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地震予知にシックスセンス、モルヒネ効果にメガ粘着力。ハイスペック仕様のスペシャルな10のカエル

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(著)

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 私はカエルが好きだ。ゲロゲロと鳴くあの声も、ぬめっとした質感も、ぱっちりとしたお目目もすべて愛したい対象で、カエルを手にとっては水かきを広げさせていただいて撫でまくっていた経験がある。

 そんな愛すべきカエルたちだが、度肝を抜く能力を兼ね備えたハイスペック仕様をもつものが存在するという。近年、そういったカエル達の能力を医療に応用しようという動きも見られるほどである。ここで紹介するのはそういった「凄い能力」を持つカエルたちだ。

10. モルヒネの40倍の鎮痛効果を持つ液体を分泌する「ソバージュネコメガエル」(ペルー)

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 モルヒネと言えば強力な鎮痛・鎮静薬のスタンダードとしても有名な麻薬の一つだが、依存性があり、呼吸抑制という重要な副作用が存在する。そこで学者らはペルーに生息する「ソバージュネコメガエル」というアマガエルの能力を応用しようという動きが最近見られている。

 ソバージュネコメガエルはペルーの部族「Matses Indians」が狩りの前に使う事でも知られており、このカエルが分泌する液体はモルヒネの40倍の効果があり、副作用も存在しないのだ。この絶大なる鎮痛作用に加え、このカエルの皮膚には新しい血管が作られるのを抑制する物質も存在しているそうで、これはがん治療に使用できるのではないかという動きも存在する。

 ちなみに、Matses Indiansにこの液体の効果を聞いたところ「神になったような気分だ」と答えたそうだ。違法ではあるものの、競馬界ではこのカエルが分泌する液体の薬効成分である「Dermorphin(デモルフィン)」を競馬に使用しているケースもあるそうだ。

9. 膀胱に魔法の保存袋を持つ「イエアメガエル」(オーストラリア)

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 2010年、オーストラリアの研究チームは「イエアメガエル」の膀胱に無線機を仕込む際にある事に気付いた。何度押し込んでも、無線機が押し出されてしまったのだ。度重なる実験の後、これはイエアメガエルが持つ特殊な能力の一つである事が判明した。その能力とは、自身の膀胱に侵入した物質を安全に包み込み、数十日後に排出する事が出来るというものだった

 実験で使用された無線機は長さ2センチ程で、カエルのサイズはたったの8センチしかなかった。というわけで、カエルの方からして見れば身体の25%の長さもある物体を体外へ排出したことになる。学者らはカエルの生態を考えると「納得できる進化だ」と語っている。イエアメガエルはぶにょぶにょとした柔らかいカエルで、地面を飛び回る際にいろんな物体が体内に突き刺さる事があるようだ。そういった場合の防衛能力として、このすさまじい膀胱を作り上げたのだと考えられている。

8. 強靭な舌を持つ「ツノガエル属」(南アメリカ)

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 南アメリカに生息する「ツノガエル属」はその特徴的な大きな口から「パックマン・カエル」の異名を持つ。しかし、彼らの特筆すべき点はその舌にある。彼らの舌はとても力強いため昆虫は勿論の事、ネズミ、蛇、他のカエル、トカゲ、時には小さめの小鳥さえも丸のみしてしまう事がある。

 ツノガエル属の舌の強さに目をつけた研究チームが実験を行ったところ、ツノガエル属は自身の体重の1.4倍の重さの物体をも巻き上げて引き寄せてしまえるそうで、このカエルを体重60キロの人間に置き換えてみると84キロの物を一発で巻き上げて引き寄せてしまえる事になる。動物界の中でも特に恐ろしい舌なのは間違いないだろう。

7. アース・センス(第六感)を持つカエル

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 我々は技術の開発の面や知能では群を抜いて素晴らしいものを持っている。しかし、自然災害を予期する力はなく、災害の時には自らの弱さを痛感してしまう事もある。過去の事例から、動物たちは第六感といえるような予知能力がある事で知られているが、カエルが持つそれは他の動物と比べ半端なく高いという。

