巨大カンガルーの筋骨対決、オーストラリアの名物カンガルー、デイブ と ロジャーが対戦したら？

　オーストラリアでは、ただのカンガルーだけではなく巨大かつマッチョなカンガルーが存在する。かつてカラパイアでお伝えしたクイーンズランド州ノース・レイクスを縄張りとする神出鬼没な野良カンガルーは、デイブと名付けられた。（関連記事）

　そして我々は忘れてはならない。マッチョな体でギュっとぬいぐるみを抱きしめるそのギャップにキュンときた女子続出だった、カンガルー救助センターで保護されたアカカンガルーのロジャーのことを。（関連記事）

　さてこの両者、ガチンコ対決したらどっちが強いのだろう？ 　アカカンガルーのロジャーは体重89kg、尻尾まで含めた体長は2.007mというデイブさんに匹敵する体格の持ち主だ。

　9歳のロジャーさんは、ノーザンテリトリーのアリス・スプリングズにあるカンガルー・サンクチュアリをねぐらとしている。そこでは、その力を誇示するかのように前足でブリキのバケツを破壊しまくり、自分に向けられたカメラには不敵な視線を投げかける。 ロジャー
　巨躯を誇るデイブとはいえ油断することはできない。ロジャーは格闘技に長けており、敵の急所へ的確なキックを入れることができるからだ。 デイブ

両者の体型比較

●デイブ

体重：95kg、体長：2m

種：オオカンガルー
●ロジャー
体重：89kg、体長：2m7cm

種：アカカンガルー

　「ロジャーのキックボクシングのスパーリングには日々余念がない」と話すのは、カンガルー・サンクチュアリの責任者クリス・”ブロルガ “・バーンズさんだ。母親役の彼さえ追いかけ回す気性の荒さぶりで、ブリキのバケツを潰すのが大好きなのだそうだ。必殺のキックを食らいたくなければ、ロジャーを決して怒らせてはいけないという。

　いまだ成長を続けるロジャーが、体重95kgのデイブさんを凌駕する日も近いことだろう。12〜20年の寿命を持つアカカンガルーは、通常オオカンガルーよりも大きくなるからだ。 　そんなロジャーだが、2006年にハイウェイに残されていた母親の亡骸の傍で発見されたときは、今とは似ても似つかない可愛らしい赤ちゃんだった。立派に成長したロジャーも、昔は飼育者の手に収まるほどのサイズだったのだ。

　今年初めには、荒くれ者のロジャーにも大人の落ち着きが見えてきた。復活祭の前にファンからもらったウサギのぬいぐるみを愛おしそうに抱く姿が捉えらえたのだ。 　「ぬいぐるみを渡そうとすると、私から引ったくって、がっちりベアハッグを決めてプロレスを始めたんだ。それからキックボクシングの試合みたいに、キックを食らわせて…まさにキックの申し子だね」とブロルガさん。

　実は、このような荒っぽさはメスを守るためだ。ロジャーは、自分の群れのメスを守ろうという意識がとても強い。そのため、そこに近づこうとする者には攻撃を加えるのだ。

　片や、現王者と目されるデイブさんは、ゴルフ場付近でのロードワークを欠かさない。更に彼はアウトローである。競技場の外での乱闘試合は手馴れているはずだ。 　いつの日か夢の頂上決戦が実現する日はくるのだろうか。

　ぜひともその対戦カード、押さえておきたい、見てみたい。 via:dailymail・原文翻訳：hiroching・karapaia wild kangaroo street fight Aussie style

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