発泡スチロールの100分の1の軽さ！世界最軽量の素材が開発される（米研究）

　存在の耐えられない軽さ。タンポポの綿毛に余裕で乗るレベル。米HRL研究所の研究者が2011年に開発したという世界最軽量の金属は0.9-10mg/cm3の密度しかない。これは発泡スチロールの100分の1の軽さだ。

　ちなみに、この素材に関してのニュースは数年前に記事にしたが、YOUTUBEで最近動画がアップされていたので復習だ。 Boeing: Lightest. Metal. Ever

　　この新素材は独自の「マイクロ格子」小区画構造によって軽量素材の限界を塗り替えた。新開発された革新的な製造工程を通して、ナノメートル、ミクロン、ミリメートル単位で設計することで、開発チームは体積の99.99％がオープンな素材を完成させた。その秘訣は、中空のチューブを人間の髪の毛の1,000分の1である100ナノメートルの壁厚で結びつけた格子構造にあるという。 　この超低密度に加えて、小区画構造のおかげで、この素材に前代未聞の力学的挙動を与えることができた。例えば、50％を超える変形を起こす圧縮からの完全な復元や驚異的な高エネルギー吸収である。 　素材は米国国防高等研究計画局（DARPA）のために開発されたもので、バッテリーの電極や触媒担体、音響、振動、衝撃の減衰などへの利用が考えられている。 　素材の開発にあたっては巨大建築物がそのヒントになった。「エッフェル塔やゴールデンゲートブリッジなどに見られる現代建築は、その構造のおかげで非常に重量効率に優れています。これらの概念を素材レベルにまで落とし込んで、ナノスケールやミクロスケールでの構造を設計することで、軽量素材に革命を起こしています」とHRL設計素材グループの責任者ビル・カーター博士は語る。

via:core77・Translated hiroching

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