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小さくなったニモ?カクレクマノミが海の熱波に耐えるため、縮小していることが判明

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(著)

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image credit:unsplash
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 映画『ファインディング・ニモ』で知られるカクレクマノミが、気候変動に伴う海洋熱波の影響でを受け、体長を縮めて生き延びようとしていることが、イギリス・ニューカッスル大学の研究で明らかになった。

 研究はパプアニューギニアのキンベ湾で実施され、5か月間にわたり134匹を観察。その結果100匹が実際に短くなっていたという。

 この現象はサンゴ礁の魚では初めて記録されたもので、環境ストレスだけでなく、魚同士の社会関係とも関連している可能性があるという。

 この研究成果は、科学誌『Science Advances』に掲載された。

熱波で「縮む」魚、カクレクマノミの生存戦略

 ニューカッスル大学の研究チームは、パプアニューギニアのキンベ湾で、カクレクマノミ(Clownfish)の生態調査を行った。

 期間は5か月間で、海水温は4~6日ごとに計測。134匹の個体を追跡し、毎月体長を記録した。

 その結果、134匹中100匹、実に75%が明らかに体長を縮めていた。

 単に「痩せた」のではなく、魚の体が実際に「短くなった」ことが確認された。この現象は、サンゴ礁に暮らす魚では前例がないという。

 研究を主導したのは、同大学自然環境科学科の博士課程研究員メリッサ・ファースティーグ氏は次のように述べている。

これまで知られていなかった反応です。驚くべきことに、魚が明確に縮んでいました。個体ごとに5か月間測定を繰り返し、100匹が縮小していることを確認しました(メリッサ・ファースティーグ氏)

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image credit:Pixabay

体を小さくさせることで生存率が大幅アップ

 また、カクレクマノミが体長を縮めることで、生存率は最大78%向上することもわかった。

 その理由はまだ明らかになっていないが、他の動物にも類似の事例がある。たとえば、海イグアナはストレス時に骨を再吸収して縮むことが知られている。

 今回の研究で見られたカクレクマノミの縮小は、身体の構造的な変化をともなう適応行動であり、単なる栄養不足による体重減少とは異なる。

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カクレクマノミ image credit:Morgan Bennett-Smith

つがいで一緒に縮むと、生き延びる確率がさらに上がる

 カクレクマノミは、インド太平洋のサンゴ礁に生息するスズメダイの一種で、イソギンチャクと共生することで知られている。

 1つのイソギンチャクには、繁殖ペア(つがい)となる1匹のメスと1匹のオス、そして複数の未成熟個体が共に暮らしており、群れ内には体の大きさに基づいた厳格な順位制が存在する。

 最も大きな個体が性転換してメスとなり、2番目に大きな個体がオスとしてペアを形成する。

 残る個体は性成熟を抑えた状態で順番待ちをしており、上位の個体が死ぬと順位が繰り上がっていく。このような社会構造は、カクレクマノミの繁殖と群れの安定に大きく関与している。

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カクレクマノミ image credit:Morgan Bennett-Smith

 こうした厳格な社会構造の中で、今回の研究では、繁殖ペアの両方が協調して縮むことで、生存率が高くなる傾向があることも確認された。

 これは、縮小が単なる生理的なストレス反応にとどまらず、群れ内の社会的な秩序を保つための行動でもある可能性を示している。

 体のサイズに不一致が生じると、社会的対立が起こることがあるため、ペアで一緒に体を縮めることでバランスを保っていると考えられる。

 この点について、上席著者である熱帯海洋科学のテレサ・リューガー博士は「縮小は熱ストレスだけでなく、社会的対立の影響も受けています」と述べている。

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image credit:Pixabay

今後の課題と注目点

 この研究は、サンゴ礁に生息する魚が環境変化に応じて「物理的に縮む」という初めての科学的証拠となった。今後、他の魚種でも同様の現象が起きているかを確認する必要がある。

 リューガー博士はこう付け加えている。

もしこの縮小現象が他の魚種にも共通しているのであれば、魚全体のサイズが近年小さくなっている理由の一端を説明する新たな仮説となるかもしれません(リューガー博士)

References: Individual clown anemonefish shrink to survive heat stress and social conflict / Shrinking Nemo: Clownfish survive heatwaves by shrinking

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この記事へのコメント 13件

コメントを書く

  1.  思い出したのは「同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する」というベルクマンの法則ですが、これって体温を維持している鳥類や哺乳類の話なはずで、実にふしぎー。 餌が減ってるのかなとか今後の研究に期待ですねー

    • +10
  2. まずはサンプル数が少なすぎる。
    温暖化問題は科学でなく、政治経済問題になってる気がする。

    • -3
  3. 『海水温の上昇で大きなメスが早く死んで、小さなオス個体でもメス化を強いられてる。結果、群全体が小型化していく』(成長より成熟に向いた群れに)
    じやないよね?

    • +9
  4. 捕まえるからストレスで小さくなってんじゃねえの

    • -5
  5. 日本人もチビが多くなって問題視されているけど、温暖化対策? そういうこと!?

    • -5
    1. 若年男性で平均171cm辺りがずっと続いてて天井っぽいが、縮んではいない。周辺国が175cmぐらいになってるから小さく感じるが。
      これはベルクマンの法則に当てはまるとても自然な傾向で
      熱帯では放熱のため小型化して、耳などが大きくなり毛が薄くなる、寒冷地では保温のため大型化し毛深くなる、という人間含めた多くの恒温動物に当てはまるもの。日本は暑いからな

      • +1
  6. 誰が理由が明らかになっていないとか適当なことを言った?
    2乗3乗の法則とダーウィンの適者生存。
    寒冷化で小型個体が淘汰されて種が大型化するのだから温暖化で逆に大型個体が淘汰されて小型化するだろ。

    • 評価
  7. だいぶ長い間、「ファインディング・ニモ」を「ファイティング・ニモ」だと信じていた。

    • +4
  8. 「人間が破壊する前の環境」に戻したらウミガメが
    アーケロンのサイズに戻っちゃうけど良いのか?
    ニワトリがティラノサウルスみたいなデカさで
    歩き回っていたのが「昔の環境」だぞ。幼稚園児
    巨大トンボに連れ去られる事件が多発するぞ。

    • -5
    1. 河原で腰掛けてた流木っぽいモノの欠片を博物館に持ってったら、「でっかいカキの化石です」って言われたw

      • 評価
    2. アーケロンが絶滅したのも
      鳥が恐竜だったのも
      巨大トンボが生息していたのも
      どれも「人間による環境破壊」とは全く関係ない時代のことなのだが・・・

      詭弁にしても雑すぎる。

      • +3
  9. 大きくなって繁殖に力をいれるか、
    小さくなって生存に力を入れるかを
    制御してるのかな?

    • 評価
  10. 中々器用なお魚さんのは知ってたけど、サイズも自在とは恐れ入る

    • 評価

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