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自分の名と同じというだけで訪れたこともない町に14億円を寄付した男性

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(著)

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 もし自分に遺すべき財産があって、その受け取り手がいないとしたら?どこかに寄付したいと思う人も多いだろう。ではどこに寄付をしよう?

 身寄りのない高齢の男性は自分が一度も訪れたことのない町を選んだ。その町は、彼の姓と同じ名前だった。

 同名の町に親近感を抱いたのだろうか?男性は自分の死後、財産の大半をその町に寄付するよう遺言を残した。

 その額はなんと約1000万ユーロ(約15億6000万円)。巨額の遺贈を受けることになった町とその住民たちは、驚きと共に故人への感謝の気持ちでいっぱいになったという。

自分と同じ名を持つ町へ巨額の遺産を寄付

 フランスのノルマンディー地方にある小さな町ティベルヴィルに、降って沸いたような巨額の寄付の話が持ち上がったのは、2024年8月のことだった。

 この月に91歳で亡くなった気象学者のロジェ・ティベルヴィル氏には、約1000万ユーロ(約15億6000万円)という莫大な資産があった。

 だがティベルヴィル氏には遺産を相続すべき子孫や係累がおらず、自分と同じ名前を持つティベルヴィルの町に、その遺産の大半を寄贈すると遺言していたのだ。

 ティベルヴィルはノルマンディーの小さな城下町だが、観光地でもなければとりわけ有名な町でもない。

 ロジェ氏自身はこの街を訪れたこともなく、生前の彼にとってティベルヴィルは、自分と名前が同じだけの、縁もゆかりもない場所だったそうだ。

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image credit : Google Map

遺贈の条件はたった一つ

 ロジェ氏は1932年、パリの西約50kmに位置するマント・ラ・ジョリーでブドウ園を所有する、ワイン生産者の家に生まれた。

 彼の両親は、当初彼の姉妹に財産を相続させるつもりだったが、その姉妹も子孫を残さずに亡くなったため、全財産はロジェ氏1人が受け継ぐことなった。

 晩年の彼は、パリ市内に4件のアパートを所有していたものの、その生活は質素なもので、写真すら公表されていないという。

 莫大な財産をティベルヴィエへ遺贈するにあたり、ロジェ氏が出した条件はただ一つ。

私の遺灰を、私の名前を刻んだ銘板と共に、ティベルヴィエの街の墓地に埋葬してほしい

 もちろん、町としてもこれを拒否する理由などなかった。町の人々もまるで天から降ってきたような大金授与の話に、歓迎と感謝の気持ちを表明している。

  • 私たちから見たら、まるで奇跡のようです
  • このコミュニティにとって、素晴らしいことですよ
  • (ロジェさんは)この小さな町に、物事を行うための力を与えてくれました
  • 永遠に彼に感謝します!
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ティベルヴィルの街角

寄付の総額は町の年間予算の5倍

 ティベルヴィルの人口は約1,800人で、町の1年間の予算は約200万ユーロ(約3億1200万円)。今回遺贈された金額は、町の年間予算の優に5倍にあたるという。

 また、フランスの法律によると、公的機関である自治体が寄付として受け取る場合は、相続税は一切かからないそうだ。

 思いがけない大金を手にすることになったティベルヴィル町だが、町長のギィ・パリ氏は次のように語っている。

ムッシュー・ティベルヴィルは、遺産に対して見返りを要求しませんでしたが、私たちは少なくとも彼に恩義があります。

これは異例で、想像を絶する金額であることは間違いありません。このお金をどう使うかは、まだわかりませんし、すべて使い切るつもりはありません。私たちは町の予算をこれまで通り、慎重に責任を持って管理していきます

 パリ町長はとりあえず、新しい小学校建設のために受けた40万ユーロ(約6240万円)の融資の返済にあてたいと考えている。

 そしてその後は将来の世代にも利益をもたらすよう、子供たちが遊べる公共の公園やサッカー場、ソーラーパネルを備えた遊戯施設の建設、教育施設の改修などに使っていけたらと考えているそうだ。

Man donates €10 million to namesake town in France he never visited

 そういえば、お金の出所は違うけど、日本では、昭和63年から平成元年(1988~1989年)にかけて、各市区町村に国が1億円を交付した「ふるさと創生事業」なんてものがあったが、有用な使い方をした自治体もあれば、わけのわからないモニュメントや箱ものを建てて、批判を浴びた所もあったね。

 みんなの住む自治体は有効活用できたかな?やはりお金は使いようだよね。

References: Man leaves €10m fortune to a tiny French town he had never visited

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この記事へのコメント 17件

コメントを書く

  1. 相続させられる候補が全員亡くなってるって悲しいな

    • +18
  2. まずサッカー場って所がやっぱりヨーロッパだなあ

    • +9
  3. 地名姓というわけでもないのか
    可児さんとか下田さんとか日本には多いんだが
    かくいう私も地名性だし

    • +1
    1. おそらく祖先に遡ればなんらかの縁はあるんだと思うが、そういった系譜の記録なんかが無くて辿れなかった(確証は取れなかった)のかもしれんね…。
      ティベルヴィルさんがもしこのティベルヴィルの出身者の子孫なら、莫大な遺産を手土産に子孫が祖先の故郷に帰還したという壮大な話になるかもしれない。

      • +9
  4. ソーラパネルはお勧めしないがのう。。
    インフラへの投資は現状の維持(保全)に向けた方が良いよ。
    パッとしなくても…
    (「コレを元手にひとバクチ!」も、実は嫌いでないがw)

    • +6
  5. 最近、兵庫県宝塚市に254億円寄付した夫妻がいましたね。
    凡人にはあまりの額に驚愕でした~
    !Σ( ̄□ ̄;)

    株で莫大な財を成したみたいですね。
    まだ数百億円はお持ちでしょうね、きっと爆

    • +6
  6. 子供の頃年寄りが言うとった、「あの世まで金は持って行けん」

    • +5
  7. 地方創生云々で金のなんたらを作ったところは、今の金の高騰で低評価が一転したんじゃなかったっけ?

    • +1
  8. 個人じゃなく町っていうのが有用な贈与先でいいね
    ちゃんと使い道について考えてくれそうだし

    • +3

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