メインコンテンツにスキップ

ノアの方舟の研究者、伝説の大洪水が本当に起きていたことを示す海の化石を発見

記事の本文にスキップ

29件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Image by Ria Sopala from Pixabay
Advertisement

 「ノアの方舟」の痕跡とまことしやかに囁かれる場所で、今から5000年ほど前の海の化石が発見されたそうだ。

 その化石が意味するのは、当時ノアがたどり着いたとされる「アララト山」周辺は、かつて水没した可能性があるということだ。

 この発見は、旧約聖書で語られるノアの方舟伝説が、史実に基づいたものである可能性を示唆しているかもしれないという。

ノアの方舟伝説とアララト山

かつて神は人間の堕落を嘆き大洪水で滅ぼそうとしたが、心正しきノアには方舟を建造するよう告げた。

ノアはその方舟に家族とあらゆる動物のつがいを乗せ、40日40夜続いた洪水をしのぎ、やがてアララト山に漂着する

その地で祭壇を築いて捧げ物をすると、神から祝福された

 旧約聖書に記されている有名な「ノアの方舟」のあらすじだ。

 これは神話のエピソードだが、伝説の中に史実に基づいたものがあるように、ノアの方舟にもそのモデルとなる出来事があったとする説がある。

 たとえばトルコ東部、アララト山山頂から南に18kmの場所には、ノアの方舟の痕跡とされるものがある。

 それが「ドゥルピナール地層(Durupinar formation)」と呼ばれる、褐鉄鉱でできた地形だ。

 その形状はどこか船を思わせるだけでなく、164mの長さも旧約聖書の記述「長さ300キュビト(157m)」に一致する。

 こうしたことから、ドゥルピナール地層はノアの方舟が化石化したものではないかと、まことしやかに囁かれるのだ。

この画像を大きなサイズで見る
トルコのアララト山近くにあるドゥルピナール地層  image credit:noahsarkscans

かつてアララト山は水におおわれていた?

 今回イスタンブール工科大学をはじめとする研究チームは、ドゥルピナール地層から岩石と土のサンプルを採取し、そこに大洪水の痕跡がないか調べている。

 すると紀元前3000~前1500年頃のものと思われる海洋堆積物や貝類の化石などが見つかったのだ。

 大洪水が起きたのは紀元前5500年~前3000年という説があるが、今回の発見はそれに近い時代、ドゥルピナール地層一帯が水の底にあった可能性を示唆している。

この画像を大きなサイズで見る
トルコ東部のアグリ地方にあるナフム・ゲミシビジターセンターの断崖から見たドゥルピナール地層 image credit:Wikkiwooki / WIKI commons

 研究チームは、「この研究は、当時この地域に生命が存在したことや、水におおわれていたことを示しており、大規模な壊滅的現象が起きていた可能性を裏付けている」と語る。

 ドゥルピナール地層は、1948年にクルド人の農民によって発見され、1951年に行われたNATOの測量任務がきっかけで国際的に注目されることとなった。

 これまでも繰り返し調査が行われ、証拠らしきものが発見されたこともあるが、それが本当にノアの方舟なのかについて議論の決着はついていない。

 そして今回の研究チームも、あせって結論を出そうとは考えていない。

 その狙いは、科学技術と地質学的分析手法を用いて神話と現実を区別し、ドゥルピナール地層の地質学的・考古学的な意義を検証することであるそうだ。

References: Home - Noah's Ark Scans / Signs of Ancient Flooding Found at Alleged Noah’s Ark Parking Spot | Ancient Origins / https://www.jpost.com/archaeology/archaeology-around-the-world/article-845277

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. そもそも紀元前5000年前~3000年前の現トルコ周辺の海岸線ってどうなっていたんだろうか。
    日本で言えば縄文海進のピークに当たるので海岸線が内陸部まで入り込んでいたから、今の内陸の30m前後の高台に当時の貝塚が分布しているけど。

    • +26
  2. 海となると、一定の期間ずっと海中にあって生物が安定して生息していたという意味のような…

    • +20
    1. 聖書の記述では
      [洪水は40日40夜続き、水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。]だが
      これなら貝が蓄積して化石になるレベルでは無いよね。

      • +12
  3. 標高2千メートルがわずか5千年前に海の底だったとは考え難い。淡水湖とかの間違いでは?

