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多様化する犯罪に備えて。世界9の風変りな警察訓練

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(著)

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 警察官というお仕事も大変だ。日々犯罪は多様化するためそれに対応するためには新たなる訓練を行わなければならない。ここでは世界各国(主にアメリカ)のちょっと風変わりな9つの訓練方法を見ていくことにしよう。

1. 美術史を勉強するニューヨークの警官

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 米ニューヨークの警官は、盗難が発生しない限り、美術館で過ごすことはあまりない。だが、視覚専門家のエイミー・E・ハーマンはよくニューヨーク市警に乞われて警官たちに有名な絵画について講義をしている。巡回中の警官たちにもっと鑑識眼を養ってもらうのが狙いだ。

 例えば、フェルメールの『婦人と召使』ような作品を見せて、視覚のヒントだけで絵の解釈を問う。その結果、警官たちが既成概念にとらわれずに物事を考えられるようになるという。捜査に驚くような成果が出る場合があるとして署内でも評判がいい。ある警官は、キリストが両替商を追い出すところを描いたエル・グレコの『神殿の清め』を見せられて、「ピンクの服を着た男(キリスト)が、騒動を引き起こしたとして逮捕されるところ」と解釈した。全然違うんだけど大丈夫かこれ。

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2. 瞑想で意識を高めるカナダの警官

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 警官業はとてもストレスのたまる仕事だ。そこで、カナダ、オンタリオ州のミシソーガにあるピール警察署では、訓練の中に瞑想を取り込むことにした。警官たちは、地元の仏教寺院でのレクチャーに参加し、結跏趺坐の姿勢でオーム(バラモン教の聖典ヴェーダを唱える前の言葉)を唱えながら意識を高めることを教えられる。警察関係者への瞑想訓練は、アメリカやカナダでは一般的になりつつあり、ほかの部署でも積極的にこれを利用している。

3. ドローン追撃にワシを訓練しているオランダの警官

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 空港や公共の場所での違法なドローンを懸念しているオランダ警察は、珍しい方法でこの問題に対処することにした。タカを訓練して、脅威になりつつあるこの小型機械を攻撃・破壊させているガード・フロム・アバーブ(Guard from Above)という会社とタグを組んだのだ。まだ、実験段階ではあるが、これまでのところ、タカがドローンを撃墜し、そのご褒美に肉をもらうという関係はうまくいっているようだ。

Politie zet roofvogels in om vijandige drones uit de lucht te halen

4. 自閉症の子どもたちの扱い方を勉強するコネチカット警察

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 米コネチカット州チェシアの警官たちは、自閉症の子供たちにうまく対処する方を学んでいる。報告によると、迷子になる子どもの半数が自閉症で、サイレンや大きな騒音のせいでよけい混乱してしまうため、こうした特別な必要性が生じたというわけだ。自閉症の子供たちが怖がって逃げてしまわないよううまく接近する方法など、配慮する意識も訓練の一部となっている。

5. 自らの肉体を傷つけるブラッド・ウィングス儀式を行るブラジルの警官

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 写真の上半身裸のブラジルの警官たちは、ちょうど訓練を終えて、バッジを授与されているところだが、ピンのついたバッジを直接裸の胸に叩きつけられている。このブラッド・ウィングスの儀式ではその前に、”カベーラ”(頭の意味)と叫ばなくてはならない。

 肉体に傷をつけるこうした行為は、第二次大戦前後に米軍で行われていたのが起源とされているが、ほとんどの国では禁止されている。

Brazilian elite cops “Caveira” weird Resistance training

Read more at http://www.liveleak.com/view?i=2b2_1454518092#Bbqtrpxy6wex1L2t.99

6. 狂気の訓練を行う中国警察

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 アメリカの警察訓練はかなり厳しいと思うが、中国も負けてはいない。警官と兵士は陸や海、泥、雪の中で戦うために訓練され、精神的なストレスにも耐えうることを要求される。この写真は、後ろから腕で首を絞めるのど輪攻めをデモストレーションしているところだが、これは米国では違法とされている。

