この画像を大きなサイズで見るプラセボ効果(プラシーボ効果)は、薬効成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かったり治癒する効果のことだ。思い込みの力が状態を変化を起こさせる、まさに病は気からを実証したようなものだ。
与えられた薬はまったくの偽物なのに、患者は気分が良くなり、身体の症状まで治ってしまう。プラセボ効果に関しては、かねてから研究者の注目を集めてきた。この仕組みを理解すれば、治療効果を得ることができるのみならず、使用する薬剤も減らすことができるからだ。
さて我々も、この不思議なプラセボ効果に関して学んでいくことにしよう。
10. プラセボ効果に関する初めての実験
この画像を大きなサイズで見るプラセボ効果に関する初めての実験は18世紀後半に行われた。これは、イライシャ・パーキンズというコネチカット州の医師が”トラクター”という医療機器の効果に疑いを持った英国人医師のジョン・ヘーガースによるものだ。
特許申請がなされたパーキンズのトラクターは、7.5cmほどの魔法の杖のような金属片であり、彼はこれを特殊な金属でできていると主張していた。だがそれはただの鋼と真鍮製の代物であった。パーキンズは関節痛などに効果があるとして高額の医療費で20分の施術を実施していたが、患者の症状は改善されたという。
この効果を疑ったジョン・ヘーガースは、骨、石筆、タバコのパイプなどのいくつかの素材で実験を行った。その結果は、トラクターと似たようなものであり、症状の改善は患者の頭の中で感じられたものに過ぎないと結論した。
9. プラセボ効果は肉体的な反応がある
この画像を大きなサイズで見るプラセボ効果は単なる心理上の効果に過ぎないと思われがちだが、肉体的にも反応していることを示唆する強力な証拠がある。2005年、米ミシガン大学の研究者は、14名の健康な男性に対してPET(陽電子放射断層撮影)検査を行った。彼らの顎には痛みを引き起こすための生理食塩水が注射された。そのすぐ後に偽薬が与えられ、やがて効いてくると伝えられた。検査では、偽薬を投与した後にエンドルフィンを放出する脳の領域が活性化したことが確認された。被験者自身も痛みが軽減したと報告している。
2001年に発表された研究では、エンドルフィンを阻害する薬剤を混ぜた偽薬が投与された。果たして、プラセボ効果は起こらなかった。研究は現在も行われている最中だが、この2つの実験からプラセボ効果にはエンドルフィンが関与している可能性が伺える。
8. 偽薬より偽注射の方が効果も大きい
この画像を大きなサイズで見る誰かが病気になり、治療を必要としていれば、最も迅速かつ効果的な治療法は注射を通してなされる。このことから研究者の頭にある疑問が浮かんだ。錠剤がプラセボ効果を起こすなら、偽薬を注射した場合はさらに効果が見込めるのだろうか、と。
1956~65年および2000~06年の間に、偽薬注射と砂糖の錠剤を与えた被験者による比較実験が行われた。いずれの研究においても、針のような医療機器を用いて被験者に注射したグループの方が、偽薬を経口投与したグループよりも、より大きな効果が確認された。これは針のような医療のシンボルが、プラセボ効果の威力に重要な役割を果たしていることを示している。
7. 不妊治療にも効果がある
この画像を大きなサイズで見る妊娠する確率にも影響を与える。ある研究では、妊娠を目指す多嚢胞性卵巣症候群を患う女性が調査された。6ヶ月の調査期間の間、被験者33名は偽薬を、残り32名は排卵誘発剤を投与された。その結果、偽薬グループでは5名、排卵誘発剤グループでは7名の女性が妊娠し、統計的には有意な差が見られなかった。別の研究においては、偽薬グループの妊娠率は40パーセントに上った。研究中にストレスが軽減されたことが、高い妊娠率につながったと研究者は考えている。
6. 偽薬は薬剤の効果を打ち消す
この画像を大きなサイズで見るほとんどの偽薬試験においては、偽薬の効果が注目される。しかし、ときには相反効果を引き起こすことがある。患者は偽薬と告げられると、例え本物でも薬が効かなくなってしまうのだ。
ドイツおよびイギリスの研究者が、被験者を2つに分け、一方のグループには強力な鎮痛剤と告げ、他方には偽薬だと告げて本物の鎮痛剤を与え、患者の脳を検査したことがあった。鎮痛剤と告げられたグループでは鎮痛効果の兆候が検出されたが、偽薬と告げられたグループでは薬効が完全に排除されていたのだ。効くという期待がいかに重要であるかがわかる。
