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ミャンマー地震で被害を受けたタイで人間を救うため、必死に働く11匹の救助犬部隊

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(著) (編集)

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image credit: Facebook @K9 USAR THAILAND
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 人間を救うため必死に働いてくれている犬たちの存在が話題となっている。2025年3月28日にミャンマーで発生した大地震は、隣国タイにも大きな被害を与えた。

 首都バンコクでは、建設中だった国家会計検査院ビル倒壊のニュースが世界に衝撃を与えたが、現場では今も行方不明者の捜索が続いている。

 そんな中、現在注目を集めているのが、捜索に加わっている現地の災害救助犬11匹で構成される部隊「K9 USAR THAILAND」だ。

 彼らの存在は人間たちに大きな希望を与えてくれている。

倒壊現場の捜索活動に従事するK9チーム

 K9(ケイナイン」とは、イヌ科の動物を意味する英語の「canine」が由来とされている用語で、警察犬や軍用犬など、公の任務に就いている犬たちのことだ。

 バンコク当局の発表によると、このビルの倒壊に巻き込まれた作業員は合計96人で、生還したのはわずかに9人。4月2日現在で、まだ72人が行方不明と発表されている。

 現地では今も必死の捜索活動が続けられているが、そんな中、訓練を受けた11匹のK9チームの救助犬たちも、毎日行方不明者の捜索にあたっている。

ミッション開始から6日目。多くの人々の眼から希望が失われつつあるにもかかわらず、犬たちのすべての鼻はまだ臭いをかぎ続けています。

彼らがその耳で聴いているのは「沈黙」です。人間が聞き逃すかもしれない小さな声も、犬たちは聞き逃しません。

ホコリまみれになっても振り続けている尻尾に、ぜひこの四本足の救助隊の心をご覧ください

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image credit: Facebook @K9 USAR THAILAND

犬たちの安全にも注意しながら捜索は続く

 当初犬たちは割れたガラスやワイヤーでケガをしないよう、足に靴を履いた状態で捜索していた。

 このチームの犬たちは、靴を履いても履いていなくても、同じように活動できるよう訓練されているという。

 とは言え、裸足の際のグリップ力のほうがどうしても確実なため、場合によっては前足だけに靴を履かせるといった臨機応変な対応がとられることも。

 今回は周囲の状況を注意深く観察した結果、彼らの足の裏への危険はほぼないことを確認。靴を脱がせて捜索活動が続けられた。 

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靴を履いて捜索にあたる「サハラ」image credit: Facebook @K9 USAR THAILAND

 犠牲者を発見して周囲に知らせる「ナリ」。生存者の発見が最優先ではあるが、犬たちは遺体を発見するための訓練にも大きな時間を割いてきたそうだ。 

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行方不明者の家族の心を癒すのも大切な役割

 彼らの任務は行方不明者の捜索だけではない。不安な気持ちで救助活動の行方を見守っている家族たちの元を訪れて、精神的な支えになるのも大切な役割だ。

 待機している家族たちの元を訪れた「レック」と「サファリ」。不安で押しつぶされそうな中、つかの間家族たちの顔に笑みが浮かぶ。 

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犬たちは犠牲者を探し出すという任務以上のことをやっています。それは少しの間だけでも、家族の皆さんの悲しみや不安を和らげてあげるという役割です。

ですので、待機している家族の皆さんに、犬たちを紹介することも大切だと、私たちは考えています。

またそうすることで、犬たちが自分たちの大切な人を探してくれているのだと、家族の皆さんに理解してもらえるのです

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犬たちの体力も限界に近い

 だが隊員や犬たちの疲労も限界に達しつつあるようだ。現場では犬たちのために目薬をさしたり、鼻の洗浄をしたりといった処置が定期的に行われているものの、ケガをする犬も増えているという。

 疲れ切って束の間の休息を取る隊員と相棒の犬。夜間も救助活動が止むことはない。

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image credit: Facebook @K9 USAR THAILAND

 崩壊事故の発生から日にちが経つにつれて、疲労と絶望が状況を見守っている人々の間にも漂い始めてきた。それでもK9チームが捜索活動の手を休めることはない。

K9 USAR THAILAND は、揺るぎない焦点を持って一歩一歩前進しています。 なぜなら、私たちはすべての命が大切であり、すべてのミッションが希望をもたらすと信じているからです

 バンコクでは毎日、最高気温が30度台半ばの暑さが続いている。地震発生から一週間を迎え、捜索隊もそして行方不明者の家族たちも、肉体的にも精神的にも疲労困憊の域に達している。

 彼ら自身の安全と健康状態にも十分に注意した上で、活動を続けてほしい。願わくばたった一つでもいい、奇跡が起こらんことを願って…。 

Rescue Dogs Sniff Out Survivors and Comfort Others After Deadly Earthquake
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References: Thailand’s heroic dog unit searches for survivors under rubble in earthquake-stricken Bangkok. Video

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この記事へのコメント 6件

コメントを書く

  1. ワンコにも色々わかっていて、生存者を見つけるとうれしそうで犠牲者だとしょんぼりしてるそうです。
    ワンコたちがよろこぶ救助が多い事を祈りながら応援します。

    • +34
  2. 人間のことが大好きな犬種が多く選ばれているのでしょうか?
    遺留品や密輸品の探索捜査とは違っているように見えます
    彼らの努力が報われます様に

    • +12
  3. 災害現場で人を慰めるのはラブ&ゴルか、ミックスだよね!
    シェパの救助犬もいるし、自分も代々シェパ飼いだけど、負けだと思う。
    (ピンクのリボンでもつけよっかな)
    実際、嗅覚では劣るというデータもあるらしい。

    最近の日経の記事で、虫に小さな機械をつけて捜索する研究があった。
    その土地の虫の、オスだけ使って生態系への影響を最小限にするとか

    でも自分が閉じ込められていたとして、種類によっては抹殺してしまいそうな気がする。(救いの天使とは気が付かずに)

    • +6
  4. が・・・瓦礫の上で寝てるぅ・・・ お疲れ様です本当に (´;ω;`)

    • +21
  5. 救助犬はもとより盲導犬警察犬といった仕事を担うお犬様は当然心身負担すごいから、引退後は同年齢の一般犬より一気に衰えてしまうことが多いんだよ。
    人を助ける過酷な仕事を引退後は良い家族の下で幸せな余生を送れるよう祈ってる

    • +4

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