この宇宙には、太陽の周りを公転する地球があり、その地球の周りを公転する月がある。そして、太陽、地球、月が一直線上に並ぶ時、「日食」と呼ばれる、月が太陽を隠す瞬間を目にすることができる。この神秘的で珍しい現象は昔から人々を魅了してきた。
しかし、大部分が月に覆われているとは言え、太陽を直に見ることはとても危険だ。太陽の発する可視光線に含まれる青色光や赤外線などにより、網膜がヤケド状態になってしまうのだ。さらに怖いのは、網膜には熱さや痛みを感じる神経がないため、危険な状態であってもすぐには分からないという。
だから、絶対に太陽を直視しないようにしよう。じゃあ、どうやって見ればいいの?というあなた。今から、一番最適でお手軽なピンホールカメラ(穴を開けたカメラ)を使った観測方法を紹介しよう。家にある材料で簡単に作ることができる。
●材料:
靴の空き箱、小さく切ったアルミホイル、白い紙(OA用紙など)
セロテープ、穴をあけるための針かピン、カッター
1.靴箱の角に1インチ(2.54センチ)程度の四角い穴を作る
。
2.その穴を上からアルミホイルで覆うようにテープでとめる。
3.ピン針で真ん中に穴を開ける。
4.箱の内側、アルミホイルと反対側の部分に白い紙をテープで貼付ける。この紙上で太陽を見るので、アルミホイルに開けた穴から差し込む光が紙にあたる位置に貼ること。
5.白い紙が貼ってある面の隣の面(紙から近い方)に2.54センチ程度の穴を開ける。場所は、白い紙から斜めの角度で、穴からちょうど映像スクリーンが見える位置。
6.太陽を見る時には、箱を持って自分の影が正面に見えるように立つ。これで、箱が太陽の光と直線上にあることが分かる。
7.表示スクリーンをみると、映像スクリーンに小さな光が写っているのが見える。これが太陽。月が太陽を覆い隠す様子も、これで見ることができるよ。
やってみるととても簡単にできるよ。太陽を見る時にはこれを使って、絶対に太陽を直視するような事はしないでね。次の日食イベントは来年2015年の9月13日だ。ちゃんと観測できるようにこれを使って練習をしておこう。
●日食網膜症とは?
日食網膜症は、誤った方法による太陽観察によって起こる目の障害のことを言う。日食網膜症は太陽を直視することによって、目の奥に赤外線やブルーライトとよばれる光を浴び、網膜がヤケド状態になったり、光化学的作用によって網膜細胞が機能を失うことから起こるとされている。網膜や水晶体には熱さや痛みを感じる神経がないため、危険な状態であってもすぐにはわからない。
日食網膜症になると視力障害が起きる。網膜が破壊されると、最初は眩しさや充血といった違和感が生じ、しばらく経つと視力低下や暗点が見えたりし始め、ひどい場合は視界の一部や全部が失われる場合がある。数週間から数ヶ月をかけて回復することも多いが、最悪の場合は一生視力を回復することができなくなってしまうこともあるので、決して肉眼で太陽を見ないようにしよう。
melondeau
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コメント
1. 匿名処理班
別に靴の箱でなくてもいいような解説・・・
2. 匿名処理班
小学生とかが観察用に持ってる下敷きみたいなのでいいんじゃない?
手軽に見ようとして直視しちゃう訳だから、カードサイズの観察用グラスでも普及してくれればいいんじゃないかな。
3. 匿名処理班
サイズとかがちょうどよくて手に入れやすいのが靴の箱ってだけだろ
4. 匿名処理班
赤外線ったってレンズで収束させるわけでもなし
肌で熱さを感じたならともかく・・・
可視光線って言ってはいるけどその赤外線出してるのに
何で紫外線無視して青色光・・・
5. 匿名処理班
北京に行けば肉眼で見られるというのに
6. 匿名処理班
拾ったダンボールに鉛筆で穴を開ければ日食観察器具を作れるよ。
箱の横に穴を開け、反対側の壁に投影するのだ。
あとは、クラッカーの小さな穴でノートに投影するのもOKだったり。
7. 匿名処理班
前の日食の時は、工場で使う溶接用面で観察したよ。
8. 匿名処理班
日蝕中に木漏れ日を見ると欠けて見えるよ
9. 匿名処理班
※3
太陽光線は色下敷きだと防げないからやらないほうがいい。
数秒見るだけならともかく長時間見たら視力低下する可能性が高い。
ピンホールは面倒くさいというなら専用グラスがあるし、値段が高いなら専用の遮光シートは格安で買えるからやってみそ。