メインコンテンツにスキップ

伝説となった50年前の「クジラ爆破解体」映像をリマスター、高画質バージョンが公開される

記事の本文にスキップ

84件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
漂着したクジラの爆破解体映像をリマスター image by:youtube
Advertisement

 1970年11月12日、アメリカ・オレゴン州フローレンスの海岸に、体長14メートル、体重8トンほどのマッコウクジラが打ち上げられた。

 このクジラの処分はなぜかオレゴン州の道路課に押し付けられたが、あまりにも大きすぎて動かすこともできない。処分に困った道路課は、クジラを爆破解体するという決断を下した。

 これだけ巨大なクジラの爆破処理となると一大イベントだ。見物客やメディアが見守る中、ダイナマイトを使った大掛かりな爆破が行われた。

 その時の「伝説のクジラ爆破解体」の映像を地元テレビ局のKATUがデジタル技術を用い、この度リマスター版を公開。50年の時を経て当時の臨場感が蘇った。

Exploding Whale 50th Anniversary, Remastered!

 オレゴン州道路課は20ケースものダイナマイトをクジラの死骸のまわりにセットした。多くの見学者が見守る中、地元のKATUテレビ局のリポーター、ポール・リンマン氏は、爆発の様子を詳細に伝えようと現場でマイクを握っていた。

この画像を大きなサイズで見る

 爆破するタイミングはカウントダウンされ、クジラは爆発して、あたりが真っ白になった。

 そのとたん、この見世物に大騒ぎしていたその場の雰囲気ががらりと変わった。「爆風の後、すぐにカメラが動かなくなってしまいました」リンマン氏は語る。

この画像を大きなサイズで見る

 「お祭り騒ぎが、突然、逃げ惑う人たちのパニックに変わりました。巨大な脂身の塊がいたるところに降って来たからです」

 吹き飛ばされた脂身は爆破地点から400メートルほど離れた駐車場にまで到達し、飛んできた大きな脂身の衝撃で屋根がへこんでしまった車もあった。

この画像を大きなサイズで見る

 腐敗したクジラの肉片はひどい悪臭を放っており、見学者たちに肉体的被害はなかったがひどい臭いを身にまとうこととなった。

 結局この試みは臭い脂身が広範囲にまき散らされただけの結果となった。クジラ爆破解体作戦は失敗に終わったのだ。

 当初の予定ではクジラの体を爆破して細かく解体すれば、カモメが食べたり波がさらってくれるはずだったが、残ったクジラの残骸はまだ大きいままで、肉片を食べてくれると期待されていたカモメたちは、爆破に驚き周囲から消え去ってしまった。

 最終的に爆破で吹き飛んだのは一部分だけであり、残った部分は道路課が撤去したという。

この画像を大きなサイズで見る

 この出来事は、漂着したクジラを爆破処理するのは「リスクが大きい」ということを学ぶ良い教訓だったと、リンマン氏は語った。

 「砂浜は、見物人や報道関係者でひしめきあっていましたが、その全員が、爆発で予想以上に飛び散ったおびただしい量の”脂身人間と化してしまいました」

 ということで、巨大なクジラの爆破解体があると知っても近くには立ち入らないようにしよう、そうしよう。

腐敗したクジラが膨張して自然に爆発することも

 上記の映像は、人為的にクジラを爆破させることで起きた事故だが、打ち上げられて死んだクジラは、腐敗により死体内部にメタンガスなどが蓄積され、それが膨脹して破裂し、爆発することがある。

 自然に破裂するものや、クジラの腐敗死体を廃棄処分するための解体作業中に、刃物で切り付けた部分から皮が弾け、破裂する場合もある。

 なので体の大きいクジラの死体処理は危険を伴うのだ。

katu / written by konohazuku / edited by parumo

追記:2020年11月の記事を再送してお届けします。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 84件

コメントを書く

  1. 基本的に生き物に対するリスペクトが無いねん

    • +48
  2. あれぇ?ヘンだなぁ・・・鯨の爆破何かに出くわしていないのになぁ・・・
    正しく俺《脂身人間》なんですけど?
    あれぇ?なんでかなぁ…不思議だなぁ・・・コーラと唐揚げ旨いなぁ・・・

    • -47
      1. >>48
        脂身を被ったりしてないけど、太ってて自前の脂身まみれって言いたいんじゃないかな?
        脂身人間とか変に造語を使うからわかりにくいだけで

        • +4
  3. そりゃ今なら頭おかしいって思うよ。
    けどまぁ、当時はこれが妥当だとみんな思ったんでしょ。
    今の当たり前も50年後には通用しなくなってるかもしれない。