5. 値段が高い偽薬ほどよく効く
この画像を大きなサイズで見る米シンシナティ大学の研究者は、やや進行したパーキンソン病を患う被験者12名にある実験を行った。各被験者には全て偽薬が投与され、パーキンソン病に効果があると告げられたが、一部の被験者にはその薬の値段は、他のものよりも15倍高価であるとも伝えた。その結果、”高価”な偽薬は”安価”な偽薬よりも大きな効果を発揮したのである。
別の実験では、被験者の67パーセントが高価な偽薬から改善を得ることができたの対し、安価な偽薬で改善したとしたのは58パーセントであった。これらの実験は、治療に対する期待の大きさがその効果に果たす役割を示している。医療費がかかるほどに、その効果に対する期待が高くなるのはお分かりだろう。
4. ブランド名が効果に影響する
この画像を大きなサイズで見るプラセボ効果が見られるのは価格だけではない。研究によれば、製品名、色、形、大きさ以外は全てが同じであるはずのジェネリック薬品よりも、名の通ったブランドの新薬のほうが大きな効果を望めるのだ。
製薬会社は新薬の研究開発やマーケティングに多額の資金を投じているため、当然その価格も高くなる。一方、ジェネリック薬品は、15年の特許期間が過ぎた後に発売される。したがって、期限切れとなった新薬を処方するのは、保険会社や患者にとってお金の無駄以外の何物でもないはずなのだが、彼らがより効果が有ると信じているために、新薬の方が効果的だ。本質的に優れているわけではないのだが、私たちはブランド名を品質と関連付けたがるのだ。
3. 以前にも増して偽薬の効果が上がっている
この画像を大きなサイズで見る研究者によれば、アメリカのプラセボ効果は近年、より強力になっているという。これは、特に抗鬱剤、抗不安剤、鎮痛剤において顕著である。この奇妙な現象のおかげで、製薬会社は、アメリカ食品医薬品局から新薬の認可を取得することが難しくなるという大問題を突きつけられている。
一説によれば、患者が医師や薬局を以前よりも信頼するようになったことが原因であるという。ある実験では、被験者は一対一で向き合った医師から薬剤を処方してもらっている。すると、ただ医師の許を訪れるだけでも治療効果があり、処方箋にも期待するようになった。私たちの期待はいや増し、ほとんどの臨床の人間関係において、偽薬はより効果的となったのだろう。
2. 偽薬だとわかっていても効いてしまう
この画像を大きなサイズで見る偽薬を飲んでいると分かっていても、効果が有ると期待していればその通りになる。ハーバード大学では、過敏性大腸症候群の患者80名に実験を行った。被験者の半分は何も投与されず、残り半分は偽薬を飲んだ。彼らには、「砂糖など何ら効果のないものから偽薬はできているが、心と身体の自己治癒力によって、過敏性大腸症候群の治療に効果があることが臨床実験で証明されている」と説明した。薬瓶には、ご丁寧に”偽薬”というラベルまで貼ってあった。
それでも、この実験が終わるころには、対照群の2倍の人数から改善が確認された。驚くべきことに、この偽薬は、最も強力な過敏性大腸症候群の治療薬よりも効果を発揮したのだ。
1. 偽手術でも効果がある
この画像を大きなサイズで見る偽薬の錠剤や注射ならまだいいとしても、手術となると別の話だ。肉体的な損傷を伴う外科手術であるが、狂気の沙汰と言うべきか、偽手術で改善が見られたという報告はかなりの数に上っている。フィンランドでは、外科医が軟骨の損傷を手術するために、患者を手術室に入れた。うち半分の患者が実際に手術を受けている。他の患者は麻酔をかけられ、切開されたが、手術自体はその真似をするだけであった。それでも両グループとも改善が見られた。
別の研究では、脊椎を損傷した患者を対象とした。患者の半分に椎体形成術を施し、他の患者には偽手術を実施した。そして、こちらも本物の手術と同様の効果が偽手術から確認されたのだ。偽手術が効く仕組みについては数多くの謎が残されたままだが、その意味合いは極めて重要であろう。














病は気から はっきりわかんだね
医「取り敢えずお腹を開けて診てみましょう」→医「うーん、これは…」→縫合
という重症の癌患者さんが、開腹手術をしたので無事に患部を取ってくれたと勘違いして
メキメキ良くなっちゃったケースもあるのよね
効果がない事例についても検証してください
イエスみたいな宗教創始者はプラセボ効果を引き起こせるカリスマを持った人間だったのかな?
