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ブドウ畑は俺たちが守る!1000羽を越えるアヒルの警備隊たちが害虫を徹底駆除

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(著)

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 南アフリカのステレンボッシュ郊外にて、ブドウの栽培からワインづくりまでを一貫して行う Vergenoegdワインエステートでは、農薬などの化学物質を使用せず、環境に優しい害虫駆除法を採用し、環境保護機関から賞賛を獲得している。

 その駆除法とは1000羽を超えるアヒルの群れたちにブドウ園のカタツムリやナメクジを食べていただくというものだ。

 毎日行われるアヒルたちの駆除は、「ダックパレード」というイベントにもなっており、来訪者は出勤時間になると一斉にブドウにむかって駆けていくアヒルの駆除班を見ることができるという。

Watch 1000 ducks waddle to work on wine farm

千羽を超えるアヒルの大群がブドウ園を警備

 アヒルの調教師が笛を吹いて白い旗を降ると、1000羽を超えるアヒルの群れがブドウ園に向かって駆け出していく

 アヒルたちにとっては毎日行われる出勤時間の合図であり、観客にとっては彼らのパレード開始の合図でもある。

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 インディアンランナーという品種の1000羽を超えるアヒルの駆除班が、農園を駆け抜けながら害虫たちを平らげてゆく。

 ダックパレードというよりはマラソンに近い形で行われる彼らの害虫駆除は、ほぼ毎日行われている。

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 このワイン農園は化学物質を極力抑え、環境への影響を軽減し、多様性を助ける取り組みを行う農園として環境保護機関から賞賛を獲得している。

アヒルたちの見学が人気に

 これはランナーのアヒルも訪問客も楽しみにしているイベントだ。ちなみに農園では飼育中のアヒルの様子も見学できるようになっている。

 農園がこうした駆除法を始めたのは今からおよそ30年ほど前のことだ。

 1820年からここのオーナーとして経営していたジョン・フォーレ一家は、1984年に農園の害虫駆除目的でインドネシア原産の卵用品種であるインディアンランナーというアヒルを6羽輸入した。そして繁殖で十分育ったアヒルたちに仕事を教えたことがきっかけだという。

 インディアンランナーというアヒルは高い産卵率で知られる卵用の品種で、細身でペンギンのように直立する性質からアジアで何世紀にもわたって害虫駆除に使われている。

 彼らは飛ぶことはできないがランナーという名のとおり、歩くより走るのが得意で、スリムな体はブドウ園に並ぶブドウのすき間を通るのにうってつけというアヒルなのだ。

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農薬を使わず自然に優しいワインづくり

 この農園の広報によると、現在のオーナーはあるドイツ人になったが(2016年現在)、アヒルたちの害虫駆除はそのまま続いている。

 アヒルたちにかかる費用は年間で平均約23万円。そのコストは農薬を使った従来の方法よりもはるかに高いという。しかし彼らを使った害虫駆除は農薬よりも環境破壊をせずに続けていくことができるのだ。

 農薬による害虫駆除は、その化学物質が土壌に吸収されブドウの木の成長に影響を及ぼす。アヒルを使えば彼らがブドウ園の土を肥やしながら、カタツムリやその卵を食べてくれるのだ。

 アヒルと共に仕事をして3年になる調教師のDenzil・マシスさんは、以前より生き物に愛着を持つようになったという。

 以前はカモやアヒルを食べていたもの、ずっとこのアヒルたちと一緒に働いていると食べる気が失せてしまい、今では好きなものではなくなったそうだ。

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 このアヒルたちは今年行われた地域の家禽コンテストでも優勝を果たし、健康で美しい姿をもつ働き者のアヒルと評価され、飼育用のインディアンランナーの健康と福祉を推進するインディアンランナーダック協会からも信頼を得ている。

 この農園は自主的に化学物質の使用を控え、園内環境だけでなく、近隣への影響をも最小限に抑えるよう努めている。

 この取り組みの効果は確実に出ており、特に農園に隣接する湿地のサギやウミワシなどの大型猛禽類を含む動植物の多様性を向上させていることから、世界自然保護基金の多様性認証を受けているという。

via:lostateminorvergenoegdnbcnews・written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 54件

コメントを書く

  1. アヒルとガチョウってどうやって見分けるんだろ?
    色は大して関係無いって聞いた事があるんだよな

    • +4
    1. ※1
      ガチョウは歯がびっしり
      検索すると若干後悔する

      • +19
      1. ※5
        鳥さんには歯は生えてないはずだが……。
        何かの冗句かおたわむれか?

