メインコンテンツにスキップ

人類初観測:地球サイズの惑星が2個発見される(NASA:宇宙望遠鏡ケプラー)

記事の本文にスキップ

19件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

  2011年は、太陽以外の恒星を周回する地球サイズの惑星を、人類が初めて発見した年として記憶されるかもしれない。NASAは12月20日、太陽に似た恒星を周回する2つの惑星を新たに確認したと発表した。NASAの宇宙望遠鏡ケプラーが発見した2つの惑星は、これまで見つかった中で“地球サイズ”と呼べる初めてのものだという。

 ケプラーはつい最近も、地球と似ている可能性のある惑星を、恒星の「ハビタブルゾーン」で初めて発見したばかりだ。ハビタブルゾーンとは、惑星の表面温度が高すぎず低すぎず、水が液体で存在できる領域をいう。

ソース:地球サイズの惑星2個、ケプラーが発見 – ナショナルジオグラフィック

 今回見つかった2つの惑星は、ケプラー20eとケプラー20fと名付けられた。いずれも大きさは地球と金星に似ている。ケプラー20eは地球の0.87倍で、金星よりやや小さい。ケプラー20fは半径が地球の1.03倍だ。

 ただし、これらの太陽系外惑星は、公転軌道が恒星に近すぎて、ハビタブルゾーン(ある恒星から、液体の水が存在しうる距離のエリア。たとえば、地球は太陽のハビタブルゾーンにある。)からは外れている。

 恒星ケプラー20を中心とするこの惑星系は、少なくとも5個の惑星からなり、そのすべてが水星と太陽の距離より近い軌道で恒星の周りを回っているとみられる。

 ケプラー :球型の太陽系外惑星を探すためにアメリカ航空宇宙局が運用している宇宙望遠鏡

この画像を大きなサイズで見る

 軌道距離が近いために、惑星は非常な高温になっている。ケプラー20eの平均表面温度は摂氏760度、それより“涼しい”ケプラー20fでも摂氏427度と推定される。地球の平均表面温度は摂氏14度だ。

 それでも、地球サイズの惑星をケプラーが初めて確認したことは事実であり、それは同ミッションの大きな目標の1つだ。 今回の発見によって、他の恒星の周囲に地球サイズの惑星が存在することが、そしてそれを地球人が探知できることが、初めて証明されたのだ。

この画像を大きなサイズで見る
系外惑星ケプラー22bは、主星ケプラー22からちょうどよい距離のハビタブルゾーン内(画像上、緑色の部分)に位置している。

 これまで発見された系外惑星は、いずれも地球よりかなり大きいものだった。先ごろ発表されたハビタブルゾーンの惑星、ケプラー22bにしても、半径が地球の2.4倍と推定され、密度もかなり低いと考えられている。これは、大気が濃く、表面の状態も地球とはかなり異なることを意味する。

この画像を大きなサイズで見る

 ケプラー20の惑星系の興味深い特徴は、他に3つある既知の惑星(海王星に近い大きさ)が、小型の岩石惑星の間に混ざって公転しているということだ。  これに対し、われわれの太陽系は、岩石惑星のほうが太陽により近い軌道を回り、大型のガス惑星がより外側の軌道を回っている。

この画像を大きなサイズで見る

 ケプラーは、太陽に似た恒星を周回する惑星を発見するため、はくちょう座、こと座に属する領域を継続的に観測している。 この観測領域において、ケプラーは個々の恒星の明るさの変化を検出している。明るさの変化は、地球から見て恒星の前側を通過(トランジット)する惑星の存在を示している可能性があるからだ。

 地球に似た大きさで、太陽に似た恒星のハビタブルゾーン内にあり、さらには表面に液体の水が存在しうる系外惑星という“聖杯”を発見するためには、さらに観測を続ける必要がある。

 ただそのためには、ケプラーにさらなる時間が必要であり、場合によってはミッションを延長しなければならない。現時点で、同ミッションは2012年11月に終了予定だ。

この画像を大きなサイズで見る

 しかし、たとえ現行の終了予定に変更がなくとも、「今後2年のうちには地球に似た大きさの、生命が居住可能な系外惑星を発見したと発表できるようにしたい」とマサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード・スミソニアン天体物理学センター(CfA)のシャルボノー氏は述べている。

関連記事:

地球にそっくりの惑星「HD85512b」が発見される。生命居住可能な太陽系外惑星の「有力候補」 か?

何かいる!?系外惑星グリーゼ581dが生命生存の条件を満たしている惑星であることを確認(フランス研究)

太陽系外にある奇妙な15の惑星

猿の惑星:創世記(ジェネシス) 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray] (Amazon.co.jpで詳細を見る)
📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 19件

コメントを書く

  1. 向こうのやつも地球見つけて同じ事言ってるんだろうなw

    • 評価
  2. 夢がある!!
    ってか火星もハビタブルゾーンにがっつりはいってるんだね
    この際、火星人を熱望する

    • 評価
  3. ドラえもんで扱っていたパラレルワールド、鏡の世界か。別に地球と環境が類似してる惑星が存在してもおかしくないだろ。

    • 評価
  4. 向こうのやつは、すでに何度も空飛ぶ円盤で地球にやってきてるのは周知の事実だ

    • 評価
  5. 発見はしても行くことはできないので確かめることも出来ない
    結局は自己満足で終わるのに大金を掛ける必要があるのか
    他の星に知的生命体がいるだろうことは、この地球に生命が誕生していることで判っている
    もっと有意義なことに金と頭脳と時間を使って欲しい

    • 評価
  6. 知的生命体が発見されても、その知能が高くても低くても、ロクなことないわ。
    地球内での人種間の摩擦だけでもたいへんなんだ。異なった免疫組織による病気の
    害もあるだろうし、デメリット多くしてメリットは考え難い。
    とにかくいま、サンタと天使は歓迎だ。メリー・クリスマス。

    • 評価
  7. 光の速度で片道約1000年の距離・・・
    そんな場所にある星を発見出来るのが凄いって思いました。
    人の命は長くても100年程度、もっと長生き出来たらなぁ・・・

    • 評価
  8. 世も末だから人知をはるかに超越した出来事にこれから遭遇する事しきりだ。これらの記事は愚かな人類共に何らかのメッセージを伝えに来たかと思う。

    • 評価
  9. 「実は遠い星からやってきた宇宙留学生なの
    もう帰らなければならないの。」と彼女は言った。
    クリスマス1週間前の話である、、、
    ああ、彼女の星が分かってよかった。

    • 評価
  10. 12わだちくんコメントは見せて読ませてもらったがこの話は勿論の事真であろうと思う。凄いな。

    • 評価
  11. よし、まずはこいつにブラックホールをぶつけてみようぜ

    • 評価
  12. そいつはいいぜ。これは面白くなりつつあるぜ。

    • 評価
  13. 観測終了が2012年11月って・・・・・早!!(OДO;)
    もっと伸ばしイヤずっとやって欲しいんですけど・・・・
    この調査こそ継続してしないと意味が無いと思う。
    今まで発見された惑星は「有力候補」ではあるけどそれでも
    可能性は小数点以下。チャンと可能性のある星が出てくるまで
    続けて欲しい。

    • 評価
  14. 本当のことを言うと、彼らは身近にいることを、アメリカは知っているんだ。

    • 評価
  15. どっか探せば生き物のいる惑星あるかなぁ。
    そのうち地球にボイジャーみたいなのがひょっこりきたりしてw

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

自然・廃墟・宇宙

自然・廃墟・宇宙についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。