    • +45
    1. ※7
      今の手探りコロナ対策なんかも、50年後といわず
      20年後ぐらいにはボロクソに嘲笑されてそうな気がする。

      • +9
      1. >>25
        Go toとかは今でも嘲笑されてるしな。未来の歴史の教科書見てみたい

        • +4
        1. ※45
          一番笑われるのは現代日本人のネガ論大好き論調だとおもう
          勝手にネガって勝手に国力を減衰させていった世代として後世から盛大に笑われそう

          • -1
    2. >>7
      本当だね。今見ると「何してんの…」って思うけど、専門家がたくさん考えてこれがいいと判断したんだよね。
      我々の世代でもヘンテコな事いっぱいある。半世紀と言わずあと10年くらい経ったらコロナ関連の事で「まじで昔の人頭悪い」って言われそうでつらい。

      • 評価
  4. まぁこういう試行錯誤で方法が確立されてくんだろうな

    • +30
    1. ※9
      もっと細片になってカモメがお片付けしてくれるはずだったって言ってるよ…

      • +9
  5. 実際あんなでっかいのをどうやって片付ければいいのか想像できない

    • +14
    1. >>10
      今は埋めたり、冷凍して然るべき時に海中に沈めて研究したりするよ。

      • +2
  6. 映像見る分には面白そう
    日本でもやってくんないかな

    • -10
  7. 爆破時の衝撃波の方向とか風向きとか全く考えてないよな
    多分、爆薬の量が足りてないし、爆薬の設置場所も適当

    • +4
  8. ほっといても内臓腐敗で破裂するかもしれんしな
    沖に流すのが一番かね

    • +9
  9. 捕鯨船の人たちがするように普通に解体すればいいだけなのに、なんだって爆破なんかしたんだろう?!と思ったけど、アメリカは捕鯨しないから技術がなかったのか?!

    • -9
    1. >>20
      60年代までは捕鯨していたらしいので技術はあるけど、岸に打ち上げられた時点で腐敗始まっていたら解体は無理だったのかもね。

      • +10
    2. ※20
      ペリー「(鯨漁の寄港地が欲しいので)開国シテクダサーイ」やぞ

      • +5
  10. 一番適切だったのは、州軍の戦車もしくは自走砲で榴弾撃ち込んで爆破だろうな

    • 評価
  11. 実際クジラの座礁って超迷惑なんだよ
    海洋処分は不法投棄になりかねないし下手すると海岸まで戻ってくる
    確か法的にも埋設か焼却処分の二択だったと思うけど
    数十トンの千切れやすい腐肉の塊なんてそう簡単に運べるものじゃないし焼くにも大量の燃料が必要
    そりゃノウハウがなければ爆破を検討するのもやむなしよ

    • +15
  12. 一方、日本人は刃物でクジラを解体する技術を持っていました。

    • -7
  13. 爆風自体の被害がなくて良かったんでは。
    と言っても車が凹むくらいの勢いで脂身が飛び散ったなら怪我とかしなかったのか心配。
    丁寧に電鋸で解体じゃダメだったのかな。

    • +5
  14. 鳥に食わせようとしてたのに、爆破の音で飛んでっちゃったのがめっちゃ面白い

    • +13
  15. 別のクジラの話で、腐敗によりガスが発生して、解体中に命を落とす事故があったそうだ。

    • +5
    1. >>35
      ボタボタボタボタ
      ビチャビチャビチャビチャ

      • +1
  16. 海底で数年に渡って生態系を作り出す程の物量だしな

    • +3

  17. 立派な骨格標本作れそうでもったいないが、実際こんだけでかいんじゃ処理が大変だろうな

    • +1
    1. >>39
      砂浜に穴掘って埋めとけば数年で骨だけになるよ。

      • -3
      1. >>67みたいな奴が爆破しようと言い出したんだろうな

        • -1
  18. ガス抜いた後砂浜でそのまま焼却か
    小規模な爆破の繰り返しが正解だったのかな
    砂浜に埋めるにしても重機が無さそうだし

    • +1
  19. アメリカ人は大きい物を処分する時は派手に爆破したくなるんだろうな。

    • +3
  20. これって確か、戦争を経験した元軍人が横で見物していて、爆薬を扱った経験から「こんなに多くの火薬を仕掛ける必要はないぞ」と言ったのに無視して予定通りの量を仕掛けたら大惨事、だったと思うんだが検索してもソースが出てこない。

