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まさに自家発電。歩くことで発電する外骨格ズボン、「パワーウォーク」を米海兵隊と陸軍が統合運用試験

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 米軍は、装着して歩くだけで発電する画期的なパンツの性能を試験している。パワーウォークという、この軽量パンツ(ズボン)タイプの装備は、兵士の脚に取り付ける外骨格で、歩行というごく普通の動作から発電が可能なように設計されている。

 パワーウォークを開発したのは、カナダのバイオニック・パワー社で、同社は兵士が任務のために携帯しなければならないバッテリー量を減らすための外骨格装備などを開発している。

Bionic Power Inc. – PowerWalk – Kinetic Energy Harvester

発電するし体の負担も軽減する外骨格

 「兵士はたいてい、72時間の任務で約7.3~9キロのバッテリーを携行している」と言うのは米陸軍ナティック兵士研究開発技術センター (NSRDEC)のシステムエンジニアである。

 もし、着用することで発電できる装備を備えていたら、兵士の体にかかる装備の重量を減らすことができる。さらに、部隊が頼みとする軍需品のエネルギー再補給を最小限に抑えることができ、任務の持続時間拡大と効率を上げることができることになる。

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 従来のバッテリーに比べてパワーウォークは、環境フットプリント(製品や企業が環境に与えている負荷を示す指標)を減らし、兵士が運ばなくてはならない予備品を少なくし、バッテリーの頻繁な再充電・再補給を軽減できる。

 現場でいながらにして電力を供給できることに加えて、歩いている間の筋肉疲労や、膝の故障の危険性を減らすことができる。

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 世界中の軍隊組織は、なんとか部隊の支援・補給物資の重さを軽減をしようと必死になっている。このパワーウォークならば、バッテリーの重さを減らすことができ、通信、航行、光学など電子デバイスのための電源を現場で継続的に確保することができる。軍の政策決定者にとって、かなり魅力的な装備であることは確かだろう。

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2017年半ば、米海兵隊・陸軍が総合試験開始

 バイオニック・パワー社は、米軍の現行の統合歩兵大隊試作計画(JIC-P)を踏まえて、米国防長官府とパワーウォークの少量生産ユニットの契約を125万ドル(約1.26億円)で結んでいる。

 海兵隊や陸軍との統合試験は、2017年半ばには始まる予定だ。海兵隊や陸軍にとって、実際の現地試験は未来の小隊の電源計画を決める上で重要な役割を担うことになる。

 基本的な訓練活動から直接フィードバックされたデータは、部隊が必要な電源を、自前で発電・管理する技術やシステムを開発するために非常に重要だ。また、こうした実地試験は、バイオニック・パワー社にとっても、こうした装備を大量生産する準備のためにも重要な役割を果たしている。

 海兵隊は、兵士をアイアンマンに変身させるこの外骨格装備を実際に着用してテストしている。写真のようなヒューマン・ユニバーサル・ロード・キャリアは、1回の充電で、兵士が90キロの荷物を20キロメートル運ぶことができるが、パワーウォークは、こうしたフィールドミッションの間に兵士に電力の供給ができるのだ。

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 すべての軍関係者からは、バッテリーやコネクターの技術仕様書から、ただの詰め物に見えるようなカモフラージュ方法まで、パワーウォークに対してさまざまな要求がある。

 多様な部隊を現実に配置してテストすることは、進行中の開発や製品改良をサポートするだけでなく、将来的にもっと大規模な部隊配置に備えるための、生産能力の発展を可能にするだろう。

パワーウォークの仕組み

 兵士が歩くたびに、パワーウォークに搭載された独自のセンサーがその足取り、速度、地面の様子を分析して、最小の運動で最大量の電力を生み出すのにベストなタイミングを計算する。

 変速機が膝の回転速度を高速に変えて、より効果的な発電を実現し、発電機が歩行の運動エネルギーを電力に変える。それから、最先端の電力変換回路によって、リチウムイオン電池やニッケル水素電池など、バッテリー用の電気へと変換する。

 使用者は1時間の歩行の間に10~12ワットの電力を生み出すことができる。これは、4つのスマホを充電できる電力量だ。

via:dailymail/ written konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 59件

コメントを書く

  1. なんでモデルみたいなポーズを決めてんねん?

