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宇宙生物学が解き明かす究極の星。生命体に満ち溢れる「スーパー・ハビタブル・ワールド」の条件とは?

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 生命が住むのにちょうどいい星と言われて何を想像するだろうか。地球?やはりそうだろう。だが実は、もっと生命に適した惑星があるかもしれないのだ。そういった星は学者にスーパー・ハビタブル・ワールドと名付けられただが、一体どんな星なのだろうか。

 最近の論文で、宇宙生物学者のルネ・ヘラーとジョン・アームストロングがスーパーハビタブルワールドに必要な条件を説明している。

 スーパー・ハビタブル・ワールドの条件としては、地球の二倍から三倍ほどの重さの、岩石でできた地球型惑星であるのが絶対条件だ。というのも、その大きさの惑星は生命に適した次のような性質を持っているからだ。

・地殻変動周期が長い。これによって生命の材料となる炭素とケイ酸塩がほどよく惑星内を循環してくれる。

・高エネルギーの宇宙放射線に晒されないための磁場を持っている。

・表面積が広いことで豊富な生物多様性を確保できる。

・重力が地球より強いおかげで表面がでこぼこしにくくなり、海は浅くなる。浅くて暖かい海では生命は爆発的に繁殖することが知られており、より生命の居住に適するのだ。しかもこの程度の重力なら生命の居住や進化の妨げになるほどでもない。

・地球よりも大気が薄くなり、地球より少し暖かくなる。しかしこれは暑すぎるということはなく、むしろ生命にとっては良い条件になる。

 次に宇宙の観点から言えば、スーパーハビタブルワールドは私たちの太陽よりわずかに小さい星の周りを回っているのが望ましい。

 さらに、古くてより長い間輝き続けられる星が理想的だ。また、できあがってすぐの頃に小惑星や彗星のような天体との衝突を経験しておくとよい。これによって生命の材料となる分子ができやすくなるのだ。

 いろいろと条件が求められるわけだが、逆に公転軌道は安定した円形である必要はないそうだ。

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 もっとも身近なスーパーハビタブルワールド

 ヘラーとアームストロングによると、もうスーパーハビタブルワールドの候補が知られているそうなのだ。その星というのは、太陽に最も近い恒星であるアルファケンタウリB星を公転する惑星である。

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 その惑星の質量は地球と同じくらいだそうだ。しかもその恒星の放射線強度はかなり低く、惑星の気候に重大な変化をもたらすほどではないという。

 「これは生命が住める惑星、究極的にはスーパーハビタブルワールドを探すための理想的なサンプルです」と二人は語る。もしアルファケンタウリBのハビタブルゾーンにある惑星の生命が地球と同じような進化を辿り、またその惑星が彗星や小惑星から水を得るチャンスがあったのだとしたら、原始的な生命がすでに息づいているというのもありえる話なのだそうだ。

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この記事へのコメント 23件

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  1. 地球外生命っつって、
    炭素系生物しか考えないのもつまんない。
    珪素生物とか金属生物とかプラズマ生物とかさ。

    • +4
  2. 浅い海が必須なら
    エウロパには生命は無いぞ

    • -5
  3. 所詮、地球型生命についての説明に過ぎない。

    • +8
  4. 映画「クローン」だとアルファケンタウリは人類の宿敵で人間(クローン)核爆弾を送り込んで来るんだよな。思い出しちゃった。

    • 評価
  5. 生命がいたとしても、地球の今の科学力では確かめようが無いな。
    生命が発生していたとして、それが知的生命体レベルまで進化し、さらに恒星間航行できるくらいの科学力を持っている可能性とかとなると。。

    • +1
  6. 条件が結構多いけど、分母を宇宙に見立てれば、差ほど多い条件だとは言えないかも知れない・・。往来は難しいと思うけど、きっとどこかに違う形で進化した生物が住んでいる星星があるはずだ。地球のみ一点生物が生息する惑星だという考え方の方が、宇宙的規模で考えれば難しいと思える。

    • +4
  7. >この程度の重力なら生命の居住や進化の妨げになるほどでもない。
    漫画に出てきそうな設定だな。
    重力が地球の10倍とか。

    • 評価
  8. いよいよヤバくなったら
    スーパーハビタブル地球に改造して
    宇宙船地球号の定員を増やそう!
    ってなるかも?

    • -1
  9. 炭素とか水とか酸素とかハビタブルゾーンとかさ、上でも言ってるように「地球型生命」の条件であって生命自体の必須条件じゃないんじゃないかな

    • +1
    1. ※12
      せやで
      そうやねんけどそれを言い出したらキリがない上に少なくとも太陽系内ではそういった生命体の成功例がないことから、もっともありそうなところから調べていきましょ っていうスタンスなんだと思う。

      • +2
  10. 高度な知的生命体は地球だけではないか?と昔、言われていた。
    現在は命あふれる地球は宇宙に無数ある可能性が高いと考えられている。
    地球への距離を問題視する人が多いが科学技術の進歩で克服できるだろう。

    • 評価
  11. ものすごく生命の生存に適した環境が安定したまま継続していると、単細胞生物から進化しないのではないだろうか。現在の地球のように、人間を代表とする知的かつ凶暴な生物だらけになるには、かなりの過酷な環境激変が必要なのかもしれない。知性と凶暴性が分離しうるのかどうかも問題だし。

    • +1
  12. 「太陽系第三惑星は生命が発生するには厳しすぎる環境の為、生命体が存在する可能性はありえませんね」
    とか宇宙人の宇宙生物学者に言われてたりしてw

    • +5
  13. 宇宙人はいるかもしれない、しかし残念なお知らせが有る。

    いかなる生物といえど隣の恒星系にすら行くことが出来ない。
    1:通常の宇宙線⇒何万年もかかる
    2:世代型宇宙線⇒世代が進むと目的を忘れる
    3:超光速推進⇒この宇宙に居る限り不可能
    4:空間を手繰り寄せて見かけ上超光速⇒宇宙船の温度が太陽の中心よりも高くなる

    ダメだねえ、クマムシ程度ならどうとでもなるのに・・・

    • 評価
  14. 生命なんてその星に環境に在った生物がウジャウジャどうせ居るんでしょ

    • 評価
  15. ゲームと同一視するのはよくないだろうが、
    マブ○ヴでも、炭素系生命は否定されていたな。
    炭素で出来た生命はありえないと。
    無知故の考えなのだが、人類の基準で考えてるだけではないのか。

    • 評価
  16. 地球に匹敵する星があるかないかしか考えたことなかったけど…
    ひょっとしたらこの宇宙には地球より暮らしやすい星があるかもしれないのか。
    すげえな。それはすげえ。
    フロンティア探す宇宙人(仮)の気持ちがわかった気がするわ。

    • +1
  17. 科学が進むほど、光速を超えて宇宙を旅するなんてのは、
    SFじゃなくて、ファンタジーの領域だということが判明しつつあるこの21世紀。
    超光速航行?うんできると思うよ、タイムマシンが完成したらね。って物理学者に言われてるし。

    • 評価

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