    • +10
  4. 化石とは地質時代の生物の痕跡
    なので正確には化石ではないですね。

    • -6
    1. >海洋堆積物や貝類の化石
      記事本文は一切無視ですかそうですか

      • +3
    2. 旧約聖書が歴史文献だと言いたいの?

      紀元前3000頃のアナトリアって、
      近く(徒歩感覚では近くとも言えないが)に楔形文字のメソポタミアはあるものの
      ふつうに地質時代(≒有史以前)でいいと思うが。

      • -6
  5. ノアの箱舟の元の話はナイル川の氾濫なんだが

    • -17
  6. 2000メートル級の山が水没していたなら世界中にその痕跡がないとおかしすぎる。5000年前の古代人が海産物を持って登ってなにか儀式でもやってたんじゃないのかね。数百年繰り返した儀式なら遺物も相当な量になる。

    • -3
    1. ここは海から離れていてカスピ海から400km 黒海から300km
      東京→大阪間の400kmを歩いて往復する方が非現実的では?

      • -1
      1. 紀元前2000年~3000年のストーンヘンジにヨーロッパ各地から人が来ていたことが判っているし、私の意見の当否はともかく300kmを歩くなんて古代人にとって現代人ほど大変では無かったのではないかな。

        • +4
  7. 地球は平らだみたいなキリスト教カルト的な話かと思ったらまあまあ真っ当な研究だった

    • +6
  8. ギルガメシュ叙事詩にもでてくるけど、今のトルコ~イラクあたりで大きな洪水があったというのはちょいちょい出てくるよ。

    • +8
  9. 世界中の神話で同じ時期に何十と大洪水の話があるので事実なのだけど、
    問題の水は15000年前に現在の月が彗星だった頃、地球に接近した際、中の水を全て吐き出したから。
    月が空洞で片寄っているのは月の中の堆積物がこっち向きに固まっているから。

    • -16
    1. この手の”オカルト話”ってどこで製造されているんだろう?

      • +6
      1. 自分が知ってるソースは、天文学者の木内鶴彦氏が臨死体験で見たと主張してる話
        月に大量の水があってそれが地球に降ってきたとかなんとか
        著名な天文学者が言ったからというだけの理由で疑いもせず妄信してしまっている人が多い

        • +1
  10. 象が一匹疲れたから他の二匹にドミノ式に負担がかかったかららだよ
    最後に亀と蛇も疲れた
    これが正解

    • +5
    1. とすると近年の海水面の上昇はゾウさんがもう限界で汗ダラダラだからかい?

      • +4
  11. 山に貝の化石があるのは珍しくないよね
    昔は海底だったのが造山活動で山になっただけ
    年代測定の根拠が怪しいってことになる

    • +16
  12. 宗教が絡むと証明のための研究になるから信憑性は…
    物語としては嫌いじゃないけどね

    • +9
  13. そもそもトルコにあるアララト山と現在呼ばれている山が
    聖書にある「アララトの山」と同じである保証はない、というかかなり怪しいので
    (トルコのアララト山は聖書にちなんで近代ヨーロッパ人が名付けたもの)
    この手の研究は聖書考古学としてもかなり質が低い。

    • +18
  14. 地中海が陸だったころにジブラルタル海峡が崩壊し洪水になった
    その時の生き残りの伝聞が神話になってるんだろう

    • +1
    1.  それ、 500 万年くらい前だからw さすがにその線はなさそうに思います。 って私も思いついたんですが、調べてみてヒト種(いろんなヒト種ね)がまだ一般言語を獲得する前じゃないかなと思って脳内棄却しました

      • +1
  15. 露出した地層化石を無理くり天地創造5000年前説に合わせた感じやね

    • +1
  16. ノアの箱舟説話の原典はギルガメシュ叙事詩に出てくるジウスドゥラの箱舟で、この原典で箱舟が漂着したのはニシル山であってアララト山じゃない。ましてや聖書にちなんで後代に名付けられた現代のアララト山からいくら「証拠」を発見しても発掘場所すべき場所が違うんで何の証明にもならない

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。