    • +1
    1. ※1 そりゃ広報だろうからな、パワーウォークのモデルだろうから当然映えるポーズを取るだろう
      モデルがモデルらしいポーズを取るのがなぜか考えたことあるかい?

      • +4
    2. ※1
      まあ銃を構えるポーズを見せられてもなんか殺伐とした雰囲気だしね

      • 評価
  2. ポケモンGOで電池切れに悩まなくて良くなるな

    • +10
    1. ※2
      何日も充電出来ない環境を歩き続けるのか?(笑)

      • +2
  3. スーパーとかで実験してた、マットを踏むと発電して扉が開くシステム使って足裏に発電スイッチつけるんじゃダメかしら?

    • +1
  4. そのぶん兵士のカロリー消費が激しく成って相殺

    • +1
  5. 発電するには当然エネルギーが必要だから、兵士さんの動作に余計なエネルギーが要求される訳だけど
    それよりもバッテリーを運搬する方が必要なエネルギーが大きいから必要なんだろうね
    兵士さんが普段から凄く重いバッテリーを持ち運んでいると考えるべきなのか
    パワーウォークの発電効率が良いのか

    • +12
    1. ※5
      残念ながら負荷が減った分、新たな装備が追加されるのである

      • +2
    2. ※5
      人間の骨格筋の効率は 20% ~ 30% といわれています。
      すなわち 100Wh ( 360kJ ) のエネルギーを貯めるには、このデバイスの発電効率と充電効率をそれぞれ 100% としても 1000kJ ~ 1800kJ の食料が必要です。
      食糧持参か、バッテリ持参か、どっちが、重いとか空間効率がいいとかの評価が必要ですね

      • -1
  6. 発電なんかしたら電磁波が出て敵に発見されそう

    • +4
  7. 人間が歩く動作ってのはかなりエネルギー効率が悪いから、余分な動作を軽減してそれを発電に回せば電池を運ぶよりもずっと合理的なのかもね。
    例えば、足が地面につくときの衝撃を膝の回転軸で発電して吸収すれば体への負担も少なくなるたかなんとか… 想像だけど。

    • +2
  8. アシスト自転車の原理ね
    人間はレーションでエネルギーを補充すればいいしね
    どちらかと言えば兵站部隊にとっての朗報だね

    • 評価
  9. ワットとワットアワーはディメンションが違う
    よく分からない

    • +1
    1. ※12
      高校の頃よく理科の先生がディメンジョンジィメンデョン言ってたなあ
      1時間に10ワットだから10ワットアワーなんじゃ

      • 評価
  10. 逆に交換したいときに予備電力が溜まってなかったら歩かなきゃいけないわけだ

    • +2
  11. 頭が悪いので説明を読めば読むほどワカランくなってしまったが
    モーターで発電機を回して生まれた電力でモーター回せばいいじゃんみたいな?

    • -4
  12. 自力で発電して、自分の体の負担を軽減する動力にも使えるとか、高齢化社会でも役立つかな?

    • 評価
    1. ※16
      というかもとはたぶんそっち(医療用)なんじゃないかな。
      それを軍用に転用した、と。

      • 評価
  13. 装着して歩くだけで発電…パンツ…自家発電…
    ひらめいた

    • 評価
  14. いいこと思いついた!
    全身に付けて発電MAXにすれば、大リーグボール養成ギブス

    • -1
  15. これ、歩くとチャージされてポケモンが孵化するやつだろ。

    • 評価
  16. 重たいバッテリー持たなくて良いから、ピザを大量にもってこれたよ!!ヒュー

    • 評価
  17. 軍が試用開始ってことは数年すれば民間に降りてきていろんな場面で活躍するだろうなぁ

    • 評価
  18. 例えば膝とか腰の負担を電力に変えることで軽減して、
    鍛えたい上腕二頭筋とかに負荷をかけるという
    完結型の夢のトレーニングマシーンができるのではないか

    • 評価
  19. 音はどうなんだろう
    ガチャガチャうるさかったら実践向きではないと思うけど
    ちゃんと対策されてるのかな?

