この画像を大きなサイズで見る実物をこの目でみるよりもっと近い。世界最大の3Dマイクロスコープスキャンで、「真珠の耳飾りの少女」を極限までにクローズアップ。従来の画像とは次元が違う圧倒的なディティールが話題だ。
デジタル顕微鏡企業HIROX(ハイロックス)が、ヨハネス・フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」をおよそ1000億画素もの超高解像度で一般公開中だ。
世界初となるこの試みは、かつての記録100億画素の10倍という、デジタル顕微鏡の限界にチャレンジしたもの。前回同様、この絵を所蔵するオランダのマウリッツハイス美術館との提携により、絵画全体の自動3Dスキャンが行われた。
2Dでも3Dでも好きなだけ、心ゆくまでオンラインで鑑賞できる。むしろこんなに見えて大丈夫?ってなるぐらい貴重な名画のデジタル記録を見ていこう。
「真珠の耳飾りの少女」を3Dスキャンし1080億画素に
フェルメールの名作「真珠の耳飾りの少女」は、360年以上の歴史を持つ、日本でも人気が高い作品だ。
この画像を大きなサイズで見る2022年に最新デジタル顕微鏡技術により、この名画の3Dスキャンが行われた。その試みは、2018年にHirox Europeが行った100億画素への挑戦をさらに進めるもので、1080億画素ものデータが獲得できた。
この画像を大きなサイズで見るこのほど自動撮影で得られた約4万1000枚もの3D画像によって、わずか45 cm × 40 cmのオリジナル作品を、4 m × 3.5 mの3Dプリントというビッグスケールに変貌させた大作も誕生。
こうした革新的プロジェクトは、アートの保存と新たな鑑賞体験を同時に実現する前代未聞の挑戦でもある。
2018年の100億画素から進化
2018年、オランダ・ハーグのマウリティス美術館のアートキュレーターのアビー・ヴァンディヴェア氏が、所蔵中のフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の細部検査をHIROXに依頼した。
この画像を大きなサイズで見るそこで実施されたのは100億画素のスキャンで、部分的な拡大イメージが実現されたものの、真正な3Dデータとしての全体把握には至らなかった。
その約10倍の1080億画素スキャンが行われたのはその4年後のことだ。
これまでの限界を打破し、作品全体を立体的に再現することで、歴史ある名作の魅力を新たな視点から楽しむことを可能にした。
前回を超える3Dスキャン技術
このスキャンに必要な最新システムは、フランスを拠点とするHIROX EUROPE / JYFEL のエミリアン・レオンハルト氏とヴィンセント・サバティエ氏の主導により開発された。
完成した新型 「HIROX HRX-01」は、2018年に利用したサイドライトの代わりに 、テレセントリックレンズと偏光ライトを活用することで、反射や影を抑え、クリアな映像を実現。
この画像を大きなサイズで見る500 mm × 500 mmの高精度電動モーター式台座を備え、フォーカススタッキング(被写界深度合成)などの技術で、ピントの異なる画像約50枚を一枚に統合。
その工程が、およそ4万回も繰り返され、全体で88時間にわたる撮影により、各ピクセル1.3μm(マイクロメートル) という驚異の精度で記録された結果、名画「真珠の耳飾りの少女」の前例のない詳細な3Dデータが誕生した。
3Dデジタルと巨大プリントで新たなアート体験を提供
このスキャンによって、従来の平面的な鑑賞を超える、360度どこからでもこの名画を探求できる3Dインターフェースが実現。
この画像を大きなサイズで見る2025年5月現在、Hirox Europeが一般公開中の 108 billion pixels scan of Johannes Vermeer’s Girl with a Pearl Earring のリンクに飛べば、スマホからでもPCからでも衝撃のウルトラズームを無料で体験できる。
この画像を大きなサイズで見る基本英語だが操作は簡単。横に並んでいる目、唇、ターバンといったサムネイル状のボタンから、各部の拡大画像が中央に表示される。
筆のタッチや質感はもちろん、布のドレープ、さらには錯覚を利用して描かれたという真珠の輝きに至るまで、それぞれの細部がとんでもなく緻密に再現される。
この画像を大きなサイズで見るさらに3Dボタンで各部が3Dで見られるようになり、真横からでも斜めからでも、なんなら裏返しにしても自在に鑑賞できる。ほかにもいろんな形で鑑賞でき、スクリーンショットやシェアもできるので試してみよう。
今回得られた3Dデータは、単なる鑑賞用だけでなく、新たな展示ももたらした。
2023年にはこれらのデータとCanonの新技術を利用した4 m × 3.5 mの巨大3Dプリントが制作され、オリジナルの約100倍の大きさとなったその絵が、マウリティス美術館に展示された。
この画像を大きなサイズで見るこうした技術と展示が、デジタルとフィジカルが融合した新感覚のアート体験を提供。
想像を超える大きさで、かつきわめて精密に再現された絵画が眺められる斬新な楽しさを形にした。
データが経年変化の基準になり保存や修復にも役立つ
超高解像度の3Dスキャンは、美術品の保存や修復においても重要な役割を果たす。
絵の具の層、個々の色彩、さらには筆跡の重なりやひび割れのパターンまで細かく記録されるため、経年変化の基準として利用できる。
この画像を大きなサイズで見る過去360年間の変化を正確に追跡できるデータは、今後の修復作業や保存研究にとって貴重な資産となる。
先端技術とアートの融合で生まれた驚異的なプロジェクトは、世界中のアートファンをワクワクさせている。
こうした技術がもっと進めば、色々な作品を今よりもっと詳しく見られる未来もやってきそうだ。
編集長パルモのコメント

経年によるひび割れまでしっかり見える!これはすごいぞ!ここまで解像度を上げる技術があれば贋作なんかすぐに見分けられそうじゃない?すごい時代になったものだ。そして当然ながらマクロの世界は驚きに満ちているよね。全く違ったものに見えてくる。
References: Openculture / Hirox Europe













素敵な名画か…
星型のイヤリングで目を閉じて瞑想中なのよな
狐の兄ちゃんから安く譲ってもらったわ
いやぁ~いい買い物したわ~
クククこれであの男…Mrゼロもおしまいだ。
見てきたけど絵の具のひび割れが肌の角質のアップみたいでリアルだなこれ
サムネで見る唇がリアルでドキッとした
唇はまさに艶っぽいという表現かな。 ひび割れを AI 技術でうまく塞ぐことができれば完成直後の絵の状態も再現できそう。 絵具が縮んでヒビができたとするなら、反対にそれぞれのヒビの中のセル?を少しだけ広げることでヒビが埋まるかなと。 記事中のように経年でヒビの広がり方を観察すれば 100 年後の状態とかも良そうできるかも~
『 真珠の耳飾りのくノ一』 びじゅチューン!
ttps://www.youtube.com/watch?v=_3zy3j_rOtY
この技術は是非とも日本にも導入を!
日本画って油絵以上に劣化に弱いと思う。
ファンの多い(はず!)黒猫や斑猫だって
年間展示期間は短い(気持ち)だけど、
劣化リスクを増やす無理は言いたくない。
精密な劣化しない複製って、すごく魅力的!
美しすぎて驚いた
おそらくだけど1mは離れて書いてるよね?
それでもこんなに細かく描けるのか