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お茶は水を浄化し、有害な重金属を除去してくれることが判明

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(著) (編集)

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 毎日お茶を淹れるお茶好きの人には朗報だ。お茶の葉には強力なフィルター効果があり、水道の水から有毒な物質を除去してくれるそうだ。

 米国の研究チームによると、お茶の葉は水に含まれる鉛やカドミウムといった有毒な重金属を効果的に吸着してくれるという。

 なにも特別なことをする必要はない。お茶でも紅茶でも烏龍茶でもハーブティーでも、どんなお茶でも良い。更にティーバッグでもOKだ。

 普通にお湯に入れて、普段通りにお茶を淹れる。これだけで水の重金属が取り除かれるのだ。

 だが、その効果を最大限に発揮したいのならば、いくつかコツがある。詳しく見ていこう。

どんな種類のお茶でもOK、沸騰寸前まで沸かした水で除去効果

 米国ノースウェスタン大学のチームによる研究では、紅茶・緑茶・ウーロン茶・白茶といったお茶のほか、カモミールティーやルイボスティーといったハーブティーの浄水効果が確かめられた。

 鉛・クロム・銅・亜鉛・カドミウムといった金属を含む水を沸騰直前まで沸かし、そこにお茶を入れて、水に含まれる金属濃度を確認する。要は、重金属入りという点を除いて、ごく普通にお茶を淹れてみたのである。

 その結果わかったのは、どんなお茶でもハーブティーでも効果的に重金属を取り除いてくれるということだ。

 また茶葉が粉砕されているかどうかも関係がない。粉砕されている方が若干効果は上がったが、それでもまったくカットされていないホールリーフと大差なかったという。

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お茶を入れると水から有毒な重金属が除去されることがわかった。 image credit:Vinayak P. David Group/Northwestern University

重要なのは抽出時間

 1つ重要だったのは、お茶の抽出時間だ。お湯に茶葉を長くいれておけば、その分重金属がたくさん吸着される。

 今回の実験では、マグカップ1杯の水(お湯)にティーバッグ1つを入れて、3~5分間抽出すると、そこに含まれている鉛が15%除去されることが確認されている。

 だが、それが数秒程度ならば、あまり大きなフィルター効果は期待できない。

 一方、水出しのアイスティーのように1晩つけておくような淹れ方なら、重金属のほとんどを除去してくれると期待できる。

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実験では、様々な種類の茶葉が使用された。また、茶葉と市販のティーバッグの違いも調べた。 image credit:Vinayak P. David Group/Northwestern University

ティーバッグでもOKだが、種類によって効果が異なる

 もう1つ重要なのがティーバッグの種類だ。種類によって、フィルター効果に大きな差が出ることがわかっている。

 綿やナイロン製のティーバッグには、フィルター効果がほとんどない。ところが、セルロース製のティーバッグは非常によく重金属を吸着してくれたのである。

 セルロースは、植物の細胞壁や植物繊維の主成分で、水に溶けない不溶性であることから、市販のティーバッグの多くに使用されている。

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研究者らは茶葉とティーバッグの違いを調べた。綿とナイロンのティーバッグは汚染物質をほんのわずかしか吸着しなかったが、セルロースや紙のティーバッグは驚くほどよく吸着した image credit:Vinayak P. David Group/Northwestern University

フィルター効果の秘密は「活性表面積」

 そもそも茶葉のフィルター効果は、その「活性表面積」が大きいことによって発揮される。

 活性表面積とは、茶葉のお湯に触れる面積のことだ。茶葉の表面はでこぼこで、小さな穴もあいている。そのおかげでお湯に触れる面積が大きく、お茶の成分がすみやかにお湯に流れ出す。