7. 精神異常の疑似体験をするメリーランド警察

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 精神異常者と遭遇したときに備え、精神疾患の状態をもっと理解する目的で、米メリーランド州ボルティモアのタウソン大学でメリーランドの警官訓練生らが特別な訓練を行っている。

 マインドストームと呼ばれるヘッドセットを装着すると、視覚的にも聴覚的にも異様な精神状態の嵐にさらされ、精神疾患に苦しむ人の心の内を体験することができる。訓練生たちはのちに現場に出て、この体験を生かして職務を果たすよう言われる。

8. 発砲せずに治安を守る方法を教わるアメリカの警官

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 アメリカでは警察によって市民が撃たれるケースはとても多い。これをなんとかしようと、ニューヨーク市警とロス市警の上層部が、警察官が銃を撃ったのは過去10年でわずか2人いう実績のスコットランドへ出向いて視察した。スコットランドの警官が銃を携帯していないことは、この視察を計画したアメリカの警察上層部にとっては相当なショックだったようだ。さらに度肝を抜かれたのは、「いかに犯人を鎮静化させるか」、「戦術的撤退」という内容のプログラムだったという。

9. キネクトを使って殴打の訓練をするアメリカ警官

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 キネクトとは、マイクロソフトが開発したジェスチャー・音声認識で操作できるモーションセンサーデバイスのこと。大量生産はされていないかもしれないが、このモーションセンサーの性能は、警官の訓練ビデオ制作に役立ってきた。

 MILO Rangeという会社は、警官が発砲・装填するところや、昔ながらの唐辛子スプレーや警棒を容疑者相手に使う場面を仮想映像化したビデオシリーズを作っている。警官たちはこうした不穏な映像を使って、臨場感たっぷりの訓練を行うのだ。

MILO Range Pro commercial

via:oddee・written konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 20件

コメントを書く

  1. 8の写真、片方の男が持っているのが日本刀に見えるのだが、どんなシチュエーションの訓練なのか…

    • +2
    1. ※2
      アメリカの刃物会社コールドスチールが似非日本刀を販売してて、それを使った犯罪が意外と多い。
      イギリスでも日本刀状の刃物使った犯罪が多発して規制が掛かったほど。

      • +6
  2. ってか、7の左の男の頭だよ!
    びにょーんって、おいっ!

    • +4
  3. テーザーと落水のコンボはリーサルじゃないんですかねぇ

    • +1
  4. 9番はゲームセンターで軍人さながらの動きを見せた男の動画も参考にした方がいいな

    • 評価
    1. ※8
      俺もそう思ってカベーラて叫んだ。

      • 評価
  5. ピンクの服を着た人は、こういうことばっかりしていたから逮捕されたわけで・・・

    • 評価
  6. ほんとだ、7の黒人のお兄さんの頭がぬらりひょんみたいになっとるがなw

    • -1
  7. タイトルがワシなのにタカとはこれいかに・・・。

    • +3
  8. カベーラって、髑髏って意味じゃなかったっけ?
    多分、ブラジルのはBOPEって軍警察特殊部隊のだと思うな。

    • +1
  9. ドローン追撃に鳥を使うのは良いけど
    鳥が怪我しないかが心配だなぁ

    • +3
  10. 海外の制度は知らんけど1なんて中途採用を増やせば良いんじゃね?
    8は相手が銃を持っている前提で行動するアメリカでは無理じゃないかな?

    • 評価
  11. 日本の警察はどんな訓練やってるんだろ?

    • +1
  12. 5番のようなピンを体に直接刺すバッジの授与式は
    昔の台湾の空挺部隊と海兵隊のフロッグマンも行われていました。
    ソースは僕。
    今はもう禁止されてると聞いてます。

    • +2

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