この画像を大きなサイズで見る数千年前のギリシャやローマで、ねじれたミイラのような手を木の棒の先に取りつけ、これを掲げて行進していた人たちがいた。
この手はヘビで装飾され、手首のところに開き戸のついた秘密の仕切りがあるものもあり、謎に包まれているサバジオス崇拝の教団のしるしだという。
ブロンズや銅でできたこの凝った像は、「サバジオスの手」と呼ばれていて、豊穣と植物の神サバジオスの神聖なシンボルだ。
ザバシオス神と信仰
ザバシオスは、ゼウスや酒の神デュオニソスと共に崇められていた神だ。
研究者たちは、この手が大きな意味をもっていたことを示す手がかりを探し続けているが、それがなんであれ、この手の像からはローマ人が外部の宗教に影響されて、独自の異教をつくりあげていったことがわかる。
3世紀のと思われるサバジオスの手
この画像を大きなサイズで見るスイス、アヴェンシュのミュゼロマンドールに所蔵されている、保存状態のいい青銅製の手。親指のところに松ぼっくりがあり、サバジオスの姿も見られる。
この画像を大きなサイズで見るサバジオス神の記録は、1世紀にさかのぼる。この時代、多くの社会はさまざまに混合した宗教を信仰していた。
当時は変化に対して抵抗がなく、接触した外国の宗教によって、たびたび影響を受けた。
現在のトルコである、フリギアやトラキアのインド=ヨーロッパ語族が、サバジオス教を普及させ、ローマ帝国のほかの地域に自分たちの儀式を広めた。
これが死後の世界を信じる東国やエジプトの影響が見られる混合宗教になった。しかし、その変化の速さ、多様性のせいで、宗教としての特徴を特定するのは難しくなっている。
アメリカ、ミズーリ大学コロンビア校の古典研究の教授ユージーン・レーンは、1980年に神サバジオスの描かれ方はいくつかパターンがあると書いている。
槍とぶどう酒を持って王座に座っていたり、馬に乗っていたり、王冠のようなものを被って、ヘビやワシに囲まれている姿もあるという。
レーンたちは、こうしたバリエーションの中で、奉納品として作られたこの手の像が、サバジオス教団に関係する共通の特徴のひとつであることに気づいた。
この画像を大きなサイズで見るサバシオスの手
手の像は、右手の親指と人差し指と中指を伸ばし、薬指と小指を手のひらの方に曲げるbenedictio latina(ラテン型)という形をとっているが、これがサバジオスと関係しているとレーンは書いている。
この形は、西洋の宗教では典型的な祝福の仕草で、「神の手」として知られる初期のキリスト教の肖像は皆、この手の形をしているのが知られている。
このブロンズのサバジオスの手は、宗教儀式や行進で木の棒に取りつけられたもののひとつだ。
この画像を大きなサイズで見るメリーランド州ボルティモアのウォルターズ美術館の学芸員は、手の像はたいていザバジオス自身が手のひらの中に座っている姿で描かれることが多いと言っている。
その教団のさまざまなシンボルが手全体に彫り込まれ、ザバジオスはヘビ、トカゲ、ライオン、ヒツジ、雄牛、カエル、ワシ、カメなど多くの動物たちに囲まれているという。
神性、豊穣、不死を表わす松ぼっくりはたいてい親指の先に置かれているようだ。手首のところに小さな開き戸があるものもあり、母と子など失われた対象がしまい込まれている。手やシンボルは、癒しや守護の力があると信じられていたという。
エミリー・ハントによる「サバジオス二世の手」(2015年)
この画像を大きなサイズで見る今日に至るまで、サバジオスを祀った神殿は見つかっていないため、この神や手の重要性、この教団の儀式などについての多くの謎は解明されていない。
手をさまざまな神になぞらえた宗教はほかにもあるが、「サバジオスの手」はこの教団が実在したことを証明する唯一の遺物なのかもしれない。
イコンとして、この手は古代の異端文化、特にその宗教の精神的、物質的な面を表現した像の根幹だったと言える。
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見る
この画像を大きなサイズで見るvia:These Eerie Bronze Hands Were Tokens of a Mysterious Ancient Cult// written konohazuku / edited by parumo













この宗教と手の像は知らなかったが、この手の形から、すこし力を抜いて指先の関節を通るようにスティックを差し込めば
理想的なグリップになるな。(ドラマ ー目線)
気持ち悪さがあっていいと思います
熊手みたいに色んな物を集めた縁起物だったりとかは?