 一方で、この活性表面積の大きさは、周囲の物質の吸着にも大きな力を発揮してくれる。これが大きければ大きいほどフィルター効果が高く、たくさんの重金属を吸着できる。

 セルロース製ティーバッグが茶葉と同様、高いフィルター効果を発揮するのは、これもまた活性表面積が大きいからだ。

 ちなみに活性表面積が大きければ、どんなものでもフィルター効果は発揮される。たとえば、水をキレイにするには欠かせない活性炭などはその代表的なものだ。

 だが茶葉は世界中どこでも飲まれているために、そのまま手軽に利用することができる。そこがほかの吸着素材にはない強力なメリットなのだと、研究の中心人物ベンジャミン・シンデル氏はニュースリリースで解説する。

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紅茶の葉の表面を300倍に拡大したもの。デコボコのおかげでお湯に触れる面積が大きく、高い吸着効果が発揮される image credit:Vinayak P. David Group/Northwestern University

 そんなわけで、お茶のフィルター効果を最大限に発揮したいのなら、どんなお茶でもいいからできるだけ長時間抽出するといい。

 実際のところ、日本の水道水は水道法によって守られており、よほどのことがない限り、重金属汚染が問題になることはない。

 それでも普段の生活の中で、いつもより少しピュアな水でお茶を飲めると思えば、なんだか嬉しいじゃないか。

 ただし、ティーバッグの場合、ナイロン製だけじゃなく、セルロース製であってもマイクロ・ナノプラスチックが放出されているという研究結果もあるので、できれば茶葉で直接入れた方が良いかもしれない。

 この研究は『ACS Food Science & Technology』(2025年2月24日付)に掲載された。

References: Brewing tea removes lead from water | EurekAlert!

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 沸騰寸前まで沸かさないと駄目なのか
    電気ポットなんかは軒並みだめだな
    ヤカンで沸かさないと

    • +2
    1. ホットドリンクでいう「just below boiling temperature」って、
      普通に95℃とか90℃のことじゃないの?

      てか、水出しのアイスティーでもOKなら、
      「沸騰直前まで~」部分の説明は
      単に「ごく普通にお茶を淹れる手順で~」を具体的に言っただけかと。

      • +11
  2.  タンニンが重金属と結びつく話だと思ったら、葉っぱが活性炭と同じように吸着してるってちょっとビックリです。 もしかするとお茶のうまみとか他の成分も溶け出すけどせっかく溶け出した成分を吸着して少し味が薄くなってるかも?などと頭の悪いこと考えてしまいました。

    • +4
  3. 疲れた夜にお茶を飲むと妙にほっとするけど
    あれも昼間の有害な社会のゴミに汚れた心を
    洗浄してくれてるのかな

    • +14
  4. 茶葉粉末たっぷりの抹茶だと吸着濃縮された物質もまとめて飲んでしまうことに⋯

    • +11
    1. 茶葉の吸着力が十分に強ければ
      吸着させたまま排泄されるかも

      • +10
  5. お茶関係ないな
    セルロースで良いなら木片入れても同じ事になるんじゃないのか?
    浄水施設側でやるべき問題だろ、日本ではだけど
    食品に含まれてるってならポットの中にある茶葉は関係無いし、胃にセルロース入れるわけにいかない
    強いて言えば調理の出汁袋が吸うかもだが具材入れるまで入れ続けないだろうしなぁ

    • -8
    1. トンデモ科学だと言いたいんだろうけど、昔からタンニンが鉄分を吸収することは知られている。茶を利用した黒錆加工は日本刀の鍔にも使われてる。
      医学的にも鉄剤をお茶で飲むのは禁忌。
      鉄に加えて他の重金属も吸収することが分かってだけ。

      • +10
    2. 表面積の凹凸がキモという説明で
      ハーブティーや活性炭も挙げられているところを見るに、
      チャノキの葉である必要性は無いんだろうな。

      ただ、浄水施設でやっても
      亜鉛や銅なら水道管を通るうちにも混入する可能性はあるから、
      最終的に口に入る前のご家庭でやる方が有効なんでは。

      • +16
  6. 初耳情報や。
    金属元素の中で、Cd(カドミウム)やAl(アルミニウム)はアカンけどな、人体の生理機能には、鉄・銅・亜鉛・クロムなどは微小量必要やからね。
    覚えておいてね。

