この画像を大きなサイズで見る紫外線を吸収し、暗闇で毛皮が光る「生物蛍光」を持つ哺乳類が続々と発見されている。カモノハシやモモンガに引き続き、ウォンバットやハリモグラなど様々な動物の生物蛍光が明らかとなってきたが、今回、その仲間に加わったのがアフリカで暮らすトビウサギだ。
暗闇の下で紫外線ライトを当てると、赤やピンク、オレンジの色鮮やかな光を放つことがわかったのだ。まるで金魚の柄のようにかわいいのだ。
赤やピンクに発光するトビウサギ
『Scientific Reports』(2月18日付)で鮮やかな赤い光が紹介されているのは、「ミナミアフリカトビウサギ(Pedetes capensis)」と「ヒガシアフリカトビウサギ(P. surdaster)」の2種だ。
どちらもアフリカに生息する夜行性の動物で、ウサギと名付けられていはいるし、見た目もウサギっぽいが、齧歯類なのでリスやネズミに近い。
しかも赤やピンク色に発光するので、おしゃれかわいいところも魅力だ。
この画像を大きなサイズで見る哺乳類の生物蛍光にどんなメリットがあるのか?
ムササビ、ミミナガバンディクート、ポッサム、コウモリ、ウォンバット、オポッサムなど、最近では紫外線にさらされると毛皮が生物蛍光する動物が次々と発見されている。
トビウサギまで光るとは研究者にも意外だったそうだが、こうした事実は哺乳類の生体発光がこれまで考えられてきたよりもずっと一般的なことである可能性を示唆している。
ということは、生体発光には何らかの進化上のメリットがあったということだ。
そのメリットとはいったい何なのか?今のところ正確にはわかっていない。あくまでも推測の域を出ないが、単独行動を行う動物が繁殖期にパートナーを探しやすいといった目印説や、紫外線を見ることができる捕食動物の目をくらますカモフラージュ説などが提唱されている。
この画像を大きなサイズで見る生物蛍光は病気の可能性も?
だが、今回の論文著者の1人、米ノースランド大学のエリック・T・オルソン氏によれば、メリットがまったくない可能性も考えられるという。
じつは毛皮の蛍光は病気との関連が疑われているのだ。たとえば、リス、ケインフィールドラット、人間では「ポルフィリン症」と生体発光との関係が指摘されている。今回トビウサギでも、少なくとも部分的にはポルフィリン症とのつながりが確認されたそうだ。
ポルフィリン症は「ポルフィリン」という化合物が過剰に生産されてしまう病気だ。トビウサギの場合、そのままでは病気になってしまうので、毛皮に余分なポルフィリンを貯めている可能性があるのだという。
「もしそうなら、トビウサギはポルフィリン症の理解を進めるヒントにもなるかもしれません」と、オルソン氏は説明する。
References:nature / iflscience / livescience/ written by hiroching / edited by parumo
これまで、哺乳類で生物蛍光することが知られている種は珍しく、アメリカモモンガや有袋類のオポッサムの仲間でしか確認されていなかった。
ところが昨年からカモノハシを筆頭に、続々発見され続けている。哺乳類の生体発光は実はしられていなかっただけでごく一般的だったのか、それとも近年に急速に増え始めたのかはまだわからない。
生物蛍光を行うメリットに関してもまだ正確には解明されていない。光る動物の謎について、今後も注目していくことにしよう。












アイコラやろ
人も爪は発光しますけどね
ゾンビゲーのゾンビ動物っぽく見えてしまうよ
悪ガキに悪戯されたようにしか見えない
こんだけマダラなら迷彩っぽくなりそうだし本体の形自体は誤魔化せる気がするから矢っ張りそれなりに目くらましに成るのでは
肉食動物から目立ち、うまそうに見える感じするけど
大丈夫なのかな
直感的に思うのは、「なんらかの問題がある個体をあえて目立たせ天敵に食べさせることで地域の食物連鎖の調整が図られている」という機能であるような気がする。
これを言い出すと最終的にインテリジェントデザインになってしまうから学者は誰も言えないだけなのかもよ。
※7
> 学者は誰も言えないだけなのかもよ
インテリジェント・デザインの問題点は「言ったところで(宗教家以外にとって)糞の役にもたたない」事であるからして、
真理の探求を旨とする学者は、役に立たない譫言めいた考察を、わざわざ発表したりはしないのだろうね。
この記事であれ?と思って調べたよ!
ウサギはゲッシルイじゃなかったのか
めっちゃ勉強になった
本当に最初から、そういう色だと思えません💧
返り血みたい
ゲーミングラビット
余り良い色具合とは思えないなあ。
ウルトラセブンにでてきたペロリンガ星人みたいだ。(はい、私はおっさんです)
俺も光りたい
>>15
とりあえずハゲてみよう。
紫外線を可視光へ変換することで、紫外線による遺伝子へのダメージを減少させるという説もありますね。
生物発光は珍しい特性じゃなかったなんて!面白いなあ
ついにゲーミングうさぎまで発売されたのか
自分も光りそうな気がしてくるよね。