    • +4
    1. ※47
      こちらをどうぞ
      en.wikipedia.org/wiki/Exploding_whale
      「ダイナマイトの半分のショートトン(450 kg)のチャージが選択されました。[5] [6]たまたまその地域にいた爆発物訓練を受けた軍の退役軍人は、計画された20例のダイナマイトは多すぎ、20本の棒(8.4ポンドまたは3.8 kg [7])で十分であると警告しましたが、彼のアドバイスは無視されました。 [2]」

      • +12
  21. この計画を実行したのはブルース・ウィリスみたいなバッドアス・ガイだろう・・宇宙船が壊れても殴って直してしまうに違いない。

    • +2
    1. >>52
      欧米は元々あんま無い
      なのでエベレストのご遺体も、下ろすのが大変って理由もあるけど放置されてランドマーク化してる

      • -4
    2. ※52
      道路課となっているので、お役所仕事なんだろうね
      ここのどこが道路なんだよ、と思っていたはず
      こうなった経緯も判る気がするよ
      そして報いは受けたんだよ・・・ 今もこうして晒し者になっている!

      それにしても、このリポーターさん楽しそうだなー

      • -1
  22. 当時の見物人にとっては忘れられない思い出になっただろうね(壊れた自分の車を見ながら

    • +3
  23. 留守中に冷凍庫が壊れて肉腐らせたことあったけれど
    ちょっとの肉でもあんな臭いんならクジラみたいなデカいのの臭いはどんななることやら…

    • +4
  24. ウルトラマンネオスだったかな? 怪獣の死体を放置していたら近隣住民から苦情が来るという話を思い出したわw

    • 評価
  25. 指向性爆薬で海に向かって爆発させればよかったのに。

    • -2
  26. ニ”トロ”で爆破処理しようとしたら鯨の大”トロ”を浴びる惨事に
    映像を”撮ろ”うとした人も含めて”徒労”に終わったって訳だな!!

    • -7
  27. なんでコレをリマスターしようと思ったんだか・・・

    • +2
  28. なぜいつも爆弾で解決しようとするのか

    • 評価
    1. ※71
      自爆(装置)は男のロマンだ、なんて言葉があるぐらいだし

      • 評価
      1. ※79
        はいはい、他爆装置他爆装置

        • 評価
  29. 大阪的にはタイムリーなネタですわ
    市長!あのマッコウクジラのご遺体、爆破したらあかんで絶対

    • 評価
    1. 嫌な予感しかしなかったけど実際嫌なことになってて申し訳ないけどちょっと吹いた
      ただなんでリマスターしようと思ったんだろう
      たしかに貴重な映像かもしれないけど

      ※75
      あのマッコウクジラは本当残念だったけど
      遺体は沖合に鎮める方向で決まりそうとのことだよ
      海底ならお肉は他の生き物の餌になるので一番無駄のない方法じゃないかな

      • +1
  30. 最期にこんなぐちゃぐちゃにされて臭い臭いって言われて、可哀想だね…
    そのまま海に沈んでたらみんなの栄養になって海で循環出来たのにさ

    • 評価
  31. 淀ちゃんで再掲か
    大阪では座礁4~5頭目らしい
    いずれも埋めて骨格標本、屋根(天井)からぶら下がっていたのをTVで見た

    • +3
  32. 見る限り何か爆弾で適当に置いて発破してるだけって感じだもんな
    理想的に爆破するならもうちょっと考えないといけなかったと思う
    当時の技術で出来たのかは知らないが

    • 評価
  33. 爆破すれば解決できるというこの発想

    • 評価
  34. クジラ爆発で動画検索すると色々出てくるぞ。内部腐敗しているから、悪臭が物凄い。

    • 評価
  35. 仕事中に見ちゃいけない
    声だして笑うとこだったわ

    淀ちゃんどうする?

    • 評価
  36. アメリカじゃビルを爆破して解体するけど、鉄塔の爆破解体に失敗、怪我人多数なんて事が昔あった

    • 評価
  37. 取り敢えず
    刃物で複数ヶ所深く切れ目入れておけば
    腐敗ガスが溜まって破裂する事は無さそうだけどね…
    あれだけ大きいと
    きれいになくなるまでどのくらいかかるんだろう…

    • 評価
  38. 体長14mで8トンて妙に軽い気がするな。
    2002年に鹿児島に集団座礁したマッコウクジラは
    一番小さい12mの奴で20トンあったそうだが。

    • 評価
  39. 大阪市が定番のネタをもって期待に応えてくれるかどうかに
    関心が集まっているな

    • 評価
  40. 「体の大きいクジラの死体処理は危険を伴う」のリンク先の映像も面白かった
    1:45~で飛び出てくるモノがもののけ姫の乙事主?の実写っぽい

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。