手=農作業ってことなのかな
よく使う右手の方だし
※4
同業者さん乙!上手い人ほど指と掌で柔らかくスティックを挟んでるよね。
そして左手で差し込む位置を変えればレギュラーグリップに(笑)
※4
私には誓いの手の形に見えました。
白鳥の湖でジークフリートが左手を胸に、右手の人差し指と中指を立てて高く掲げるのです。
一回の公演で、オデットに対してと、オディールに対してと二回みられます
めちゃ興味深いし面白い!
ざんねん・・・だ・・・
おれ・・・みぎて・・・失敗・・・
※6
同じ事思った!
信仰対象だったと考えるとゴチャゴチャしてるなと思っちゃうけど、熊手と同じで縁起物くらいに考えると理解出来る。
熊手を信仰対象として祀った神社なんて普通無いもんね。
こんなの初めて知ったよ
漫画に使えそうだね
ローマの文化爛熟期の気持ち悪さが存分に出てるな
ありきたりの美しいものを題材にするのが飽きられて
わざと生ゴミとかをモチーフにモザイク画を描いたりしてたころと同時期だ
作者と酒を酌み交わし話をしたい
松ぼっくり最高!!フー!!
うわー昔エコエコアザラクでアレイスタークローリーの魔道具で出てた記憶があったけど実物があったんだ。^^;
ぬ~べぇ先生の手の方がかっこいい
スリザリンはイヤだ
サムネの真ん中のやつは子供の頃見た記憶があるな
どこで見たのかは覚えてないが
※15
漫画か映画で見たと思ったんだけど、そうか「エコエコアザラク」でしたか!
35年前くらいの記憶だったので、凄く納得できました!!ありがとうございました!
キリスト教で十字を切る時ってこの形ぢゃなかったっけ?
ロシア正教の宗教改革では強制的に変えられて、もめにもめたってな話を聞いたことがある。
FSSのシオのチーフテンず、システムカリグラの元ネタかな?
エ い想像をした自分が嫌い
最期のコロンビアっぽいポーズわろたw
親指のボックリには何か明確な意図がある気がする…
※20
うーん、同じく見覚えがあって「あれ?」っと思って記憶を頼りに「ゴッドサイダーかな?」と思ったけど違うかもしれない。世界のオカルト大全的な本かも???
ともかく何か不気味さだけは子供心に響いた。
>>19
ジュニアチャンピオンコースとかのオカルト図鑑的な記憶
※20
自分も見た
ムーかなとも思ったが、※24さんと同じでUFOや世界の不思議を集めた図鑑だったかも
その本には、他にもパズズ神の写真やバミューダトライアングル、地上絵なんかの話が載ってた気がする
※20
コロタン文庫の怪奇全百科じゃない?
※20
昔の映画に「パズスの手」とか言う名前で出てきた気がして、
「パズズ 手」で検索してようやくここに辿り着きました。
何て映画だったか思い出せれば一発だったんだろうけど忘れた。
ぐわしっ!
なんか別の呼び方があった気がするんだけど、なんだったっけ??
年取ると物忘れが激しくていかんわ。(´・ω・`)
あっ、栄光の手!!(何度も書き込んでスミマセン…m(__)m)
※23、※47
同じくw
シヴァのリンガ像のような、性的なシンボルが隠れてるように見える
昔々 用途不明と但し書きで何処かでみたような、、、
オカルト関連の本だったかも知れない。
現代の感覚だと此を信仰していたら「異教」じゃなくて「邪教」だね。」
これは、どういうご利益が有ると考えられていたんだろう?