        • 評価
        1. ※43
          水草を引きちぎり咀嚼するために、歯というかギザギザのトゲがくちばしから舌にまでびっしり付いてるようです。

          • +3
          1. ※44
            43です。なるほど! 画像検索して納得しました! ありがとう。勉強になりました。

            • 評価
  2. いいねw
    アヒルさんがた、お仕事お疲れ様です。
    一部サボるのもいるみたいだけどw

    • +19
  3. 一時話題になった合鴨農法は、1年で食肉にされてたね。
    でも、こっちは産卵用品種を使うってことは最後は食用に
    なって出荷ってことはないのかな?

    • +1
  4. 他の動画みると、ふつうのアヒルチームもまた別にいるっぽいのがさらにアヒル天国を強調してますね。ランナーダックワインの瓶のエチケットが”クール”と”愛らしい”の配合が絶妙なデザインで素敵。ブロンズ像もこの種の存在知らないとふざけてんのかって造形なんだけれど、とても味わい深い雰囲気。

    • +6
  5. 本文を読むと・・・このアヒルさん方は食べられてしまったりはしないんだな。そうなんだな。
    むかし合鴨農法における合鴨の行方を知ってトラウマになってしまったことがある身としては、そこのところがすごく気になる。

    • +1
  6. こんな軍鶏みたいな姿のアヒルもいるんだな
    毎日1000羽を満足させるくらいのナメクジがいるのか、と思ったけど飼料もきっと貰ってるんだろうね

    • +15
  7. 日本の雑草処理のアイガモも最終的にはアレだから、感情移入すると辛いよな

    • +14
    1. ※10
      農薬代はそれより安いと書いてある
      それでも周りの環境破壊などで元に戻す費用と考えるなら遙かに安いんだろうな
      しかしそれにしても農薬使わないと植物自身が毒性をため込むようになって、それを食べる人間に悪影響が出るから無農薬やらは食べる上では本当は良くないと聞いたがどうなんだろうかね。

      • +2
  8. 費用は高いだろうけど、見た目もかわいいし観光名所としても
    いいので、日本だと過疎化地域の宣伝にもよさそう

    • +8
  9. ちなみにコメント欄で話題になってる合鴨農法に期限があるのは稲があまりにも繊細で大きな鴨は使えないから
    ブドウとか木になるものなら相性いいのかもなぁ

    • +13
  10. 卵も売れるならさらに費用が浮くな
    無農薬低農薬のワイン葡萄にアヒルの卵

    • +6
  11. 毎日出勤しても「お飯」が発生するのかそっちが気になります

    • +2
  12. いや、千羽も飼っているのに年間23万円とか
    安すぎないか?
    まぁ、えさ代が不要だってことなんだろうけれど。
    というか、調教師には幾ら払ってるんだろう?
    現物支給なんだろうか?

    • +3
  13. 背筋を正して群れ歩くアヒルたちを見て何か既視感を感じる…と思ってたら都内の通勤ラッシュだこれ

    • +8
  14. 動画見てアヒルの動きとポーズが「コレじゃない」で困惑したけどそういう改良品種なのか
    鳩や鶏に独特なプロポーションの品種がいるのはしってたけどアヒルにもいるんだなぁ
    日本の小規模ワイナリーも集客用に数十羽くらい導入してみて欲しいけど
    農薬と併用は無理?

    • +2
  15. >>農園に隣接する湿地のサギやウミワシなどの大型猛禽類を含む動植物の多様性を向上させている
    ・・・アヒル、餌になってね?

    • +8
  16. 食用にはなりませんよ。
    日本の合鴨農法のような殺してしまうルールはないので毎年活躍されてます。

    • +2
  17. こういう農場で働けたら幸せだろうなぁ。
    大変な苦労もあるだろうけど、癒し部分がはるかに多いと思う

    • +3
  18. 一瞬マイケル・ジャクソンみたい!!と思った
    可愛くて仕事熱心(食欲熱心)でいいね!