    • +8
  7. 鉛が15%除去か、すごいな
    今でも鉛管使ってるところありそうだし

    コーヒーがミネラル奪う話と同じかな?
    コーヒーも細かな粒子だし

    あと緑茶は60度くらいでね

    • +8
    1. 最近のニュースで、アパートの住人に健康被害が出て
      大家さんが鉛管の存在を伝えてなかったんでアウト、って見たなー

      そうだ、緑茶は冷ますんだったね

      • +7
  8. 活性炭のニオイ吸着と同じメカニズム? もしそうであれば、構造を崩さないホールリーフの方が、クラッシュするより効果高そう

    • +2
  9. うちは水出しだからダメだな
    まあいいけど

    • 評価
  10. マイクロプラスチックも回収して欲しいっす

    • +7
    1. 指摘されて思い出した。
      最近、水道管破裂事故が続いて、方々の自治体が修理に走り出しているらしいけど、いまどきの修理方法は水道管を新旧交換するのでなく、大口径水道管には内側にプラ製のシールドを張る、小口径水道管(導管)にはプラ製塗料で内側をコーティングする工法が使われ始めているそうだ。
      そうすると、穴掘りの労力が減るかもしれないけど、プラスチック使って健康に影響はないんだろうか?

      • +2
      1. あるんじゃないかなー
        PFAS対応も含めて、高性能の浄水器をセットしてる
        (どこまで頼れるかわかんないけど)

        浄水器フィルターの詐欺製品もネット販売されてるから
        気を付けてる
        ニュースによると、見た目そっくりなんだけど
        変な薬品臭&味がするらしい

        • +2
  11. 近代ヨーロッパで汚水を飲めるようにする魔法の素材として紅茶やコーヒーが珍重されたけど
    こういう理由があったからなんだろうな

    • +5
    1. イギリスではヴィクトリア女王や教会の勧めもあったけど、
      それまで国民的飲料だったエール(ビール)より
      カフェイン飲料の方がハイになって仕事捗ったのもあるかも

      • 評価
  12. お茶を習慣で飲んでる人ほど肌が若く感じるのはコレか。

    • +4
  13. たしかこの葉のデコボコのせいで空気中の放射性セシウムを吸着してしまうという話があったな
    逆に水から放射性物質を除去することもできるかもしれない

    • +1
    1.  コスモクリーナーの正体は活性炭とお茶ガラだった! と古いことを思いつきましたw

      • +1
  14. ティーバッグは紙製ならいいけど、プラ製のは熱湯を注ぐと大量のマイクロプラスチックが溶け出すという研究結果を読んだ。
    それから紙のティーバッグか、茶葉を茶こしで淹れてる。
    お茶が健康に良くても淹れ方で逆効果になったら本末転倒だからね。

    • +2
    1. 紙コップもねー
      (時間経つほどヤバイ)

      • 評価
  15. 元記事を読むとお茶であるかよりも吸着に向いた構造であるかどうかなのね
    お茶をフィルターとして勧めるための実験では無いとはっきり述べてたり
    日常的に飲まれてる茶葉って貢献してんじゃね?もしや袋に使用されてる構造物も?って出発点の確認なのかな

    「沸騰直前」は抽出によく使われる温度であることと、沸騰させると計測したい物質の揮発が進行しすぎるからかなと感じました、必要はないけど生活の中での条件に近づけたいだけ?

    ティーバッグそのものだけでの結果も、綿やナイロンは単純すぎる構造であったからだろか
    うちにある100p入のティーバッグ素材は厳密にはなんなんだろ
    元記事でも言及あるマイクロプラスチック問題はあるけれど一見してわかるようなの以外は考えることをやめていた
    煮出しのはメーカーサイトまで行けば説明あったりもしますね

    • 評価

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