この画像を大きなサイズで見るこのところ光る動物が続々と発見されているが、フクロウの仲間である「トラフズク」の羽もまた光るようだ。
これはホタルのように体が光る「生物発光」ではなく、紫外線の光で羽が蛍光を放つ「生物蛍光」である。
動物はメスよりもオスが派手であることが多い。が、意外にもトラフズクの「生物蛍光」についてはメスの方が強いようだ。
それどころか、個体や年齢によって蛍光色素の量がずいぶんと違う。このことは彼らが光る理由を解明するヒントになるという。
フクロウの仲間、トラフズクとは?
森の中で「ウーウー」と低い鳴き声が聞こえてきたら、それは「トラフズク」かもしれない。
フクロウ科トラフズク属のトラフズクは、ユーラシア大陸から北米大陸まで幅広い地域に生息するフクロウ科の仲間で、日本の森でも見ることができる。
食性は動物食で、主にネズミやモグラなどの小型哺乳類等を食べるが、昆虫や小型の鳥類も食べる。
フクロウらしく夜行性で、冬になれば餌のある地域へ不規則にだが渡っていくこともある。
全長35-40cm程度。頭部から背面の羽毛は灰褐色、腹面の羽毛は黄褐色で、黒褐色の縞模様がある。
羽色は個体によって異なるが、 メスはオスよりも羽色が濃い。目の虹彩はオレンジ色で、外耳状の羽毛が発達している。
この耳のような羽毛が長いことから、英名では「Long-eared owl(長耳フクロウ)」と呼ばれている。
この画像を大きなサイズで見る生物蛍光で羽が光るトラフズク
2020年の春、米国ノーザン・ミシガン大学をはじめとする鳥類学者チームは、ミシガン州北西部からカナダへ向けて突き出すアッパー半島を渡っていたトラフズクを調べていた。
蛍光計の測定で意外なことが判明したのはそのときだ。羽毛が蛍光を放っており、しかも個体によって蛍光色素の量にかなりばらつきがあった。
生物の中に光るものがいることは昔から知られている。
たとえば、夏の風物詩であるホタルは、お尻を光らせて恋のお相手を探したり、外敵への警告を出したりする。
この光は化学反応を利用した「生物発光」であるのに対し、トラフズクをはじめ、このところ鳥類や哺乳類で確認されているのは「生物蛍光」だ。すなわち光を吸収し、それを再放出することで光る。
この画像を大きなサイズで見るなぜ光り方に性差、個体差、年齢差があるのか?
今回の研究では、トラフズクの蛍光色素の量に個体差があるだけでなく、オスよりもメスの方が多い傾向にあることも判明している。これは少々意外なことだ。
一般に鳥たちはオスの方が艶やかだ。なぜなら、その色彩や飾りはオスがメスを魅了するために進化してきたからだ。
ところがトラフズクの蛍光色素はその逆だった。このことは、必ずしもその光が性的な機能を担っているわけではない可能性を伝えている。
研究チームのエミリー・グリフィス氏は、この発見について、「カラフルな羽毛が”オス”の特徴であるという一般的な誤解に挑戦するもの」と、ニュースリリースで語っている。
彼女によると、トラフズクの光の強さは年齢や体の大きさにも関連しており、若い個体ほど強く光る傾向があったという。
この画像を大きなサイズで見るなぜ鳥の羽は光るのか?