    • +2
  19. アヒルかあ。アヒルの群れの行進なんかはほほえましく思ったりするけど、その習性はほとんど知らないなあ。ただ真っ白なのより、ここで紹介されてる色付のほうが野生っぽくて頼りになりそうw

    • +3
  20. 年間23万円で高いというなら、消毒をどんだけ安価なモノでやってたんだろう?

    • +1
  21. かわいいね。
    環境にも優しいしいいことづくめだと思う。
    維持費23万ってのも安い気がするw
     あと・・こまけーやつと言われそうだけど
    タイトル、「アヒルたちの警備隊が」にした方が
    いいんじゃないかな。

    • +1
  22. アヒルは、勤務中に糞をすると思うが、
    植物にとっては、強すぎやしないか?

    • +3
    1. ※27
      鶏糞が肥料として売られているくらいだから、駆除してもらった害虫が肥料となってふんとして畑にまかれることになっていいんじゃないか?
      知らんけど。

      • +2
  23. 説明を読んで、ちょっと感動した
    「素晴らしい活動じゃないか!!」ってね。

    • +1
  24. アヒルとガチョウの見分け…確かに外見では難しい
    ちなみにインコとオウムはトサカ(冠羽)があるのがオウム

    • +1
    1. ※31
      あれ?オカメインコって冠羽あるじゃん?と思って調べたら、
      名前はインコだけど分類上は小型のオウムだったでござる。
      勉強になりました!

      • +1
  25. 僕は子供の頃、ケンタッキー食べたがったら、愛着もって祖世話してた鶏が祖母に羽をむしりとられ丸焼きに、牛も定期的にドナドナされていたり、産まれるとこを一緒に見守った双子の子やぎも家計が苦しくなったら処分された経験あるから、動物に愛着持って接することできるし、食材としても美味しく頂くことに抵抗感はない!
    愛を持って一番美味しいときに食べる、素晴らしいじゃないか
    ペットは別だよ

    • +4
  26. 年間23万円で良い葡萄ができて、観光客の誘引もできているなんてコストパフォーマンス良いですよね。
    南アフリカで、インドネシアからのアヒルが活躍するドイツ人経営の葡萄畑からできる多国籍なワイン。飲んでみたいです。

    • +3
  27. インディアン・ランナーは東インド諸島(インドネシア)原産らしい。
    メッセージは決して喰われない。とはいえ、このアヒルは食用にもされるようだ。

    • +2
  28. 合鴨の稲作は使えるのは雛のうちだけで大人になると稲まで食べちゃう、それに
    畜産するつもりのカモじゃないからお肉にしてもあまり能率はよくないらしい。
    さすがにアヒルは葡萄の葉っぱ食わないだろうし農業と畜産の両方出来てそうな
    感じするね。

    • +6
  29. とあるサイトより。南アフリカの物価目安だそうな。
    ・缶コーラ:R5.5(約57円)
    ・ミネラルウォーター(500ml):R7(約72円)
    ・サンドウィッチ(テイクアウト):R4(約41円)
    ・マクドナルドのセット:R35~(約362円~)
    ・ビンビール(750ml):R10(約104円)
    ・タバコ:R25前後(約259円)
    日本だと農薬に50万円ってところ?これが安いのか高いのかは農家の人ヘルプ。

    • +5
  30. ヒッチコックの「鳥」を思い出した
    飛んでないのに

    • +1
  31. やけに縦長なアヒルでワロタけどそういう種類なのね。勉強になったわ。

    • +1
  32. ガチョウはアヒルに比べたら大柄で全体的にがっしり、どっしり重量感がある
    あと丸々した体から首が「によきっ」と突き出しているイメージ
    アヒルの首のほうが体を描く曲線の延長ぽいと思う

    • +1
  33. アイガモ農法は、ほのぼのするんだが、
    翌年以降の登板が無いと知ってショック・・・

    • +1
  34. 何割か、ブドウをつまみ食いしてる奴いそう

    • +2
  35. アヒル隊長「ひよっこが!なら俺の尻の匂いが嗅げる距離から離れるなよ!」

    • +1

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