 他の動物は災害前の数時間ごろにソワソワし始めるのだが、カエルはなんと「5日前」から既に災害が迫ってきている事を察知できるのだという。これはイタリアの研究チームが発見したことだ。当初彼らは、カエルの繁殖についての研究を行っていたところ、ある晴れた日に大量に居たカエルが忽然と姿を消してしまった。この時研究者らは怪訝に感じていたが、その理由が判明したのは数日後だった。なんとイタリアで大地震が起きたのである。

 カエルがどうやって災害を予知しているかは分からないままだが、NASAは以下のように推測している。極めて大きな地震の前には地中深い場所で陽イオンの放出があるそうで、この放出で人によっては吐き気や頭痛が引き起こされる事がある。カエル達はこれを感知する事で逃げているのではないか?とのことだ。

6. メガ・粘着力を持つ「十字架カエル」(オーストラリア)

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 靭帯損傷は整形外科で最もよく運び込まれる病気の一つであるにも関わらず、全患者の内たった10%しか完治が見込めないという。しかし、オーストラリアに棲息する「Holy Cross Frog(十字架カエル)」を使った治療法がこの疾患に有効であるとして研究が進められている。

 このあるカエルは、世界で最も強く・安全な粘着性物質を出す事で知られている。彼らは砂漠地帯に生息しており、1年の内の9か月を地面の中で過ごし、雨期にのみ姿を現す。この時期に爆発的に繁殖する虫をエサとしている十字架カエルは、あえて自らの身体を昆虫に差し出し、昆虫が自分の皮膚に触れてくれるまでじっとしているそうだ。まんまと昆虫が止まったら最後、昆虫は二度と離れる事が出来なくなり、十字架カエルはその後自分の身体に付着した虫をゆっくりと召し上がるそうだ。

 現在われわれが手術で使用している粘着剤は、強力なものであれば毒性があるために体内では使用できず、逆に毒性の無い物は粘着力が落ちてしまう。その点このカエルが生み出す粘着液は毒性が無い為、体内でも安全に使用でき、30秒以内に乾くという即効性を持っているそうだ。これを医療に応用しない手はないだろう。

5. 恐るべき抗菌力を持つカエル

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 冷蔵庫が無い時代、ロシアはある方法で牛乳が腐るのを防いでいたという話がある。それはカエルを牛乳の中に入れる、というものだ。カエルの皮膚には膨大な量の抗菌物質が存在しており、この成分が牛乳の中に浸透する事で腐食を防いだのだという。その中でもオーストラリアに棲息する「アカメアメガエル」の皮膚に存在する抗菌物質は素晴らしく、我々が恐れるHIVでさえも破壊してしまうそうだ。

 他にもカリフォルニア大学に生息する「Foothill yellow-legged frog(フットヒル黄色脚カエル)」は研究の結果、メチシリン抗生黄色ブドウ球菌に対しての防衛手段として抗菌物質を使用している事が判明した。彼らが耐性力を強める菌が増え続ける現代に希望を与えてくれているのは間違いないだろう。

4. ハイパー聴覚を持つ「カクレミミハヤセガエル」

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 「カクレミミハヤセガエル」というカエルの聴覚はすごい。彼らは耳から入る音の波長を選択して聞き取ることが出来る動物で、ラジオのチューニングのように自身が聴きたい音のみを聞き取ることができ、余分な音を遮断する事が出来る。そして彼らは世界で唯一、超音波を使用したコミュニケーションが出来る生物だと言われている。オスがメスの鳴き声を頼りに居場所を聞きあてる時の性能は99%以上だと言われている。

 また、学者らによるとカクレミミハヤセガエルはコウモリのように超音波を使う事で夜間の行動を行っているのではないかと言われている。

3. 空気から水分を生成する能力を持つ「イエアメガエル」(オーストラリア)

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 カエルが生きていく上で最重要となるのは大量の水だ。カエルは水が無ければ干からびてしまうだろう。