だが鳥の羽毛が何のために光るのか、その理由は今のところはっきりしない。そもそも羽毛が光ることがわかったのはつい最近のことで、その研究はまだ始まったばかりなのだ。
じつはトラフズクに限らず、多くのフクロウの羽毛もまた光ることが知られている。そのフクロウたちも、その蛍光は歳をとるとだんだんと弱くなるため、年齢を推測するのに役立つ可能性があり、光る理由を解明するヒントになるかもれない。
そして今回トラフズクの蛍光色素の量が個体によって異なるという発見もまた、その役割を解明するための大切なヒントになるという。
「鳥の羽毛の研究がワクワクする時代になりました」とグリフィス氏は語っている。
この研究は『The Wilson Journal of Ornithology』(2025年3月27日付)に掲載された。
編集長パルモのコメント

猛禽類はたまらなく好きだけど、羽も蛍光するなんて素敵だし無敵すぎる。その理由が知りたいのでワクワクする研究を進めて欲しい。ブラックライトがあるクラブに迷い込んだフクロウたちの羽が光るとか、そんな光景見てみたい。
References: Tandfonline / Drexel
















も、もしかして人間にとっては紫外線(可視光の外)だけど、鳥類の一部にとっては可視光だったりしないかな。 あ、それじゃ蛍光の意味ないか……
ニワトリはいわゆる鳥目だけどカラスを含む多くの鳥は夜間も割と飛んでるし暗くても見えてるようで明け方のまだ暗いうちである暁(あかつき、曙(あけぼの)よりも前の時間帯)でも少し紫外線飛んでるから、そのころに仲間やそうでないものを見分けたりするために蛍光するものが生き残ったんじゃないかなとか個人的な邪推ですけどね。 この生物が蛍光を発する理由付けの研究の続きをまた期待してます
可視光域っていうのは単に人間が見える波長域っていう意味だけだよ。
その波長自体には、科学的に何か特別なものはないんだ。
自然界の動物の目はもうちょっと範囲が広かったり、逆に色を判別できないものも多い。
蝶も紫外線域で見るとオスメスの区別がよりはっきりするやつが結構いるし。
鳥には紫外線が見えてるので、何かのために必要な光なんでしょうね
クチバシが光る鳥もいるようなので絶対に理由があると思う。
確かにワクワクしますね!!
個体差が大きいとなると食ってるものの種類と量によって変わるとかじゃないかね
フラミンゴのピンクみたいなもんで
鳥の羽根の蛍光と言えば
毛鉤釣りでは使う鳥の羽根に厳密なレシピ指定があったりして
似たような別の鳥の羽根で代用するとどうも釣れない
色々調べてみると元レシピの羽根はブラックライトを当てると煌々と光っていたなんて話を聞いたことがありますな
ブラックライト当てるとこう言うふうに光る生き物って実は多い。
昆虫なんか割と知られてる。
鉱物でも紫外線で光るのあるよね。
フクロウの場合は、、たまたまじゃね?
もしかしたら私の頭髪も光ってるかもしれん
シュレディンガーの頭髪
歯🦷は光るね
逃避、いや頭皮かもしれない。
ミミズクの仲間って夜なのに「あんなとこにミミズク居るわ」となんとなく解るのはこれのせい? 特にコノハズク。
この骸骨の絵が欲しいんやが💀
生物蛍光はどうも使われてない機能みたいなのよね
蛍のルシフェリンの結晶も蛍光性だそうです
蛍の発光は最終的に1,2-ジオキセタンというものが合成されて、それが分解するときに発光するのですが
結晶ですから化学反応を介さない別のメカニズムということになります
蛍のルシフェリンの蛍光が関係しているのかと調べてみたんですけど
蛍の発光色を決定するのはルシフェラーゼの方みたいなんですよね
pHやルシフェラーゼの一次構造が関係していることまではわかっているようです
ルシフェラーゼとルシフェリンとの結合部分である活性中心(ここで1,2-ジオキセタンが作られるんだと思う)とは別の部分が移動して活性中心に近づくそうで
その部分を改変すると発光色が変化したそうなんです
同様の仕組みを持つケミカルライトでは蛍光染料が発光エネルギーをもらって発光色を決めているそうなので
ルシフェラーゼが蛍光染料と同じ働きをしていることになりそうです
夜行性だから、夜に識別してるのかもしれないね
月夜でも光るのかな?
月は太陽の光を反射してて光量以外は太陽光と同一だから光ると思うよ