それとも、未知の存在に対する畏怖の念を表現したものかな?
どっちにしても、あんまり良いものではない様な気がする。
いあいあクトゥルフーな感じしますなあ。
ミギーこんなとこにいたのか
ジ・オメガマン
サバジオスは古代のフリギア(トルコ西部)の神で、その信託により農民だったゴルディアスが王となり(後にアレキサンダー大王が挑戦するゴルディアスの結び目を結んだ王)、またその子ミダスはデュオニソスの養父が自分の庭園で泥酔していた所を介抱した恩義で触れたモノを全て黄金に変える能力を与えられたが、愛する者も川の水も黄金に変わってしまうのでデュオニソスを憎み、豊かさを捨て田園の神パーンを信仰、ところがパーンとアポロンが演奏の腕を競った際にアポロンを評価しなかったので、自分の演奏が理解できない田舎者に相応しかろうとロバの耳にされてしまう踏んだり蹴ったりな人。
SAN値ゴリゴリ削られる造形だ
適当に考えると、指が天を指していて、北斗信仰、ミトラ信仰系かなとか思うね。
ミトラ系秘教、ディオニッソスやらオルフェウスやら体をパーツごとバラバラにされ、冬至の日に復活を祝う(今日は夏至だね)。死と再生の教義を彷彿とするね。面白いね。
子供の頃の子供向けミステリー本に大概載ってた
サバジオスって加藤鷹のラテン語読みか?
古代の神秘主義と突起物を結びつけると、どうしてもアレな道具に思えて仕方ない汚れつちまつた私
サバスとオジーが混じったような名前だw
なんとなく初期サバスのイメージにも合いそうな
どうしても親指が息子スティックに見えて仕方ない。
子供の頃、ジャガーバックスの本で見た記憶が・・・。
悪魔を呼び出す時に使うとか書いてあったかな?
豊饒と生命力を感じる。キリスト教がヨーロッパを禁欲的に暗くしてしまったのかな。
正教はギリシャとロシアに多いから 間違いなく正教の十字の切り方と関係ある
正教は右手の親指と人差し指と中指の先を合わせ、薬指と小指を曲げる。合わせられた三本の指は三位一体を表し、曲げられた二本の指はキリストの神性と人性の両性を表す。このように右手の指の形を整えた上で、額・胸・右肩・左肩の順に指を動かして十字を画く
(カソリックは右手の指を全部伸ばした状態で額・胸・左肩・右肩 )
指の形はキリスト教より前の宗教からうけつがれたのか 面白いな
ただのマノパンテアじゃないか、珍しくもない
こういうのみるといつも思う
キリスト教の流行った一端に、象徴の単純化が容易いものであったということがあるのではないかと。
大小の木片2つ組み合わせるだけで、それとわかる十字架はシンボルとして完成されていると思う。
52くん、mano panteaやファティマの手やサバジオスの手は、イメージが出回っているけど、『一体本当のところ何のためのシンボルなのか?』という記事だと思うね。時代と地域で意味が違うだろうしね。でももし詳しく知っていたら是非教えてほしいんだね。
そして、学会じゃないから、分からないなりにこの場でアナロジーで好きなように遊んで楽しむのが面白いんじゃないかね。熊手だとか、ヘヴィメタだというのは面白いね。こう言うのが意外と本当だったりするよね。
後期サバジオスの手には、はっきりとミトラが描かれているね。ローカルの神が有名な方に習合されていったのかもね。フリジア帽や牡牛のツノがある人がそうだよね。
そして穴蔵の母子は、岩窟から生まれたミトラの出自を想起させる。
ミトラというのは、分割され再生したカリスマの原型、エジプトのオシリス(植物神でもある)を矮小化し、さらに洗練してキリストに集約されていく経過にある神に思えるね。自分はこれは犠牲と復活、豊穣、祖神から派生する氏族、子孫繁栄、なんかのイメージを持つね。始祖が氏族に分かれ、バラバラになってマツカサのタネように各地に派生する感じだね。
