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ぷるんとしたブドウみたいな謎の物体を海岸で発見。その正体は?

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(著) (編集)

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image credit: TikTok @salpal333
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 アメリカの南カリフォルニアで、ビーチを歩いていた女性が奇妙な物体を発見した。オレンジ色でプルプルしていて、まるで皮をむいたブドウのようにみずみずしい。

 なんだか美味しそうに見えてしまう謎物体だが、触ってみてもその正体がわからない。そこで女性はSNSに動画を投稿し、ネットに生息する特定班の助力を仰ぐことにした。

皮をむいたブドウのようにみずみずしい謎生物

 TikTokerの@Sally Tことサリーさんは、2025年3月初め、ビーチを散歩中に奇妙なゼリー状の物体を発見した。

 Google検索を使ってもその正体が判明しなかったので、彼女はTikTokにこんなキャプション付きの動画を投稿した。

TikTokの海洋生物学者の説明求む。これはいったい何なのか教えて!

@salpal333

They were alllll over the beach and I tried to google image it and nothing came up 😅 I assume a fish egg? What kind? #marinebiology #marinebiologist #socal #ocean #fish #fishegg #marine #seacreature

♬ original sound – David D
TikTokで開く

SNSで正体を聞いたらコメント欄がお祭りに

 早速彼女の呼びかけに応えて、コメント欄には自称専門家から本物の生物学者、野次馬までたくさんの特定班たちが集まって来て、ちょっとしたお祭り状態に。

  • 17年間海洋生物学者をしているけど、決して触らないでくれ。僕はこの「サルパ」についてずっと研究してきたんだ
    • 嘘ぴょん(自己レス。おそらく本人の年齢が17歳)
  • 間違いなくサルパの卵だよ
  • 皮をむいたブドウだ!
    • ブドウに神経が通っているの?
    • 静脈が浮き出てる……
  • 「海ブドウ」ってものが存在するらしいよ
  • 僕は「TikTokコメント学」の博士号を持っている。僕の研究によると、サルパの卵だ
    • 私は今「完全同意理論」で博士号を取った!
    • 私は「モノシラズ学」で学位を持っているけど、サルパの卵が何なのかさっぱりわからない
  • 6か月前に海洋生物学を学び始めたばかりだけど、これはサルパの卵です。海ブドウとも呼ばれています
    • 食用の海ブドウはこんな見た目じゃないけどね
      • 海藻の海ブドウを検索したんだと思うけど、サルパの卵も海のブドウって呼ばれているんだよ
  • 1分20秒前から海洋生物学者をしている。サルパの卵で間違いない
  • 役に立ってほしいときに限って、コメント欄って全然助けにならないんだから(笑)

  こんな感じでジョークや「ブドウに似てる」「サルパの卵」といった意見がコメント欄のほとんどを埋め尽くしてしまっていた。

 その中で綺羅星のごとく、正解に結びつくと思われるコメントが現れた。

Caudinidaeだね。 ナマコの仲間で海底に生息し、細長い体に革のような表皮と触手を持つ海洋動物だ

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emilyd47, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

サルパなのかナマコなのか

 コメントで言及の多かった「サルパ」とは、ゼラチン質の動物性プランクトンの一種であり、寒天のようにプルプルした透明な身体が特徴の生き物である。

 ホヤの仲間とされるサルパは、非常に珍しい繁殖方法をとる生き物で、無性生殖と有性生殖を繰り返すという不可思議さ。

 有性生殖の時には確かに卵を産むが、生まれるまで胎内で過ごすので、今回の謎物体はサルパの卵ではなさそうだ。

 また、サルパは海中を泳ぎながら、数十~数百の個体同士がつながってコロニーをつくり、鎖のような連鎖構造を形成する。

 実はサリーさん自身もサルプの画像を検索してみて、ちょっと違うのでは?と思っていたらしい。

 なぜなら、このオレンジ色の物体は単体で存在しており、他の個体とは繋がっていなかったからだ。

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image credit: TikTok @salpal333

 そんな中で寄せられた「Caudinidae」つまりナマコだというコメント。サリーさんはその画像を検索し、間違いないと確信したようだ。

 Caudinidaeはナマコの一種で、カウディナ科を形成するシロナマコの仲間だそうだ。今回打ち上げられたのは、その幼生ではないかと言われている。

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image credit: TikTok @salpal333

 カリフォルニアのビーチでは、これまでにも似たような謎生物が大量に打ち上げられた事案があったそうだ。こちらは2016年に、何千匹も打ち上げられたという謎生物。

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image credit: Facebook @Don Coursey

 打ち上げられただけじゃなく、ぷよぷよしながら砂浜を動き回っていたようだ。

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image credit: Facebook @Don Coursey

 シロナマコの仲間は普段は砂に潜って生活しているため、他のナマコに見られるような管足や疣足(突起状の運動器官)はないんだそう

 今回の謎生物は、動画にもあるように海へ帰ってしまったので、その正体が何だったのかはあくまで推測の域を出ない。

 専門家の中にも、まだ他の個体とつながる前の段階にいるサルパの可能性を示唆する意見もあるようだ。

 どちらにせよ「皮をむいたブドウ」というのが、一番的確に見た目を描写している気がする。ただし、食べてもブドウの味はしないからね。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、にやり

海にはまだ未知の存在がたくさん潜んでいるから、自分が発見したものが新種の可能性だってあるわけで、ワクワクが止まらないよね。いずれにせよインターネットのおかげで、正解にたどり着けて良かった。カラパイアの生物処理班のおともだちの中にもガチの研究者や専門者が混じっているから、この手の記事のみんなのコメントを見るのが楽しくてしかたがないよ。

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この記事へのコメント 16件

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  1. 最後の動き回ってる画像さえなければ「なんか美味しそう?」って思えていたのに…

    • +22
  2. 触るのも怖いと言うか、分からない物は触らないにしている
    だって毒があったらやだもん

    • +34
    1. 少なくとも素手じゃなくて、棒でつつくとかね。 硬さもわかるし、反応もわかるから素手でなくちゃいけない理由はなさそうに思いますわ

      • +5
  3. 五放射相称だから棘皮動物の何かっぽいと思ったけどナマコだったのか 育つと長くなるんだろうか

    • +14
  4. 猛毒の生物もいるからよく知らんものは触らないに限る

    • +27
  5. もしかしてこれがシャブリリのブドウでしょうか

    • 評価
  6. 「綺羅星のごとく」の使い方が間違ってる。これは華やかな存在の人々や、立派な実力者がずらりと並ぶさまを形容する言葉なので、単数のものに対しては使わない。
    「彗星のごとく」ならまだわかるけど、こちらも「突然現れて華やかに輝く」ことを表すので、いずれにしても「華やか」という点で、ここで使うのは相応しくないと思う。

    • -3
  7. 日本でもこれに似た見た目のグミとか言う名のナマコの仲間がいるね。例のごとく大発生して漁師を困らせるらしい。

    • +1
  8. 先日カラパイアにあった、
    打ち上げられたブツが人のハイセツブツだった件を読んでから
    浜辺とかに打ち上げられたブツに変な先入観が混じって困ってる。

    • +3

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