この画像を大きなサイズで見るオーストラリアのケアンズにあるマリーナを散歩していた女性が、海面をひらひらと漂う茶色い葉っぱのようなものを見つけた。
だがよく見ると質感がちょっと違う。これは植物なんかじゃない。
なんと、巧妙に枯れ葉に擬態した「ナンヨウツバメウオ」の幼魚だったのだ。
彼らは捕食者から身を守るため、子どものうちは本物の枯れ葉にそっくりな色と形、そして動きで捕食者の眼をくらましているのだ。
枯れ葉にしか見えない!でもなんか違う
テレサ・グラハムさんは、2025年5月31日、自身のSNSに不思議な光景を写した動画を投稿した。
愛犬と一緒にケアンズのエスプラネードにあるマリーナを散歩をしていたところ、水面を漂う茶色い葉っぱのようなものに興味を引かれたのだ。
この画像を大きなサイズで見るひらひらと波間を漂うその「葉っぱ」に違和感を覚えてじっと観察すると、それは木の葉ではなく、オレンジ色の魚であることがわかった。
本当に葉っぱそっくりなんです。動きや浮いている感じ、流れに乗ってそっと漂う様子も、すべてが葉っぱそのものでした
この画像を大きなサイズで見る実は「ナンヨウツバメウオ」の幼魚だった
この葉っぱのように見える魚は、ナンヨウツバメウオ(Platax orbicularis)の幼魚だったのだ。
ナンヨウツバメウオは、子どものうちはまるで枯れ葉のような見た目で捕食者から身を守っているのだ。
この画像を大きなサイズで見るテレサさんはグレートバリアリーフのすばらしさを伝える「マスターリーフガイド」のWebサイトやSNSのコンテンツを手掛けており、自身もドローンなどを駆使して美しい海の生き物たちの写真や映像を撮影している。
だがそんなテレサさんも、ナンヨウツバメウオの幼魚を実際に目にするのは、この時が初めてだったのだそうだ。
私は彼らにとても魅了されました。特定の角度から見ると魚だとわかるのですが、一見しただけでは全く気付かないでしょう。
実に巧妙なカモフラージュの方法です。特にマリーナやマングローブの生態系には多くの木の葉があって、(葉に擬態すれば)捕食者に見つかりにくいのです
ナンヨウツバメウオとは?
ナンヨウツバメウオはアフリカ東部沿岸からオセアニア、ミクロネシアに広がるインド太平洋に主に生息しているマンジュウダイ科の魚である。
成魚になると体長は最大で60cmにもなり、体型も体色も幼魚の頃とは似ても似つかない姿に変わる。銀色のボディに黄色と黒のアクセントが入り、なかなか美しい魚である。
この画像を大きなサイズで見る「本当に生きているの?」と心配する人も
テレサさんの投稿を見た人たちからは、いろいろな感想が寄せられていた。
- すぐに逃げて行かないところを見ると、擬態に自信を持っているんだろうね
- エスプラネードのどこで見たんですか?
- 正確な位置情報はお伝え出来ません。ペットにしようとして捕獲しようとする人がいるかもしれないので(テレサさんコメ)
- AIかと思っちゃった
- 実家が海沿いにあるので、昔はよく見かけたよ
- 鳥に食べられないように葉っぱを真似ているのかな
- 鳥だけじゃなくて他の魚やサメ、あらゆる種類の捕食者に。彼らは葉っぱを食べないので、カモフラージュのためにこうしているんです。十分に大きくなると、彼らは広い海へと向かいます(テレサさんコメ)
- これはカモフラージュではなくて擬態です。カモフラージュは環境に溶け込むような色や模様をまとうことですが、擬態はナナフシのように、実際に環境の形を真似ることです
- 素晴らしい指摘ですね、そんなふうに考えたことはありませんでしたが、なるほどね(テレサさんコメ)
- 枯れ葉を魚に変える預言者がいたらこんな感じだろうか
- 最初、死んでるのかと思っちゃった
- 欲しいんだけど
- そっと見るだけにしておいて(テレサさんコメ)
- 蝶の羽みたいに見える
テレサさんは夢中になって撮影していると、通行人が不思議そうに集まってきたそうだ。
そこで彼女は周りの人たちに、自分が撮影しているのがナンヨウツバメウオの幼魚だということを説明した。
確かに葉っぱを撮影しているように見えたので、私のことをちょっと頭がおかしいと思った人もいたかもしれません。
好奇心と人とのつながりが、人々を自然に結びつけてくれるんだなと、改めて感じさせてくれる素敵な体験でした
下はインドネシアのガム島で撮影された、ナンヨウツバメウオの幼魚たち。葉っぱとの区別がつくだろうか。
日本の沿岸にも生息しており、積極的に食用にされるわけではないが、漁網にかかった個体が市場で取引されることがある。
幼魚も漁港の桟橋近くなどで、木の葉などの浮遊物に混じって漂っていることがあるので、今度海の近くに行く機会があれば、ぜひ少し目を凝らして探してみてはどうだろうか。
編集長パルモのコメント

映像だけ見たら、これは枯れ葉にしか見えないわ。ちょっとつんつん触ってみたくなるけど、幼魚たちは葉っぱになり切ってるからこの状態のままなのかな?ほんとうに自然界にはユニークな生き物たちがたくさんいて、それぞれの方法で身を守ったりしているんだね。地球って面白い。
References: Woman Spots 'Leaves' Floating In Ocean — Then Realizes It's All A Trick
















ハナカマキリはとってもきれいだけど、攻撃擬態なんだねー
上位捕食者に対する隠身も兼ねているので一石二鳥
波に身を任せてると酔いそう
三半規管の発達してる子たちなんだね
葉っぱというかゴミにしか見えない・・・
本当に魚?
食べる所が無さそう
たゆたゆしてるけど3匹ではぐれないように集まってんのね…かわよ
頻繁では無いけど、日本の漁港でも見られます。
>カモフラージュのためにこうしているんです。十分に大きくなると、彼らは広い海へと向かいます(テレサさんコメ)
>・これはカモフラージュではなくて擬態です。カモフラージュは環境に溶け込むような色や模様をまとうことですが、擬態はナナフシのように、実際に環境の形を真似ることです
(記事文中の、テレサさんへのコメント Tiktokで本文見つけられなかった)
ナナフシは隠蔽的擬態(mimesis)で、これってカモフラージュではないの?(ちがいがイマイチ分からない 汗)
ナショジオ https://www.nationalgeographic.com/premium/article/camouflage-hidden-animals
>カモフラージュ戦術
>北極圏のツンドラの色と一致するキツネの白い毛皮のような単純なものから、実際の葉の動きを模倣する葉の昆虫のように複雑なものまであります。
ツバメウオは観賞魚として商業ルートに乗るね。