説明できない逸話のほうが多いけど、人をプラセボ効果で治療できれば信頼されてプラセボ効果がさらに見込めて、あることないことの逸話がたされれば宗教ができそうだし
腰ヘルニア坐骨神経痛でまともに生活できなくなって手術したけど
検査入院の時は安心感からか痛みが減ってたな
針治療でも鍼灸師が経絡に従って打った患者と出鱈目に打った患者双方で症状に寛解が認められたという実験結果もある。
あらかじめ患者に大きな問題はないと分かっているなら、
医師は、最初からプラシーボ効果による改善を狙って、
偽薬を処方するというのもありなんじゃないかな?
抗生物質みたいな体のバランスを崩すものを処方されるよりも
体に害のまったくないものを偽薬として処方される方がよっぽど改善されそう。
もうなんでもありじゃないか
風邪引いて風邪薬のんどきゃ直るだろと思ったけど全然良くならなくて病院に行ったらインフルエンザだった・・・
ウイルスにはプラシーボ効果ないの?
オイラは、極度の偏頭痛ちだった。
ある日夢の中で、白衣を着たもの凄く優しい笑顔の中年の医者に『この薬を飲んだら頭痛はなくなるよ』と、白い薬袋を手渡された。
それを受け取った瞬間、パッと眼が覚め、それ以来偏頭痛が起きてない。
20年ほど前の夢の話だけど、鮮明に覚えてる。
プラセボ効果は、侮れない。
※10
やあ、オレはそんときの医者の霊だが、お前がそんな風に解釈するとは夢にも思わなかったよ!
もっと驚いて、感謝して、大騒ぎしてくれると思ったのに・・・
やってらんねえよ。
※10だけど、コメントくれてありがとう。
夢の医者には感謝してるよ。
でも、あの医者を『霊』だと解釈したことは無いねぇ(笑)
自分の中の別の側面か潜在意識、または過去あるいは未来の自分がイメージ化されたものだと思った。
薬袋を受け取った瞬間、心の中の何かが癒されて、あれだけ痛い思いをした偏頭痛が消え去ったんだと思う。
そんな感じww
偽薬で治るなら結構なことで、積極的に導入してほしいくらいだけど
医療費や患者への説明はどうすべきだろうね・・・。
「プラセボ製薬」日本にこんな会社があるぐらいですからね
ホドロフスキーのサイコマジック
いわゆる「※個人の感想です」なんかもプラセボ効果だったりするのかな
バキの思い込みの力と似てるよね。梅干しやレモンを詳細に想像していくと、口の中に唾が出てくる。そこには梅干しやレモンもないのに。想像妊娠とかもそう。本当に生理止まるし、つわりが来たりする。脳がイメージしたり、勘違いすると、体も反応してしまう。
「偽手術でも効果がある」のではなく、「手術に実は効果がなかった」が正しい。
症状が軽快した (痛みがとれた) のは手術のおかげではなく、単なるプラセボ効果だった、ということ。
プラセボ関連の臨床実験って医療倫理と矛盾しないのかな? インフォームド・コンセントはどこへ行ってしまうのか。
こういう暗示とか催眠みたいなのは別の分野にも応用できそうだな
記憶力とか学習みたいな方面にもなにか期待ができるかもしれない
神経系症状にプラセボの効果が高めという統計はリーズナブル
オレみたいな推進派は、ジェネリック薬品の方が
安くて新しい方が絶対イイ!って念じて服用して効果高そう
思い込みってすげぇなぁ
薬の説明のときにハイハイ言ってるけど、
「要はこれ1錠と、それ2錠を食後に飲めばいい」程度しか記憶してない
それでも効果あるの?
心と体の関係は奥が深すぎてもうね…。言語化困難な世界だね
ろ、老化もプラセボで改善できますでしょうか
これは思い込みを有効利用した場合の話で
医療に限らず宗教、科学、政治、オカルト的な噂話まで
思い込みによる効果は当たり前に存在する
つまり如何に人は騙され易いかということに他ならない
反対に騙される事を恐れ、何でも疑ってしまう人間もそれはそれで精神的疾患にあたる
全ての情報の真偽を自分で確認する事が困難な時代
何を信じて何を疑うかの基準が健全な精神、ひいては健全な社会構築の上で大事になる
プラセボ効果で頭もよくならないかな…
何やら不安を覚える記事だな。
ブラシーボ効果を信じ過ぎると、ホメオパシーというオカルトにハマるそ!
