
広告
マンテラ属のカエルをなめるクラーク氏(2007年、マダガスカル)

マダガスカルに生息するマンテラ(Mantella)属のカエルにこの機器を使用したところ、胆汁酸と糖(スクロース)が分離された。これまでカエルの皮膚から見つかったことのないものだ。これらの化学物質は、既存の研究では皮膚がすりつぶされるために「混ざって分からなく」なっていたとクラーク氏は言う。化学分析の結果、カエルの皮膚には糖と胆汁酸がほぼ同量ずつ存在し、それらは有毒アルカロイドの量を約10対1の比率で上回ることが明らかになった。
ダガスカルだけに生息するマンテラ属のカエル

糖は、カエルが餌のアリから得ているもので、これには湿気とカビの多い生息環境からカエルを保護する機能があるのではないかとクラーク氏は推測している。「戦場の兵士たちは、感染症を防ぐために傷口に砂糖をすり込んできた」とクラーク氏は言う。実際、ボストン大学の最近の研究でも、抗生物質の細菌感染に対する効果を糖が高める可能性を示す証拠が見つかっている。
胆汁酸については、カエルがアリ由来の毒に免疫を持つ理由、また、捕食したアリの毒が、カエルに害を及ぼすことなくカエルの皮膚まで到達する理由を説明するものではないかとクラーク氏は考えている。
「カエルの体を保護しながらアルカロイドを皮膚腺まで運ぶのに、胆汁酸が役立っているということが、いずれ証明されるのではないだろうか」とクラーク氏は言う。「われわれの体内において、胆汁酸は薬品成分の排出に役立っている。胆汁酸によって薬品成分は腎臓へ運ばれ、そこで除去される。カエルの場合、胆汁酸は(有毒成分を)皮膚へ運んでいる可能性がある」。
クラーク氏の公式ホームページ(Valerie Clark in mAdAgAscAr)より

ホフマン氏によると、有毒カエルの場合、胆汁はすでに毒を持つカエルのもう1つの“武器”となっている可能性があるという。胆汁酸は「猛烈に苦い」ため、捕食者を遠ざける役割を果たしていることが考えられるのだ。
動画は黄金マンテラカエルのレスリング
カエルに対する愛が、今回の発見につながったということだね。押してもだめなら引いてみなじゃないけど、つぶしてもだめなら舐めてみることで新たなる発見が得られることがあったわけだ。ただし相手は強烈な毒を持っている。なのでそこんところは要注意が必要だということは、動物に限ったことじゃなく言えることなんじゃないかな。



コメント
1. 矢毒は食べても大丈夫って聞いた
カエルが分泌してる毒素よりも寄生虫の方が怖いかも。
まあ、それ以前にカエル舐める気にもなりませんけど。
2.
それが彼の、最期の言葉だった。
3. 名無し
よくこんなヤツが
学者さんに
なれたなWWW
4. ゴンベイ
初恋の味か?。
5. アフリカツメガエル
こんなやつが〜ってよりも、学者なんてどこかしらにメーター振り切れてないとやってられんでしょーよw
6. ななし
喪女こじらせるとこうなるのか…
7. 名が無いわけでは無い。ここで語らないだけだ。
「好きこそモノの上手なれ」だ。
こんな人が学者なら、「世の一般人とかいう勘違い君たち」よりも、
大量の研究結果と、より良い活用法を見つけてくれるだろうね。
8. 名無し
舐めたことないのに口の中に甘くほろ苦い味が広がったわ
9.
なにこのカエル
色とか格好いいな
なんか、カエル好きになりそう!
10.
>>およそ50年前から〜
この4行の文章はコピペレベル
11.
黄金マンチラカエルのレスリング
に見えた私は疲れてるのかもしれない
12. 各無し
アマガエルなんかだとワックスみたいな味がするのか?
13.
ヒキガエルを捕まえて嬲ると耳の後ろから毒を分泌するんで、それを舐めると飛べるそうだが、ちょっとなあ
一応合法ドラッグだ
14. へ
マンテラ凄いカラーリングだなwww人知を超えてるwww
15. a
岸部露伴かw
16. 名無し
ど素人の小僧がこのバレリー・クラークに意見するのかねッ!?
17.
チェンジで
18. ぺろ
カエルの毒ナメてると死ぬぞ
19. ruppoi
なんだこいつ
20.
ヤドクガエルの毒は経口摂取だと大丈夫なんだよね
だから矢毒に使ってた
原住民の知恵だね
触るだけで死ぬドクガエルもいるらしいが
21. q
この研究者は、偉いww
だが馬鹿だwwwwww
22.
だっけっど気になる♪
23.
ドクガエルって触るだけでも危ないんじゃないっけ
24.
学者ってのは多少口にしても大丈夫なレベルのものまでなら
とりあえず一度は口にする人種だと聞く
25.
どれ、味も見ておこう
26. JYOJYO
レロッ これがカエルの味か・・・。
27. 匿名処理班
羨ましい
28. 匿名処理班
で、味は?