語っている。

via:ctvnews、atlasobscura、youtube・translated D/ edited by parumo

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