panteaは”all the gods” “all the flowersとか言うけれど、ラテン語のmanus、「手」とはmanifestation、「顕現」の中に含まれているように、神の現れる細部であり、この手は岩窟から生まれた神が様々の種族に分化し繁栄していく図にも見えるね。様々の動物やシンボルは氏族を思い起こさせるよね。
そしてやはりキリストの十字架の前身だと思うね。犠牲による繁栄というのは、キリスト教の一粒の麦も…という言葉にもあるし、始祖が使徒に分化したのも共通だね。
これは無責任な想像遊びで、単純に面白いね。
9~12世紀にローマ・カトリックに吸収されたアイルランド・カトリックの祝福もこの形だったと本で読んだよ。
アイルランド・カトリックの成立は5世紀ごろ、成立させた聖人はローマ帰りとも伝えられるから、この指を選択した経緯が興味深い。
キバヤシ「フレミングはこの手から電流の向きと磁界の法則に気がついたんだよっ!!」
「なんだってーーっ」
Mr.スポックの意見を聞いてみたい
歴史上の土着宗教をカルト扱いしないであげてよ…
キリスト教目線の記事の翻訳だからしょうがないけど
うわ、アイルランドカトリックの書きこみ間違えてました!アイルランドカトリック(アイオナ派)の祝福に使うのは人差し指・薬指・小指の三本で、ローマカトリック(7世紀ごろ)が親指・人差し指・中指の三本だった!謹んで訂正します!m(_ _)m
…でもあれ?それなら、この三本指の立て方はローマ派カトリックってことで…?
えーとつまり、この三本指の手、庶民宗教の一派のご神体(庶民の宗教だったから発掘できるような物があんまり遺らなかった?)でもあり、かつ、古式のキリスト教三位一体も表すものなんじゃ…?
ええと、ローマの国教がキリスト教に定められたのが4世紀。ローマ時代事情があって隠れ暮らせなかった(環視される奴隷だったとか逆に地位があったとか)初期キリスト教徒たちの、マリア観音像的なものでもあった?けど、時とともに解禁されたし口伝も失われた、とか?…でも5世紀の品もある?アレ?(混乱)
※52
「マノパンテア」で検索してもこのサイトしか出てこない。「manopantea」だと結構ヒットするんだが、全部海外サイトでナンノコッチャかわからない。教えて。
最初はシンプルなのに段々複雑化して中二病的やっちゃった感がある
むかーし読んだ本には(何の本だったか忘れたが)、これ系の、蛇や松ぼっくりのついた手の像は「邪眼」除けだと書いてあったな。
OJ「ジャスティース!」
*23、*47、*55
サバジオスと同一視されるディオニュソスのエンブレムであるテュルソスという杖は、てっぺんに松かさがついている男根を模した形状をしております。ですので、この遺物の親指部も男根を模したものと考えられるでしょう。
(=ω=) … 気持ちが悪い。
どう見ても気持ちが悪い。
こんなもん、どんな意味付けがされようと拝む気にはなれないな。
戒めのための地獄絵図のように
そういう道徳的意味合いをシンボルにしたんじゃないだろうか。
どんな意味だろうと、もし有難く見れるとしたら
やっぱり材質的に光る事だな。
酸化でボロボロになった状態だから気持ち悪く見えるのであって
もし光る素材じゃなくても
元の状態は「興味深い」と見入ってしまう物の可能性はあるかも。
ボスの絵みたいにね。あれは面白い。
俺もこれは「邪眼」からの攻撃(魅了系?)を避けるためのお守り的なものだと本で読んだ記憶があるぞ
知らなかったし知ってよかった。
原初的な豊かさを感じる。個人的にはとても心惹かれます。
ハンドオブグローリーとはちょっと違うのか…