それを踏まえて考えると「砂漠にカエルなんていないだろう」と思いがちだが、「イエアメガエル」は砂漠地帯に生息する事もある。彼等はどうやって水分を維持しているかご存じだろうか?正解は「空気」である。

 オーストラリアの砂漠地帯は夜になると急激に冷え込むが、彼等が隠れる樹の穴等は蒸し暑いままだ。イエアメガエルは自身が冷血生物なのをここで最大限に利用するのだ。夜になるとイエアメガエルは樹の穴に隠れ、その蒸し暑い熱によって身体に付着した冷気が濃縮するのを待つ。そうする事で彼らは水分を獲得しているのだという。我々温血生物は体内温度を調節してしまう能力がある為、とても出来ない芸当である。

 ちなみに、この際に獲得できる水分はカエルの体重の1%程だという。これは90キロぐらいの人間男性が、およそ1キロの汗にまみれているようなものだろう。

2.防虫能力を持つカエル

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 蚊は毎年世界で72万5000人もの死者を出す嫌な虫だ。人間以外にもヘビなどの動物が蚊によって死ぬこともある。デング熱のニュースもさることながら、世界中の動物は蚊のもたらす災害から逃れられないだろうと考えてしまいそうだが、唯一カエルだけは蚊によってもたらされる被害を逃れる事が出来ると言われている。

 それは、カエルの皮膚に生まれつき防虫効果があるからだ。この防虫効果は恐らく進化の過程で獲得されたもので、彼らが元々沼地に生息していたからだろう。現代の科学技術を持ってしても完璧な防虫薬は作られていないということから、将来カエルの恩恵にあずかる日が来ることも考えられるが、カエルの防虫作用を持つ物質は凄まじい異臭を放つので、実用されるのは当分先になるだろう。

1. 刃物のようなヒゲを持つ「エメイガエル」

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 「エメイガエル(Emei toad」は鋭利なヒゲを持っている。繁殖期に入ると、彼らは「ケラチン(角質)」という物質でできた鋭利なヒゲを10~16本生やす事で知られている。このヒゲに加えエメイガエルは繁殖期に入ると、二の腕が数倍に膨れ上がるという特徴もあわせ持っている。

 ヒゲと二の腕は繁殖期にオス同士が戦う際に必要になるのだそうで、オスは最高の巣を獲得する為にヒゲで相手を突き刺し、二の腕で相手を持ち上げて岩に叩き付けると言う凄まじいバトルを繰り広げる。バトルが終わると、オスの態度は豹変し途端に大人しくなる。

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 卵を産み終わったメスが巣を出ていくと、オスは卵のお守りをするわけだが、そこに別のオスがやってくる事もある。その別のオスは自身になんの利益が無いにも関わらず、巣で偶然出会ったオスと共同で卵を守るそうだ。例えそれが先ほど一緒に戦った中であったとしても、その後は仲良く一緒に卵を守るのだそうで、彼らは個の進化を重視しているのではなく、種の進化を重視しているのかもしれない。

更に:ショッキング・アイを持つ「アカメアマガエル」

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via:listverse・原文翻訳:riki7119

 あなたがカエルなら一番大事なのは皮膚の色だ。例えば「ヤドクガエル」は目が痛くなるほどの蛍光色の皮膚を持つ事で、捕食者に「毒があるのだぞ」と警告している。また、毒の無いカエルは捕食されないために擬態する事の出来る皮膚の色を持っているのはみんなが知る通りだろう。

 そういった擬態能力を持つカエルで紹介したいのが「アカメアマガエル」だ。アカメアマガエルは綺麗な真っ赤な瞳を持つカエルで、捕食者を怯えさせる事と擬態を行う時にこの目玉を有効活用するのだ。彼らは目を開けている時は「真っ赤な瞳」、「オレンジの足」、「ブルーのストライプが入った胴体」の三つを持っている。これはスタートル色彩と呼ばれるものではないかと学者等は考えており、この三色の色彩と配置は捕食者の視神経を麻痺させるのだ。

