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胎教だった。ヒナ鳥は孵化する前にすでに親鳥からさえずり方を学んでいることが判明(オーストラリア研究)

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 鳥の歌声は、あるときはパートナーに捧げる愛の歌だったり、またあるときは縄張りに侵入する者への警告音となる。そんな鳥のさえずりは何年にも及ぶ修練の賜物だ。

 最近発表された研究によれば、その練習を一足先始めている雛がいるようだ。セアカオーストラリアムシクイはつがいでさえずる美しいデュエットで知られているが、実はこれは卵の中の雛に胎教をしているのだという。

 雛たちはこの鳴き声から歌い方を学び、孵化したときには親鳥とそっくりな声でさえずることができる。

托卵されたヒナと区別を付けるために必要な胎教

 研究者によれば、こうした胎教はカッコウのような托卵によって巣を乗っ取るヒナと我が子を区別する上で重要なのだそうだ。

 また飲み込みが早く、生き残る可能性が高いヒナを選別する上で役に立っている可能性もある。

 実はこうした行動は、ルリオーストラリアムシクイでも確認されていた。オーストラリア、フリンダース大学の生態系学者ダイアン・コロンベリ=ネグレル博士がこの発見をしたのは偶然だったそうだ。

 「敵に対する警告を録音するつもりだったんですが、オーストラリアムシクイは捕食される可能性が高いので、マイクを巣の下に仕掛けていたんです」

 これがきっかけでルリオーストラリアムシクイのヒナが卵の中で学習していることが判明した。

 そこで同様の調査をセアカオーストラリアムシクイで行ったところ、ここからもメス鳥が卵に話しかけていることが確認された。 

また親鳥は孵化した後も、5、6日はヒナに鳴いて話しかけていた。親鳥とヒナの鳴き声は驚くほどそっくりで、さらに親鳥と同じような鳴き声が出せるヒナほど餌をもらえることも明らかとなった。

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セアカオーストラリアムシクイのメス。自分と同じような鳴き声でねだるヒナに餌を与える。

人間の胎教にも関連性が?

 クイーンズランド大学のカッコウの専門家ウィリアム・フィーニー博士は、この発見は人間の母親が胎児に対して話しかける秘密を解き明かす上で重要な示唆を含んでいると説明する。

人間とルリオーストラリアムシクイ以外では、動物界で両親の声から学習するケースはほとんど確認されていません。

この研究のデータからは、ルリオーストラリアムシクイと同様に、セアカオーストラリアムシクイも母親からねだり声を学習していることが示唆されています

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ルリオーストラリアムシクイのオス。卵に話しかけ、ヒナの胎教を行うことで知られていた。

 今回の発見は、この能力に基づいた分類学的な調査の発端になるかもしれないという。脊椎動物における親と子のコミュニケーション発生に関する研究を行う上で、オーストラリアムシクイ科はモデルケースになると専門家はコメントしている。

via:dailymail・written hiroching

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この記事へのコメント 13件

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  1. 毎年庭に来る音痴なウグイスに美声ウグイスの録音聞かせ続けたら、
    少しずつ美声ウグイスのメロディに似てきたというまとめを読んだことがある

    • +8
  2. 卵や雛に話しかける小鳥想像したら可愛すぎて悶える

    • +12
  3. ・ハトの鳴き方には方言がある
    ・カッコーはたまに啼き方に失敗する
    ・音痴の鳥もいる

    • +9
  4. へえ?鳥類にも「胎教」(と言うより卵内教?)が有るのかい?
    鳴き声によって、高度にコミュニケする事を発達させた種族だから、
    人間の言語以上に、感情の表現などは豊かなのかも知れないと思う。
    脳の神経や耳が機能する様になってすぐに、親鳥の歌い声で教育されるとは
    鳥類というのは、本当に幸せな種族だと思った。

    • +3
  5. ウグイスは囀りが音痴だとモテないから必死に真似してるんだろう
    マネツグミなんて他の鳥の声や動物の声をマネしまくってメスにアピール
    なんかあるんだろうメスの判断基準の厳密なルールが

    • +3
  6. 眉唾だなあ。人工孵化で孵化前に親の地鳴き聞かせてたグループと聞かせなかったグループを比較し、有意な差があったならそうかもしれないけど。

    • +5
  7. 人間でも胎教は重要とされてるので
    野生であればより重要なんじゃないかな
    彼らは生れ落ちた瞬間からサバイバルが始まるんだし
    胎の中や卵の中で生きるための知恵を得ていてもおかしくないと思う

    • 評価
  8. これは興味深い。
    リハなしでいきなり本番がこなせてしまうとは。

    • +1
  9. お彼岸で実家のお墓参りに行ったらウグイスが鳴き始めていました
    鳴き始めのウグイスはヘタクソで笑えます

    • 評価
  10. 種類は忘れたが、大人オスが1年生オスに歌い方をレクチャーする種もいると聞いたことがある。
    1年生が何羽も集まったところに先輩オスが来てお手本をリピートアフターミーさせるとか。

    • 評価
  11. 文鳥の♀は父親と歌似ている♂に惹かれる傾向がある
    父親=繁殖に成功した♂であるから、それを基準に♂の良し悪しを考える合理的
    ちなみに♂は母親に似た容姿の♀に惹かれる傾向がある

    • +2
  12. 母父がかわす歌を卵の中で覚えてたら素敵だけれどさすがにそこまでではなくて、母が卵に向けてした鳴き方と孵って間もない雛の鳴き方に偶然以上の一致がありました、一致の多い子の方がエサ貰うの優位ですって話に思えるのですがどうなのでしょう。スペクトログラムがどうとか難しい。
    (Vocal imitation of mother’s calls by begging Red-backed Fairywren nestlings increases parental provisioning で見つかる発表とそれをまとめた記事)
    このヒトらが以前やった実験面白いですね(ナショジオ日本:鳥の胚は鳴き声を聞き分けている)。胚状態での学習部分と、鳥の形(耳?)が形成され始めてからの学習部分って切り分け可能なのかな。

    • +3
  13. 抱卵中のオオタカを観察していると、親鳥が卵に向かって鳴いていることが何度かありました。
    オオタカの親鳥も卵の中の雛に話しかけているのかもしれません。
    動画も以下のユーチューブにアップしてますのでよかったらご覧下さい。
    https://youtu.be/iP-RzvlVcr4

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