腰痛もちだけどストレスがかなりたまってる時は本当に不思議だけど、同じような日常生活でも腰痛酷くなり、精神的に安定したら腰痛かなりマシになったよ。逆に稀なんだろうが病気の人が仕事やめて好きなことしてストレスフリーな生活したらいつの間にか治ってたって話もある
老人に「すごくよく薬だよ」と行ってフリスクやミンティアのような錠剤っぽいのを1粒あげたら
「あの薬ものすごく効いたわー!」と喜ばれたという話を聞いたことあるw
こう何か、免疫や自然治癒力にスイッチが入る仕組みがあるんだろうな。
仮説を立てるなら、下記みたいな感じかな。
例えば、人間は普通に生活しているとMAXの70%くらいの治癒力しか動かないのだが、
「(余計なことをする必要のない)安静に治療に専念できる環境」と認識すると、100%自然治癒力が動き出す。そのきっかけは、本質的には他者からの介護(=自身は回復に専念できる)で、派生して、祈祷・まじない・薬・医療も同じような機能を有し、プラセボとして利用されるようになった。とか。
これって、「苦痛を快感に変えていく」プロセスにも言えることだよね。
あと、いわゆる「ランナーズハイ」にも当てはまることだと思う。
ランナーズハイでも、脳内でエンドルフィンなどの脳内麻薬が出てることが分かっているし。
だとすれば、自分の意思で自由に脳内麻薬を分泌することが出来れば、いくらでもプラセボ効果が利用できることになる。
あと、他者を媒介することで出てくる、プラセボ効果は、その他者に対する「絶対的な信頼」が無ければ意味が無いと思う。
つまり、安価なジェネリック医薬品よりも一流のメーカーが作った、高価な薬の方が成分的には全く同じでも、一流メーカーの薬の方が、信頼感が圧倒的に高いため、こっちの方が効くと。
逆に、薬に対する信頼感が無いと、「かぜ薬を飲んだのに治らない」。こういうこともあると思うし。
また、呪術的な治療が成立するのも、そのシャーマンに対する地域における「絶対的な信頼」が無ければ意味が無い。そういうことだと思う。
つまり、「信じる者は救われる」ということ。ただ、「巣食われる」ことの方が、今の世の中多いのかもしれないけど。
バッグなどにも言えることだけど、機能的には全く同じものでも、無名のメーカーが作るものよりも、一流ブランドの製品の方が手に入れた際の満足感が高いのも、これで説明できるかも。
人間は本来かなり自己治癒力を持っていて体内の病気を人知れず直しているけれども、過度のストレスや疲労で治癒プロセスが阻害されることで病気を発症しているのではないだろうか。プラシボにより精神が安定化してプロセスが再開しているのかもしれない。
意識が物質に影響を与えるらしいが
自分の体は特に影響を与えやすいんだろうね。
副作用を意識しすぎると副作用が出やすくなるとかあるんだろうか
信じる者は救われる
うちのおばあちゃんも、
しんどかったから点滴してもらってきたわー、楽になったわー
とか言うけど点滴薬って大したもの入ってないらしいもんね
苦しいのも思い込みなんだな。
「ガンだからくるしい。治らないし、死ぬんだな」って思い込むから悪化したり効果なかったり。
ガンは治せるって思い込ませると腫瘍が小さくなるしな。
薬を飲んでも効かない→疑いながら飲むから効かない。
人間は本来薬を飲まなくても大半の病気は治す力があるんでないかい?
髪が生える思い込めばウスゲマンにも髪は生えますか?
1.の椎体形成術って、圧迫骨折に対する治療かな?
だとしたら、骨折で潰れた骨に針を刺して医療用セメントを注入(椎体形成術)vs針を刺すだけでセメントは注入しない(偽手術)との比較だったはず。
結果はどちらも痛みが改善し、治療効果は変わらなかった。
ただ、針を刺すという行為(=骨の内圧が下がった?)が除痛の最大の要因では?という説もあり、本当に厳密な偽手術と言えるのかははっきりしない。
針とか磁力とかカイロは二重盲検法でプラシボと有意な差がない事がほぼ分かってる。
これもうわかんねぇな
自分の健康状態を自分で定義してるってことか? 思い込みで寿命すら変わるのか?
想像妊娠でお腹が大きくなって母乳が出るようになったニューハーフが本に載ってた
子供がいる女性が母の気合で肺の難しい手術を乗り切った話もある
効かない本当の薬もあれば効果のある偽薬もある
脳みその力って凄い
しょぼい病気しか効かないよ
癌や心臓病や脳卒中とかはプラシーボでは治らない