    • 評価
  20. 凄いスピードで森を駆け巡ってたらカッコイイけど、映像ではそうでもないな。
    そんなことしたらケガするのがオチか。

    • 評価
  21. こんな時代だからアメリカには軍需産業で常にトップで居て欲しいよ

    • +1
  22. 発電するほうがバッテリーの重さよりよほどいい、人間がいかに効率よくエネルギーを作ってるかということ
    電力をためることの難しさは夜間電力の安さが示してる
    てとこかな、もてる限りの知識から推測すると

    • -2
  23. 登山のジジババどもに大流行 なんて時代が来るのかしら

    • -2
  24. これが民間に降りればリハビリのための補助装置の完成だな

    • 評価
  25. アメリカ軍はどんどん進化しているな

    • +1
  26. つまりストレッチパワーを電力に変換していると言う事?

    • +1
  27. これが軍隊に採用されて、もっと洗練されて、一般向けにも発売されたりしないかな。
    けっこうな革命だと思うんだけど。

    • +2
  28. このパワーウォークって歩く動作で効率よく充電が出来る機械ですよって話で、歩くことに対するアシスト機能はついてないんだけど、コメ見てると勘違いしてる人がちょいちょいいるな

    • 評価
  29. 今ならなんと、ポケモンの卵も孵化出来るオプション付き!

    • 評価
  30. 基地でスマホを満充電にしたとたん、この発電機はデッドウェイトになる。
    出発時に充電の必要な、満充電ではない電池を持ち歩く必要のある”矛盾”。

    • -2
    1. ※40
      ヘリなり車なりで出発したらすぐ情報端末の電池は減り始めるんで
      到着時の作戦行動前に新しい物に交換すればいいだけでは?
      その交換したものを充電する。

      • -1
  31.  戦時中の日本兵なんか足にさらしみたいなの巻いて
    80キロ程の荷物担いで日に何十キロも行軍したと聞いたワニけど
    っていうか今年92歳はんぼけ婆たん140センチ程度ですら昔ワニさんが
    幼い頃自重程もある壺頭乗せて手も添えず踊ったり何キロも歩いたり
    昔の自然食の体力はけた違いワニから

    • +1
  32. ポケモンがはかどるわ米軍サンクスな

    • 評価
  33. 発電はともかく、外骨格としてならホンダが一部作業員につけさせてなかったっけ
    ちゃんと技術を社員に還元してんだな、って感心した覚えがある

    • 評価
  34. 軍人ならオロシャヒカリダケ食えばバッテリー充電できるだろ

    • 評価
  35. 多分、アフガニスタンとかを想定してるんじゃないかなぁと想像してる
    歩くだけで充電できるのだから、画期的だとは思う
    ただ、民生用にこれが降りてくるのはずっと先なんじゃないかなぁとも思うな

    • 評価
  36. 降りてきたとして例えばこれが10万したら誰が買うかな…?
    スマホ3つ充電できるバッテリーは2000円しないし

    • 評価
  37. ピカチュウをゲットしたのにスマホのバッテリー切れたわwww
    自家発電のバッテリーを装備した方がスマホには良さそうだな

    • -1
  38. 大佐、こんなのより軽くて安全なプラスティック弾開発してくれ

    • +1
  39. 将来的に人体に埋め込む発電機が開発されて、日常生活を送るだけで電力の大半が賄えるようになったりしないかな

    • 評価
  40. 機械式アームドマッスルスーツに、発電システムが搭載されたようなもん?

    • -2
  41. こういうのは日本が得意な分野だと思うんだが
    国内での需要が無いからどの企業も積極的じゃないのかねぇ

    • 評価
  42. 今は局所でしか使えないだろうけど、そのうち最近のCoDみたいな時代が来るんだな
    最高の装置を運用するのに、環境がきついから保守の人は大変そうだ

    • 評価
  43. テレホンショッピングでダイエットグッズとして売り出したらヒットしそうだな

    • 評価
  44. ゲートル・巻脚絆も知らんのか…( ´△`)

    • 評価
  45. 発電の元は兵士の体力、実戦になったら速攻捨てられそうな装備

    • 評価

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