
だが、このほど、アフリカに生息するカッコウハタオリの巧妙な育児逃れテクニックが英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載されていた。
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アフリカマミハウチワドリ選ばれた鳥は自分が「仮親」であることに気付かず、自分の卵と一緒にカッコウハタオリの卵を温め、ひながふ化したら育てる。
科学者らは今回、カッコウハタオリがこの大掛かりな「詐欺計画」をいかに根気強く実行するかを、初めて目の当たりにした。

頻度は、おそらく2日に1個ほどとされている。同じ巣に複数の卵を産むことで仮親は混乱し、侵入者の卵を見つけて巣の外に出す可能性がさらに低くなるのだそうだ。
論文の著者の一人、英エクセター大学のマーティン・スティーブンス氏は「カッコウハタオリは、宿主の防御を突破して自身の繁殖成功を高めるための斬新な戦略を進化させた」と指摘する。「宿主の裏をかき、さらに多くのひなが育てられるのを助けることができる」


代理母に抜擢されやすいアフリカマミハウチワドリ

via:afpbb
カッコウが何故托卵をするのかというのは未だ完全には解明されていない。他種に托卵する鳥は体温変動が大きい傾向があるため、体温変動の少ない他種に抱卵してもらった方が繁殖に有利になりやすいのではないかという説が今のところもっとも有力だそうだ。
ちなみに同種の巣に卵を預ける種内托卵は、鳥類では多くの分類群で認められる行動なのだそうだ。
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コメント
1. 匿名処理班
代理母より大きくて、食われそうでこわい
なんかゾッとする写真だな
2. 匿名処理班
自分で育てられるように進化したらいいのに…
3. 匿名処理班
体温変動が大きいから托卵するのではなく、
抱卵するから体温を一定に保たなくてもよくなったのでは?
4. 匿名処理班
カッコウ託卵の被害者といえばモズだったけど
今はモズも知恵をつけてきてるそうだね
5. 匿名処理班
でも最近ではバレまくって絶滅しそうになってるとかなんとか。
6. 匿名処理班
流石カッコウさん相変わらず醜悪外道
7. 匿名処理班
げに恐ろしきは血の教え
8. 匿名処理班
※2
たぶんそうすると何かを犠牲にしなくちゃならないんじゃない?
たとえば今は自由な子育て期は、他の鳥と同じように自由に動けなくなるとか、体温変動を抑えるために今よりエネルギー消費するとか
仮親の子を結果的に殺すってこわいね。仮親、ヒナが思ってたのと違う!って逃げたりしないでエサやるのえらいね。
9. 匿名処理班
これも自然の摂理とはいえ
自分の倍ほどもある”子”に餌を与える
仮親の姿がせつない…
10. 匿名処理班
生まれたヒナが他の卵を巣から排除しているのをテレビで見たことある。
正直ゾッとしたけど、他の命を犠牲にして生きることに変わりはないんだよな。
11. 匿名処理班
余所の家に勝手に潜り込んで
大きな声でエサをねだる、ですか……
12. 匿名処理班
カッコウの研究者によれば托卵はなかなか大変で、自分で育てる方がずっと楽なのだそうだ。
13. 匿名処理班
生まれたカッコウの雛は、仮親の雛や卵を巣から押して落とすって昔ならったんだが
このカッコウは違うのか?
14. 匿名処理班
カッコウとカッコウハタオリって別種?
検索してもコレと同じ記事しか出てこないんだけど。
15. 匿名処理班
この托卵システムをビジネスにできないものか?と思ったけど、既にたくさんあるね。
16. 匿名処理班
託卵するのはカッコウだけじゃないよね。
ところで話変わるけど、君んちのお子さん、あんまり君に似てないね。
17. 匿名処理班
実際謎だよねえ
2日に一回卵生みにいくって・・・
卵生むためのエネルギーコストや宿主に撃退されるコストとか考えたら
自分で育てたほうが良さそうなものだけど・・・
どうもこの記事の鳥の托卵は適応的な形質というより制約による次善の策って感じだな
18. 匿名処理班
間男と浮気して孕んだ子どもを自分の子だと思って育てる父親も
世の中にはいるけれどな。
19. 匿名処理班
カッコウはカッコウ目、カッコウハタオリはスズメ目。
この記事は両者を混同しているように思われる。
20. 匿名処理班
常時大量にいる鶏に暖めさせれば万事解決、ってかそれ以外カッコウが生き残る術がなくなってきてる。
21. 匿名処理班
とどめに育ての親を引き裂いて食らう習性があったら、
そこでやっと外道のレッテルを張る
22. 匿名処理班
ジュウイチも負けていませんよ
23. 匿名処理班
ニートの息子に餌与えるおかんみたいだな・・・
24. 匿名処理班
>13
リンク先の50分動画にその場面もきちんとあったよ
25. 匿名処理班
ママとパパはもっと遊んでいたいから、あなたはここのおばちゃんに育ててもらってね〜。
26. 匿名処理班
俺が育ててやりたい
27. 匿名処理班
ナマポ生活な雛
こんな連中でも神から祝福されているのだろうか?
28. 通りすがり
最終的には、種の保存とか多様性の保持とかやってる
人間に托卵するようになるんじゃないかと
29. 匿名処理班
鳥の中でも古い種なので爬虫類により近い。
だから体温が一定でないって聞いたことがあるのだけれど。
30. 匿名処理班
※30
私もその説聞いたことある。
そう考えると、鳥類が恐竜の末裔だというのも一理あるのかと思ってみたり…。
変温動物から恒温動物への移り変わりの過程と考えると感慨深いよね。
31. 匿名処理班
人間のなんらかの実験で、「実験終了後は野生に帰しました」の結果だった可能性は? 民間の気紛れ実験なら歴史に残らないし、保護した結果かもしれん