特に夜間に襲撃を受けた場合、アカメアマガエルは目玉を大きく見開き、胴体と足をフクロウ等の夜行性生物に見せつける。三色が目に入って来た捕食者の視神経は極度に活性化されるため、視神経をおかしくさせてしまうのだ。

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この記事へのコメント 30件

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  1. 環境汚染や乱獲、気持ち悪いから邪魔だからとどれだけの生物が人間のせいで絶滅したかな。きっと素晴らしい力が彼らにはあっただろうね。

    • +8
    1. ※1
      でもそんな事を気にかけるのもまた人間くらいなもんだよ

      • +8
  2. ロシアでも食い物が腐る、という事実に驚いたのは俺だけなんだろうか。
    とても不安だ。

    • +1
  3. アカメアメガエルはHIVの薬を作る事が・・・
    できないよな功菌力だからな(残念)
    エメイガエルは漫画の世界から
    出てきたみたいなカエルだね
    始めて見た

    • 評価
  4. 私もカエルが好きで、カエルの鳴き声のする一軒家を購入したほどだ。
    こんなに愛くるしいけども、見る人によっては気持ち悪いものなのよね。
    7の写真なんて可愛すぎるんだが

    • +1
  5. 撫でてあげると意外と気持ち良さそうにして可愛いよね

    • +9
  6. エメイガエルの2枚目写真が本当にムキムキ剛腕でわろた

    • 評価
  7. イエアメガエルは二個も特殊能力があるのか!
    ペットショップで激安なのに・・・
    ここに出てないオススメのカエルは、オガエルと
    ボルネオフラットヘッドフロッグ、かな

    • +1
  8. >カエルは世界を救う
    じゃあカエルツボカビ病はつまり世界を滅ぼす…?

    • +4
  9. 人間が絶滅した後に地球を支配するのはイカじゃなくてカエルかもしれないね

    • +4
  10. 医療のためにカエルの粘液を絞り出すところを考えたら、可哀相でちょっと悲しくなった・・・

    • +1
  11. カエルはうろこなどが無いツルツル肌だし乾燥にも弱いから、それをカバーするためにいろんな能力を得たのかもしれないな。

    • +3
    1. ※18
      大腸菌にDNAを組み込んで、目的物質だけを大腸菌に分泌させるんじゃない?
      抗菌物質を分泌させたい場合は、それに耐性を持たせるDNAも一緒に組み込めばおk

      • -2
  12. 大体が弱い部分を補う形で特殊能力は形成されるんだな

    • 評価
  13. この全ての形質を持った最強のカエルをだな…!

    • 評価
  14. 自然で生き抜くには、これほどまでの能力が必要とされるほど過酷だということだな

    • +3
  15. エメイガエルすげー。
    ただでさえワニみたいなのにさらに強そうな姿に進化するなんて、ポケモンみたい。

    • 評価
  16. これは聞けば当然納得な能力だと思うが、カエルは湿気の探知能力がすごい。一度飼ってるヒキガエルが脱走して、どこに行ったかと思ったら風呂場の排水口の上でくつろいだ顔をしてたのには笑った。

    • 評価
  17. 蛙をなめるとトリップできるってのは本当だったのか
    ガマの油もインチキじゃなかったんだな

    • +3
  18. 面白い生物ですよね。それだけ進化した特殊技能を持ちながらあの外観(笑)
    進化の果ての姿があの愛嬌たっぷりなフォルムって、神は彼らに何の怨みが在るのかと(笑)

    • 評価
  19. ヒキガエルの目の後ろの突起を擦ると粘液が分泌されるんだけど、それをコネコネしてハナクソ状にしたうえで、たばこの先にくっつけて一服すると、麻薬かなんかの効果が出るんじゃなかったけか?

    • +6
  20. エメイガエルの二枚目の顔のイボイボが
    川魚の繁殖期雄の顔に出る追星に似てるなぁ
    昔捕まえてたオイカワとかカワムツの雄が
    まさにこんな感じのゴツゴツ顔だった

    • -2

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